ウクライナのいま
ひょっとするとウクライナ戦争の未来を左右する大きな事件かも知れないのに、日本(とくにNHK)じゃあまり大きく報道されないね。
これまで汚職に関与したとして、レズニコフさんなど、官僚・軍人の首をかたっぱしから切ってきたゼレンスキーさんは、今度は軍の総司令官であるザルジニーさんを切るとか切らないとか。
まだ確定情報ではないけど、このふたりの確執が本物なら、ウクライナの国内はそうとうガタが来てるってことだな。
今年のウクライナの大統領選挙に、ザルジニーさんも立候補するという噂がある。
現時点でザルジニーさんの人気はゼレンスキーさんを上まわるから、立候補すれば彼が当選するのは間違いがない。
ザルジニーさんは戦争のなりゆきを最初から知っている。
アメリカの扇動で始まり、そのアメリカが戦争が長びくと、いとも簡単に支援を打ち切ったということも、しかも現在でもウクライナの兵士たちが死体を積み上げていることも、現場で見て知っているのだ。
彼が大統領になれば、真っ先に戦争を終わらせることに専念するだろう。
もちろんプーチンだって頑固なゼレンスキーさんが交代して、つぎの大統領が和平を求めてくれば、当初の目的通り、クリミア半島とそこへの回廊の割譲だけで、それ以上の要求はしないだろう。
ウクライナにとっては、メンツを保ったまま戦争を終了させられる最後の機会かも知れないのだ。
ただし、大統領職を失ったゼレンスキーさんは悲惨なことになりそうだ。
ウクライナ軍の戦死者の数があきらかになれば、彼は自分の国の国民に非難されることになる。
ヘタすればチャウシェスクやカダフィの二の舞だ。
ゼレンスキーさんは戦争中だからと大統領選を行わないつもりのようだけど、ザルジニーさんが人気があるというのは、これこそウクライナ国民が、腹のなかでは早く戦争を終わらせてほしいと考えている証拠じゃないか。
国民の過半数が戦争の続行を望んでいるというNHKの報道は、ありゃ、いったいナンダ。
アンケート結果まで、こうあってほしいと偏見でしか見ないからこうなるのだ。
戦争の続行を望んでいるのはウクライナ国民ではなく、日本の公共放送じゃないのか。
これとはべつに「ウクライナ」「汚職」という言葉を検索してみたら、過去にこれに関する報道がぞろぞろ。
これでどうしてウクライナが世界中から支援してもらえるのか不思議なくらい。
いや、ウチだってちゃんとウクライナの欠点も報道してますよという、マスコミの言い逃れの材料としか思えないね。
ロシアに対するさまざまな偏見と同じくらい、ウクライナの本質を執拗に報じていれば、日本人もとっくに目を覚ましていたかも知れないのに。
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