どっちの士気が
ある国が侵略されると、された側の国民は一致団結して侵略者に抵抗する。
ふだんそれほど結束してなかった国でもこういうときは別だ。
スターリンの圧政に苦しんでいたロシアでも、ドイツに侵略されれば国民は団結して侵略者と戦った。
ましてナチスドイツはロシア人をユダヤ人と同等に扱ったから、捕虜になればその場で殺されるということで、ロシア人の抵抗意欲は強かった。
侵略されれば抵抗する。
こういう意識はスラブ人の場合、とくに強かったようだ。
それではロシアとウクライナ(両方ともスラブ人)の場合はどうだろう。
侵略したのは(いちおう)ロシアということになっており、侵略されたのはウクライナというのが西側の統一見解だ。
たしかに戦争の初期には、バイデンさんや、ネオコン女のV・ヌーランドおばさんにそそのかされて、ウクライナの士気は高かったようである。
いまはどうか。
日本人はあまり知らないようだけど、ロシア人だって戦争の推移はちゃんと知っている。
ワグネルのプリゴジンさんが反乱を起こしたとき、事情を知っていたロシア人は国が分裂するのではないかと心配した。
だからこそ彼が兵をまとめて無血撤退すると言いだしたとき、感激のあまり彼のまわりにむらがったのである。
ウクライナ戦争は西側によるロシア包囲戦争で、これに敗北したらロシアもまたウクライナのように、オリガルヒに食いものにされる破綻国家になるしかないことを、多くのロシア人はちゃんと知っている。
同時にプーチン以外に、ロシアをグローバル国家に導ける大統領がいないことも知ってるだろう。
だからロシア軍には愛国心を持った若者たちが、いまでも自主的に志願してくるのに比べ、ウクライナのほうはどうだ。
ウクライナでは国内で無理やり徴兵されて、イヤイヤながら戦場に引っ張り出されてきた兵士ばかりになってしまった。
いったいどっちが士気が高いといえるだろう。
ウクライナでは戦死者の数を公表してないというけど、そんなものはまわりを見れば、となりのおじさんが、あるいは近所の若者が、戦争からもどって来ないということで、いつか自然にわかるものだ。
戦争が長引いて戦死者の数ばかりが積み上がると、領土を割譲しても和平に応じたほうがいいという国民も増えてくる。
西側に伝わってくるその数が30パーセントなら、じっさいにはもう半数を超えているといっていい。
太平洋戦争末期の日本だって、内心では戦争が終わってほしいと考えていた人のほうが、徹底抗戦を叫ぶ軍人なんかよりずっと多かったんだよ。
日曜日があいだに入ってウクライナの戦況が入ってこないけど、ゼレンスキーさんは今回の侵入の目的を、国境に緩衝地帯をつくるためなんていってるそうだ。
緩衝地帯ならなんで見当はずれの場所ではなく、戦場になってる東部4州あたりに作らんのかね。
相手が油断していそうなところを狙ったということが見え見えじゃないか。
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