ネオコン次第
米国のつぎの大統領候補に、前大統領トランプさん時代に国連大使をやったことのあるヘイリーさんが立候補するつもりらしい。
ヘイリーさんといえばアレじゃん。
ボルトン回顧録のなかで、同じトランプ・スタッフのティラーソンさんから、黙ってろ、おまえはただのスケベ女だと内輪揉めを暴露されて、スケベ女というのはどんな女なのかと、わたしにも興味を持たれていた人物だ。
ま、大統領でもなんでも、やりたけりゃ勝手に立候補しておくれ。
まだ先は長いし、どうせ泡沫候補だ。
それにしてもアメリカの政治家は、左右のどちらもロクなもんではないな。
わたしはどっちかというと、リベラルの民主党ファンだったけど、バイデンさんのていたらくを見てそう思うようになった。
アメリカの大統領に比べれば、プーチンや習近平さんのほうが、自国をグルーバル大国にした実績もあって、わたしにはよっぽどまともな指導者に見える。
でも今日は指導者の比較じゃない。
米国にはネオコンという政治勢力がある。
新保守主義なんて訳されることもあるそうだけど、乱暴な言い方をすれば、軍事産業と組んで世界中に兵器を売りまくるごろつき連中とでもいうか。
軍事産業というのは、ユニクロのような小商いと違って、ミサイル1発が何千万、戦車1輌が何億円という具合に、儲けが天文学的だ。
だから儲けるためにつぎこむ政治家への献金などもケタ違いだ。
アメリカの大統領というのは、この連中の御意向を無視してはなにもできないのである。
世界中の戦争の大半はアメリカ大統領や米国民ではなく、ネオコンのおもわく次第で決まるといってもいい。
なんとなくユダヤ資本や、ロスチャイルド家の陰謀みたいなヨタ話に聞こえるかも知れないけど、こっちのほうが現実的だ。
今回はネオコンの側からウクライナ戦争の行く末を推察してみようと思うのだ。
わたしがこんなことを書いたのは、最近のバイデンさんが記者から、ウクライナに戦闘機も供与しますかと聞かれ、ノーと明確に答えていたからだ。
ネオコンはぎりぎりまで戦争を引き延ばし、兵器を売って売って売りまくるけど、けっしてプーチンを瀬戸際に追い込むところまでは踏み込まない。
なぜなら核戦争にでもなれば、自分たちもふっ飛んでしまう可能性があり、それではモトも子もないからだ。
おそらく戦況がある地点まで到達すれば、ゼレンスキーさんは冷酷に切って捨てられるだろう。
ある地点というのは、戦闘機を供与するかどうかというあたりで、これ以上支援を続ければ、ロシアは最後の手段を繰り出すしかないというぎりぎりの線かも知れない。
まあ、そのへんでやめておこうというのがネオコンたちの総意で、バイデンさんが戦闘機は出さないと言い切れたのもそのせいだろう。
フランスのマクロンさんや、NATOに加盟しているかっての東欧諸国などが、戦闘機供与にイロ気を見せているけど、彼らになにかできると思ってはいけない。
24日にG7の首脳会議があっても、その他大勢が雁首そろえるだけで何も決められまい。
戦争を終わらせるのはあくまで米国のネオコン次第なのである。
| 固定リンク | 0
コメント