自治会の総会
昨日はわたしがこの団地に越してきてから初めての、年に1度の自治会の総会だった。
前の2回はコロナの影響で中止になったのである。
集会とか寄り合いだとかいうもののキライなわたしだけど、同じ団地にどんな美しい未亡人が住んでいるかわからないので、偵察のためにいそいそと出かけてみた。
団地の自治会といっても5階建ての集合住宅が10数棟あるから、住人の数はバカにならない(はずである)。
それが意外と少なかったのは、昨今の風潮どおり、自治会がキライ、あるいは委任状ですませるという人が多いせいらしい。
わたしは独身貴族だからいいけど、家族持ちにとって年会費もコタえるだろう。
世間にあまえた生き方をしているわたしは、極力発言を控えることにした。
女の人はみんなマスクをしているから顔はわからない。
わからないけど、目だけだと美人に見える。
美人に見えるからってどうにかなるわけでもないんだけど。
わたしの団地は貧乏な年寄りが多く、人間は歳をとると頑固になるものだ。
質疑応答になると、そういう頑固じいさんが熱弁をふるう。
最近は自治会に入りたがらない入居者も多いそうで、そういう人にかぎってゴミ出しがなってない、会長さん、なんかハンデを課すわけにはいかんのと、もっともな意見もある。
自治会に入ってくれませんかと、会長さんが新しい住人の部屋を訪ねると、あんた、オレの名前をどこから聞いてきたんだなどと、個人情報の秘守義務を盾にとり、名前も家族構成も明かさない人もいるらしい。
いやな世の中になったよねえ。
人間を超越した人間のわたしは、年金でささやかに暮らしながら、花壇の手入れをしていると幸せなので、この団地で名もなく貧しく終わるつもりだ。
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