防衛研究所のHさん
土日はニュースが少ない日なので、この2日間のニュースを、国際報道や夜9時のニュースからかき集めてみた。
土曜日の夜9時にはまた防衛研究所のHさんが出てきた。
わたしはこの人をNHKの御用解説者としか思ってないので、今度はどんな西側有利の屁理屈を並べるのかと楽しみにしていた。
彼はロシアの事情をいろいろいうくせに、例によって、ウクライナ側の損失にはまったく触れようとしない。
ロシアでは新規に40万人の兵士を募集しているとか、オンライン召集令状を発行するなどと、いかにも兵士の確保に苦労しているようなことばかり強調するけど、ロシアは志願兵制度でいい給料をはらうといってるし、オンライン召集システムはまだテスト段階でじっさいには使われていない。
いっぽうウクライナのほうはどうか。
だいたいこちらは給料なんか払っているのか。
太平洋戦争当時の日本といっしょで、もっぱら愛国心に訴え、二束三文で強制的に若者を戦場に送り込んでいないか。
しかも戦況がロシア有利に傾いたいまでは、戦死の可能性もウクライナのほうがずっと大きいのだ。
これじゃウクライナの若者が戦場に行きたがらないのももっともだし、こちらの兵隊事情はどうなっているのだろう。
これからの戦況についてHさんは、ザポリージャのあたりでウクライナ軍は、ロシアの占領地の分断を図るだろうとか、南部や東部や攻勢をかけ、クリミア半島を孤立させるだろうなどという。
これ全部ウクライナ側のおもわく通りにことが運んだ場合の話である。
ウクライナの反転攻勢に、ロシアが備える時間も同じだけあったのだ。
まして制空権もにぎっているロシアは、戦車を攻撃する研究や準備も、おさおさ怠りなかっただろう。
防衛研究所というのはいったいなにを研究するところなのか。
こんなところに研究されたら、防衛が穴だらけになってしまわないかしら。
ゼレンスキーさんは習近平さんの和平提案に応えるべきだった(それが可能なら)。
プーチンは和平案の行方を見定めていて、ゼレンスキーさんが応じないとみると、すかさずまたミサイルで猛攻して、ロシアの兵器や軍備が枯渇するはずはないということを、現実に示してみせた。
ロシアはまだ余裕がある。
ココログの「ロシアは隣の国」というブログを読んだことがないな。
最新のニュースでは、ゼレンスキーさんは、ロシアとの戦争は今後何十年も続くから、核戦争になるより、いまウクライナを支援するほうが安上がりだと、最後はまた調子のよい支援のお願いだ。
そりゃ支援して確実に勝てるならそうかも知れないけど、支援する → 戦争が長引く → ヤケになってどっちかが核兵器を持ち出す。
支援しない → ウクライナが負ける → 平和がもどる。
こんな簡単な道理がわからんかね。
ウクライナ軍の弾薬は、漏洩したアメリカの機密文書にも5月には枯渇すると書いてあったらしいけど、防衛研究所のHさんは、それでも大反攻があると思ってんのか。
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