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2023年4月

2023年4月30日 (日)

防衛研究所のHさん

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土日はニュースが少ない日なので、この2日間のニュースを、国際報道や夜9時のニュースからかき集めてみた。
土曜日の夜9時にはまた防衛研究所のHさんが出てきた。
わたしはこの人をNHKの御用解説者としか思ってないので、今度はどんな西側有利の屁理屈を並べるのかと楽しみにしていた。

彼はロシアの事情をいろいろいうくせに、例によって、ウクライナ側の損失にはまったく触れようとしない。
ロシアでは新規に40万人の兵士を募集しているとか、オンライン召集令状を発行するなどと、いかにも兵士の確保に苦労しているようなことばかり強調するけど、ロシアは志願兵制度でいい給料をはらうといってるし、オンライン召集システムはまだテスト段階でじっさいには使われていない。

いっぽうウクライナのほうはどうか。
だいたいこちらは給料なんか払っているのか。
太平洋戦争当時の日本といっしょで、もっぱら愛国心に訴え、二束三文で強制的に若者を戦場に送り込んでいないか。
しかも戦況がロシア有利に傾いたいまでは、戦死の可能性もウクライナのほうがずっと大きいのだ。
これじゃウクライナの若者が戦場に行きたがらないのももっともだし、こちらの兵隊事情はどうなっているのだろう。

これからの戦況についてHさんは、ザポリージャのあたりでウクライナ軍は、ロシアの占領地の分断を図るだろうとか、南部や東部や攻勢をかけ、クリミア半島を孤立させるだろうなどという。
これ全部ウクライナ側のおもわく通りにことが運んだ場合の話である。
ウクライナの反転攻勢に、ロシアが備える時間も同じだけあったのだ。
まして制空権もにぎっているロシアは、戦車を攻撃する研究や準備も、おさおさ怠りなかっただろう。
防衛研究所というのはいったいなにを研究するところなのか。
こんなところに研究されたら、防衛が穴だらけになってしまわないかしら。

ゼレンスキーさんは習近平さんの和平提案に応えるべきだった(それが可能なら)。
プーチンは和平案の行方を見定めていて、ゼレンスキーさんが応じないとみると、すかさずまたミサイルで猛攻して、ロシアの兵器や軍備が枯渇するはずはないということを、現実に示してみせた。
ロシアはまだ余裕がある。
ココログの「ロシアは隣の国」というブログを読んだことがないな。

最新のニュースでは、ゼレンスキーさんは、ロシアとの戦争は今後何十年も続くから、核戦争になるより、いまウクライナを支援するほうが安上がりだと、最後はまた調子のよい支援のお願いだ。
そりゃ支援して確実に勝てるならそうかも知れないけど、支援する → 戦争が長引く → ヤケになってどっちかが核兵器を持ち出す。
支援しない → ウクライナが負ける → 平和がもどる。
こんな簡単な道理がわからんかね。
ウクライナ軍の弾薬は、漏洩したアメリカの機密文書にも5月には枯渇すると書いてあったらしいけど、防衛研究所のHさんは、それでも大反攻があると思ってんのか。

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2023年4月29日 (土)

いいわけの訂正

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ちょっとボケてるな。
29日の更新は、深夜に、日が変わると同時にやってあったんだから、あわてて言い訳する必要はなかったんだ。
いまぽちっと目をさましたよ。
これから24時間以内に30日の分を更新すれば、連続更新は途切れないですむ。
大丈夫、わたしはまだ生きてます。
心配なのは、頭のボケのほうだ。

添付したのは、今日29日の散歩中に見た花。
蓮(ハス)だろうとわたし。
蓮っていまの時期じゃないでしょと知り合い。
調べてみたら、これは睡蓮(スイレン)だった。

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花壇と報道

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ぶっそうな戦争のあいまに、また花壇の話題で息をつこう。
最初の写真は、去年の11月に鉢植えのものを植え替えたヴィオラだけど、手間もかけず肥料も与えないのに、半年ちかくたってまだ色鮮やかな花をつける。
この花はよく公園などに植えられているけど、なるほどと思う。
つぎの冬にはうちの花壇に、この花をもっとたくさん植えてやるつもりだ。

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2枚目の写真は、去年の11月に知り合いから苗をもらったノースポール。
苗のころは気をつかったけど、あるていど大きくなってからはぜんぜん手がかからなくて、いまやわが世の春。
これも来年はもっとたくさん植えてやろうと、今年は育てやすい花の研究の年だ。

さて、またウクライナ。
中国が和平に乗り出してきたということは、べつの見方をすれば、いよいよウクライナの敗北が濃厚になってきたということだろう。
習近平さんにすれば、これ以上の犠牲者を出すのは無益だと説得すれば、ひょっとするとゼレンスキーさんも応じるかもしれないと思ったんじゃないか。
ところが、やっぱり、ゼレンスキーさんはアメリカの指示で動いているので、自分ひとりの判断で和平を受け入れることはできないのだ。
ひとかけらの土地も譲れないと強情を張るのは、米国のネオコンから、そういえと命令されているのだろう。
こりゃダメだと中国はさっさと手を引き、ロシア軍はやっぱりウクライナ軍を完璧に撃滅するしかないと決意する。

戦車が到着すればまだわからないと、はかない期待を夢見ている人もいるようだけど、昨日の国際報道では米軍の司令官まで疑義を呈していた。
ロシアは制空権、制海権のいずれも制しており、その戦力は依然として衰えていないという。
アメリカの司令官がいうことだから、実態はもっと大きいとみなければいけない。
中国の和平案はウクライナのことを気遣ったのかも知れないのに、応じることのできないゼレンスキーさんが哀れである。

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2023年4月28日 (金)

昨日の状況

中国がウクライナ和平の仲介に動いて、平和への貢献者だとされたのでは、アメリカは戦争の煽動者ということになってしまう。
だからこれだけは何がなんでも妨害しなくちゃならないと、渾身の難クセだ。
和平案の修正や訂正を求めるのではなく、徹底的にいちゃもんをつけてぶっつぶす算段で、台湾有事に持っていきたい日本(とNHK)も足並みをそろえる状態だ。

ウクライナの和平については、中国の仲介にに期待するようなことをいっておいて、じつは米国、英国、日本などはゼッタイ反対なのだから、わたしは最初からうまく行くとは思ってなかった。
おそらく中国だって期待してないだろう。
そんなことよりわたしが心配するのは、日本が台湾有事にまきこまれないかということのほう。
アメリカはウクライナに代理戦争をさせて、まったく自国の兵士を損なうことなく、戦争に参加している。
同じことを台湾では日本にやってもらいたいのだ。

遠い戦争だからと、ぼんやりウクライナをながめているボンクラどもに聞きたいけど、中国がなにか叩かれるようなことをしたか?
アメリカや日本が中国にケンカをふっかける理由があるか?
え、自分の頭で考えないと、今度は自分たちが戦場に行くことになるんだよ。

ネットニュースによると、ロシア擁護派の鈴木宗男さんの訪ロを阻止しようという議員がいるらしい。
ケチな根性だな。
日本政府が国民に渡航勧告を出しておいて、国会議員がその国に行くのは矛盾しているとか。
ただ世間に迎合して余計なことをいってるだけじゃないのか。
ロシアがレベル3なら、ウクライナはレベル4だ。
そういう国に岸田クンは過剰警備で思いきり税金を使って行き、宗男さんは警備もつけずに、プーチンと話に行くんだろ。
ロシアと話のできる政治家はかぎられているんだから、戦争が終わればまた彼のような人がきっと必要になる。
ゴタゴタいってるのは馬場伸幸という議員らしいけど、アンタが、たとえばサハリン2を元にもどしたいと交渉しても、ロシアのほうで相手にしてくれんだろう。

民主主義国といわれている日本には、わたしみたいなロシア大好き人間もいるんだから、そのへんの迎合政治家のいっていることが、すべて正しいと思わないでくれ。
文句があるならわたしのブログを全部読んでからにしてほしいや。
腹が立つ。
わたしの言い分に腹の立つ人は、あ、コメント欄からドーゾ。
わたしはどんな人の言い分にも、いちおうは耳を傾けるタイプだ。

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2023年4月27日 (木)

中国人の考え

どうもウクライナの戦況報道がないなと思っていたら、昨夜のニュース9に、習近平さんとゼレンスキーさんが電話対談という速報が飛び込んできた。
これで和平もと期待する人もいるかも知れないけど、あまり可能性はないね。
アメリカにとっては歓迎すべき要素があったとしても、中国主導ということだけはゼッタイに阻止したいはず。
中国が平和の担い手としてポイントを上げたら、台湾有事にも影響が出るから、日本も(NHKも)嬉しくないだろうし、アメリカが反対すればゼレンスキーさんが単独で和平に応じられるわけがない。
というわけで、今回も和平案はボツというのがわたしの見立てだから、またべつの話題。

わたしの中国人の知り合いにメールを出して、わたしはプーチンが好きだ、ウクライナ戦争ではロシアの味方だよと書いてやったら、相手もいま中国がアメリカにケンカを売られているところだから、バイデン(拝登)はけしからん、アメリカは無法国家だなどと、いちおうはわたしの意見に賛意をしめしてきた。
普金(プーチン)非常谦虚低调而有实力啊,大帝就是大帝。

わからないのはこの先で、口ではそういうものの、政治と国家は違うと考えているのか、住むならアメリカのほうがいいと思っているらしいこと。
断っておくけど、彼女は蘭州という内陸の街に住んでいる純粋の中国人である。
それでも中国では自由がないからといって、やっぱり自国の体制が好きではないようだ。

わたしは中国の歴史も勉強したことがある。
だからつい毛沢東以前の中国について考えてしまうんだけど、彼女は毛沢東以降に生まれた世代だから、そんなむかしのことは知らないんじゃないか。
外国人のわたしに向かって、中国は自由な発言が許されてないからキライといえるだけでも、それ以前に比べれば自由になったといえるのに。
しかも入国が解禁されたらすぐにでも日本に行きたいという。
彼女の息子はシンガポール在住で、息子の家に遊びに行った彼女は、コロナ騒動で、先日まで半年くらいシンガポールに缶詰になっていた。
なにを望んでいるのか知らないけど、このへんで満足するってことを知らんのか。

日本の若者にもいえるけど、自由主義と放任主義は似て異なるものなんだよ。
人間の欲望はきりがないものだから、放っておけばアメリカのような極端な格差社会で、銃もドラッグもおかまいなしの野蛮な国になってしまう。
わたしはどんな国にも、あるていどは規制が必要だと思っているのだ。
いまの日本がその理想で、中国やロシアはなんとかそれに近づこうと努力しているところじゃないか。

