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2023年5月 7日 (日)

バレエ/イワン雷帝

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日曜日は夜中にBSでプレミアムシアターがあるはずだから、今夜はバレエかオペラかと期待してテレビ欄を見たら、予定がないね。
ウクライナ戦争のおかげでロシアのバレエを放映できないのかも知れないけど、まったくセコいよな。
芸術と政治は別だなんて、どっかで言ってなかったか。

ウクライナ戦争と関係者ないけど、ちょっと「イワン雷帝」という映画について調べてみたことがあった。
これはエイゼンシュタインの未完の大作で、わたしの部屋にはこれのDVDがあるから、いつでも観ることができるのである。
ロシアの映画事情や、スターリンやソ連時代に詳しい人なら、いろいろいわくつきの映画であることを知っているだろう。

そのうち、ふとこの映画はバレエかオペラになってるんじゃないかと思った。
映画「イワン雷帝」の音楽は、作曲をしたのがプロコフィエフだから、そのままクラシックと呼んでもいいものだけど、バレエに興味を持ってからいろんな本を読んだのに、これがバレエになっていると書かれたものはひとつもなかった。
もしもバレエになっていれば、ロシアのバレエはYouTubeで観られるものが多いのである。

ということで探してみたら、図星!
YouTubeに上がっていたのは、クリゴローヴィチの振り付けで、「スパルタクス」のような歴史に題材をとったバレエだった。
わたしが見つけたのは2015年の舞台で、映像の画質もよく、これをでっかいテレビで観ても、NHKの番組を観ているのと遜色はない。
ロシアのバレエだから登場する女性たちは、コール・ド・バレエ(その他大勢組)にしても徹底的に美しい。
おしむらくは日本語の字幕が皆無ということだけど、映画に準じているならおおよそのストーリーはわかるし、バレエというのはもともと字幕なんぞ必要のないものなのだ。

「イワン雷帝」があるなら、「アレクサンドル・ネフスキー」もあるんじゃないかと思ったけど、こちらは舞台にはなってないようだった。
イワンのほうは男女のからみがあるけど、ネフスキーのほうは基本的に男ばかりの映画(これはYouTubeで全編が観られる)だからバレエにしにくかったのかも。
そんなことはどうでもいいけど、わたしのいいたいのは、バレエ・ファンにはNHKだけが救世主じゃないということだ。
いつもプロパガンダばかり見せられていると、こういう舞台はすがすがしい気分で観られるものである。

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