悲劇のキンセンカ
日本に住んでいるロシア人がいる。
なかでも目立つのは美女の多いユーチューバーだ。
彼女たちのほとんどがロシアのウクライナ侵攻を非難し、プーチンに批判的だ。
わたしは普通とは異なる位置からこの戦争を眺めているので、どうして自国の大統領をけなすのかと、このブログで彼女らのYouTubeに苦言を呈したり、そのうちの2人ばかりに、コメントでやんわりと忠告をしたこともある。
しかしいちどだけで、2度とそんなことはしないつもりである。
彼女たちは日本が好きで、できることならこのまま日本に住み続けたいと思っているのだ。
そんな状況の娘たちがロシアやプーチンを支持すること、つまり日本の民意に反するようなことをいえるはずがない。
だから彼女らの気持ちを斟酌して、これ以上余計なお節介はしないことにしたのである。
彼女たちがロシアに帰れば逮捕されるなんていう人もいる。
しかし不思議なのは、いまでも彼女たち自身やその知り合いなどで、日本とロシアのあいだを往来している者がいることだ。
本国にいる家族もとくに迫害されているわけではなさそうだし、プーチンは小娘の動向ぐらい気にしないのだろう。
むしろ、日本で大きな顔をするな、ロシアに帰れ、ロシア人めがと罵倒する日本人のほうがよっぽど狭量な考えにとらわれている。
え、アンタのことだよ、アンタのと書こうとしたけど、わたしのブログを読んでる人にそんな人はいないよね。
添付したのは花屋で買ってきたキンセンカで、花壇に植えたら、翌日にはげんなりしてきた。
おどろいて、せっかく植えたものをまた鉢にもどして、ベランダで養生させることにした。
そこでしばらく面倒をみていたけど、葉がしわしわになるばかりで、そのまま枯れてしまいそう。
どうせ枯れるなら自然のなかのほうが幸せだろうと、また花壇に植え替えると、あら、不思議。
絶望だと思っていた花が咲いたよ。
ただし半分だけの戦傷者のような花だった。
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