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2023年11月16日 (木)

欺瞞の二乗

アメリカの議会で共和党の議員が舌鋒するどく、アメリカ国民の税金がハマスに流れてないかと追及していた。
ブリンケンさんは、税金がとっくにイスラエルに流れているのは周知の事実と答えるかと思ったら、そんなことはなかったね。
ハマスもイスラエルもどっちもどっちなんだから、米国で税金の行き先を追求するのは欺瞞だと思う。

いまごろはバイデンさんと習近平さんの首脳会談。
NHKによると、台湾周辺で両陣営のせめぎあいが激しくなってるというんだけど、しかしアメリカくんだりから台湾周辺(中国の周辺でもある)に軍用機を飛ばしているのは米国で、中国のほうは様子を見に出てくるだけにすぎない。
韓国が日本近海に軍艦を繰り出したとき、日本はとうぜん様子を見にいった(そしてレーダー照射をされた)。
米軍機の台湾海峡接近が多くなれば、中国軍機の出動も多くなるのは子供でもわかる。

米国は中国に因縁をつけっぱなし。
昨夜のニュースにはペロシ議長の台湾訪問や、気球問題が取り上げられていた。
ペロシおばさんの訪台なんて、なんのために行ったのかさっぱりワカランだし、ノルドストリームは西側の陰謀だという報道があったばかりだけど、気球はどうなったんだ。
さっさと撃墜して海に落として、その後の続報がないんだけど、中国の偵察活動という証拠がなんか出たのか。

ようするにじたばた騒いでいるのはつねにアメリカ(と日本)で、中国の言い分は、台湾は中国の領土ということでずっと変わっていない。
しかもそういうだけで、海上封鎖のような実力行使に訴えているわけでもない。
中国は自国の繁栄と、平和的な統一を目指しているだけじゃないか。
ケンカをふっかけているアメリカが、一方で中国と和解をめざす、これも欺瞞のひとつでアリマス。

昨夜はまたNHKにとって嬉しくないニュースが飛び込んできた。
上記の台湾で総統選挙に野党が一本化したって話。
一本化して最大野党と第2党のどっちが主導権をにぎるか未知数だけど、いずれにしても中国寄りの国民党が含まれることに変わりはない。
これってウクライナ戦争の影響はないのかね。
SNSなどにはまだしつこくウクライナの優勢を主張しているところもあるけど、アメリカの口車に乗ったウクライナがどんな悲惨な状態になっているか、フツーの思考力さえあれば馬鹿でもわかる。
これじゃヤバイ、やっぱり繁栄を続ける中国という勝ち馬に乗ったほうがいいやと、現実主義者の台湾人は考えないだろうか。
支離滅裂の米国が、台湾有事も事前にストップをかけることになったのなら、怪我の功名というべきだね。

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