« 中国の旅/カシュガル | トップページ | 最近の戦況 »

2024年8月12日 (月)

オリンピック2024

冥土への一里塚を数えるようになると、若いころ熱中したことにも興味を持てなくなる。
絵を描いてみたり、映像を作ってみたり、そのほか旅行、山登り、映画、音楽、はては体力作りだなんて水泳やランニングにも凝ったことがあるけど、最近はなにもかも虚しくなって、オリンピックを観ようという気もなくなった。
昨夜はニュース9の始まる時間だからとテレビを点けたら、日曜日で休みじゃないか。
そのかわりやっていたのが、鏡優翔ちゃんの女子レスリング。
なんでも女子の最重量級だそうだ。
ついそのまま観ていたら、彼女がポイントを先取して、残り1分になって、こうなると、がんばれ、逃げろ、逃げろと、ひさしぶりに手に汗をにぎってしまったよ。
わたしにもまだマッチを擦れば燃えるモノがあったんだね。

そんなことはまあ、おまけみたいなもので、ニュース9をやっていればレスリングもほとんど関心がなかったに違いない。
だいたい今回のオリンピック、ありゃなんだ。
おとといのNHKサタデー9で、オリンピックを中傷する捏造情報が出回っているから注意しましょうっていってたけど、アナウンサーが最後にいったセリフ。
『今回浮き彫りになった情報工作は、多様性の尊重や平和の祭典といった、オリンピックの理念そのものをゆるがしかねません』
ウームである。
情報工作は、すべてオリンピックから締め出されたロシアがやったものだろうって。
わたしだってもっと若くて、いい画像や映像の加工ソフトが出れば、これは捏造ではなく、ロシアを擁護しようという義憤から、そういうものを作って流すということをやりかねない。
おそらく世間に出まわっている捏造情報というものは、はっきりデタラメとわかる単純なものを除けば、そういう個人が制作したものではないか。
それよりなにより、SNSに出まわっているデタラメ情報の大部分は、西側発信のものであるということだ。
NHKがしれっとしてそんなことをいうのを観ると腹が立つ。

今回のオリンピックぐらい、その理念がゆらいだことはなかった。
原因は自分たちの主義主張に合わないからといって、五輪大国ロシアを排除するという西側の身勝手な理屈、オリンピックを私物化しようというその姿勢にある。
でもまあ、いいか。
かってオリンピックのボイコット問題というのがあったけど、あれはやられたからやり返したというだけで、どっちもどっち。
今回は相手には相手の立場があるということを理解しないで、こちら側の一方的な言い分を押しつけた事件だ。
ウクライナ戦争が終わって10年も経てば、ロシア排除って、あれはいったいなんだったのだということになる。
ボイコットが記録に残っているように、ロシアを参加させなかったというIOCの不名誉は、(オリンピックがあるかぎり)永遠に記録に残るだろう。

SNSの誹謗中傷、性別問題?
そんなもんは知らん。
五輪の規則と改革については若いもんにおまかせして、つぎの五輪まで生きてるのかどうかもわからないじいさんが口を出すことじゃない。

| |

« 中国の旅/カシュガル | トップページ | 最近の戦況 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 中国の旅/カシュガル | トップページ | 最近の戦況 »