ところがとなりの柿は美味しく見えるというやつで、みんなアメリカにあこがれる。
中南米の国から移民が押し寄せるのはまだ理解できる。
あのへんの国はいいように米国にあしらわれ、まともな政治家が出て来ないし、社会は乱れて仕事もないのだ。
そういうことを承知で米国に行きたいならみんな勝手に行けというとこだけど、そういう人間にかぎって、待っているのは底辺の奴隷生活だ。
わたしが代表的底辺人だからそう思うのかも知れないけど、アメリカは決して理想社会ではないぞ。
いまの中国人がアメリカにあこがれる必要はまったくないんだけどね。

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2023年4月26日 (水)

スーダン内戦

まるで口裏を合わせたように、同じ調子の主張をココログのブログに見つけた。
スーダン内戦にロシアの民間軍事会社ワグネルがからんでいるというもので、ひとつは人気ブログに選ばれているAさんのブログで、もうひとつはたまたま見つけた極右傾向のブログだ。
両方ともわたしが偏向がひどいと警告しているBBCやNHKの記事がネタであることまでそっくり。
そりゃ同じ記事をソースにしていれば、似たような内容になるわな。
表現の自由が保証されている日本では、そんなものに騙されない読者のこころがまえのほうが大切だ。

証拠はないけど、たとえば金の採掘などに、わたしもワグネルが関わっているということは否定しない。
しかし記事を読んだかぎりでは、ちゃんと現地政府と協約を結び、産出されたものを金を払って購入しているようで、ゴチャゴチャいうほど悪辣なものではなさそうだ。
もちろんこの政府というのがどっち側なのか、内紛状態にある国ではそれが問題だけど。
中国のように国家がきちんと管理できればまだしも、アフリカのような途上国では、利益の出る貴重な鉱物資源は先進国の収奪競争になっており、やたら内戦が多いのも、そうした利権をめぐってのものである場合が多いのだ。
古い話になるけど、金やダイヤモンドをめぐって南アフリカが英国の収奪の舞台になり、白人、アフリカ人、ボーア人などが争ったこともある。

このブログには、ウクライナ戦争が始まると、制裁のためにルーブルが急落したロシアでは、スーダンの金の違法採掘でそれをおぎなったなどと書いてある。
スーダン内戦はそれ以前から始まっているし、ロシアへの制裁はそんなに効果のあるものではなかった。
かりに効果があったとしても、年間75億円ていどの利益では、それがどれだけ国家予算に貢献しただろう。

ワグネルは民間企業だから、金の切れ目が縁の切れ目だともいうけど、その割にはウクライナでの活躍は、プーチンでさえ警戒するほど目覚ましい。
記事に添えられた写真を見ると、“この軍服を着た人がワグネルだといわれる”とか、“ワグネル指揮官とされる“などとあいまいな説明が多い。
これではいちおうは疑ってみることが必要だ。

ワグネル指揮官はロシア大統領の地位を狙っているとも書いてあった。
しかしロシアは選挙で大統領を選ぶ、いちおうの民主国家であって、ウクライナのようにオリガルヒ(振興成金)に牛耳られた国ではないし、プーチンはそれを防ぐために長いあいだ苦労してきたのだ。
闇将軍がそんな簡単に大統領になれるわけがない。

スーダン内戦の色分けは知らないけど、ここだって暗躍しているのはワグネルだけではあるまい。
内戦というのは双方の勢力に、べつべつの大国が支援をすることから始まるので、ロシアだけが加わっているなら、そもそも争いにならないはずだ。
ということぐらいはわかってほしいね。

ここにもやたらにそれらしい資料やデータを並べて、無知な人たちをあおって喜んでいるメディア(ブログ)がある。
わたしだって他人のブログにケチをつけたいわけじゃないけど、こういうブログは自分の意見を他に広めることを目的としているのだから、それなり責任を持ってもらわなくちゃね。
当該ブログにリンクを張ろうかとも思ったけど、相手をあげつらうのがわたしの本意じゃないので、要望があればいつでも張れるとだけいっておく。

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2023年4月25日 (火)

食い違い

わたしがロシアの肩ばかり持つのは、わたしがプーチンのファンであるからで、ほかのニュースにはあまり関心がないせいだ。
たとえばいま騒いでいるスーダンの内戦にしたって、関心がないわけじゃないけど、あ、また始まったかって具合で、政府軍にも反政府軍にも肩入れする理由がない。
ほかにも国政選挙の結果や、ミャンマーの軍政や、MLBの大谷翔平がどうしたこうしたなんてことは、わたしも世間と似たような考えなので、騒いでも仕方がない。

ウクライナ戦争については、愛国者であるプーチンが世界中のメディアから袋叩きにされているのが見過ごせないし、しかも袋叩きにしている人たちのほとんどが、ウクライナがどんな国かということも知らないのだ。
それはおまえが無知なせいだ、プーチンはならず者で、ロシア軍は残忍な極悪軍隊だという人がいるかな。
いたらコメント欄に書いてくれ。
わたしもそういう人の意見を聞きたい。

昨日のNHK国際ニュースは、あいかわらず「ロシア軍は支配地域の防衛体制を整えられずにいる可能性が高い」とか「ウクライナ軍がドニプロ川東岸に陣地を築いた可能性がある」などと希望的観測ばかりだ。
明日になると正反対の結果になっていなければいいが。
これまでそういうことが多すぎたのだ。

中国の駐仏大使の発言に、バルト三国が怒っているという報道があった。
バルト三国がロシアから正式に独立したけど事実はないといったらしいけど、これについて香港TVGの報道が引用されていた。
香港というのはいまでは中国の一部だから、ここのテレビ局の報道というのは、ひょっとするとNHKとはべつの視点、つまり中国の肩を持つ内容になっているかもしれない。
そこでじっと報道に注目し、考えてみた。

この発言のそもそもは、クリミア半島はロシアのものなのかという、記者の質問に対する返事だったようだ。
駐仏大使は、クリミア半島はソ連時代にウクライナに贈られたものだと発言し、その文脈のなかにバルト三国うんぬんも出てきたらしい。
どうやら中国本土の了解を得ないまま、いまならマクロンさんも中国寄りに傾いているからかまわんだろうという理由で、大使が自分の一存でした発言のようである。

意外に思うんだけど、中国の報道官や大使には、本国に伺いをたてずに、自分の裁量で発言をすることが許されているフシがある。
もちろん本国の立場と大幅にくいちがう発言は許されないけど、以前報道官の華春瑩さんがパンダのシャンシャンと日本人の名前を勘違いし、中国の立場をとうとうと述べたあとで、パンダのこととわかって照れ笑いをしていたことがあった。
今回も香港TVによると、大使の発言は、本国政府がとっている立ち場と異なっていたようだ。
クリミア半島の帰属については、基本的に一致しているとしても、いまこの時期に中国が公けの場でそんなことをいうだろうか。
この問題があとをひくようなら、あれは駐仏大使の個人的発言だといって幕引きをして、大使は粛清か、遠流間違いなしということで、あとが楽しみ・・・・ってことはないだろうけど。

クリミア半島はウクライナがロシアとかたい絆で結ばれていたころに、ロシアが贈ったというか、信頼して預けた土地であることは事実である。
ここは当時もいまも黒海をにらむ軍事上の要衝だ。
要衝というからにはロシアにとっても重要な土地であって、そんなところをタダでポイとプレゼントする国はない。
ウクライナがNATOに加盟すると言い出せば、ロシアとしては当然それを返せということになる。
いちど上げたものを返せというのは卑怯だというなかれ、それなら同盟を裏切るほうがさらに悪い。
ウクライナを手なづけて、クリミア半島ごと西側のものにし、ロシアを包囲孤立させようというアメリカは、さらにさらにたちが悪い。

だからウクライナはクリミア半島と、そこへつながる陸上の回廊を、どうもお世話になりましたといってロシアに返還すれば、それならとロシアも侵攻を思い止まって、両国の若者がいたずらに死ぬこともなかったんじゃないか。
プーチンのしたことに、わたしが理解を示す根拠はかくのごとしだよ。

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2023年4月24日 (月)

え、読売新聞

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今日はネットに上がっていた報道の中から、ちょっと目についたものを選んで反論してみよう。
この報道にかぎらないけど、世間にはちと考えればおかしいと思える報道があふれているので、安易にそういうものにだまされないよう、注意を喚起する意味で。

「ロシアがウクライナに侵略する中、軍の招集を逃れようと、多くのロシア人がインドネシア中部の観光地バリ島に渡航している。トラブルも続出しており、地元州政府が査証(ビザ)の一部停止を求めるなど反発が高まっている 」
「バリを訪れたロシア人観光客は2022年、5万8000人に達した。うち8割は、プーチン露政権が予備役30万人の部分的動員を発令した9月以降の入国だ。招集を回避する思惑とみられる」
という報道なんだけど、おかしいと思わないか。
思わない?
そこに乗っかっているあんたの頭は飾りものか!

バリ島を訪れたロシア人が(8割としても)5万人ちかくもいるって、召集を回避する若者がなんでそんなに国外脱出できるんだよ。
これじゃロシアでは海外旅行はさしつかえなく行われているみたいだし、しかも目的地がインドネシアのバリ島だなんていうと、これって本当に徴兵回避なのか、ただの観光旅行じゃないのか。
しかもトラブルが増えているってのはナンダ。
徴兵逃れをした若者は、行った先でトラブルなんぞ起こした日には、本国へ強制送還もあり得るから、ふつうなら潜伏先で目立たないようにじっと息を潜めているはず。
少なくともわたしならそうするワ。

ロシア人に比べるとウクライナ人は1割もいないそうだけど、そりゃ人口が少ないところへ持ってきて、そもそもウクライナの若者は海外脱出がきびしく制限されているから、いるとすればワイロを積み上げた金持ちの息子だろう。
こんなウクライナ人に比べると、バリ島のロシア人は現地で商売を始める者までいるそうで、自由が束縛されている雰囲気はぜんぜんない。
いったいこの報道はなにをいいたいんだ。
え、読売新聞、あんたのことだよ。
バリ島特派員に、もうちっとまじめに仕事しろっていっときな。
わたしのいいたいことは、こんな簡単なデマに惑わされてはいけませんよということで、きわめて明瞭だ。

添付したのは、最初がここ2日のあいだに花壇に植えた花で、カーネーション、キンギョソウ、そしてバーベナという花など。
2番目は青虫のエサだけど、花の咲くのが矢継ぎ早で、やっこさんも食べるのがおっつかないようだ。

