昨日のNHK

昨夜9時からののNHKニュースはおもしろかった。
また例によってウクライナのプロパガンダ専門局なんだけど、あまりに内容がたわいないというか、人をバカにしてるというか、いちゃもんをつけるほうも楽でよかった。
ひょっとすると土曜日の夜は、若い人たちは遊び歩いていて、テレビなんか観てないだろうと、羽目をはずしちゃったのかも。
あれほどいっている兵頭慎治サンがまたしても出てきて、近くあるであろうというウクライナの大反転攻勢についての解説だ。
ロシアは戦車を阻止するための塹壕、地雷原、竜の歯と呼ばれるコンクリートの障害物など、三重の防衛線を築いて待ち構えているといって、その模型まで作って説明していた。
ウクライナ軍が防衛線を突破するには、仮設の橋を持ち出して戦車に塹壕を乗り越えさせ、特殊軍用車両で兵員を輸送して、地雷と竜の歯を破壊するなどともっともらしいことをいうんだけど、どんなボンクラだっておかしいと思うだろう。
ウクライナ軍が障害物を突破しようといろいろ工作しているとき、ロシア軍はなにをしているのか。
ただぼんやり眺めているというんだろうか。
当然ながら対戦車ミサイルをたっぷり用意して、来たか、チョウさん、待ってたホイと待ち構えているだろう。
制裁もまったく効果はなく、そのうち枯渇するといわれていたロシアのミサイルは、順調に製造されているって話だし。
しかもこれは制空権をぜんぜん考慮していないのである。
レオパルトだろうがなんだろうが、襲いかかる爆撃機、戦闘ヘリのまえに地獄が待っているだけだ。
兵頭サンも兵頭サンだよな。
戦争が終わったあとNHKは、うちはただ識者の発言をそのまま報道しただけですと、責任をぜんぶ彼におっかぶせるに決まってる。
そうか。
彼が所属する防衛研究所という組織についてよく知らないけど、防衛庁の職員だとすれば、上からの命令でプロパガンダを話しただけです、でいいのか。
ニュースにはウクライナ大統領府のイエルマク長官という人も出てきて、G7でゼレンスキーさんの最大の功績が、インドのモディさんと会談して、国家間の信頼関係を構築したことですと、トンデモ発言。
眼光するどくゼレンスキーさんをにらみつけていたモディさんの心理を、読み解くだけの能力もNHKにはないらしい。
会っただけでは関係に変化は起こらないと、インドから取材に来た記者もいっていたくらいなのに。
もしかするとG7の席で、ゼレンスキーさんはバイデン大統領から、カッコだけでもいいから反転攻撃をしろと詰問されたのかも。
しかし武器も兵力も足りませんとゼレンスキーさん。
足りなきゃロシアから来ている連中を使えと、スラブ人がいくら死のうと関係のないアメリカ大統領は非情だ。
自由ロシア軍の越境攻撃はそういうことかも知れない。
しかしゲリラたちはあっという間に掃討され、成果らしいものはひとつもなかった。
兵頭サンにいわせると、防衛線は120キロも連なっているから、防備の薄そうな箇所をねらって反転攻撃するかも知れないとのことだけど、人工衛星の能力をあまく見てはいけない。 こんな幼稚でデタラメな報道をするなんて、NHKはなにを考えているのか。
無数の戦車が移動するのをロシア軍が見逃すはずはないのだ。
ゼレンスキーさんが理性を持っているなら、反転攻勢などぜったいにあり得ない。
それでも西側から、戦車の供与もした、劣化ウラン弾も出した、なんでモタモタしてるんだと強要されて、攻勢をかける可能性はある。
とくにバイデンさんから、オレのほうはケネディJrが出馬してきてケツに火がついてるんだ、このまま尻すぼみじゃオレの再選も危ういとせっつかれているとしたら、ゼレンスキーさんも可哀想である。
問題は昨夜のニュースだけじゃないんだ。
こんなデタラメがひとつかふたつあれば、黒海でテロ攻撃があったとか、ベラルーシに核兵器を持たせるとか、すべて相手の言葉尻をこちらの都合よく解釈し、針小棒大に騒いでいるだけじゃないかと、ほかのニュースもあてにされなくなってしまう。
わたしはうすうす感じてるんだけど、ウクライナとゼレンスキーさんが、米国から見放される時期が近いのかも知れない。
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