またありんくりんサン
「農と島のありんくりん」サンは、わたしと同じ団塊の世代らしいけど、とうとうボケてしまったようだ。
このあいだまで夏期休暇をとっていたから、彼はひとりではなく組織の1員に過ぎないようだけど、そんなことはどうでもいい。
2日続けてデタラメのオンパレードだ。
とても全部を指摘していられないから、今日はそのうちの最大のものを指摘しておこう。
いちばん新しい彼のブログのタイトルが「露クルスク原発に王手をかけたからウクライナは和平提案ができた」というもの。
これの意味するところがわかっている人はいるかね。
ウクライナはクルスクに侵攻して、米国が供与したハイマースミサイルで、ロシアの原発を攻撃できるところまで来た。
だからビビったロシアは停戦に応じるだろうということらしいけど、ありんくりんサンは核不拡散条約や、IAEAがなんでしょっちゅう査察だと叫んでいるのかぜんぜんわかってないようだ。
彼は1994年の「ブダペスト覚書」まで持ち出して、ソ連から独立したとき、ウクライナには最低でも2900発の核兵器があった、それを手放さなければいまのようにロシアに侵攻されることはなかったという。
これは例によって、自分に都合のいい他人の文章の引用だけど、引用した時点でありんくりんサンの意見になったといっていい。
1994年といえばまだロシアとウクライナは蜜月関係だった。
ウクライナに核兵器を持たせるのは、北朝鮮の正恩クンに核兵器を与えるようなものだから、アメリカが核不拡散条約にしたがって、ウクライナから核兵器を撤去させたのは当然なのだ。
にもかかわらずありんくりんサンは、アメリカがウクライナの核兵器を撤去させたのは失敗だったという。
こういうふうに時系列を無視して、当時からロシアとウクライナは敵対関係だった、アメリカとウクライナは友好国だったとみなすのがありんくりんサンの論法なのだ。
IAEAがしきりに核査察をするのはなぜだろう。
原発に異常がないか、兵器に転用される恐れはないかと、IAEAは世界中の原発を、北朝鮮や日本のフクシマまで査察している。
それだけ原発の事故には敏感なのだ。
いったいゼレンスキーさんは原発を脅しに使えるだろうか、ましてじっさいに原発を攻撃できるだろうか。
それはロシアだけではなく、欧州を危険にさらし、全世界を危険にさらすということなんだよ。
さすがに米国だってそんなことは容認すまい。
クルスクの原発を攻撃できるといいだしたら、それだけで世界はウクライナを決定的に見放す。
ゼレンスキーさんが理性的な指導者なら、原発を停戦の交渉材料に使えるわけがないし、むしろプーチンに正当な反撃理由を与えたようなもので、そのうち越境した部隊も掃討されるに決まっている。
一線を超えたのはゼレンスキーさんだけではなく、ありんくりんサン、そしてそのブログを人気ブログにランクインさせているココログもいっしょだ。
お願いだから頭を冷やしてくれ。
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