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2024年7月13日 (土)

〇〇の生活と意見

20240713

ココログのブログに「◯◯の生活と意見」というものがあり、下のほうにウクライナ国旗があしらってあるから、この人もウクライナ応援に情熱を燃やす人らしい。
それは個人の自由なので文句をいうわけにはいかないけど、認識の誤りは指摘してやらないと、こういう人はいつになっても気がつかないだろう。

『中国の危険な食用油』、彼のいちばん新しいブログのタイトルだ。
「中国国務院の食品安全委員会は、食用油の輸送に燃料タンクローリーが使用されたとの疑惑が浮上し、食品汚染の恐れがあるとして調査を開始する」
読めばわかるけど、これは中国国内の犯罪事件で、中国の国内問題だ。
にもかかわらず、このブログは“だから中国は”という書き方である。
「これは中国の食品企業が,私が若い頃からやってきた公然の秘密だ」というんだけど、この人はいまいくつなのか。
中国の食用油には数千年の歴史がある。
わたしは中国に何度も行っていて、あちちで菜種油の自動攪拌機というものを見てきた。
自動というには原始的だけど、電気モーターを使うぶんだけ、ロバに石臼を引かせるよりは進歩していた。

タンクローリーなるものがこの世に出現したのは、せいぜい100年くらいまえではないか。
いったいこの人はなにをもって発言しているのか。
そんなに昔からやっていて、実害があるものなら、中国人にまず被害が出るはずだ。
しかもこれを摘発したのは中国の食品安全委員会である。
日本は世界でももっとも食品の安全にきびしい国だから、タンクローリーで輸送された食用油が輸入されれば、おそらく税関でチェックされて引っかかるだろう。
つまり日本に被害が出るわけがないのである。
そういうことを無視して、なにがなんでも中国をけなせばいいという、この人も世間によくいる中国ギライのひとりと見える。

問題は食用油ではなく、この程度の人がウクライナを応援する人の大部分だということだ。
視野を広く持つことを知らず、自分の好き嫌いだけで判断しようとする。
わたしもそのアホらしさに愕然としてしまうよ。

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