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2023年4月23日 (日)

青虫ちゃん

あいかわらずウクライナの報道がないね。
これではブログのネタがなくて困るんだけど、戦争が終わったらまたネタ不足の日々が続くんだろうなあと、いまから戦々恐々ですワ。

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前々項で花びらを食べる青虫のことを書いた。
今日また写真を撮ってみたら、偶然にお食事中の青虫が写り込んでいた。
ケシカランやつだ。
とは思うけど、花の王冠のまん中でご満悦の彼を見て、ふと「不思議の国のアリス」のエピソードを思い出した。
水パイプを吸いながらアリスと会話する驕慢な芋虫のことである。
わたしが青虫と同じ大きさなら、わたしもアリスと同じような会話をしただろう。
これではとてもひねりつぶそうという気にはならんのよねえ。

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2023年4月22日 (土)

国際報道写真大賞

昨日はニュース9でも、とうとうウクライナ関連のニュースがひとつもなかった。
こうなると不安になるのは、どちらを応援する者にとっても同じこと。
ウクライナを応援する者にとっては、報道がないあいだ、ウクライナ軍がぼこぼこにされているのではないかと心配するし、ロシアを応援する者は、ウクライナの大反攻のまえのイップクかもしれないと思う。
どっちかなんてことはわたしにもわかるわけがないので、今日は閑話休題ということで、べつの話題だ。

昨日のNHKの国際報道に世界報道写真大賞の話題が出ていた。
この大賞は世界中の報道カメラマンが、世界のいまを写しとった傑作に賞を与えるもので、ピューリッツァー賞と同じように、ひじょうに権威のあるものとされている。
わたしも写真に興味があるせいで、過去に何度も、大賞を受賞した作品に感動したおぼえがある。

今回の受賞作品は、ウクライナ戦争のさなかに病院へ運ばれる妊婦を捉えたもので、まあ、公平な目で見るなら、戦争の惨禍と、それにもめげない人間愛を表現しているということで、わたしも感動していい写真である。
しかしわたしの期待とうらはらに、これがウクライナでのロシアの暴虐を訴えようというプロパガンダの一環なら、うーんと考えてしまう。
報道写真大賞は敵味方を超越して、人類不変のヒューマニズムを捉えたところに価値があったからだ。
そのつちかってきた権威をわざわざ地に捨てようというのだろうか。

わたしはむかし、中国の西安に向かう列車の窓から、線路の下の道路で、数人の男たちがあわてふためきながらリアカーを押しているのを見たことがある。
中国映画で観たことがあるけど、これは病人を運んでいたもので、まだ貧しかった当時の中国の農村には、救急車というものがなかったのだ。
あのとき写真を撮れればわたしも報道写真大賞をもらえたのに残念である。
でもいま中国やロシアでそういう写真を撮ったからといって、大賞をもらえるものだろうか。
この賞を主催しているのはオランダだから、偏向と身びいきがあっても不思議じゃないので、今回の受賞作品が安っぽいプロパガンダでないことを祈るばかりだ。

NATOの事務総長はウクライナもNATOに加盟させるべきだと言い出した。
ついこのあいだまで、ワイロ漬けの破綻国家であるウクライナは加盟できないといっていたのに、である。
そもそもこの戦争はウクライナがNATOに加盟しようとしたことが原因なのに、規則をねじまげてもウクライナをNATOに入れようというのはなぜだろう。
ようするにもはやウクライナの勝ちはなくなって、それを崩壊から救うには、どんなむちゃな理屈をならべても、NATO加盟国を総動員するしかないと思い始めたんだろうな。

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2023年4月21日 (金)

花と青虫

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わたしの花壇にアキラ(オステオスペルマム)が植えてある。
花屋から鉢植えで買ってきて植え替えたものだけど、ちゃんと根づいたらしく、つぎからつぎへと花が咲く。
いい傾向だと有卦に入っていたら、最近食害がはなはだしい。
何者かが花びらをかじっているらしく、せっかくの花が写真のような按配だ。

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今日じっと観察してみたら小さな青虫がついていた。
花びらを食べているのはコイツに違いない。
ひねりつぶしてやろうかと思ったけれど、うーむと思いなおした。
自然界は食うか食われるかの過酷な世界で、こんな小さな虫にも天敵は多いのだ。
たとえば狩人バチの仲間は、青虫をつかまえ、その体表に卵を産みつけ、やがて孵化したハチの幼虫はこいつを生きたままむさぼり食うのだ。
まだこいつは運良くそんな目に遭ってないだけなのだ。

そう考えたら気のドクになって、ひねりつぶすどころじゃない。
花びらの代わりにドクダミの葉でも食べないかとお薦めしてみたけど、それは好きではないようだった。
仕方がないから放置することにする。
なに、つぼみの状態をみると、アキラの花はまだいくらでもつきそうだから、いくらか餌にされても年金暮らしのわたしが困るわけではない。

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NHKのニュース

EUが中国に向かって、軍備管理で国際協調をといっている。
ウクライナ戦争でロシアに武器の支援をしないでくれということらしい。
わたしが中国なら、野郎、とうとう泣きが入りやがったなと思うところだ。
考えてみてくれよ。
ロシアが片づいたらつぎは中国だというアメリカが控えているのに、いじめられる者同士が手を組むのはケシカランというんだろうか。
中国は座してぼこぼこにされるのを待つより、せめてロシアの応援をして、アメリカの野望を挫こうとするだろう。
ただし、あまり露骨にやるとアメリカの思う壺だから、とりあえず資金面でフォローするくらいにしておいて・・・・

同じ国際協調なら、なんでウクライナをくどいて戦争をやめさせようとしないのか。
たとえいくらか領土を失ったって、いまウクライナの一般市民で怒る者がいるわけがない。
NHKのニュースにはキエフの桜が出てきた。
ウクライナでもサクラの季節で、それをちゃんと管理し、守っている人がいるらしい。
彼らだってミサイルの飛び交う空の下ではなく、平和な景色のなかで花を楽しみたいだろう。
にもかかわらず、日本はあいかわらず中国の和平案はロシア寄りだからダメだなんていって、戦争をひきのばす算段だ。
和平をするのは日本じゃないんだけどね。

フランスのマクロンさんは、これ以上戦争に関わってもろくなことがないと、さっさとウクライナに見切りをつけたようだ。
上海ではモーターショーが大盛況だから、ドイツもベンツやワーゲンを売りたいだろうねえ。
日本はアメリカのいいなりで、ヘタすりゃ台湾有事を引き受けなければならないから、率先してウクライナから手を引くわけにはいかないのである。
これを読んでいる30歳以下の若者がいたら、君たちの未来に警鐘を鳴らすブログは、わたしのものだけということを覚えといてくれたまえ。

ほかのニュース。
ウクライナ産の穀物が戦火の黒海を経由できないので、ポーランドやハンガリーなどを経由して輸出することにしたら、ウクライナの国内には汚職官僚やマフィア(オリガルヒ)が目白押しだから、高く売れるならアフリカまで持っていくことはない、そのへんで売ってしまえと考えたようだ。
これでは困ると、まじめにやっている経由国が、自国の農業を守るために文句をいう。
ロシアはぜんぜん関係ないんだけど、NHKの論理ではやっぱりロシアに原因があるのだそうだ。

ロシア軍が占領していたウクライナの市民住宅で、ロシア兵が勝手に使用したガスや電気の請求書がきて困っているという話。
いまは戦争中だぞ。
こんなときに請求書を送るほうも送るほうだけど、戦争が終わったらロシアに請求すれば、プーチンはちゃんと払ってくれるだろうよ。
うん、ちゃんと領収書はとっておくように。

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2023年4月20日 (木)

メリットとデメリット

わたしの知っているおばさんは、朝おきて、首がこるわーといってるうちに、ポックリいってしまった。
わたしも最近首がこる。
これは脳溢血の前兆かも知れないし、あるいは枕があわないせいかも知れない。
というわけで、今日は新しい枕を買ってきた。
マイナンバーカードを作ってもらったポイントで購入したものだから、実質的にはタダだ。
ケチな小市民的話題はここまで。

ドイツが脱原発を実現したそうだ。
これはレトリックだ。
鬼の首を取ったみたいに騒ぐのはまたNHKのごまかしで、よく聞いてみると、ただ宣言をしただけで、再生可能エネルギーだけで需要をまかなえるかどうかはまだ不明の段階だという。
ドイツ国内でもまだ原発容認派が大多数だそうだから、これは緑の党をかかえこんでしまった与党の政治的な発言にすぎない。

わたしはグリーンピースの原発廃止論を読んでみたけど、これもウクライナ戦争と同じで、一方からの視点だけでものを考えているだけじゃないかと思う。
美味しいだけの話には毒がある。
原発の廃止には地球温暖化も関わってくることだから、目を上下左右にまんべんなく配って、つねに徹底的に公平・客観的の原則に立ち返り、メリットがあるならデメリットもあるだろうと考えることが必要だ。
ちとずるいけど、ここはドイツの行き方をもうすこし眺め、ほんとに原発廃止でやっていく方法があるなら、すぐに真似をしよう。
真似をしてお株を奪うのは、日本のもっとも得意とするところだ。

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2023年4月19日 (水)

捏造と混沌

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いったいこの世界はどうなっちゃうのか。
ChatGPTやAIの描いた絵などが話題になってるけど、今度は写真だ。
コンピュータが合成した写真がコンテストで最優秀賞だそうだ。
わたしもその写真を見てみたけど、恐竜や宇宙船ならあり得るかどうかで真贋の判断もできるけど、こんなまじめな写真では、まったく、自慢じゃないけどまったく合成とはわからない。
プロの写真家にも捏造を見分けるのは不可能だろうし、恥をかきたくないからだれも審査員を引き受けず、今年は写真コンテストなるものが存在した最後の年になるかも。

こういう技術がウクライナ戦争のようなところで、プロパガンダとして使われたらと考えるとオソろしい。
ずっと以前、このブログで中東の内戦のすばらしい戦場写真を紹介したことがあるけど、これからはそういうものは従軍記者ではなく、IT技術者が自宅で制作することになってしまう。
デスクワークでピューリッツァー賞も狙えるかもね。
もはや未来に警告を発するどころじゃない。
わたしみたいなアナログ人間は、捏造と混沌の未来にまきこまれずに、さっさと死ねるのが幸運だと思わなくちゃ。

おまけ
軽井沢で開かれていたG7の外相会議で、いつもみけんにたてジワのブリンケンさんまでえらくご機嫌だ。
林クンも共同声明をまとめたなんて機嫌がいいけど、そりゃ仲良しグループのやることだものね。
G20になると、とたんになんにも合意できないし、共同声明も発表できなくなるのである。

