オウンゴール
ここんところのヨーロッパ、EUは大混乱じゃないか。
わかりにくいのはEUの選挙に、マクロンさんのフランスも議会を解散・総選挙と、選挙が重なったせいだ。
EUの選挙というのは例のロシア憎しで固まったヨーロッパの27カ国による選挙で、予想される結果は極右政党の大躍進で、ウクライナ戦争の先行きはまるで見通せなくなったそうだ。
そういう事情でいまは取り込み中だから、後にすればいいものを、マクロンさんは議会を解散してフランスも選挙をするといいだした。
日本の自民党を見ればわかるように、ふつうは世間の評判が悪いときは、赤っ恥をかきたくないから選挙はできるだけ先延ばしにする。
マクロンさんの政党の場合、評判はけっしてよくないのに選挙とはいい根性だ。
でも、それでわかったことがある。
ここんとこのマクロンさんが、ウクライナに兵士を派遣するとか、ミラージュを供与するとか、やたらに元気がいいのも、ウクライナ支援という世間のポピュリストたちに受けのいい政策で、なんとかアホたちをだまくらかして、人気を挽回しようというのだろう。
ところが全く効果がないばかりか、時間の経過とともに支持率の差は開くいっぽうだ。
ついにあきらめて議会を解散、総選挙に踏み切った(選挙は6月30日に第1回、7月7日に第2回)。
これはヘタすると議会のねじれ現象を生む危険な賭けだそうだ。
そのあいだにロシアでは、加盟国がさらに増えたBRICSの外相会議。
西側にとっていい報道はまるでない。
NHKはあいかわらず西側の制裁が効果があると信じきっているし、ゼレンスキーさんはスイスで、戦争の一方の当事者が不参加の和平会議だそうだ。
ゴタゴタしてるのは西側だけで、ロシアも中国も静観のかまえ、プーチンが何もしないのに西側のオウンゴール。
追いつめられている西側はぜんぜん危機感がない。
なにも知らされてないのは日本だけ。
| 固定リンク | 0
« またありんくりんサン | トップページ | 菖蒲祭り »
コメント