« 子供たちの運命 | トップページ | じっくり考える »

2023年4月 1日 (土)

いちいち反論

1155

今日は趣向を変えて、ネットで見たアンチ・ロシアの報道のいちいちに反論してみよう。
反論の反論をしたい人はコメント欄からどうぞ。

まずロシアで拘束された米国人記者に対して、アメリカが文句をいっているという報道。
絶対に無実ならともかく、なんで文句をいうのかわからない。
いまは戦争中だし、記者はロシアの民間軍事会社ワグネルについて取材をしていたという。
ワグネルについては以前から、ロシア正規軍との確執が噂されているんだけど、べつにケンカ別れをしたわけでもなく、いまだにロシア軍の片腕となって戦っているところを見ると、西側の報道は誇張されているとしか思えない。
誇張の張本人である記者がロシアにやってくれば、ロシア軍とワグネルの仲を裂こうとしているとみなされてもおかしくない。
だいたい今回の戦争はロシアとアメリカの戦争でもあるのだから、敵国へのこのこ出かけるときは、疑われるようなことは最初からしないことだ。
北朝鮮で逮捕されたあげく、植物人間になって釈放されたオットー・ウォームビアの例もある。
ま、逮捕されても、そのうち捕虜交換されるか、戦争が終わったあと釈放されるに決まってるから、家族にはあまり心配するなと伝えてやっとくれ。

つぎに中国が孤立するんじゃないかと、心配する声が中国国内で持ち上がっているという報道。
ロシアと仲良くしたおかげで先進国から総スカンをくらっているといいたいらしいけど、これは西側の願望と憶測にすぎないな。
インドとならぶ世界最大の購買者人口をかかえる中国を敬遠して、西側先進国に得になることがあるだろうか。
孤立するどころか、最近の中国はイラン、サウジアラビアとも仲がいいし、ホンジュラスみたいに向こうから寄ってくる国もある。
中国というお得意様を失ったベンツやBMWの恨み節が聞こえないか。
日本がウクライナに味方したおかげで、開拓したロシアの店舗をみすみす中国企業に奪われたユニクロだって、腹のなかでは怒り狂っているだろう。
今日のニュースじゃ日本政府が、中国への半導体輸出にいやがらせをすることに決めたそうだけど、あまり腰のすわった決意でもなかったねえ。

英国がTPP(アジア太平洋地域におけるなんとかかんとか)に加入したという報道。
いつから英国はアジアや太平洋にある国になったんだ。
そうか、かってはやたらに世界中に植民地を持っていたから、いまでも探せばポリネシアやミクロネシアに、ひとつかふたつの植民地が残っているかも知れないね。
アメリカがトランプさんのときに脱退しちゃったので、TPPのあとを継ぐリーダーは日本だそうだけど、英国以外に中国も加盟を申請しているそうである。
しかしウクライナ戦争のおかげで、日本はとうぜん入れてやらないだろう。
TPPというのは経済的なつながりであって、軍事的なものではないのだから、仲間が多いほうが便利なはずだけど、極東アジアの島国はこういうことになると性格がセコいのだ。
ウクライナ戦争を口実にして中国を締め出すなら、英国だって締め出されるはずなのに、そうしないから、こんどはチリやペルーやブルネイ、ベトナムのようなグローバルサウスの国が、なんだ、ようするに先進国の仲良しクループかいとヘソを曲げて、けっきょくTPPそのものが空中分解するのとちゃうか。
やっぱりセコい日本に責任があるな。

IOCがフィギュアスケートのトルソワの五輪出場を、彼女がロシア軍に所属しているという理由で、認めないかも知れないとの報道。
ウクライナはロシアが参加するならボイコットだと騒いでおり、オリンピックを政治に利用するのは西側の勝手だけど、肝心の選手たちはどうなのか。
優勝した選手には、トルソワがいなかったからだという評判が死ぬまでついてまわるのだ。
ウクライナに勝っても自慢にはならないし、ロシアに勝てば箔がつくんだから、アスリートとしてはロシアに参加してもらいたいだろうねえ。
1968年のグルノーブル冬季五輪では、アイスホッケーの試合で、このころから険悪になっていたロシアとチェコスロバキアが、語り草になるような壮絶な肉弾戦を繰り広げた。
チェコにすれば公けの場で相手をぶちのめす千載一遇のチャンスだったのだ。
こういうかたちで名勝負が生まれることもあるんだし、やはりケチなことをいわずすべての選手を参加させるべきだと思う。

台湾の蔡英文総統がアメリカと親密という報道。
だからなんだっていうのさ。
いまのようにウクライナで残虐な戦争が続けば、台湾の国民も考えるところがあるだろう。
ウクライナ戦争を長引かせ、これ以上死者を積み上げると、戦争で大勢の死人を出すくらいなら多少の不自由は忍んでも、中国といっしょになるほうがいいと考えるようになるんじゃないか。
とりあえずは1年後の総統選挙が焦点で、台湾人が国民党を選択すれば、台湾の民意というものが判明するから、それを確認しよう。
わたしの中国人の知り合いは、このあいだまでシンガポールにいて、やっと蘭州にもどったらしいけど、日本が入国禁止を解いたらまたすぐに日本に行きたいといってる。
いまの中国は毛沢東時代の不自由な国じゃないぞ。

モスクワ上空に「黒い輪」出現という報道。
そんなもん知らん。
水族館でシロイルカが泡の輪っかを吐くのは知ってるけど。

| |

« 子供たちの運命 | トップページ | じっくり考える »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 子供たちの運命 | トップページ | じっくり考える »