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2023年4月18日 (火)

大地舜のブログ

昨日の大地舜さんのブログは読みごたえがあった。
なんだかウクライナ関連の報道が少ないなと思っていたら、あちらはいまイースター祭りで戦闘が一時的に抑えられているからだという。
ドンパス地方は10年ぶりの悪天候で、両軍とも動きがとれないらしいけど、こういうことを具体的に書くということは、それだけ事実に即しているということだろう。

彼のブログはおおかたのメディアのような、たんなるウワサや願望ではなく、米ドルの基軸通貨の地位をおびやかすBRICSに、加盟希望が24カ国だとか、ブラジル大統領が中国と15の合意書に署名したとか、ウソならすぐにばれるような戦争の背景までどうどうと書いている。
この点ではNHKの御用識者のように、ロシアはミサイルが枯渇しているといった翌日にはウクライナ中がロシア・ミサイルの猛攻にさらされたり、ロシア軍の損害だけは詳しく話すくせにウクライナ軍の損失には触れようとしないデタラメ発言よりずっと信頼できる。

でもこのブログもわたしのブログといっしょで、ココログからは認められないブログのひとつなんだろうなあ。
わたしのアクセス数?
あいかわらず2桁がやっとよ。
笑っちゃう。
いえいえ、ココログの立場もわかっていますんで、公儀に訴え出るようなことはいたしません。

昨日、どちらの側も報道していたのは、ワグネルの指揮官が捕虜130人を交換のため解放したということ。
これだけでこれまでこちら側が報道していたことと、だいぶ様子がちがうことに気がつかないかね。
ワグネルはあいかわらずロシア軍の片腕となって戦っているのだろうし、降伏した者はジュネーブ条約の決まりごと通りに扱われているようだ。
ワグネルとロシア正規軍の確執もないし、捕虜の虐殺もない。
こういうことからも正しい戦況を判断することはできるのに、ハナっからそういうことに無関心で、自分の頭で判断しない人が多すぎる。
これじゃChatGPTに支配されるわけだ。

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2023年4月17日 (月)

日曜の夜

1160

土日はニュースの少ない日なので、ウクライナの戦況がさっぱりわからない。
便りがないのはよい便りということわざがある。
あ、これはあくまでロシア側から見た便りね。
いまごろはロシアがウクライナをぼこぼこにしてるんだろうなと思うけど、メディアにはいまだにウクライナ有利と信じているところが多いようだ。
ワグネルのトップが停戦を提案したとかしないとか、それ、ロシアは音を上げたと、そういう見方はいったいどこから出てくるんかいね。

ニュースがないとこっちもブログのネタに困るよ。
ネットニュースを閲覧していたら、里親に引き取られる仲間たちを羨ましそうに見つめる犬という記事があった。
白いイヌがドアの下から顔を出して、つくねんとこちらを見ている写真が添えられている。
わかる、わかる。
動物保護センターのイヌたちは、里親が見つからなければ、やがて自分が殺処分されることを理解しているのだ。

わたしは街に出るとよくペットショップをのぞくけど、店によってはわたしが入っていくと、イヌ、ネコたちが大騒ぎをして、精一杯の愛想をふりまくところがある。
彼らも首尾よく飼い主にありつけなければ、自分たちの運命がどうなるかわかっているのだろう。
だからわたしみたいな文無しじいさんにでも、買ってえ、買ってえと愛想をふりまくのだ。
こんな店でペットを買うことはできない。
わたしは知り合いのネコ大好きおばさんに、ネコを買うときは、店に入ってあらかじめ買いたいネコの目星をつけておき、そのネコだけ取りのけておいてもらって、あとで裏口からそっと引き取りに行きなさいと進言したことがある。
ほかのペットの目のまえで1匹を選択すると、選ばれなかったものたちががっかりするのがよくわかるのだ。

動物保護センターでも同じこと、1匹を救うために他の多くを失望させるのはわたしの性分に合わない。
1匹も救わずに、すべての動物を公平に扱うほうがまだしもという気がするのである。
この歳ではもう飼いたくても飼えないから、そんなことに悩まずに済むけれど。

添付した写真は、わたしが面倒をみたことのあるロシア人の家のミニチュアシュナウザー。
もういい歳をしたじいさんイヌだったし、最後に見てから4年になるから、あの世でわたしを待っているのかも知れないね。

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2023年4月16日 (日)

ロシアのピアニスト

アレクセイ・リュビモフという、ロシアの有名なピアニストについて書かれたネット記事を読んだ。
この人は自分のコンサートで、ウクライナの音楽家の作品を演奏して、当局から制止されたにもかかわらず、最後まで演奏を続けたという人である。
ロシア嫌いにとっては頼もしい人だけど、ロシア擁護派のわたしにとっては、また一方的になりかねない記事だから、いちおういちゃもんをつけておくことにする。
わたしの言い分が気にいらない人は、コメント欄で反論すればよい。

ずっとまえにこのブログに書いた、ピアニストのグレン・グールドの記事を参照してもらいたいけど、いったいロシア人というのは、芸術に関して非常に厳格とされる人たちだ。
わたしはアレクセイ・リュビモフさんの当該コンサートの映像をじっとにらんでみた。
短い演奏だけど、5分を経過したあたりで、会場に2人の警官が入ってきて、なにやら抗議しているのがわかる。
つまり、それは敵国の曲だから演奏をするなといっているらしい。
リュビモフさんはかまわずに最後まで演奏をし終えて、あとは笑顔を交えて警官と会話していた。
聴衆は拍手かっさいだ。
これだけでおおよその雰囲気はわかる。

ところでこの演奏はいつのものだろう。
説明に2022年4月とあるから、ウクライナ戦争が始まって間もないころだ。
演奏するピアニストも含めて、コンサートに来ていた人たちは、ほとんどが純粋な音楽愛好家だろう。
わたしだってチケットが手に入れば、ロシアとウクライナのどちらを応援するかはべつにして、著名な演奏家のコンサートなら聴きに行くに決まっている。
肝心なのは、音楽愛好家と政治家では立場が異なるということだ。

プーチンはロシアの大統領であるし、ロシアの安全保障という戦略的な考えで、アメリカに対抗するためにウクライナに侵攻した。
一般国民のなかにはそんな大統領の気持ちを理解せず、いきなり隣国に侵攻したと、その無法ぶりに怒りを感じる人も多かっただろう。
まして国際的な音楽家なら、ウクライナにも知り合いが多かったにちがいない。
リュビモフさんがむきになって、最後までウクライナの音楽を演奏したのも不思議じゃないし、聴衆のやんやの拍手や、警官が制止しようとしたのも、それぞれの立場からすれば当然だ。
わたしはソ連時代のロシアを知ってるけど、処刑やシベリア送りにならなかったのだから、ロシアの警察もずいぶんソフトになったなとしか思わない。
国内に反体制派をかかえるくらいなら、日本だって首相に発煙筒を投げる若者がいるくらいだから、むしろ民主的な国であることの証明といえる。

いまプーチンがネットで召集令状を発行できるようにしたといって、これもロシア口撃に利用しようとする人がいる。
日本だって(戦争になったら召集をしやすくするために)国民にマイナンバーカードの押し付けを進めているところじゃないか。
いちいち召集令状で兵隊を集めるというのは時代遅れだし、台湾有事になれば、マイカだってどこまでエスカレートするかわからんぞ。
そんな屁理屈よりなにより、ウクライナ側の事情を考えてみよう。
18歳から60歳までの男はいっさい国外移住が禁止で、金持ちならワイロが使えるだろうけど、貧乏人は問答無用で戦場に引っ張り出されるのだ。
どっちが国民にとっては恐ろしい国か、こういう点をきちんと理解してから文句をいえ。

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2023年4月15日 (土)

今日のニュース

タイム誌が選んだ「影響ある日本人」に、日本の岸田クンと、なんとかいうゲーム開発者が選ばれたそうだ。
ゲームをしたことのないわたしには開発者はどうでもいいけど、岸田クンのほうはちょっと待てと思う。
選ばれた理由が、日韓関係の改善に功績があった、防衛費増額、日米の安全保障強化をなしとげたからというんだけど、これって全部アメリカに都合のいいことばかりじゃん。
日韓関係の改善は韓国の政権が変わって、相手の方がすり寄ってきた結果だし、あとは台湾有事に日本の若者をつぎこむお膳立てをしただけじゃないか。
ちっとは日本のためになることもやらんかいと思うのはわたしだけか。

さっそく気の早い暴漢がいて、今日は岸田クンが襲撃されたそうである。
投げたのは発煙筒みたいなもので、被害者はいなかったらしいけど、聴衆のなかにへずまりゅうみたいなでっかいお兄さんがいて、コワかったわーといってたのがおもしろかった。
おかげで昼のニュースは30分以上襲撃の同じ映像ばかりで、わたしが知りたいウクライナはどうなったんだ、ウクライナは。
日本の首相が発煙筒を投げられると、ウクライナのニュースががっくり減るんじゃ、プロパガンダを発信できなくなって、ゼレンスキーさんが気のドクだ。
NHKには猛省を望む。

その後、首相襲撃の犯人の素性があきらかになったけど、なんとかいう24歳の若者だそうだ。
この年頃はなんにでも影響されやすいところがあるし、ひょっとするとスマホで一部始終を撮影して、YouTubeに上げようという仲間がべつにいたかも知れない。
アメリカで機密情報を漏らした若者といい、ほんとに油断も想像もできない若者が増えていることの証明かも知れないね。

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だめなミステリー

アメリカの機密書類の漏えいについて、わたしもミステリーのつもりで、内部に犯人がいるんだろうとか、意外と現職大統領の陰謀かも知れん、いやいやロシアの秘密工作ではないかなどと、いろいろ可能性を考えてみたけど、これはさすがに思いつかなかったねえ。
秘密を守ることでは第一級のセキュリティを誇る(はずの)アメリカの国防総省で、自分のわるさをYouTubeに上げてよろこぶレベルの若者が、秘密の書類をいとも簡単にコピーできるとは。
本年度のミステリー大賞はこれで決まりだな。

でもねえ。
いちばん犯人らしくないのが犯人というのはよく聞くけど、これじゃぜんぜんヒントも与えられていなかった通行人みたいなのが、とつぜん犯人として浮上という結末じゃないか。
こんな小説を書いたら、あんまり読者をバカにしちゃいけませんと編集者に怒られるのとちがうか。

