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2023年9月10日 (日)

ある義勇兵

昨日のネットニュースを観たら、ロシア軍に義勇兵として参加した日本人のことが出ていた。
いまの世界はアメリカの一方的なプロパガンダに踊らされている、ロシアにはロシアの正義があるはずだというのが、彼の言い分。
エライねえ。
まさか彼がわたしのブログを読んだわけじゃないだろうけど、こんなことをいうのはわたしがロシアの味方だからではなく、日本には多種多様な意見があって、かならずしも世間の大勢に流される若者ばかりじゃないということを、彼が証明したからだ。
たとえば鈴木宗男さんがなにかいうと、みんなでよってたかった口撃しようというボンクラたちは、彼の爪のアカでも煎じて飲むべきだな。

彼の功績はそれだけじゃない。
戦争が終わったあとのずっと未来に、ロシアの自然や芸術にあこがれた日本人の若者が、ロシアをひとりで旅したとする。
彼はある街で、ウクライナ戦争にも従軍したというもとロシア兵に出会った。
世界中から悪者にされて、いいかげんひがんでいるロシア兵にとって、日本からの義勇兵参加は、日本という国を見直すいい契機になったことだろう。
ああ、日本人か、知ってるよ、いいやつだったよ。
という話にでもなれば、彼は未来の日本人のためにも役立つことをしたことになる。

昨夜のNHKニュース9は、なんかお笑いドラマと間違えてんじゃないか。
御用解説者の兵頭サンや、なぜかタレントのパックンが出てきて、ウクライナ軍がロシアの防衛線を突破したとカタル(この語るは“騙る”のほうを使ってほしい)。
どうやって突破したのかと興味を持ったら、まとまって攻撃すると標的にされるから小さなグループに分かれたとか、砲弾を雨あられと浴びせてそのスキにとか、いくらなんでもそんなにうまく行くかと疑問符つきの方法ばかり。
しかも地図まで持ち出して説明する戦況をながめると、まだウクライナ軍はいちばん外側のロボティネという小さな集落を取ったという程度。
目標のトクマクまではまだ二重三重の防衛線が待っているんだそうだ。
突破した根拠はウクライナ軍の兵士の証言らしいけど、この兵士というのがマジシャンみたいな髭を生やしたやさ男で、軍服も新品みたいで、ぜんぜん兵隊らしくない。
報道番組までエンターティンメントにすんなよ、おい。

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