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2024年3月24日 (日)

ロシアの事件

モスクワの乱射事件について、また露ウの言い分が食い違っている。
こういうときはわたしのミステリー解釈の出番だ。

ロシアは、ウクライナが背後にいる。
テロ犯たちが西方(ウクライナ方向)に逃走したのがその証拠だ、あらかじめ国境を越えるルートを用意してあったのだろうという。
これに対してウクライナは、戦争を正当化するためにプーチンが特殊部隊に命じて仕組んだ事件だ。
国境には地雷が敷設してあって、おいそれと通過できるものじゃないという。
これにさらにISが出したとされる犯行声明が加わる。
とりあえず事件直後のヒントはこれだけだとしたら、はたしてどっちの言い分が正しいだろう。

まずいちばん確実なところで、“プーチンが特殊部隊に命じて仕組んだ事件”というのはあり得ないだろう。
ロシア軍は攻勢を続けており、いまさら戦争を正当化する理由はないし、そのために自国民の多数を殺傷することも考えられない。
つぎに国境を越えるルートというのは、ウクライナ側の言い分が正しいかもしれない。
現状では国境は露、ウクライナ双方が厳重に警戒していて、地雷が敷設してあるというのもそのとおりかも知れない。
しかしこれには問題がある。
現実にウクライナに味方するロシア自由軍の越境攻撃はひんぱんに起こっているから、その気になればルートを作るのはそんなにむずかしくはなさそうだ。
しかもテロリストたちが雇われた者たちだとすれば、ウクライナはそんなゲリラを無理にかくまう必要もないわけで、彼らが国境までたどり着いたら、待っていたのはウクライナ軍の十字砲火だったということもあり得るのだ。

どちらにも利害を持たない(どちらにも利害を持つ?)ISの仕業というのはどうだろう。
今回の事件では“アラーのほかに神はなし”という合言葉も発せられてなかったみたいだし、現場で憤死する者もおらず、全員が車で西方に逃走した。
ちょっと死を恐れない盲目的イスラム教徒の仕事とは思えないんだよな。
だいたいアメリカが事件のまえにロシアにアドバイスしたというのも怪しい。
近いうちにISの攻撃があるぞと、いかにもイスラム教徒の仕業に見せかけるために、あらかじめ仕組んだ事件じゃないのか。

これについては、その後犯人たちが検挙されるという新しいヒントが出てきた。
イスラム教徒なら死を恐れずに死ぬまで抵抗しただろうし、ただのならず者ならそのうちの何人かは取り調べに口を割るだろう。
ISの仕業かどうかは続報を待てばよろしい。

事件の全体を俯瞰していえるのは、現在の戦況ではロシアにこんなゲリラ攻撃を仕掛ける必要はないのに対し、ウクライナにはなにがなんでも、どんな手を使ってもプーチンを貶めたいという理由がある。
ウクライナを忘れられては困るという事情もある。
冷静客観的に考えようよ。
冷静客観的な人と思っていた橋下徹クンまでプーチン非難の口調だけど、ゲリラというのはつねに警戒の手薄なところ、相手の油断していそうなところを狙ってくる。
アメリカだってまさかと思っていて同時多発テロをやられたくらいだし、国家にはテロ攻撃から国民を守る義務があるといって、プーチンを責めるのは酷だろう。

わたしはロシアびいきだから、この考えに賛同してもらわなくてもかまわない。
そんなことはないといえる人がいたらコメント欄で反論をどうぞ。

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