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2023年10月29日 (日)

アメリカのいま

ビートルズのジョン・レノンに「ヘルター・スケルター」という歌があり、なにかで読んだ記事によると、しっちゃかめっちゃかという意味だそうだ。
つまりいまのアメリカみたいな状態をいうらしい。

国連でイスラエル問題が取り上げられ、ガザの戦闘を即時停止すべきというロシア、中国の意見と、一時停止させようという米国の意見がガチンコ勝負。
一時停止というのはまた再開もあり得るということだから、紛争の抜本的解決にはならない。
しかしアメリカにいわせれば、即時停止は双方が納得しなければいけないから時間がかかる、それより手っ取り早い一時停止をして、とにかく一般民衆の被害を食い止めるほうが先だということらしい。
ごもっとも。
といいたいけど、昨日のNHKニュースを深読みすると、べつの見方が出来そうだ。

アメリカはアフガニスタンから撤退したあと、中東からアジアに軸足を移した。
ところがウクライナで余計なことをしたために、アジア以外にウクライナで紛争を抱え、ここでさらにイスラエルのゴタゴタを抱えることとなった。
アメリカとしては、いったん移した軸足をまた中東にもどさなければならず、準備に時間がかかる。
というのがNHKニュース。
一時停止というのは軸足を移すための、ただの時間稼ぎじゃないのか。

そしてバイデンさんは、かってブッシュIIが犯したあやまちをまた繰り返そうとしている。
ハマスを支援するのはイランだということで、そんなことはしていないというイランに、なんとか因縁をつけようとしているのだ。
ブッシュ
IIも、イラクのフセインに大量破壊兵器を製造しているという因縁をつけ、イラク戦争を始めて、そんなことはしていないというフセインを抹殺した。
相手がしていないといっても、アメリカがしてるといえばしていることになってしまうのだ。
いまではおおかたのアメリカ人が、イラク戦争は間違いだったと思っているのに、バイデンさんは、なんとか国際世論の支持があるいまのうちに、イランを叩いてしまおうという計算だ。

もちろん陰ではイランがハマスを援助していることは事実かも知れないけど、米国がずっとイスラエルを支援してきたことも事実だ。
おおっぴらにやるのはよくて、陰でこそこそするのはワルイ!
自分がやるのはよくて、他人がやるのはワルイ!
ヨルダンのラニア王妃がいったように、ダブルスタンダードじゃないか。
おかげでケンカ好きなアメリカは、ウクライナや台湾以外にイスラエルにまで手を広げ、同時に3方向に問題を抱えることになってしまった。
こんな状態で中国とトラブルを起こすのはマズイというので、いましきりに中国にゴマをすっているところ。
方針があまり支離滅裂なので、日本も面食らってしまうわな。

中国もロシアもなにもしてないのに、アメリカだけがG7を巻き込んで慌てふためき、これぞまさしくヘルター・スケルター。
ところで上川のおばさんはイスラエルに行ったのか。
そしてあくまでイスラエルの支援を続けるなんて、時勢を読めない外務官僚のつくった原稿を読まされてんのか。

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