1億総特攻
まるでいまのウクライナを観ているようだった。
昨夜のNHK「1億総特攻への道/特攻隊員4000人、生と死の記録」という番組。
この中に日本軍の司令官が
「いっぺんでも勝とうじゃないか。勝ったところで手を打てば講和の条件も有利になる」といってる。
まるでロシア領内に侵入したウクライナ軍のことをいってるみたい。
時間がたてば掃討されるのはわかっているのに、いちどでいいから攻勢を示して、有利な条件で講和を結ぼうという作戦だ。
しかし負けがこんでいた日本が、けっきょく無条件降伏を呑むしかなかったように、ウクライナもまた若い兵士の死体を積み上げただけで、けっきょく得るものもなしに講和に追い込まれるだろう。
ほかにもこの番組から示唆されたことは多い。
特攻隊のパイロットたちに逃げ道はなかった。
日本中がカルト宗教に冒されていたようなもので、志願しますかと聞かれて、イヤですといえる雰囲気はハナっからなかったのだ。
戦争というのはこういうものだよ。
旗をふってバンザイを叫びながら特攻機を見送る日本人をみると、まるで洗脳された北朝鮮の人々を見るようだ。
いまのウクライナを見るようじゃないか。
いまの日本を見るようでもあるよ。
鈴木宗男さんの発言をとがめる人もいるけど、彼は特攻隊の悲劇を知っていたからこそ、ウクライナ戦争を止めようとしたのだろう。
戦争なんだから一方が勝つのはどうしようもない。
ここでわたしはもういちどいう。
何度でも繰り返す。
ウクライナはオリガルヒ(新興成金)に食い物にされた賄賂漬け国家で、ロシアはプーチンのおかげで民主的なグローバル国家に変貌しつつあった国だ。
いったいどちらが勝ったほうが国民が幸せになるだろう。
この場合の国民というのは、双方ひっくるめての国民ということなんだけどね。
昨夜の特攻隊番組を観ていたら、とうとうNHKが方針を変えて、ウクライナの悲劇を日本の特攻隊になぞらえて、暗に告発する気になったのかと思ってしまったワ。
そうであって欲しいし、そうあるべきだよな。
こういう番組を作っておきながら、どうしてNHKはウクライナを支援して戦争を長引かせようとするのだろう。
まだウクライナに万にひとつでも勝ち目があると思わせるのは、ウクライナの兵士たちにとってひじょうに残酷なことなのに。
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