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2024年2月17日 (土)

MM誌

あなたが作家になろうとして、純文学は難しいからミステリーなら書けるだろうと、原稿をミステリーマガジンに持ち込んだとする(ミステリーマガジンってまだあんのか)。
編集者は一読して、ダメだよ、キミという。
いちばん犯人と思われそうな相手が犯人だなんて、こんなものミステリーの邪道だ、持って帰りなさいといわれてしまう。
あなたはガッカリして貧乏アパートにもどることになる。

これと同じことが昨夜のNHKニュースにあった。
ロシアで反体制活動家のナワリヌイさんが暗殺されたらしいという。
もちろんNHKは大喜びでこの報道に飛びつく。
犯人はロシアだ、プーチンに違いないと、こんなわかりやすいニュースはない。
世界中からプーチンに非難が殺到しているというし、日本でも(ココログにも)、ロシア犯人説をもろに信じてしまっている人がいるわな。

しかしこれじゃあミステリーファンは納得しない。
プーチンのロシアでの支持は圧倒的であり(70〜80パーセントだそうだ)、ナワリヌイさんは泡沫候補で、しかも刑務所に収監中だ。
なんでそんな者を殺す必要があるのか。
これじゃミステリーマガジン(以後MM誌)の編集者が引き受けてくれるわけがない。
キミ、どうせならロシアは犯人のようで、そうではなく、調べてみたらやっぱり犯人だったという、このくらい裏の裏をかくアイディアは思いつかないかねと、MM誌の編集者ならいうだろう。

わたしも編集者を満足させるアイディアを考えてみた。
しかし現在の状況から、そんなシチュエーションを思いつくのは困難だ。
なんとなればプーチンは余裕しゃくしゃくであるのに対し、ゼレンスキーさんの方はあとがないところまで追いつめられて、ロシアを貶めるためならどんな手でも使いかねない状態だからだ。
しかし、これではゼレンスキーさんが犯人というのもお手軽すぎるな。
だからやっぱり犯人はロシアというのも、強引すぎて動機を捻出するのかむずかしいし。
本当にミステリーファンを満足させるアイディアはなかなかないものだ。

真犯人はプーチンでもゼレンスキーさんでもないという、意表をつくアイディアはないだろうか。
ロシア国内にはかってプーチンに追い落とされて、いまでも恨みに思っているオリガルヒの残党がいる。
また西側に支援された反体制グループもいるかも知れない。
そういう連中が、プーチンを貶めるためにナワリヌイさんを暗殺して、ロシアは危険な国であると印象づけたとしたら。
しかも西側の首脳たちが、大急ぎで声をそろえてロシアを非難しているところをみると、自分たちに嫌疑がかかるのをゴマかそうとしているようにも思えるし、これが真実にいちばん近いかも知れない。
MM誌が採用してくれるかどうかは別にして。

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