国防総省ってだれでも入れるほど簡単な職場じゃないと思うけど、新人に思想調査や心理テストもしてなかったんだろうか。
そうか、右か左かというイデオロギー調査ならまだしも、いまどきの若者の考えは、寿司テロでもわかるように、おとなの想像を絶していて、なにを調査したらいいのか暗中模索の状態だもんな。
これが民主主義と称される自由放任主義社会の末路だよ。
アメリカの衰退は続いているほうに賭けます、ワタシ。

アンチ・アメリカと反NHKであるブログとしては、犬も歩けばプロパガンダにぶつかるってやつで、書くことが多すぎてネタに困らないや。
あるロシア兵の手記というのがネットに載っていたけど、発信もとがワシントン・ポスト。
WPって、まあ、そのへんのものよりマシなアメリカのメディアだけど、内容はかなり悲惨。
よくみたら戦争のもっとも初期のころの話で、それなら納得できないこともない。
しかし現在の戦況はかならずしも当時と同じではない。
で、中身も満足に読まないでボツ。
岸田クンの細君が米国大統領の奥さんに招待されて訪米するそうだけど、将を射んとすればまず馬からってことで、日本のファーストレディがあちらのファーストレディにまるめこまれて、台湾有事をそっくり肩代わりさせられることにならなきゃいいが。

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2023年4月14日 (金)

ウソの謀略

前々項でアメリカの機密情報が漏れたことを、ミステリーにたとえて書いたけど、そこで現政権のやった自作自演の可能性も挙げてみた。
もっとも、わたしも本気でそんなことを考えていたわけじゃない。
ところがそれがじつは正解だったかも知れない。
米軍の発表では、情報を漏らしたのは軍関係者で、20代の銃器愛好者だったなんていっている。
え、そんなアメリカならどこにでもいる若造に(すぐに街中で銃をぶっ放す若者に)、かんたんにコピーできる情報が、どうして“ここ数年でもっとも深刻”な漏えいになるのさ。
じつはたいしたことのない情報を、漏れた、漏れたと大騒ぎして、もうバカらしいから戦争も止めようというバイデンがらみの謀略かも知れない。
あー、わからんわ。

昨日のニュースじゃ北朝鮮のミサイルが、とちゅうで行方不明だってさ。
Jアラートやエムネツトなんてぜんぜん役に立たないじゃん。
ひょっとすると陸自ヘリの墜落と同じように、台湾有事に備えて、日本の軍事能力をかくすための謀略かも知んない。
あ、ウソ、これはわたしの妄想で、決して日本の機密情報ではありません。
お願いだから、口止めだってことで、わたしのところへゴルゴ13なんぞを派遣しないでくんなさい。
軍人と体育会系ってのは、とかく冗談の通じないシトが多いから。

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2023年4月13日 (木)

ChatGPT

1159

ChatGPTが問題になっている。
これは人間が質問をすると、最新のAI技術によって、人間のように自然な答えを教えてくれるAIチャットサービスです、だそうだ。
つまり入試の会場で回答に苦しんだとき、これに質問して答えを得るという新しいカンニング・サービスだな。
そういうものは、これまでもアップルの端末ならSiriのように似たようなものはあり、それがさらに進化したものらしいけど、しかし、相手はたかがコンピュータではないか。
どこかに欠点があるはずだと、へそ曲がりのわたしは考えてみて、そうかと思いついた。
ミステリーマニアにはいい機会だから、人間さまの面目をかけて、あなたもコンピュータになめられない方法を考えてみないか。

むずかしい原理はわからないけど、コンピュータなのだから、おそらく過去に蓄積した膨大なデータを瞬時に解析し、それをもっともらしいかたちで、アッという間に並べるだけではないか。
過去の膨大なデータというのが弱点で、データが多ければ多いほど万人の考えに近いものになり、わたしみたいなへそ曲がりの考えとは似ても似つかないものになるだろう。
たとえばいまの時期に、ウクライナ戦争はなにが原因なのかと質問すれば、ロシアの権威主義とプーチンの侵略が悪いという答えが出てきて、アメリカのネオコンの欲望のせいだと答えることはまずないはず。
幕の内弁当みたいに誰でもそこそこ食べられるもので、特殊な嗜好の持ち主が満足する回答はないに違いない。

それのどこが悪いという人もいるだろう。
人間の知識だって過去の膨大な知識の積み重ねで、そこからはじきだした標準的な考えが常識といわれ、わたしみたいにへそ曲がりは変人と呼ばれるのだ。
90パーセントの人が欲する答えを出してくれるのだから、10パーセントの人のための答えなんか必要がないさ。
このへんは見解の相違だな。
他人の意見に左右される能無しには必要なものだけど、あくまで人間らしくありたいと偏屈をつらぬく人には、まだまだ満足できるサービスじゃない。

将来、HAL9000のように反抗的なコンピュータが出てきたとき、あるいは映画「ターミネーター」のように人間と機械の争う世界になったとき、まっさきに奴隷にされるのは自分で考えることをせず、NHKみたいなでたらめな報道を鵜呑みするアホに決まっとる。
ザマみろ。
は余計だけど、わたしはそのころまで生きていられないのが残念だ。
みなさんも人間が人間らしくあるためにはなにが必要なのか、ようく考えてくんなまし。

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2023年4月12日 (水)

情報漏えい

アメリカで機密文書が漏洩して騒ぎになっている。
それによると、西側同盟国の情報まで探っていたというんだから、サスガは世界の警察だ。
敵を欺くにはまず味方からってやつだね。
日本の情報だけは漏れたって話しが聞こえてこないけど、これはノーテンキで、秘密の情報なんてものに縁がないせいかも知れない。

漏洩した機密文書の中には、ウクライナの防空ミサイルは5月初めで枯渇するとか、ウクライナは最後の総攻撃を5月に行うだろうなんて書いてあったそうだ。
味方の内情をバラす行為で、同盟国に対する背信行為だから、ヘタすりゃいっしょにウクライナを支援していた西側諸国からも文句をいわれかねない。

ウクライナへの支援金がなにに使われているか、アメリカは把握してないとも書いてあるという。
あちらはなにしおう汚職国家のことだから、支援はザルに注いだ水のようにだだ漏れしてたんじゃないか。
日本が“殺傷能力のない兵器を”という名目で送った金だって、とちゅうでかなりの額が抜かれているだろうし、世界はウクライナの悪徳政治家やオリガルヒを太らせるために、せっせと支援をしていたようなものだ。
ダメージになりかねないウクライナでは、これはロシアが西側を仲間割れさせるために仕組んだ謀略だといっているけど、情報を漏らしたのは誰なのか、またミステリーファンにとっては、いい謎解き問題を提供してくれたものだ。
考えてみよう、あ、ヒマのある人だけね。

いちばん可能性があるのが、国が分裂中のアメリカには、国防総省のなかにも、民主党支持者や共和党支持者、さらに右寄り、左寄りの人間がいるので、内部漏洩ということ。
それ以外にもこの国は、アサンジ君やスノーデン君を輩出するお国柄なので、不正義を告発する反権力の異端児によるものかも知れない。
ただミステリーとしては当たり前すぎて、これはいちばんつまらないアイディアだ。
なんかひねりを加える方法はないだろうか。

もうひとつはなんとか理由をつけで、ウクライナから手を引きたいと考える米国の、現政権がやった自作自演だということ。
こっちのほうが意外性があって、ミステリーとしてはおもしろいけど、ウクライナ以外にも、アメリカにとって不利になる広範囲の情報が含まれているところをみると、バイデンさんの痛手にもなることだからちと疑問。

ウクライナが主張しているように、米国内の親ロシア派が仕組んだ謀略というなら、金や美女がからんでプロットが複雑になり、ミステリー小説としてはいいアイディアだけど、イスラエルや韓国の情報まで含まれるとなると、サービス過剰ということになって、だれがなんのためにやったのかわからない。
プロパガンダを乱発していたウクライナがいっても、だれも本気にしないから、小説としたって売れるはずがないものだ。

けっきょくのところ、いちばん可能性のあるものが犯人という、裏の裏をいく結末が答えかも。
やっぱり売れそうもないけどな。

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2023年4月11日 (火)

ヘリ墜落事故

宮古島で墜落した自衛隊ヘリ、たんなる事故だと思うけど、ちょっと捜索に時間がかかりすぎているのが気になる。

去年の春に知床で沈没した観光船に比べても、自衛隊のほうは墜落した場所もほぼ特定されているし、大きさも観光船と大型ヘリではそんなに変わるわけではない。
しかもこっちのほうは日本の最高の捜索機関を動員しての捜索なのだ。
つい先日、NHKで日本海溝8,000m超深海の探検番組を観たばかりなんだけど、たかが200メートルほどの海底に沈んだものを見つけられない?
そんなだらしない軍隊で、戦争になったら敵の潜水艦を見つけようなんて、だいそれた話ではないか。
すぐに発見しては困るような理由でもあるだろうか。

うーんと考えてみたけど、だんだん機密情報に関わってきそうで、そのうち内閣調査室かなんかから刺客を派遣されても困るから、これ以上妄想にとらわれるのはやめておこう。
ミステリーファンというのは困ったもんだ。

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2023年4月10日 (月)

おつきあい

土日は海外ニュースも少ないので、ゼレンスキーさんがまた何かねだったのかどうかわからない。
わたしのブログにはめずらしくコメントがついた。
いつもロシアを応援しているから、そろそろ炎上してもおかしくないと思っていたら、文章はぜんぶロシア語だったから、ひょっとするとプーチンから感謝状でも届いたのかもしれない。
さすがはココログのイジメなんぞにめげない国際的なブログであることよと思ったら、なにかのアプリの売り込みだった。
国際的であることは間違いないけど、いまさら何か始めようという意欲もないし、そういうものはノーサンキューだ。

今日は知り合いのおばさんのお付き合いで大手の家電商品店に行ってきた。
スマホを新しくするんだといって、このキチガイじみた過剰な浪費社会に貢献するつもりらしかった。
知り合いが選んだのは、見た目はカッコいいけど、本人はさっぱり使い方がわからんというGoogle製のスマホ。
わたしらの世代にはよくあることで、怒ってもなげいても仕方がない。

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2023年4月 9日 (日)

プーチンの事情

7日のこのブログ「本日の欺瞞」で、プーチンが新しく着任した各国のロシア大使たちに挨拶をしたら、全員から無視されたというニュースのことを書いた。
そりゃ西側の大使ばかりならそういうこともあるだろう。
と思って、その後さらに映像をよく眺めたら、たしかに前回の着任式のときと比べても、だれも拍手すらしない異常事態。
これはどうしてだろうと考えてみた。

