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2024年8月10日 (土)

またありんくりんサン

ココログのありんくりんサンが支離滅裂だ。
今回は長崎市が原爆の記念式典に、イスラエルを呼ばなかったことにケチをつけている。
この問題についてはわたしも注目していたけど、米国や欧州がケシカランというほうがケシカランという日本人のほうが多いようだ。
それなのに、いいのか、そんなに世論に逆らっちゃって。
彼の支離滅裂ぶりを紹介しよう。

彼の文章のなかにこんな文言がある。
「政治的というならば、もはや自治体の手の届かない国際問題にまで発展しているからです」
手が届くかどうか知らないけど、式典を実行したのは日本の自治体で、しかも終わってしまえばそれっきり。
あとは来年までみんな忘れてしまう一過性の問題だ。
あとにしこりが残るというならやってみればいい。
いまの日本と手を切れるG7の国があるか。

米国の大使はユダヤ人であり、長崎市の対応に反発するのは当然だという。
ここでは大使の経歴について1ブロガーと思えないほど詳しいから、ありんくりんサンがどこかの右翼雑誌の端末だろうというわたしの見立ての根拠になる。
米国大使をあげつらうところを見ると、彼も今回の西側の抗議をケシカランと思っているのか。
と思ったら、そのあとに長崎市長をけなす文言が続く。
支離滅裂というのはこのへんをいうんだけどね。

日本政府は、「式典は長崎市主催行事だ。各国外交団の出欠についてコメントする立場にない」といっているそうである。
じっさいには影でいろいろ説得したようだけど、長崎市長は耳を貸さなかった。
「原爆投下国の米国が来ない慰霊式典はありえない以上、米大使が来ないということがわかった時点で『あらゆる国』の参加に切り換えるべきでした」
アメリカが原爆の式典に参加するようになったのは、2010年ごろからで、それ以前は参加してなかったし、そもそも原爆投下の張本人が、式典にいちゃもんをつけるほうがおかしいのだ。

「G7大使が連名で書簡を出し懸念を表明するということ自体、きわめて危険なシグナルです」
おかげで日本は核軍縮のイニシアチブを取れなくなったというんだけど、あんなものはとっくにかたちだけの年中行事になっている。
核軍縮どころかいまの日本は、核武装したくてうずうずしているところじゃないか。
危険なシグナルというのは、核武装に協力してもらえなくなることをいってるのか。

ありんくりんサンのデタラメはとどまるところを知らない。
「パレスチナ自治政府はそもそも国際的に承認された『国』ではありません」
承認されてはいないけど、承認すべきだという国が過半数になっているのだから、ここで“国際的”という言葉を使うのはおかしい。
承認されてない原因は米国が認めないからだということは無視するのか。
「ハマスが去年10月7日に、イスラエル人を大量に虐殺し、人質に取った、これがガザ戦争の発端でした」
そのハマスの戦闘員のなかには、それ以前にイスラエルに両親や子供などを殺された者もたくさんいただろう。
どうしてハマスの攻撃を戦争の発端といいきれるのかね。
「『即時停戦』を求めるならば、当事者双方に書簡を送るべきでしょう」だって。
ハマスのほうはとっくに停戦を求めているのだから、求めるのはイスラエルだけでよくないかい。

もうこのへんでやめておこう。
ありんくりんサンの正体に大勢の人が気づいているはずだから、わたしがこれ以上いっても仕方がない。
NHKの国際ネタがないとき、ありんくりんサンのブログはその代用品になるワ。

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