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2024年10月

2024年10月31日 (木)

ココログ列伝08

わたしは固苦しい文章がキライである。
まじめな文章もキライである。
だからどうしても筒井康隆調に、といってもわかんねえだろうな。
いまどきの若いモンでこの作家の本を読んだ人がどれだけいるだろう。
わたしは若いころこの作家の短編を読んで笑い転げ、文章を書くならこうでなくちゃいけないと思うようになった。
必要なのは皮肉とユーモアなのだ。

だいたいわたしがまじめな文章を書いても読んでくれる人なんかいるわけがない。
ココログには立派で、まじめな文章を書く人がたくさんいる。
しかし文章離れのいわれるこの忙しい時代に、そんな固苦しいものを読んでくれる人がどれだけいるだろう。
だれも読んでくれなけりゃ、そんなもの自己満足のセンズリみたいなものだ。
わたしが目指すのはあくまで読んで面白い文章である。

ココログにおもしろい文章を見つけたので、ひさしぶりにココログ列伝に推挙しておく。
「久美のNEWSな日記」というもので、まあ、ふざけているというか、天然自然のままというか、だらだらと綴っているその記事が、新感覚派の文章みたいでおもしろい。
ウクライナ戦争ではウクライナ擁護派みたいだけど、じっさいにはウクライナについて何も知らないみたいで、この点はいまどきの娘の典型だ。
ほかにも現在の世相についていろいろ意見を書いているけど、その軽さがなんとも微笑ましい。
わたしはこういうのも好きだねえ。

本人は小説家志望だというから、将来は芥川賞をもらうかも知れない。
えっと首をかしげる人がいるかも知れないけど、そのころには読者のレベルも彼女と同列にまで落ちてるさ。
わたしが生きているあいだは無理だろうけど、未完の大器かも知んないぞ。
そういうわけで、なにかの最中にこのブログにつきあたると、必ず目を通すことにしてるのだ。
ヒマなときに肩のこらないささやかな時間つぶしを与えてくれる貴重なブログだ。

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2024年10月30日 (水)

まだ北の話題

ロシアに派遣された北朝鮮の兵士について、なんかロシア内部でゴタゴタしてるようだ。
急きょ北の外相のオンナの人がロシアに飛んだらしいけど、なにをしに行ったのか。
わたしが大胆な推理をしてみよう。

今日のニュースでは、ウクライナに派遣された北の兵隊は、20代前半の新兵ばかりで、中には10代の若者もいたらしい。
北のミサイルも探知できないことがある韓国の情報だから、あまりアテにならないけど、事実とすればわたしのいった通りじゃないか。
親分の正恩クンは、ロシアが高給で兵士を雇うと聞いて、ウチの兵隊を出稼ぎに出せっていったに違いない。
ついでに普段ろくなものを食わせてない新兵に、思いきり食わせてこいと。

ウクライナが傍受したロシアの通信では、ロシア軍内部で揉めているそうだ。
そりゃそうだよな。
おい、なんであんな役立たずの兵隊を送ってくるんだよ。
通訳なしではなにも出来ないし、うちはタダ飯食わせて、いい給料を払う慈善事業をやってんじゃねえんだぞ。
応援に来るなら、石鹸やトイレットペーパーぐらい持たせて来い。
親分を呼べ、親分を。
ロシア軍にすれば、そういいたくなるに決まってんだろ。

北のオンナの人がロシアに飛んだのは、そのへんを弁解するためだったのだろう。
いい機会だからこれを口実にウクライナに長距離ミサイルの使用許可を出しちまえというのは、EUのずる賢い戦略。
そんなことはプーチンもわかっているから、北の兵士は前線に出さず、後方で穴掘りでもさせておくんじゃないか。
タダ飯食わせるくらいなら、せめて道路工事でもさせなくちゃね。

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2024年10月29日 (火)

ああ、またNHK

NHKがわずかな期待をかけていたジョージアの選挙結果が、やっぱりNHKの期待を裏切るものだったので、ヤケクソになったNHKの逆上はいよいよ激しくなったようだ。
捏造は単純でわかりやすいものになり、由井秀樹サンがトビリシにいる特派員に、じっさいに不正はあったんでしょうかとバカな質問をしていた。
そんなことをストレートに聞かれたってわかるわけがないではないか。
それでも特派員は本局の意思を忖度すべく、熱心に頭をひねっていた。
マンガだね。

