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2023年3月15日 (水)

識者

日本人は肩書きに弱い。
ウクライナ戦争ではテレビやSNSに、顔なじみになった識者が出てきて、あちこちで同じようなことを言っている。
みなさん、いちおう立派な肩書を持ってらっしゃるけど、わたしみたいな素人の、市井のいちゃもん居士から見ても、おかしいと思える発言ばかりなのだ。
もちろんあっちは(いちおう)専門家で、わたしは素人だから、こちらの見立てのほうが間違っているということはあり得る。

メディアでよく見かける人を何人か選んで、みてみよう。
「防衛研究所」の研究員であるHさんとTさん、「東京大学先端科学技術研究センター」の専任講師であるKさん、彼らはNHKでもお馴染みの、局にとっては重宝な人たちばかりである。
日本人は肩書きに弱いから、こういう人たちのいうことは一も二もなく信じてしまう(そしてもちろんわたしみたいな、学歴もない人間のいうことはハナっから信じないのである)。

NHKだけじゃないよ。
TBSもANNも日テレも毎日も日経も、YouTubeを始めとするSNSも、いやもう日本中のすべてのメディアがロシア憎しで声をあわせているようで、とてもじゃないけど、そのひとつひとつに反論しちゃあいられない。
ロシア擁護派に救いがあるとすれば、だれがなにをいおうとかまわない、結果がすべてだと、黙々と戦争に専念するプーチンのおかげで、ロシア軍の攻勢が続いていることだ。
枯渇するといわれていたミサイルをロシアはまだ撃ちまくっているし、そのうち支持を失うはずのプーチンの国内での人気は依然として高く、ゼレンスキーさんの物乞いはあいかわらず続いている。
アメリカや日本がなんとか造反させようとしているのに、中国やインドを始めとするBRICS、グローバルサウスと呼ばれる第三世界のロシア支持も揺らいでいない。
最近では世界平和を主導する中国の動きも、こういう人たちの主張をくつがえすことばかりだ。

9633

今日のニュースによると、黒海上空で、アメリカの無人偵察機とロシアの戦闘機が衝突したそうだ。
真相はまた藪の中だろうけど、ぶつかった偵察機はこの写真にあるやつだそうだ。
フツーに考えても、人の乗ってない偵察機と有人の戦闘機では、有人のほうが被害は大きいだろうから、わたしの見立てではアメリカの挑発の可能性が高いし、そもそもこれのプロペラが戦闘機とぶつかるというのはどういう状況なんだ?
しかし上記の識者たちが正反対の発言をすることは目に見えている。
いったい彼らは、戦争がウクライナの敗北で終わったらどう弁解する気だろう。
というわけで、いつ死んでもおかしくないわたしは、戦争の結果だけは見てみたいんよね。

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