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2024年7月 4日 (木)

血まなこ

ロシアと中国の仲を割こうと、西側のマスコミ、SNSが血まなこだ。
上海協力機構の集まりが開かれたばかりだけど、なんとかケチをつけようと、ロシアが北朝鮮と同盟を結んだおかげで中国はおもしろくないとか、参加国にはそれぞれおもわくがあるなどと、結束を乱させようとするデタラメな報道ばかり。
そりゃそれぞれの国にはそれぞれのおもわくがあるだろう。
それでもちゃんと機構の集まりに参加したというほうが重要だ。
こういう報道をする連中に脳みそはあるのか。

わたしはプーチンが北朝鮮を訪問した前後のニュース映像をしっかり注視していた。
プーチンは北では正恩クンを喜ばせるようなことをしきりにいっていたけど、歓迎のマスゲームを見せられたとき、彼は退屈きわまりないという顔をしていた。
苦労してロシアをグローバル大国にしたプーチンにすれば、いまだに国を改革することもできず、自分だけはぬくぬくと太っている正恩クンに、内心ではあきれかえっていたのだろう。
ベトナムに行ってからのプーチンの発言を観たかね。
記者団から北朝鮮との同盟について訊かれると、そんなものは以前からあったとそっけない。
たとえばあなたの家にお客さんがきて、素晴らしい家ですねと誉めたとする。
ところが家を出て、となりの家に行ったとたん、あんな家は普通だよといいだしたら、いくらボンクラなあなたでも、あれはたんなるお世辞だったのかと気がつくだろう。
それと一緒で、プーチンがお世辞を並べたのは、やたらにメンバーの多さを誇るEUへの当てつけに、北を利用しただけだと思わないかい。
そもそもウンコ爆弾ぐらしかない北と軍事同盟を結んでも、ロシアに得になることはひとつもない。
大砲の弾?
そんなものがいまでも貨物列車で頻繁に送られているのか、続報がないじゃないか。

もうひとつ自分の頭で考えてもらおう。
上記のようにロシアと中国の仲を割こうと、西側(とNHK)は必死だ。
ウクライナ戦争が始まってなかったら、アメリカはいまでも執拗に中国にケンカを売っていた可能性が高い。
アメリカにとってどうしてもぶっつぶしたい本命は中国なのだ。
中国にとってみれば、ロシアは中国の盾になってくれたようなもので、中国がロシアに恩義を感じる部分もあるのだよ。
プーチンはこの戦争に他国をまきこみたくない。
まきこむ気があれば中国よりベラルーシが先だろうけど、いままでのところ(戦争が始まって2年以上にもなるのに)、ベラルーシから兵員や兵器の直接支援は受けてない。
他国をまきこめば第3次世界大戦になってしまう。
プーチンは経済的な支援だけで充分だ、戦争はロシアだけでやるという決意なのだろう。
世界の安全はプーチンの理性のおかげで保たれているのだ。

NHKはまだしつこく、中国とロシアの関係にヒビが入ったとか、ロシアは中国の軍門に下ったなんていってるけど、いま書いたように中国はロシアのおかげで助かっている部分もある。
プーチンが北と軍事同盟を結んだといっても、その実体がどんなものか中国だって知ってるはずで(わたしだって知ってるくらいだ)、中国がそんなものを気にするわけがない。
お互いに助かっているならウインウインの関係で、中露の関係が史上最も良い時期だというのはオーバーじゃない。
この両国の関係をかってないほど強固にしたのは、これすべて西側が自分で勝手にしたことなんだよ。

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