越境攻撃
SNSの某チャンネルや昨夜のNHK国際報道に、ロシア領土内でプーチンに抵抗するパルチザンが攻撃を仕掛けたというニュースがあった。
場所はベルゴロド州というところで、ロシアが占領しているクリミア半島と、そこに通じる回廊の上のほうだ(地図参照)。
某チャンネルでは、これがウクライナの反転攻勢かもしれないといっていたけど、ちょっと考えられない話である。
今回の攻撃は、せいぜい数百人が警戒手薄な場所をねらって奇襲を仕掛けたもので、国境警備隊によって、たちまち仕掛けたほうの兵士70人以上が殺害されたという。
こういう戦術は、まともに戦っては勝てそうもない相手に弱い軍隊が仕掛けるもので、北朝鮮がプロパガンダのネタ作りのためによく使っている。
以前にもウクライナ軍のほんの数名が、ドニエプル川をボートで往復して、東岸を占拠したと騒いだことがあった。
ウソは1回つけば十分なので、何度もくり返せばだれも信じなくなる。
ウクライナが影で支援をしていることはほぼ確実だけど、自由ロシア軍団というロシア国内の反体制組織がやったことにするのは、正規軍でロシア領内に攻撃を仕掛けたというと、今度はウクライナがロシアに侵攻したことになって、戦争の質が劇的に変わってしまうからだ。
ウクライナとしては他人のせいにしておかないとまずいのだ。
しかしベルゴルド襲撃は本格的な反転攻勢ではあり得ない。
本格的な侵攻なら戦車や兵士を動員しなければならないけど、現代は人工衛星の時代ということを忘れちゃ困る。
大規模に軍隊を移動すればたちまちバレる。
だから今回は、ほかの目的をごまかすための陽動作戦の可能性が高い。
東部か南部で反転攻勢をかけるために、ベルゴルドに目を向けさせようというのだろう。
しかし、わたしみたいな素人でも考えつくことだから、そんなことはとうぜんロシア軍も考えているはずだ。
ウクライナ軍の動きは人工衛星で、逐一把握されている可能性のほうが高く、むしろロシア軍は手ぐすね引いて待ちかまえているというほうが正解ではないか。
ゼレンスキーさんのために、なにか人工衛星の裏をかく方法はないかと考えてみた。
第二次世界大戦のころなら雲の多い日に移動するという手があったけど、現代では赤外線を探知する暗視装置というものがあって、米軍は闇夜でもイラクなんぞでゲリラ兵士を殺しまくった。
軍事技術の進化というのは早いから、ひょっとするとアメリカは衛星から戦車を隠匿する特別な装置でも発明してるかも知れない。
そんなものよりなにより、兵士の犠牲を止めるには戦争をやめればいいんだけどね。
バフムトをウクライナ軍が包囲しようとしているとか、反転攻勢はいつでも始められるという報道もあったけど、もうそんなことは聞き飽きた。
これからは包囲したとか、反転攻勢をしたとか、過去形になってから報道してくれんかい。
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