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2023年9月 1日 (金)

騒ぐ

日本は世界一原発の安全基準にきびしい国で、それがかえって日本の首を絞めている。
日本が安全といったら安全なのに、それを理解しない人や国が増えているよな。
それほど安全に留意しているのに、中国がケシカランというのは、たんにウクライナ戦争がらみで、日本が米国に追従して、中国叩きをするのをとがめているだけなのだ。

世間ではいろいろ議論が盛んだけど、原発事故はソ連のチェルノブイリでもあったし、それ以前にはアメリカのスリーマイル島でもあった。
スリーマイル島の事故ではチャイナシンドロームという言葉が有名になった。
わたしがこの言葉を知ったのはジェーン・フォンダの映画だけど、溶解した高温の核物質が原子力施設の床を溶かし、地表に到達し、地面を溶かして、しまいには地球の反対側の中国に達するというコワイ話だった。

これより以前には、米国は太平洋上のビキニ環礁などで原爆、水爆の実験をしていた。
薄めてなんかいないぞ。
こちらは純生の放射能放流だ。
海洋汚染が問題になるとネバダ砂漠の地下核実験に切り替えたけど、それで安全になったわけじゃない。
放射能の危険はそう簡単にはなくならず、ジョン・ウェインがガンで死んだのは、ネバダ砂漠で映画のロケをやりすぎたからというジョークもある。

とにかく徹底的に安全基準がきびしいのが日本で、それを律儀に守ろうというのも日本だ。
核兵器を持っているような先進国なら、たいてい日本よりルーズで、原発で出た産業廃棄物なんかも海に放り投げて知らん顔なのだ(いまでもそうかは知らんけど、たぶんいまでもそうだろう)。
中国もそのことはよくわかっているし、自分とこも叩けばホコリが出る国だから、もう騒ぐのはぼちぼちやめているらしい。
さすが大国はちがうな。
いま騒いでいる日本人のなかに、ここまで考える人がいないのが問題だ。

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