がくぜん
ソロモン諸島の首相が原発の処理水放流について、「がくぜんとしている」と懸念を表明したそうだ。
日本ではさっそく中国の差し金だろうと過剰反応をする人たちがいる。
さて、どうだろう。
日本はなんでもバカ正直にやりすぎるところがあるから、日本が安全だといったら、ほかの国がいうよりずっと安全なのだとわたしも考えているけど、これはつまり説明不足じゃないか。
たとえば相手の国の立場で考えてみよう。
これまで危険ということで陸上に保存していたものを、一杯になってしまったので海に放流しますじゃ、原発や放射能に詳しくない人たちが納得するだろうか。
IAEAが了解しているといっても、最近のこういう組織はどうしても西側寄りの姿勢が目立つので、金でも積んで買収したんじゃないかと思われても仕方がない。
おそらくウクライナ戦争で、日本が一も二もなくアメリカに追従して、中国にケンカをふっかけたりしなければ、中国も政治的カードに使おうとは思わなかったはず(あの国だって叩けばホコリが出るし、コロナじゃ世界に迷惑をかけたばかりだ)。
日本が先に騒がなければ、いまごろは中国人がわさわさと日本観光に来て、寿司が美味い、鹿がカワイイ、北海道が素敵だなどと大喜びしていただろう。
政治家がバカだとこういうことはよくあるし、また将来もあるかも知れない。
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