ワグネルのその後
やらせじゃないかというわたしの陰謀説ははずれたかも知れないけど、おおかたのSNSに影響されないように、じっと今回の事件を注視しているところ。
夜のNHKニュースを観たら、撤退するワグネルの戦闘員が、戦車のまえで大勢の市民と記念写真を撮っている映像があった。
お祭り騒ぎがあると、すぐにスマホで撮りたがる日本人みたいで、ワグネルがモスクワまで押しかけて、本気で戦争をする気があったのか疑わしい。
なんとかロシア国内でトラブルが起きてほしい西側は、反乱だ、クーデターだと騒ぐけど、プリコジンさんの発言を冷静に読み解けば
「ロシア人の血が流れることの責任を自覚し、部隊を拠点に戻すことにした」
彼もロシアの愛国者であることがわかる。
つまりもっと暴れたいのに、民間の軍事会社に活躍されたくない正規軍が、武器をくれないと、そのへんがこじれたのではないか。
プリゴジンさんは南部軍管区司令部などを掌握したというけど、映像で見ると、そこで司令官たちとコーヒーを飲んでいた。
なにかぼやいている雰囲気もあるから、プーチンに直訴しようと思ったのではないか。
断固たる処置をとるという一方で、プーチンは裏でいろいろ工作していた。
これまでにウクライナ戦争で大きな功績をあげたワグネルを処分するに忍びない。
といって、国軍にどうどうと反旗をひるがえすワグネルを放っておくわけにもいかない
そこで日ごろから付き合いのあるベラルーシの、ルカシェンコに頼んでワグネルを引き取ってもらう。
これで双方の顔が立つのだから、みごとな手腕というべきだ。
これで収まってはおもしろくないのが西側だ。
多くのSNSが、プーチンは弱みをさらけ出した、ロシアは問題をかかえたままだなどと、まだぐちゃぐちゃいってるけど、ロシア人さえ心配していたことを、まったく血を見ることなく収束させて、これがメンツをつぶしたことになるのか。
大山鳴動して鼠一匹、プーチンの国内人気は、上がりこそすれ、下がることはないだろう。
ところで肝心の戦況のほうはどうなった。
これほどの反撃のチャンスに、ウクライナ軍がなにもしないということは、ロシア軍が優勢だというあきらかな証拠じゃないのか。
なにかしたくても、こてんこてんにされて手も足も出ないのだろう。
ショイグ国防相がワグネルに、正規軍に登録しろと迫ったのは、もはやワグネルがいなくてもウクライナに勝てるという、自信のあらわれじゃないかね。
わたしのいってることは想像にすぎないけど、全体のなりゆきを集約すれば、符牒はほとんど合うぞ。
添付した写真はフェイスブックから届いたもので、ロシア人の Kris Makeichという女の子。
6月3日にインドネシアのバリ島にいたらしい。
これでもロシア国内が不穏だ、不景気だという人が、まだいるか。
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