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2024年8月 6日 (火)

真綿で首

殴った方にはなにもいわず、殴られたほうに冷静さを求める。
これがいまのイランやヒズボラに対する西側の反応。
中国が挑発に乗るなと制止しているおかげで、もちろんヒズボラにはやり返すつもりはない。
先日ヒズボラが、イスラエルに向けてミサイルを発射したけど、イスラエルによるとすべて撃墜したそうだ。
これはヒズボラ内部やイラン国内の反イスラエル勢力をなだめるもので、どっちにしてもそれ以上、イランにもヒズボラにもイスラエルを攻撃するつもりはなかった。
にもかかわらず、イランの攻撃が迫っているとがなりたてているのはイスラエルとアメリカのほうで、なんとしても危機を煽り立てて、なにがなんでもイランにケンカを吹っかけようというのだ。

我慢にも限界がある。
ヒズボラがどうしても土俵に上がらないとなると、なんとか引っ張り上げたいイスラエルのいやがらせはますます激しくなる。
しかしこれにまともに対応すると、相手は戦術核さえ持っているイスラエルだ。
ここで戦争をするのは得策ではないと、中国がイランを制止するのは、ほうっておいてもアメリカと、それに支援されるイスラエルの凋落はあきらかだからだ。
それまで我慢して、いまはとにかくアンチアメリカと、反イスラエル勢力の力をたくわえましょう。
じわじわと真綿で首を絞めるように、西側を包囲するほうが得ですと、習近平さんはイランをなだめるのに必死。

つい先日は北京にアラブのほとんどの国が集まって、イスラエルを糾弾する北京宣言を採択した。
いまやタイやマレーシアを含む、東南アジアのほとんどの国がBRICS加盟希望で、なにも知らないのはNHKを見せられている日本国民だけ。
これを知ってる日本人がどれだけいるだろう。
気がついたら日本はアジアで孤立していたということもあり得る。
日本はどうする気か。
上川のおばさんはまた役人の書いた原稿を読むしかないのか。
ああ、この国はいったいどこへ漂っていくのかというのが、わたしの目下の関心事。

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