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2024年9月 2日 (月)

クルスクの戦線

外国からのニュースが少ない土日が入ったせいで、NHKにけなすネタがない。
しかしSNSにはデタラメが休む間もなく氾濫しているから、こっちはネタに不自由しない。
ネットニュースの見出しに、捕虜になったロシア兵が不意をつかれたと告白しているものがあった。
これはどういうつもりの記事なのかとじっと考えてみた。
ようするにロシア軍はたるんでるといって、ロシア軍の欠点をあげつらう、そうやって“うさばらし”をするための記事なのか。

不意をつかれたというのは間違いではないだろう。
プーチンは訓練の行き届かない新兵を、できるだけ戦場から離れた、こんなところを攻撃してもしようがないという国境に配備していた。
だから彼らが不意をつかれ、簡単に捕虜になったのは不思議でもなんでもない。

しかしこのことはプーチンが兵士を大切にしていることの証明にもなる。
これまで西側のプロパガンダでは、ロシア軍は徹底した人海戦術で、兵士の命を軽んじているというのがもっぱらの主張だった。
そんなことはないではないか。
沖縄戦に戦艦大和を送り込もうとした日本の軍部のように、ヘタすれば玉砕の可能性がある作戦に兵士を送り込んだゼレンスキーさんと、どちらが兵士にやさしい指導者なのか。

プーチンはすぐさま捕虜交換でできるだけたくさんの兵士を取り戻し、ウクライナ軍が占領した(とされる)土地の住人を退避させ、いつでも絨毯爆撃のできる態勢をととのえた。
ただ自国領を爆撃して廃墟にするのもつまらないから、敵の動きを監視し、そのうち自主的に撤退するのを待っているのだろう。
ということで、クルスクの戦線は停滞中。
西側はここぞとばかりにロシアの領土を占領してやったなどと勝手なことを並べるけど、ロシア側がなにも言わないのはいまに始まったことではない。
いまのウクライナ軍はお釈迦様の手のひらで踊った孫悟空みたいなものだ。
アンタは西側の言い分が正しいと信じて待ちなさい。
わたしはこういう自分の考えが正しいと信じて待つ。

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