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2023年5月30日 (火)

最近の戦況

昨日のニュースをみると、ロシアがキエフに2日連続で猛烈なミサイル攻撃だとか。
ゼレンスキーさんはミサイルの大半を撃墜したというだけで、ほとんどなすすべもないように見える。
これでもまだウクライナが互角に戦っているという人がいるだろうか。
撃墜したという一方で、NHKは病院が攻撃されたなどと被害を強調するのだ。
逆に最近、ウクライナ側がロシア側を攻撃したことがあっただろうか。
自由ロシア軍団が仕掛けたベルゴルドの越境攻撃?
数百人ていどのゲリラ攻撃で、たちまち掃討され、生き残った兵士たちは命からがらウクライナに逃げ戻ったんじゃないか。

それ以前のウクライナの攻勢というと、バフムトの攻防戦ということになるけど、これも長い戦闘のあとにウクライナ軍は敗北せざるを得なかった。
バフムトが一進一退というのは西側がいってるだけで、いきなりウクライナをぼこぼこにすると、西側がどんな反応をするかわからないから、ロシア軍はわざと時間をかけて、確実にウクライナ軍の力をそいでいたのではないかと思ってしまう。
そんなことはないという人がいたら、結果がすべてだといっておく。

いや、見てろ、そのうち西側から供与された戦車で、反転の大攻勢が始まるからという人もいるかも知れない。
しかし最初にいわれていた5月の反攻も、もう30日になるのにぜんぜんその気配がない。
NHKの御用解説者さんがいうような反攻は、最初から勝ち目のない戦艦大和の出撃のようなものだ。
最新のニュースではウクライナの司令官が、我々のものを取り戻す時が来たといったらしいけど、未来形でなく、過去形になってからいってくれんかね。

戦争のしょっぱなには、まさかこんな大きな戦争になるとは思ってなかったロシアに油断があった。
おかげで黒海艦隊の旗艦が沈められ、アメリカの情報や兵器で、ロシア自慢の戦車軍団がぼこられたのは事実である。
しかし最近ではウクライナが優勢だったことはいちどもないように見える。
わたしはロシア軍の損害がいわれるたびに、それじゃウクライナはと、双方の損害を公平に考えることにしていた。
そのていどのこともしないで、嬉しがっている人には真実はわからないものだ。

戦況地図をじっとにらんでみると、ロシアの狙いははっきりする。
クリミア半島と、そこへ陸路でつながる回廊を確保しようということで、ウクライナ全土を占領しようというわけじゃない。
なんでそんなにクリミア半島にこだわるかといえば、ここが黒海をにらむ戦略上の要衝で、そもそもウクライナがロシアと親密だったころに、ウクライナに預けておいたものだという認識がロシアにあるからだ。
ゼレンスキーさんは寸分の土地も渡さないとゴネているけど、これでは要衝をそっくりかかえたまま、NATOに寝返るということになってしまう。

ロシアは上記の土地だけはゼッタイに確保しようと、その境界ぞいにコンクリートの強固な防衛線を築いている。
これは逆にみれば、ロシアもその防衛線から出るのはむずかしいということだから、ウクライナ全土を征服しようという野望のないことがはっきりするだろう。
なにがなんでも土地は渡さないと強情をはり、反転攻勢など仕掛ければ、犠牲は膨大なものになる。
いいかげんに戦争をやめようと思うなら、クリミア半島と回廊をロシアに渡してしまえばいいんだけど、ゼレンスキーさん、の背後にいる何者かがダメだというのだろう。
その何者かに操られて身動きのとれないゼレンスキーさんが哀れである。

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