結果がアメリカなみに拮抗していたのならともかく、与党と野党第一党の差はかなり大きかったから、ロシアの介入があろうがなかろうが、与党の勝利はゆるぎないものだっただろう。
アメリカ系の調査会社によると、出口調査ではロシア寄りの与党が過半数割れだそうだけど、ここで出てきたのが“アメリカ系の調査機関”というところに注目。
これではやはり大本営発表だ。
いくらロシアが否定しても、アメリカ系、西側系ならためらわずに信じてしまうのがいまのNHKなのだ。

ジョージアはウクライナのすぐ近くにあるので、戦況もじかに伝わってくるし、マスコミもロシア寄りとEU寄りのふたつに分かれていて、国民は両方の意見を聞くことができる。
日本のように公共放送までデタラメをいう国とは違うのだ。
国民が自分の頭で考えて判断したものにまで、いちいち難癖をつけてたら、他国への内政干渉になってしまうワ。
もともとどっちが勝とうと日本にはあまり影響のない国である。
余計な修飾語はつけずに、事実だけをそのまま報じるわけにはいかんのかい、できんのかい?

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2024年10月28日 (月)

老鼠

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あまり重大なことでもないけど、今日のネットニュースに
『中国でネズミの大量購入、市場流入に懸念も/中国メディア』という気になる見出しが目についた。
なにが気になるかというと、これだけ読むとドブネズミのことかと思ってしまうけど、しかしネズミにもいろいろあって、記事のなかの写真では“老鼠”と書いてある。
老鼠ならわたしのブログで蘭州に寄ったとき、蘭山にたくさんいたと書いたばかりじゃないか。
ゴミ捨て場にいたから性質はドブネズミに似てないこともないけど、モンゴルの高原にもたくさんいるマーモットの仲間で、餌づけすると人間にも慣れるというので、いまYouTubeでも人気者だ。
四つ足ならなんでも食べる中国人が食べてもべつに不思議じゃない。
最近になって野生動物はタコも食べるなという米国人だけど、彼らだってむかしは野ウサギなんかむやみに食べていたもんだよ。

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またNHK

今回の選挙結果をみると、わたしが心配する必要はないくらい、日本人は絶妙のバランス感覚を持っているように思える。
右翼は声がでかいから目立つだけで、国民は政府が右傾化すればそれを是正しようとするし、左傾化すればこれも修正しようとする。
NHKの放送が欺瞞に満ちていることや、国民の大半は、台湾有事なんてものに巻き込まれない一線を、ちゃんとわかってるんじゃないか。
でもまあ、いちおういっておこう。

またNHKだよ。
わたしだってイヤになるけど、今朝の国際報道はひどかった。
確信犯の別府正一郎サンが出てきて、いくらなんでもおかしいじゃないかということを、恥ずかしげもなく話しまくる。
ロシアに北朝鮮の兵士が派遣された。
これは外国の軍隊が初めて戦争に参加したということで、ウクライナ戦争の大きな節目になるかも知れないという。
初めて?
ウクライナには過去に外国の兵士が派遣されてないというのか。
ウクライナ軍は西側から支給された最新のレオパルトやF-16を、教官もなしに使いこなせたというのか。
西側の支援なしに、クルスク州が手薄だということを知っていたというのか。
いいかげん戦争に嫌気のさしているウクライナ兵を叱咤激励して、戦地に追いやっているのはウクライナの士官だけというのか。

プーチンは北の兵士たちをクルスクに配置するという報道もある。
この兵士たちについては、いまだに指揮しているのは精強の暴風軍団のトップという説もあるし、あいかわらず軍事技術を学びに行く実戦経験の少ない兵士という説もある。
支離滅裂だけど、じっさいに派遣される兵士がいるなら、クルスクのウクライナ軍は包囲されてにっちもさっちもいかない状態だから、プーチンも余計なお荷物の北の兵士たちを、無難なここに配置しようと考えたのだろう。

どうなんだ。
NHKの意見とわたしの意見、どっちが無理のない解釈だろう。
NHKのアナウンサーはサラリーマン・アナだから、局の方針に逆らえないのはわかる。
しかし自信たっぷりにいっちゃいけない。
ここは選挙結果がわかったあとの石破クンみたく、目はうつろで、罪の意識にさいなまされているような、絶望的な顔をしなくちゃいけない。
なにしろ別府サンがひとこというたびに、ウクライナの若者の命がまたいくつか失われているんだから。