プーチンもそうとうイライラしていたんだろうね。
徹底的にウクライナを叩いて、ふつうならもう降伏して当然なのに、西側が支援を繰り出し続けるものだから、ゼレンスキーさんもねばる。
ゼレンスキーさんがねばれば同じスラブ人の犠牲者が増える。
いいかげんにしてくれとイラついたプーチンは、着任式でいってはならないことを口にしてしまった。
それがアメリカ大使に対する、面と向かったいやみだ。
結婚式の席でおくやみをいうようなものだから、さすがにどの国の大使も固まっちゃったってところだろう。

こんなことを書くと、またロシアの味方ばかりしやがってという人がいるだろうけど、ほかに理由を思いつく人がいるかな。
大使のなかにはロシア寄りのはずのアブハジア自治共和国までいたそうで、この国まで拍手をしなかったということは、ロシアの侵略行為に抗議したわけではないだろう。
この戦争はどっちが優勢かと聞かれれば、わたしはロシアが勝っていると思うし、プーチンのイライラもスラブ人の大統領として当然だと思うのだ。

あまり反応がないけど、日本にだって、たとえばロシア文学者のアノ人や、某放送局のロシア特派員だったアノ人のように、ロシアの味方、もしくは同情する人がいるに違いない。
しかし著名人がロシアの肩をもてば、まだまだ日本中の烏合の衆から袋叩きにされる。
わたしの場合は無名の市井の人だから、遠慮はいらない。
腹のなかでロシアの味方をする人たちに成り代わって、これからも不満を書き続けるつもりだ。
ウクライナ戦争が終わればわたしの苦労も報われる(ような気がする)。

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エスカレート

ブログのアクセス数はあいかわらず低いし、世間の反応もないね。
こっちとしては年金じいさんのボケ防止と、趣味のひとつとして、惰性で書いているようなもんだ。
勝手にさらせ。

W10

昨日の国際報道にはフランスのジャック・アタリさんという思想家が出ていた。
以前にもNHKに出ていたから見たことがあるけど、あまり西側のスポークスマンみたいな発言をするので、わたしが愛想をつかしていた人である。
NHKにすれば都合のいい思想家なので、これからも出てくることがあるだろうから、肩書きではなく、その時々の発言の是非で判断しようじゃないの。
思想家でも政治家でも、歳をとるともうろくして、民主主義や権威主義をはきちがえる人はいるものなのだ。
いまのアメリカがまっとうな民主主義国で、鄧小平以降、プーチン以降の中露が、それ以前の権威主義と同じと思う人がいるかね。
いたら、そういう人はわたしのコメント欄になんか書いて。

バフムートではふたたびロシアの攻勢が始まったという。
これはロシア批判の急先鋒である英国の報道だから間違いではないだろう。
兵士に休息をとらせるために、ひと休みしただけじゃないかというわたしの見立ては正しかったわけだ。
ロシア軍と民間の軍事組織ワグネルの協調態勢も続いているようだし、ロシア軍は武器、兵士、士気が不足して、侵攻がストップしたなどと語っていたNHKの御用識者たちはどう説明するのかい。

昨日のニュースには、ウクライナがクラスター爆弾の供与を要請しているという報道もあった。
ウィキペディアに載っているから、この兵器について説明しないけど、戦争が終わったあともずっと民間人に対して危険ということで、国際的にも使用が規制されている爆弾である。
どうやら負けがこんできたウクライナに、クラスター爆弾を供与するための地ならしのようだけど、またひとつ、戦争をエスカレートさせる兵器の登場だ。
このまま核戦争まで行くのかどうか、確率はますます高くなってきた。

前述のJ・アタリさんは、兵器がエスカレートするのはロシアのせいだという。
ロシアの狂気を止めなければならないという。
アメリカのとは決していわないから、わたしが代わって、アメリカとゼレンスキーさんの狂気を止めなければならないといおう。
台湾を訪問していたアメリカ議員団のマコール議員がぽろりと本音をこぼした。
台湾に武器の売却と合同訓練などを通して支援・・・・てことは、米国の武器産業はまだ儲け足りないのか。

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2023年4月 8日 (土)

徴兵忌避

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昨日のNHKの国際報道。
フランスのマクロンさんが中国で習近平さんと会ったそうだ。
中国はロシアとウクライナの和解に向けて努力すべきだとかなんとかゴタクを述べたらしいけど、これはフランスは努力してるんですよというポーズにすぎない。
マクロンさんも近平さんもいってることは平行線で、中国も、うん、うちはまえからそうしてるよと、ソツのない返事。
このへんはよくあることなのでどうでもいいけど、フランスのほうは企業関係者を50人も連れていったらしく、これではマクロンさんの中国詣でと思われても仕方がない。
フランスのエアバスは中国国内に新しい製造ラインを作る事にしたようだ。
おいおい、制裁はどうなったんだというのは野暮か。

笑えるのはここまで。
国際報道にはフランスからの報道として、ウクライナでは若者たちの徴兵忌避が始まっているという。
西側の報道がウクライナ優勢を伝えているあいだに、バフムートではウクライナの敗北が決定的になり、死者や捕虜も10万人を超えていて、戦場に行けば確実に死ぬといううわさが広まっているようだ。
兵士が足りないものだから、ウクライナ軍は街頭で、そのへんを歩いている若者を強制的に徴兵する。
それも手足を拘束して無理やりトラックに乗せるという乱暴なもので、外国からの映像だから同時通訳があるけど、手足をつかまれて抵抗する若者は、通行人に向かって、助けてーと叫んでいた。
悲惨としかいいようがない。
こうした事態は、すこしまえまでなら、ロシアの実情だといってNHKあたりがしきりに流していたことではないか。

いったいこうしたことはだれの責任なのか。
もちろん徹底抗戦を叫んだゼレンスキーさんと、戦争をあおりにあおったアメリカ、およびその走狗となったNHKの責任である。
わたしはもういちどいう。
いま目をさまさなければ、可哀想なウクライナの若者の運命は、数年後には日本の若者の運命かも知れないのだ。
ロシアが日本に親近感を持っていたとき、日本はさっさとアメリカに追従して、ロシアを怒らせた。
いまはまだ中国には日本に畏敬の念を持っている国民も多いのに、なんでわざわざケンカを売る必要がある?

わたしは2023年4月6日の日付をおぼえておくつもりだ。
マクロンさんが訪中をしたこの日が、ウクライナ戦争の終わりの始まりになるかも知れない。
防衛研究所のHさんが、こういうウクライナの現状を見てなんというか、彼がまたテレビに出てくるのを楽しみに待っているよ。

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2023年4月 7日 (金)

尹美香おばさん

へー、と驚いたのは、韓国で慰安婦を食いものにして有名になった美香おばさんが、いま日本に来ているんだってね。
ホントかいとあわてて他のニュースを観たけど、ヤフーでも扱ってないし、デジタル朝日にもない。
デジタル産経には出ていたけど、あまり大きな扱いではない。
もはや過去のひとということかも知れないけど、ちょっと意外な気もする。
なにしろロシアのことに関しては、あれほど熱烈にでっち上げをしていたNHKまで無視ってのは。

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本日の欺瞞

昨日のネットニュースに、プーチンが各国の新任大使に挨拶をしたら、みんなそっぽを向いて、無言の抵抗をしたというニュースがあった。
そりゃ西側の大使ばかりならそうしたことがあってもおかしくない。
いったいどんなメンツだったんだいと興味を持っていたら、夜のニュースにその場面が出てきた。
プーチンはメキシコの大使に、誕生日おめでとうと笑顔で話しかけ、相手も苦笑いをしていた。
こんな様子をみると、わきあいあいという感じで、そっぽを向いていたのはプーチンに痛いことをいわれたアメリカ大使と、先進国の仲良しクラブの大使だけじゃないか。
これもデタラメな報道のひとつだ。

とにかくこちら側には一方的なものが多すぎる。
たとえば悪質なネット報道には、ロシアは経済が破綻していて、もうすぐ国家そのものが崩壊するなんてものもあるけど、ココログの「ロシアは隣の国」というブログを読んだことはないのか。
ウクライナのプロパガンダはなんでも信じるくせに、同じ時期に失われたはずのウクライナ兵士のことは触れようともしない。
ロシア軍のムラドフ司令官が解任された“らしい”というニュースもあった。
事実かも知れないけど、あまりにデタラメが多いから、確かな報道が出るまでわたしは信用しないことにしているのだ。

こんな調子で日本のメディアは、デタラメを並べてまで徹底的にウクライナの味方なんだけど、あまりにそれが過剰で、わざとらしいことに気がつく人はいないのだろうか。
べつにむずかしいことじゃないと思う。
プーチンはロシアをグローバル大国にして、国民をアメリカや日本なみに豊かにした、愛国の大統領だということを知っている人も多いだろう。
逆にゼレンスキーさんは、極悪オリガルヒに食い物にされた、破綻国家の大統領でしかないことも知っている人は少なくないんじゃないか。
いまは戦争中で異常な愛国心がウクライナをおおっているけど、もしも戦争がウクライナの勝利で終われば、得をしたのは一部の特権階級だったことに、ウクライナ国民も気がつくはずだ。

最新の報道をながめると、ポーランドがウクライナの支援に前向きだ。
アメリカは代理戦争をさせていたウクライナの戦況が芳しくないものだから、ポーランドにその役割を引き継がせようとしているのかも知れない。
ポーランドの耳もとに悪魔のささやきが聴こえる。
ウクライナから領土をむしり取る絶好の機会だぜ、なに、ウチが支援するから負ける気遣いはないさと。
そうささやかれれば、ロシアにばかり得をさせるわけにはいかないと、ロシア嫌いのポーランドもその気になるかもね。
ポーランドというと第二次世界大戦の被害国という印象が強いけど、勉強をする気さえあれば、この国もかっては欧州の覇権を求めて、周辺国と戦争を繰り返した、そうとうにしたたかな国であることがわかるはず。
いまなら支援にかこつけて、ウクライナの一部をかすめ取ってもだれも文句をいわないと、ポーランドがその気になっても不思議じゃない。
国際関係はきれい事ばかりじゃないし、あり得ないというほどわたしは単純じゃない。

それにしても世間はどうなっているのだろう。
わたしが若いころは、平和がいい、戦争なんかないほうがいいという考えが世間の主流だった。
それがいまではどうだ。
こちらからケンカをふっかけてでも、戦争をしたがる世の中に変わってしまった。
もちろんこちらがなにもしなくても、相手からケンカを売られることはあるから、わたしだって国防がまったく不要だとは思ってない。
しかし最近は事実をねじまげてでもケンカを売ろうという姿勢が強すぎる。
アメリカの片棒をかつぎ、ケンカを売っておきながら、平和をめざすにどうしたらいいでしょうかというNHKの報道くらい、たしかな欺瞞はないではないか。

