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2024年3月 6日 (水)

今朝のNHK

今朝のNHK国際はひどかった。
あまり支離滅裂なプロパガンダなので、いちゃもんをつけるわたしは楽でいいけど。

ウクライナでさえ病死だといってるナワリヌイさんについて、もとロシア特派員の石川一洋解説委員をかつぎだしていちゃもんを・・・・考えてみるといちゃもんをつけるのはわたしの十八番じゃないね。
NHKも盛大にやってるじゃないか。
わたしは石川さんに同情してるんだ。
彼はロシア勤務が長い。
さぞかしロシアに友人も多いだろう。
それがロシア通だということで、絶好のロシア批判者に起用される。
いくらサラリーマン職員だとしても、人間ならこころのなかにさぞかし葛藤があるに違いない。

前置きはこのくらいにして、いちゃもんの本筋に入ろう。
アメリカみたいに候補者が接戦ならわからんでもないけど、ロシアでプーチンの支持は70〜80パーセント、これはトランプさん並みの圧倒的といっていい。
むしろ西側の疑惑を招きかねないから、ナワリヌイさん程度の対抗馬がいてくれたほうがいいくらいだ。

彼の葬儀に大勢の市民が参列したそうである。
しかしロシア国内にはさまざまな勢力が拮抗していると、NHKが当の報道のなかで語っていた。
日本だって左翼の抗議活動の何割かは、動員された人も含まれるというくらいだから、プーチンに敵対する勢力が人間を動員した可能性もある。
そうでなくてもロシアの人口は、有権者だけでも1億ぐらいいるんだから、弔問の行列を2キロくらい並べるのはむずかしくないだろう。
その後の墓に花束をささげる市民も、西側のマスコミがどうどうと取材しているくらいだから、むしろロシアの余裕を感じさせるではないか。

さまざまな勢力が拮抗しているのは、昨今の日本自民党の、岸田派が安倍派を追い落とすために仕掛けたなどといわれるドタバタを見ればわかるように、これこそ民主主義国家のあるべき姿である。
もちろんNHKがそういうふうに解釈することはゼッタイにないのだ。
ロシアはプーチンの絶対的権威主義でなければいけないのである。

石川解説委員の、伏目がちに(上層部の検閲済みの印が押された)原稿を読む姿をみると、わたしはいつも同情の念に耐えないのだよ。

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