木星
昨日は夕方になってから草むしりを始め、おかげでそのあとのスケジュール、一杯呑んで、メシ食って、ひと眠りするという仕事が順番にうしろへ繰り下がった。
そのため散歩に出かけるのがま夜中の零時ごろになってしまった。
それでも1日でも休むと、てきめんに足が減退するような気がして、出かけないわけにはいかないのだ。
歩いていると前方に、つまり東方の、仰角30度ぐらいのところに木星がきらきらと輝いている。
わたしも死んだらあの星のようになるのかと、ガラにもなく乙女チックなことを考える。
そしてその考えをすぐ払拭する。
わたしは木星までのじっさいの距離を知ってる現代人なのだ。
上田秋成の「雨月物語」には、人は死ねば1日に千里(4,000キロ)を行けるとあるけど、木星までは9億キロ近くあるのである。
もうケタ違いで、たかが4キロ程度の散歩で息切れしているわたしが、死んで魂になったって、とてもそんな距離は移動できそうにない。
やはり人間は死んでも地球から離れられない生きもののようだ。
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