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2023年11月 8日 (水)

死にゆく者

イスラエルはぜったいに今回のハマスとの戦争に勝てない。
またヘソ曲がりのおまえの主観で判断してるんだろうという人がいるかも知れないけど、いや、アンタよりもっとずっと長いスパンで考えているだけさ。

今回の蜂起にしたって、ハマスは勝てると思ってやってるわけじゃない。
相手は中東の国がすべて束になっても勝てない軍事強国イスラエルだ。
それじゃ彼らはなんのために蜂起したのか。
捕虜になっている仲間を救出するため?
どうかな。
相手は人質の命よりもゲリラ殲滅を優先するイスラエルだよ。
今回はできるだけ多くの人質をとって、イスラエル国内や外国にも考えさせる作戦だけど、それでもこれまでのイスラエルのやり方を見れば、その成功の可能性は半々以下だ。
せまいガザ地区内での戦争だから、イスラエルが容赦しないと決断すれば、ハマスの戦闘員たちに逃げ道はない。
つまり彼らは全滅覚悟でやっているということになる。

戦争には勝負を決めようというもの以外に、自分たちの主張を認めさせればいいという玉砕覚悟のものがある。
そういう視点でながめれば、全世界の目をパレスチナに集め、しかも圧倒的にパレスチナへの同情を集めることに成功したのだから、今回のハマスの作戦は成功といえる。
たとえ戦闘員が全滅したとしても、だ。

イスラエルはハマスを殲滅するために、子供や民間人の死もおかまいなしだった。
ひとりのハマス兵士の死から、憎しみと復讐の念にもえた2人の兵士が誕生するかもしれない。
そもそももとをたどれば、ハマス誕生にもイスラエルの横暴というそれなりの理由があったのだし、これでは第二、第三の蜂起もあり得るだろう。
イスラエルがぜったいに勝てないというのはこういう意味である。

ホロコーストの体験者がホロコーストの加害者になる。
世界は変わる。
アメリカがゆいいつの大国であることも終焉が近づいている。
イスラエルはいつかこのツケを払うことになるだろう。
今度は全世界の人類がモーゼに率いられて、核戦争の下の地獄を見ることになるのか。
ああ、それにしても上川外相っておばさんはどうにかならんものか。

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