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2023年10月11日 (水)

テロ?

世界はあちらを叩けばこちらからという、モグラ叩きの様相を呈してきた。
ウクライナのドンパチが終わってないのに、今度はイスラエルで炎が燃え上がる。

これをテロだというのは簡単だ。
しかし今回イスラエル国内に突入したハマスの戦闘員も、イスラエルはぜったいにテロリストと交渉しないから、最後には自分たちも殺される可能性が高いことを知っている。
それでも突入する彼らの怒りはなんなのか。
バイデンさんは一刀両断でテロだといってるけど、彼のいうことはいっさい信用しないことにしてんだよ、ワタシゃ。
さいわい日本はこれまで、(国民の総意としては)パレスチナに同情的だったから、日本政府(とNHK)は頭が痛いだろうねえ。
ザマミロ。

得をするのはロシアだから、ロシアが裏で糸を引いてるんだろうという意見もある。
バカいってんじゃない。
これほど大規模な攻撃はそうとうむかし、それこそウクライナ戦争よりもまえから準備しなけりゃできるもんじゃない。
ロシアと仲のいいイランが糸をという意見もあるけど、アメリカだってずっとイスラエルを支援してるんだから、他人のことはいえないじゃん。

イスラエルはこれまで、ひとりが殺されたら10人を殺すという、ナチスドイツがやったような倍返しの原則でテロを抑えてきた。
そんな力による原則では、パレスチナ人をいつまで抑えておけないことがハッキリしたわけだから、これまでの政策は見直して話し合いに応じるべきじゃないか。
しかし、話し合いで問題が解決するならとっくにやっとるわな。

一般市民を攻撃するのがケシカランという意見もある。
しかしテロリストと名指しされる彼らのなかには、両親を、妻を子供を、イスラエル軍に殺された者もいたはずで、あまり安易にそういうことをいうべきじゃないね。
わたしはポール・セローといっしょに(バーチャルで)地中海をめぐったとき、パレスチナ作家エミール・ハビビの小説を読んで、パレスチナ人の絶望・無力感についてもちっとは知った。
話し合いでまったく相手が応じないから、彼らは最悪の手段に訴えたのだ。

わたしはかってホロコーストに見舞われたイスラエルの立場も知っているから、彼らが過剰に反応する理由もわからんじゃないけど、力で相手を抑えつけるという手段がどこまで続けられるだろう。
ゆいいつ最大の支援国のアメリカが、いまボロボロ皮がはがれているときなので、イスラエルの未来はまったくわからない。
NHKのゲスト解説者にもわからないそうだ。
でもいいのだ。
昨夜も散歩に行ったけど、途中で頭がクラクラして引き返した。
解決策のない問題はみんなわたしが死んだあとにやってくる。

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