またありんくりんサン
ココログの「農と島のありんくりん」サンがまたおかしなことを言ってる。
彼の論調はもうわかっているから、いちいち書かないつもりだったけど、今回は総裁候補の進次郎くんをけなすついでに、その親父の小泉もと首相までやりだまにあげているから、変人同盟の会員であるわたしとしては、反論しないわけにはいかない。
いったい文章を読むとき、その文言が使われているかどうかはたいした問題じゃない。
わたしは以前おかしなことばかり言ってるブロガーに、コメント欄で注意をしたことがあるけど、彼は、オレはそんなことは言ってないと開き直った。
言葉が使われたかどうかは問題ではなく、わたしはつねに文章全体から、相手がなにを言いたいのか判断するようにしているので、これはたんなる言い逃れか、あるいは支離滅裂である
ありんくりんサンの文章に、進次郎くんが2019年に環境大臣だったころ、国連気候変動行動サミットへした発言をあげつらうものがある。
「今のままではいけないと思います。だからこそ『日本は今のままではいけないと思っている』と世界に向けて発信しなければならない」
これをありんくりんサンは
「結局ナニを言いたいのかまったく不明で、これでは内容が抜けた見事なトートロジー(同義語反復)となっています」というんだけど、わからないなら教えてやろう。
文章の脈絡からして、進次郎くんは
「気候変動の取り組みについて、日本はあまり熱心に取り組んでないと思われてしまう。これではいけないので、熱心に取り組んでいることを世界に発信しなければいけない」と、こういっているのだということは、そうとう鈍い人でなければ、誰にでもわかる。
まともすぎて大臣の答弁としてはおもしろくないけど、いまはありんくりんサンのように、一言一句までケチをつけようと狙っている野次馬の多いときだから、経験不足の彼がプロンプターを見て慎重に発言するのはまずいことではない。
つぎに変人同盟の名誉総裁であるもと首相について書こう。
「純一郎氏は2001年総裁選で田中真紀子氏とともに全国を遊説し、『自民党をぶっ壊す』と聴衆の度肝を抜く言葉で、小泉旋風を起こしていった。国民はその言葉に熱狂し、森内閣の失政の数々を忘れて政治の刷新を期待した」
ありんくりんサンはここでも特定の言葉だけを捉えて相手をけなしている。
もと首相は言葉だけではなく、じっさいに郵政改革という、それまでの自民党の政治家がだれもできなかったことをやり遂げた。
郵政改革については結果を見てから失敗だったと結論づける人が多いけど、大事なのは誰も出来なかったことをやったというその姿勢だ。
国が赤字で困っている、そういうときに無駄を垂れ流すような組織は改革する必要がある。
もちろんこれには反対する者も多い。
長年の積弊で、いろんな組織のなかに顔役という人間がはびこっていて、利権をむさぼっていた。
顔役というのは自民党にも上前をはねられていたから、自民党そのものが汚職の温床だったようなものだ。
これをいったんひっくり返して、ガラガラポンで、新しくやり直すというのが小泉改革の本命だったはず。
改革の個々の事例にケチをつけても仕方がない。
どんなものにも、こちらを立てればあちらが倒れるということはあり得る。
「結局パパ小泉が首相となってやったのは田中派の解体だけでした」
そうかい?
上記のように、変人同盟のもと首相でなければ、いったい誰が郵政改革をやれただろう。
わたしは小泉ジュニアが父親ゆずりの変人であることを期待している。
そうでなければ現在の、時代の変化に取り残された馴れ合い政治と決別することは不可能だからだ。
そのためにはジュニアにはもうすこし経験を積み、自民党からでさえイヤがられる存在になってほしいんだけどね。
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