« なつかしの旅 | トップページ | 多民族国家とは »

2023年2月 6日 (月)

本日のプロパガンダ

あ、腹が立ちます、また怒りがたぎります。
昨夜のNHK、「ロシアの頭脳が流出」という番組のこと。
もう、もろにプロパガンダまっ黒け。
ウクライナ戦争が始まって、優秀なロシアの若者が国外に脱出してるというんだけど、たまたま見つけた脱出青年か、やらせ俳優によるNHKのでっち上げに決まっている。
国家の仕事にも役に立つ優秀な若者(IT技術者である場合が多い)を、ロシアが安易に兵隊として戦地に送り出すわけがない。
国外に脱出した若者が故国に残っている母親に電話するシーンがある。
寒いから気をつけてねと、どこの国にでもあるような会話。
脱出というほど緊迫したものではなくて、家族もロシアで無事でいるし、戦争が終わるまで一時的に国外に避難しているだけのように見える。

そんな優秀な脱出者たちは、近隣のアルメニアやジョージアのような、教育環境の行き届かない小国からは垂涎の的だ。
彼らをスカウトして小国にあっせんする業者まで現れる。
あっせん業者とスカウトされる脱出者に、各地に散らばっている脱出者のコミュニティまで連絡を取り合って、なんか大学の就職サークルみたい。
現在は戦争があろうがなかろうが、優秀なIT技術者の民族大移動が起きている時代で、たとえば中国の科学者、技術者が米国に移住する場合もあるし、それを中国政府がことさら禁止しているようでもない(禁止しているのは最近のアメリカぐらいだ)。

こういう視点で作ったのならなかなかおもしろい番組だったけど、なんでいちいちウクライナを前面に出すのか。
ここでもまた例によって、ウクライナ側の事情にはまったく触れようとしない。
ロシアの若者にはまだ脱出する機会があるらしいけど、ウクライナの若者は国外移住が禁止され、戦場へ引っ張り出される以外に道はないのだ。
若者を引っ張りだしていて日本でもお馴染みだったウクライナの国防相レズニコフさんが、汚職で辞任だそうだ。
逮捕や資産没収ではなく“辞任”である。
EUに加盟さえしてしまえば、また元の木阿弥、汚職仲間に復帰ということが最初から決まっているのだろう。
繰り返すけど、ウクライナの若者たちには逃げるところはないのである。

とにかく最近のニュースは馬鹿馬鹿しくて見ていられないものが多い。
中国の気球のニュースだって、ありゃいったいナンダ。
撃墜して、残骸を回収して、じっさいに中国の軍事気球だという証拠でも出たか。
出るわけがない。
民間の観測気球や実験気球なら、もっとたくさんのものが、しょっちゅう米国の上空を漂っているはずだ。
今回は話を大きくしないとみっともないというので、日本にも協力させて、わざわざ大騒ぎをしているに違いない。
気球について、後続のニュースが出るかどうか期待して待とう。

| |

« なつかしの旅 | トップページ | 多民族国家とは »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« なつかしの旅 | トップページ | 多民族国家とは »