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2024年1月19日 (金)

だまされません

ネットに「中国とフィリピン、対話の重要性確認」というニュース。
またNHKをがっかりさせる報道だ。
この前日、フィリピンのマルコス大統領が当選したばかりの台湾の頼総統に祝電を送って、中国が抗議したという報道があり、BRICSの国と途上国の仲違いは大歓迎のNHKが、大喜びで報道したばかりだけど、仲違いというほどのものじゃなかったわけだ。
ようするにフィリピンも、いま世界的に大流行の、どっちにもいい顔をして、両陣営から得られるものは得るという手を使ったに過ぎない。
一夜明けたら今度は中国に調子を合わせる。
政治家としてはかしこい戦略だ。

わたしもウクライナ戦争が始まったとき、旗幟を鮮明にしないで、あいまいな態度をとっておくべきだと提言したことがある(もちろんわたしの声はどこにも届かなかったけど)。
そういう点ではまえの首相の安倍くんはうまかった。
メルケルさんの主導で、欧州が難民を引き受けることにしたとき、安倍くんは、日本には日本の事情がありますもんで、ええ、もにょもにょとごまかしてしまった。
そんな風見鶏みたいなことをしてたら、どこにも相手にされなくなるという人がいるかも知れないけど、いまの世界に日本を無視できる国があるか。
現役だったころのトランプさんだって、西側同盟国のなかで、安倍くんだけが頼りだった。
日本はもっと是々非々で、つまり場合によっては、それはダメでしょうとはっきりいっても構わなかったのだ。

安倍くんが生きていたら、彼はプーチンとも親しかったから、少なくともやみくもにウクライナ難民を引き取りましょうなんてことはいわなかったに違いない。
そうしておいて、西側に支援疲れが出たころ、もういいかげんにしましょうやと、和平の仲裁役でも勤めていただろう。
これは露、ウクライナ両国の信頼があればこそで、アメリカべったりの岸田クンは、その機会を永遠に逃した。
あ、ダメだよ、岸田クン、いまからそうしようたって。
あんたはさっさと別の政治家に地位をゆずるべきだね。
派閥を解消するなんていってるけど、派閥というのは作るべくして作ったわけじゃなく、自然発生的にできたもんでしょ。
国民はもうだまされません。

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