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2023年5月13日 (土)

ワグネルとNHK

ワグネルのプリゴジンさんの動向がすったもんだしている。
狂犬みたいに大きな声で吠えまくるから目立つんだけど、おかげでメディアにはワグネルが撤退したとか、ロシア軍は敗走したという報道があふれている。
結果はすぐにわかるんだから、そんなことでいちいち騒ぐなといいたいね。
ところで彼がロシア正規軍の幹部にはでっかい声で文句をいうのに、大統領のプーチンへの不満はけっしていわないことに気がついた人はいないだろうか。
それはなぜだろう。
弾薬が届かないというなら、大統領に直訴したほうが早いではないか。
ここからは人間の心理についての問題になるけど、そういうことが考えられない人は小説家にはなれんね。

ならず者ぞろいのワグネルだけど、プリゴジンさんは自分が正規軍の将校と同列の軍人だと信じており、プーチンに対しては信頼できる大統領と心酔しているんじゃないか。
わたしにもプーチンのほうが、バイデンさん、ゼレンスキーさん、日本の岸田クンよりずっと男らしい指導者に見える。
世の中にはそういうふうに、男を魅了する男性というのがよくいるものだ。
残念なのは世間のほうに、表面的な世評におどらされて、そういう男性を理解する人間がどんどんいなくなっていること。

BSで「ウクライナ侵攻に揺れる中国市民」という番組を観た。
30分の短い番組だけど、どうせNHKのプロパガンダだろうとイヤな気分。
中国国内にも反戦映画を制作したり上映したりして、ウクライナを支援しようという運動があるそうだ。
なにしろ14億の国民だから、探せばそういう人間もいるだろう。
観ていて感心したのが、この運動に参加しているのが、毛沢東時代の共産主義を知らないような若者がほとんどだということ。
香港でもそうだったけど、若い人たちは現在の政権に満足するどころか、いきなりアメリカなみの自由を要求する人が多すぎる。

それ以上に感心したのが、抑圧だ、自由な発言が禁止だといわれている中国が、けっこう個人の自由な意見や行動を許しているじゃないかということ。
北朝鮮のような独裁国家なら、トップの意思に反するようなことは、機関銃での処刑を覚悟しないかぎりできるわけがない。
まるで学生サークルみたいに好き勝手なことをいう若者たちを観て、じつはこの番組って中国政府が作ったプロパガンダ映像じゃないかと思ってしまったくらいだ。
みなさんの恐れる共産党中国にも、日本やアメリカていどの自由はあるみたいですよ。

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