わかりやすい
眉間にシワを寄せたブリンケン国務長官が、中国はロシアに武器を支援するんじゃねえよと難クセをつけている。
台湾に手を出すんじゃねえ、偵察気球を飛ばすんじゃねえなどと、いつも先に文句をいうのはアメリカで、中国のほうは目をパチクリ。
武器を支援するなといったって、自分たちはウクライナに “殺傷力のある” 兵器を目いっぱい支援しているわけだから、こんな身勝手な言い分はないね。
まるでヤクザの恐喝だけど、わかりやすくていいや。
センセー、どうしてアメリカはいつもわがままなんですかと、これでは小学生でもおかしいと思うだろう。
聞かれた先生だって困るよな。
それはですねえ、アメリカはアセっているんですよ。
このまま行ったら経済的にも科学の分野でも、そのうちまちがいなく中国に追い越されます。
なんといってもあちらは14億で、それが順調に発展したらアメリカが勝てるわけがありません。
公開された科学の論文数でもいちばん多いのが中国ですから、ノーベル賞もそのうち日本を追い越すでしょう、それが公平なものであるならばですが。
つまり、いまは世界が大きな転換期にあるわけでして、かって7つの海を制した英国が、現在では斜陽国家に落ちぶれたように、ものみなうつろいゆく諸行無常の掟をアメリカもひしひしと感じているわけですね。
腕力だけはまだしばらくナンバーワンのアメリカは、いまのうちに対抗馬を叩いてしまおうと必死なんですよ。
と、利口な先生ならこう答えるだろう。
これほどわかりやすい暴力思考の持ち主を、いまだに正しいと信じている人が多くて困るな。
それはそうとして、岸田クンはやっぱりウクライナを訪問するかも知れない。
西側の結束を見せつけたいバイデンさんは、ウクライナ訪問をしようとしない岸田クンに業をにやして、誘い水のつもりで自ら訪ウしてみせた。
これはなかなか戦車を供与しないドイツを、うちも出すからとそそのかした同じ手法だけど、これでは小心者で見栄っ張りはたまらない。
オレも行かなくちゃと岸田クンも準備をさせているところかも知れない。
なに、どうどうと◯月◯日に行きますと予告したって、日本の首相の飛行機を落とそうとする人間なんかいやせんよ。
むしろゼレンスキーさんがロシアのせいにするつもりでミサイルを・・・・そっちのほうがコワイかもね。
バイデンさんの場合も、撃墜なんかしたらアメリカを怒らせて、反露で米国をまとめてしまうのが関の山だから、プーチンもそのくらいの常識はわきまえているだろう。
ただアメリカの大統領は世界中のテロリストから狙われているから、うかつに行動を表沙汰にはできんのよ。
ところで気球はどうなった。
軍事用の偵察気球だという証拠はなにか出たのかい。
アメリカがいえばそのとおりになるんだと、強引に押し切ってしまわないよう、わたしはまだ続報を注視しているんだけどね。
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