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2024年3月30日 (土)

張本人

モスクワの乱射事件について、昨日のNHK時論公論で、ロシア特派員だった石川一洋サンが論評していた。
わたしはさぞかしロシアに友人知人が多かっただろうに、ロシア通だということで、いいようにNHKに利用されているこの人に同情してたんだけどね。
もう同情はやめます。

昨日の石川サンの言い分を要約すると、乱射事件はIS(イスラム国)のテロで、ウクライナは関係ないというもの。
その理由をいろいろと述べていたけど、こんな発言があった。
ISが金のためにテロを実行したことはない。
しかし今回の実行犯は金をもらって事件を起こしたと白状したそうである。
これではまたわたしが、絶好の謎解きミステリーとして考察してみないわけにはいかない。

わたしの大胆な推理はこうだ。
うしろで糸を引いているのはもちろんウクライナ、いや、そのさらにうしろにはアメリカがいるに決まっている。
ISがやったと主張しているのは、いまのところアマークという通信社だけで、この通信社はISと関わりがある“とされる”というわけのわからん通信社だ。
だいたい本家のISは、アメリカの攻撃によってほとんど壊滅状態になったのに、石川サンはそのことにはひとことも触れてない。
やっぱりISが狙うのはロシアでないと都合が悪いんだろうね。

このあいだまで世界を震撼とさせていたISについて、もう忘れてしまった人がいるようだから説明してみよう。
その成立や構造なんかはウィキぺディアを参照してもらうとして、世界を相手に戦争を挑んだひねくれ者集団だ。
イスラム教徒を名乗っているけど、捕虜の首を切り、その場面をテレビ中継するのが彼らのやり方で、意見が合わなければ同じイスラム教徒でさえ容赦しなかった。
その残忍さは東西を問わず両陣営から危険視され、けっきょく有志連合、とくにアメリカの攻撃が大きく、彼らは地の果てまで追いつめられ、やがて殲滅させられていった。
これが砂漠の蜃気楼のように消えたIS(イスラム国)の興亡記だけど、もう忘れてしまったかい。
有志連合には英国もフランスもトルコもシリアも参加していたから、ISが狙うべきはロシアではなく、本来なら最大の功労者だったアメリカなんだよ。

テロの実行犯はタジキスタン人だという。
タジキスタンは貧しい国で、その国民の多くが同盟国のロシアに出稼ぎに出ている。
実行犯にウクライナ人を使うのはまずいから、金で釣れそうな人間を探すとなれば、ロシア国内で自由に行動できて、ロシアの官憲から警戒されてないタジキスタン人が候補になってもおかしくない。
うしろで糸を引く張本人がアメリカだとしても、ロシア国内にだってプーチンに反感を持つオリガルヒの残党も多いのだ。
テロリストの募集や武器の調達はそういう連中の仕事に違いない。

アメリカは事前にテロの危険を予告したという。
親切そうな顔をしているけど、いまアメリカがロシアを利するようなことをするはずがないから、具体的なことはなにも知らせず、あとになってISが実行犯だったことにするための布石だったのだろう。
昨日はアメリカからカービー補佐官が出てきて、証拠を示さないまま、ウクライナは関係ないといっていた。
関係ないなら黙っていればいいものを、なんでそんなことをわざわざ米国がいうんだよ。
田舎芝居にしたっておかしすぎると思うでしょ、アンタも。

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