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2023年4月 6日 (木)

でたらめ

おっ、とうとう昨日はわたしのブログのアクセス数がひと桁だよ(親戚や知り合いの分を引くと)。
ますますやる気が出ちゃうな。
でたらめや欺瞞に反抗するのは、わたしの持って生まれた性分だ。

アメリカがまた気球でゴタゴタいっている。
日本では佐藤正久という参議院議員がこれについて発言しているけど、ヒゲの国会議員としてあちこちの雑誌などに登場するので、わたしはこの人を知っていた。
といってもちょっと目立つから目にとまるだけで、特にこの人の思想や主張に同調しているわけではない。
防衛大出身で、わたしよりずっと優秀な人に違いないけど、自民党所属の議員だというから、いってることは事実や理論より、立場を優先した政治的なものなのだろう。

軍事にもとうぜん詳しい彼にいわせると《改めてスパイ気球であった事が明確になり、米国民の中国の主権侵害への反発心は高まるだろう》とある。
え、ちょっと待ってよ。
アメリカが改めていうと、なんでも正しいことになっちゃうの?
今回のアメリカの改めた発表を読んでも、わたしにはやっぱりおかしいとしか思えないんだけどね。

「中国の気球は複数の米軍施設の上空を複数回にわたり通過。ときには、8の字を描くように飛んでいたという。収集した情報は、画像ではなく、武器システムなどが発する電子信号が大半だった」
ということは、この気球はかなり自在にコントロールできるということになるけど、エンジンやプロペラのようなものがついていたんだろうか。
収集した情報は電子信号が大半だったともいうけど、自分の国の頭上で気球と中国大陸が会話しているのを、米国では撃墜まえには傍受できなかったのか。

気球について、一般国民にもいろいろいう人がいる。
《平気で嘘を言う国 白々しい! バレていても嘘を言う 良心の欠片も無い》
バレたかどうかまだあきらかになってないぞ。
アメリカのでっちあげの可能性もあるし、ノルドストリームの件を見ても、証拠がなければしらばっくれてしまえと、バレても嘘をいう国はどっちだろう。
最近のアメリカは、どんなデタラメをでっちあげてでも、中国やロシアをおとしめる国にしか見えないんだけど。

《じゃ、なんのためにそんな物を飛ばしてたんだよ。それ以前に「領空侵犯してごめんなさい」だろ?》
気球を上げる理由は、学術研究の部門にかぎってもたくさんある。
日本だって気球を上げているはずだし、風のまにまに行き先もわからない気球について、いちいち領空侵犯の挨拶をしている国があるんだろうか。
何年かまえには風船にぶらさがってアメリカまで行こうとして、太平洋上で行方不明になったおじさんもいたけど、彼は事前に挨拶していたんだろうか。
偏西風の関係で、アメリカはユーラシア大陸発の気球の吹き溜まりみたいなところがあるし、今回が初めてじゃあるまいに、なんでいまごろ文句をいうんだよ。

《スパイ気球の言い訳。これを信じている人いるのですか? 全長60メートル、太陽パネル、姿勢制御プロペラ、アンテナ、1トンにもなる吊り下げもの。民間ではあり得ない》
このいちゃもんのネタはどこで聞いたのかね。
太陽光パネルやアンテナはたいていの観測機器についていて当然だし、姿勢制御プロペラがほんとについていたのかい。
全部アメリカが発表したことを鵜呑みにしているだけじゃないか。
吊り下げものが1トンあったかどうか知らないけど、どうしてそれを分解して中身をきちんと公開しないんだ。
そもそもいきなり撃墜なんかしなければ、いくらでも軍事偵察用という証拠は見つかっただろうに、なんで捕獲するまえに撃墜する必要があったんだよ。

とにかくアメリカのいったことはぜんぶ真実で、中露のいうことはみんな嘘という考えは、頭のどこから出てくるんかいね。
意地でも公平にものを考えるようにしないと、これはとっても危険なことなんだよ、お若いの。
だまって他人のいいなりになって、台湾有事にまきこまれたいのか。

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2023年4月 5日 (水)

フィンランドのいま

フィンランドがNATOに加盟した。
ロシアにとっては嬉しくないだろうけど、もともとフィンランドはソ連時代にロシアと戦争をしたこともあるし、NATOに加盟してもしなくても、同盟国にはなりようがない相手だ。
フィンランドに侵攻しようと考えたことのないプーチンにすれば、まあ、勝手にしなせえというところだろう。
しかしウクライナの場合は、ロシアとは血肉をわけた兄弟国であるし、これまでその絆を維持するためにさんざん面倒をみてきた。
そこが極悪なオリガルヒに蝕まれたままロシアから離反するとしたら、放ってはおけないという事情があった。

フィンランドでは与党が選挙に敗北して、臆病風にふかれてNATO加盟を強力に推し進めた党首のマリンさんが辞任したばかりじゃないか。
与党が敗北したのは、いままで通り中立を守ったほうがいいという意見のせいかも知れない。
この先ウクライナが敗北して、この国の実情が世間に知られれば、フィンランドの国民は、わざわざロシアを敵にまわしたことを後悔することになるかも。

メンバーが増えれば、ますます意見の統一がむずかしくなるのがNATOやEUである。
軍事の場合はまだしも、EUという経済分野では、トルコやハンガリーのように、ロシアへの制裁に不満の国もあり、ウクライナ戦争のおかげで各国の足並みが乱れている。
ただでさえ、持てる国と持たざる国のごったな集まりであるEUでは、持てる国は必然的に持たざる国にたかられることになる。
持てる国の代表であるドイツやフランスは、アメリカが余計なことをして始まった戦争のおかげで、エネルギー高騰に苦しんでいるところだ。
金の切れ目が縁の切れ目、ウクライナ戦争が終わったあと、欧州がどんなふうに変化しているか興味がある。

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2023年4月 4日 (火)

高麗散策

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今日はまた彼岸花で有名な高麗(こま)の巾着田に行ってきた。
彼岸花の季節でもないのになぜという人がいるかも知れない。
桜の季節も終わったけど、巾着田の広々とした田園風景は、いつ行ってもわたしをのびやかな縄文、弥生の時代にひきもどす。
そういうわけでわたしはあのへんを散策するのが好きなのだ。
飯能から先の低山はいままさに新緑がいちばん美しい時期で、そういう点でも命の洗濯になった。
それでまたヘタな句をふたつばかり。

という詩人にふさわしい話はここまで。
いつもウクライナに関して、NHKと日本政府に文句ばかりいってるわたしだけど、たまには日本政府に協力もしようという、今日は殊勝なこころがけ。
去年の暮れにこのブログでも書いたけど、マイナンバーカードを作ると2万円分のポイントがもらえるという件、その後いろいろ研究してみて、どうも話がうますぎるな、なんかごまかしがあるんじゃないかと、けっきょくぐずぐずして放ってあった。

先日、古い山登り仲間(わたしとそれほど歳のはなれてないじいさん)と花見をしたことがあったので、マイカを作ったかいと訊いてみた。
当たり前だよ、2万円だぜ。
欲に目がくらんで、さっさと作って、もうタバコとビールでポイント分はみんな使い切ったヨという。
どうやらホントに現金2万円分のポイントがつくようだ。

あわててセブンイレブンで電子マネーのカードを作り、それに現金をチャージして、マイカと連動させて2万円分のポイントをつけてもらい、明日はイトーヨーカドーまで下着と靴下のまとめ買いに行くのだ。
マイカをいやがる人もいるようだけど、わたしみたいな貧乏人が、個人情報を政府に把握されて困る理由はひとつもない。
2万円を生きているうちにもらわない方法もない。
下着と靴下はどっちにしても買わなければならないものだから、浮いた金で花を買って、わたしの花壇を花で満たすという野望にまた一歩近づくのだ。
今夜は日本政府の施策に協力しましょうというキャンペーンみたいなブログだ。

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2023年4月 3日 (月)

疑念

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わたしだってこんなことばかり書きたいわけじゃない。
しかしちょっと立ち止まって考えれば、おかしいと思える報道が、NHKには多すぎるのだ。

昨日のNHKニュースには、中国で逮捕されたことのあるSさんという人が出てきて、べらべら体験談をしゃべっていたけど、それによると帰りの空港で屈強な5人組にいきなり取り囲まれ、日本のスパイとされてそのまま勾留されたんだそうだ。
逮捕の理由は本人が推測しているけど、たぶん北朝鮮でNo.2だった張成沢さんが逮捕、粛清されたとき、それについてどう思うかと政府関係者に質問したのがまずかったのだろうという。
そうかも知れないけど、当時から中国では一般庶民までが、北の正恩クンのことを、あの“金デブ”と揶揄して呼んでいた。
中国と北朝鮮の血の同盟もだいぶ色あせていて、そのていどのことで逮捕するとは、わたしには思えないんだけどね。

この人が捕まったのは、6年の刑期を務め上げたというから、少なくても6年以上まえである。
ということは、中国人が爆買いだなんていって、日本に押し寄せていたころじゃないか。
中国政府は国民が日本へ買い物旅行に行くことを止めはしなかったし、来日した中国人が日本はきれいで素晴らしいとほめるのも制止せず、中国人の女性教師が北海道で身投げするのも止めなかった。
どっちかというと、日本と中国の仲がよかったころである。

こんな状況で乱暴な逮捕というのも解せないけど、そんなことは無視するとしても、逮捕が事実ならそのとき日本政府はなにをしていたのか。
Sさんのいうとおりなら、国際問題に発展しかねないヤバイ冤罪事件だし、韓国ならすぐに謝罪と補償を求めることになっただろう。
しかも彼以前にも逮捕された人は何人もいるのに、なんでいまの時期にぶりかえすのか。

番組には中国で過去に逮捕された日本人の一覧表まで出てきた。
十数人ほどのすべてが、中国政府からスパイ容疑で逮捕された人だそうだ。
わたしも知っているけど、中国で逮捕された人間のなかには、禁制品の輸出入のような、どこの国でもあきらかに犯罪になる行為で逮捕された人間もいたはず。
そういう人間は表から除外してあったんだろうか。
ここでも逮捕の理由がSさんの主張だけで、なぜ逮捕したのかという相手の説明がぜんぜんないまま、スパイ事件と決めつけているのである。

昨日は林芳正外相が中国まで行って、逮捕されているアステラス製薬の社員について、ゴタゴタといったらしい。
ふだんから日本国民を守るためにそうしておればよかったのに、たまたまアメリカの下請けになって、中国にケンカをふっ掛けているときだけやるから、わたしに疑惑を持たれるのだ。

