たまには
たまには原点に返って問題を考えることが必要だ。
あ、ウクライナ戦争についてだけど、ニワトリみたいに3歩くと忘れてしまうあなたに聞いてみたい。
あなたはウクライナがどんな国なのか知ってますか。
プーチンがどんな大統領なのか知ってますか。
この2つだけど、さあ、どうだ。
関係ないだろうって?
大ありのコンコンチキだ。
この2つをきちんと理解していれば、ウクライナ戦争の原因や本質も見えてくるはずだから。
たぶんあなたはウクライナ戦争が始まってから、あわててドロ縄式に勉強し、平和な民主主義国家のウクライナに、ある日とつぜん大国のロシアが、強力な軍事力で一方的に侵攻してきたと信じてるんじゃないか。
じつはそれほど簡単なものじゃないんだけど、説明すると長くなる(興味のある人はわたしのブログを開戦当時から読み返してみるんだね)。
ずばりいおう。
ウクライナはオリガルヒ(新興成金)に支配されたワイロ漬けの無法国家だった。
証拠はいくらでもある。
その最大のものが、まともな民主主義国家でなければ加盟できない規則のEUやNATOに、ウクライナはいつになっても入れなかったことだ(負けがこんでくると、EUもNATOも規則なんかわきに置いて、なんとかウクライナを仲間に入れようと必死だけどね)。
ウクライナのオリガルヒ代表はイーホル・コロモイスキーといって、これはウィキぺディアに顔写真つきで説明されていた。
ほかにもヨーロッパで有数の穀物大国であるにもかかわらず、大半の国民は貧困にあえいでいるということがある。
つぎにプーチンについて書こう。
あなたはいまだにロシアと旧ソ連をごちゃまぜにしてないか。
わたしはむかしからロシアやウクライナに憧れていて、じっさいにロシアに3回も行っている。
いろんな本を読んで、ロシアに恐ろしい国という印象があったんだけど、わたしが行った当時(2013年〜2015年)は、ロシアはまったく日本と変わらなかった。
マクドナルドもケンタッキーも、丸亀うどんの店まであり、駅の構内でバシャバシャ写真を撮って誰にも文句をいわれなかった。
ウクライナ戦争が始まる前から現在に至るまで、日本にあこがれるロシア美人たちがほとんど制約なしに来日していた。
プーチンが実権をにぎる前はどうだっただろう。
プーチンの前はエリツィンで、その前はゴルバチョフだ。
ロシアの改革はゴルバチョフの時代に始まったけど、彼は改革に性急すぎて失敗した。
あとをついだエリツィンは、いかにもロシア人らしく豪放磊落なところがあって、国民に人気はあったけど、国内のオリガルヒに対抗するには力不足だった。
この時期、ロシアもウクライナ同様、オリガルヒに食い物にされる恐れは多分にあったのだよ。
エリツィンのあとを継いだプーチンは、KGBあがりの剛腕でオリガルヒを駆逐することに成功した。
わたしがロシアに行ったのは、プーチンが政権をにぎって13年後だ。
現在のロシアをソ連と同一視するのは完全に間違っている。
いまでもきれいなロシア娘たちが、ロシアと日本のあいだを問題もなく行き来しているではないか。
わたしが言いたいことはこれだけだ。
最後にもういちど聞くけど、あなたはウクライナがどんな国なのか知ってましたか。
プーチンがどんな大統領なのか知ってましたか。
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