とにかくなにがなんでも中国を無法国家と印象づけたがる理由はなんなのか。
わたしには将来台湾有事を持ち出して、中国と戦争をするための布石としか思えないんだよね。
戦争で死ぬのはわたしじゃないけど、若い人たちがもっとこの問題を真剣に考えるべきだと思うから、わたしは何度でもこれについて警告を発しようと思うのだ。
昨日のニュースに音楽家の坂本龍一さんの訃報があって、中国でもこれが検索トップになるほど、関心を持たれているらしい。
いまならまだなんとかなるんじゃないか、無用のケンカをふっ掛けるよりも。

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2023年4月 2日 (日)

じっくり考える

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あいかわらずYouTubeにはデタラメ情報が氾濫している。
わたしはSNSというと、ほとんどYouTubeしか見ないけど、ほかのSNSも似たようなものだろう。
今日はいったいどこに真実があるのか、みなさんといっしょにじっくり考えてみようじゃないか。
こんなことを書くと、なにしろわたしは世界でもめずらしいロシア擁護派なので、あ、また何かたくらんでいるなと思う人もいるかも知れない。
だから、なにがなんでもウクライナの味方したい人はこの先を読んでもらわなくても結構、真実を知りたい人だけが読んでくれればエエ。
おかしいと思ったら、反論大歓迎、いつでもコメント欄は開けてある。

最新の報道として、バフムートの戦闘はどうなったのか、いったいどっちが勝っているのかということがある。
デタラメが多すぎてわたしにだって判断できるわけじゃないんだけど、まず冷静に考えてみよう。
報道によると、バフムートでロシア軍の攻勢が鈍化した。
これはウクライナ軍が反撃したせいだという報道が多いんだけど、そうだとすればロシアとウクライナは一進一退の攻防を続けているように見える
しかしロシアとウクライナでは、兵器の装備も兵力の大小もかなり違うし、まだ欧米の戦車は実戦に配備されてない状態で、制空権までロシアのものと考えると、はたしてこの両者は対等に戦えるものだろうか。
じっさいについ数日まえまで、ウクライナ軍の苦戦が報じられていたし、戦争は武器の量じゃない、根性で決まるのだなんていうと、太平洋戦争中の日本軍になってしまう。

ふつうに冷静に考えればロシアが勝っていて、攻勢が鈍化したのはほかに理由があると考えるべきじゃないか。
日本のメディアは、つぎの大統領選挙に勝つためにプーチンにはバフムートの勝利が必要なのだというけど、そこまで考えがおよぶなら、どうして大統領選をにらんで、プーチンはできるだけ兵士の犠牲を増やしたくないのだとは思わないのだろう。
いくら戦争に勝っても、兵士の消耗が大きければ再選に影響が出るかも知れない。
攻勢が止まったのは、ロシア側が兵士を休ませ、足場を固めようとしているのかも知れないではないか。
わたしの考えが正しいとはいわないけど、したり顔でメディアに登場する識者という人たちが、そこまで考察しているのを見たことがない。

わたしがなんでこんなことをいうかというと、たしかにロシア軍の侵攻はにぶった(ようである)。
しかし西側の戦車が本格稼働したあとならまだしも、昨日までボコボコにされていたウクライナ軍が、とつぜん優勢になる理由が見当たらないのである。
デタラメな報道を真にうけて、ウクライナには反撃できる力があると考えている人は別だけど、わたしにはそうは思えないのだ。

これまでもこちら側のデタラメな報道は多かった。
ロシアは〇万人の兵士が死傷した、ロシア戦車◯両が破壊された、ロシアはそのうちミサイルが枯渇する、ロシアは孤立している、そのうち財政的に行き詰まる、ならず者軍隊のワグネルと正規軍のあいだで反目が生じている、プーチンは癌だ、パーキンソン病だ、バカだ、チョンだといいたい放題。
これがすべて事実ならプーチンはとっくに死んでいて、ウクライナも勝利していると思われるのに、戦争初期のマリウポリの製鉄所をめぐる攻防でも、地下にたてこもって応戦したウクライナ軍は、降伏したあと虐殺されるといわれながら捕虜交換で出てきた。
いまのバフムートの戦闘でも、戦車をくれ、弾丸をくれと追い立てられていたのはウクライナ側じゃないか。

最新のニュースでは、市民が虐殺されたブチャの街で記念の行事があったらしいけど、これだってじっさいに虐殺があったのか、たしかな検証もないまま、ウクライナが、アメリカが、NHKがいってるのだから間違いがないというふうに話がひとり歩きしてしまう。
ノルドストリームはどうなった、気球はどうなったと、戦争全体をながめることをせず、すぐ近くのデタラメばかり信じる人が多いからこうなるのだ。

ためしにYouTubeの中から、ロシアが劣勢だという映像を選んで、よく観てごらんなさいな。
そういうチャンネルはごまんとあるけど、ロシアの損害だけは詳しく報じるくせに、ウクライナのそれにはほとんど触れようとしない。
名もないウクライナの兵士たちは、だれにも知られることがないまま、屍を戦場にさらし続けているんじゃないか。

いいかげんに真実に気がつこうよ。
自分の頭で考えずに、メディアばかり当てにしていると、つぎは日本の若者も同じ運命だぞ。

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2023年4月 1日 (土)

いちいち反論

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今日は趣向を変えて、ネットで見たアンチ・ロシアの報道のいちいちに反論してみよう。
反論の反論をしたい人はコメント欄からどうぞ。

まずロシアで拘束された米国人記者に対して、アメリカが文句をいっているという報道。
絶対に無実ならともかく、なんで文句をいうのかわからない。
いまは戦争中だし、記者はロシアの民間軍事会社ワグネルについて取材をしていたという。
ワグネルについては以前から、ロシア正規軍との確執が噂されているんだけど、べつにケンカ別れをしたわけでもなく、いまだにロシア軍の片腕となって戦っているところを見ると、西側の報道は誇張されているとしか思えない。
誇張の張本人である記者がロシアにやってくれば、ロシア軍とワグネルの仲を裂こうとしているとみなされてもおかしくない。
だいたい今回の戦争はロシアとアメリカの戦争でもあるのだから、敵国へのこのこ出かけるときは、疑われるようなことは最初からしないことだ。
北朝鮮で逮捕されたあげく、植物人間になって釈放されたオットー・ウォームビアの例もある。
ま、逮捕されても、そのうち捕虜交換されるか、戦争が終わったあと釈放されるに決まってるから、家族にはあまり心配するなと伝えてやっとくれ。

つぎに中国が孤立するんじゃないかと、心配する声が中国国内で持ち上がっているという報道。
ロシアと仲良くしたおかげで先進国から総スカンをくらっているといいたいらしいけど、これは西側の願望と憶測にすぎないな。
インドとならぶ世界最大の購買者人口をかかえる中国を敬遠して、西側先進国に得になることがあるだろうか。
孤立するどころか、最近の中国はイラン、サウジアラビアとも仲がいいし、ホンジュラスみたいに向こうから寄ってくる国もある。
中国というお得意様を失ったベンツやBMWの恨み節が聞こえないか。
日本がウクライナに味方したおかげで、開拓したロシアの店舗をみすみす中国企業に奪われたユニクロだって、腹のなかでは怒り狂っているだろう。
今日のニュースじゃ日本政府が、中国への半導体輸出にいやがらせをすることに決めたそうだけど、あまり腰のすわった決意でもなかったねえ。

英国がTPP(アジア太平洋地域におけるなんとかかんとか)に加入したという報道。
いつから英国はアジアや太平洋にある国になったんだ。
そうか、かってはやたらに世界中に植民地を持っていたから、いまでも探せばポリネシアやミクロネシアに、ひとつかふたつの植民地が残っているかも知れないね。
アメリカがトランプさんのときに脱退しちゃったので、TPPのあとを継ぐリーダーは日本だそうだけど、英国以外に中国も加盟を申請しているそうである。
しかしウクライナ戦争のおかげで、日本はとうぜん入れてやらないだろう。
TPPというのは経済的なつながりであって、軍事的なものではないのだから、仲間が多いほうが便利なはずだけど、極東アジアの島国はこういうことになると性格がセコいのだ。
ウクライナ戦争を口実にして中国を締め出すなら、英国だって締め出されるはずなのに、そうしないから、こんどはチリやペルーやブルネイ、ベトナムのようなグローバルサウスの国が、なんだ、ようするに先進国の仲良しクループかいとヘソを曲げて、けっきょくTPPそのものが空中分解するのとちゃうか。
やっぱりセコい日本に責任があるな。

IOCがフィギュアスケートのトルソワの五輪出場を、彼女がロシア軍に所属しているという理由で、認めないかも知れないとの報道。
ウクライナはロシアが参加するならボイコットだと騒いでおり、オリンピックを政治に利用するのは西側の勝手だけど、肝心の選手たちはどうなのか。
優勝した選手には、トルソワがいなかったからだという評判が死ぬまでついてまわるのだ。
ウクライナに勝っても自慢にはならないし、ロシアに勝てば箔がつくんだから、アスリートとしてはロシアに参加してもらいたいだろうねえ。
1968年のグルノーブル冬季五輪では、アイスホッケーの試合で、このころから険悪になっていたロシアとチェコスロバキアが、語り草になるような壮絶な肉弾戦を繰り広げた。
チェコにすれば公けの場で相手をぶちのめす千載一遇のチャンスだったのだ。
こういうかたちで名勝負が生まれることもあるんだし、やはりケチなことをいわずすべての選手を参加させるべきだと思う。

台湾の蔡英文総統がアメリカと親密という報道。
だからなんだっていうのさ。
いまのようにウクライナで残虐な戦争が続けば、台湾の国民も考えるところがあるだろう。
ウクライナ戦争を長引かせ、これ以上死者を積み上げると、戦争で大勢の死人を出すくらいなら多少の不自由は忍んでも、中国といっしょになるほうがいいと考えるようになるんじゃないか。
とりあえずは1年後の総統選挙が焦点で、台湾人が国民党を選択すれば、台湾の民意というものが判明するから、それを確認しよう。
わたしの中国人の知り合いは、このあいだまでシンガポールにいて、やっと蘭州にもどったらしいけど、日本が入国禁止を解いたらまたすぐに日本に行きたいといってる。
いまの中国は毛沢東時代の不自由な国じゃないぞ。

モスクワ上空に「黒い輪」出現という報道。
そんなもん知らん。
水族館でシロイルカが泡の輪っかを吐くのは知ってるけど。

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