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日本のミライ

石破クン、辞めないんだってね。
こういうときはどうなるのか。
むかしなら派閥があって、長老なんてのがいて、マフィアの会合みたいなのが開かれて、あいつはもうダメだ、つぎはこいつにしようって決めていたもんだけど、それもこれも過去の遺物になった。
派閥もなく、長老も引退、石破クンを辞めさせられる者はいない。

でもわたしには理想の展開かも知れない(10月16日のわたしのブログを見よ)。
石破クンが首相を続ければ、政策はなにも決められず、政局は台風のあとの葦原のように乱れに乱れる。
そういう混乱の中から、日本をひっくり返してガラガラポンという、奇想天外な政治家が現れないとも限らない。
わたしは小泉進次郎くんのような若手に期待してるけど、それはあくまで彼が父親ゆずりの変人政治家になれるかどうかにかかっているんだ。
彼がありきたりの政治家にしかならないのなら、つぎの若手に乗り換えるさ。
でもいまの日本を見ていると、国民はますます変人を許さなくなっているみたいで、その顔をうかがわなければならない政治家も大変だよな。

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2024年10月27日 (日)

バーロー!

どうもわたしの名前が載った詐欺師の顧客名簿が売り買いされているみたいだ。
最近のフェイスブックにきれいな人妻から、しきりにお誘いが来るよ。
あいつはオンナ好きで騙しやすいということが名簿に載ってるに違いない。
バーロー! ふざけんな!
騙されるのはいちどで十分だ。
ぜったい友だちリクエストなんかに応じてやんないからな。
まあ、きれいな人妻だから、ちょくせつ部屋まで来てくれれば考えてもいいけど。

いま選挙の結果を見てるところ。
おもしろいねえ、退屈しないねえ。

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派遣兵士の真実

またまたNHKだぞ。
映画も音楽もスポーツも旅行もバレエも、食べ物もオンナも金目のものも、なにもかも興味の持てなくなっている最近のわたしだけど、ここんところの世相はおもしろいねえ。
昨日はジョージアの選挙、今日は日本の国政選挙、来月に入ればアメリカの選挙で、しかもいつゼレンスキーさんが亡命するかそれも楽しみ。
老人ボケのわたしだけど、退屈するヒマもないわ。

昨夜のNHKはまだ北朝鮮の兵士派遣にこだわっていた。
わたしが何度もいってるように、これはウクライナにさらなる支援を、長距離ミサイルをという謀略たと思わないか。
NHKの報道によると、ロシアでは兵士が集まらない、その証拠は志願兵への報酬がどんどん上って、いまや兵士の募集には、ふつうのロシア人の6倍の給料を払わなければならなくなっているという。
そんなにもらえるならウチの兵隊をぜひ使ってくれと、北の正恩クンならいうだろう。
本来なら自分の国の守りが手薄になるから、兵隊を派遣する余裕はないはずだけど、G7に対抗するための数合わせに何度か利用している手前、ぜひと頼まれればプーチンも断れないではないか。

ウクライナが傍受したロシア軍の通信という報道もあった。
ロシア軍は北朝鮮の兵士の受け入れ準備について話していて、北の部隊をK大隊と呼び、兵士30人につき通訳ひとりをあてがうという。
そこまで詳しく傍受したのはエライけど、傍受にはまだ続きがあって、言葉もわからない朝鮮人をどう扱えばいいんだと悲鳴があがっているそうだ。
プーチンが北との条約を持ち出して、「この枠内で何をするかは我々の決断だ」といったのは、彼も当てにしてない兵隊を押しつけられて困惑しているからだろう。
それなのにウクライナの戦争がアジアに飛び火すると大騒ぎして、これぞNHKの偏向姿勢の動かぬ証拠じゃないか。
NHKのニュースにはときどき微笑みをもたらすものがある。ホント。

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2024年10月26日 (土)

またNHK

またNHKかいといわれてしまいそう。
仕方がないでしょ、NHKの欺瞞があまりに度を越してるんだから。
公共放送としてその影響力は大きいし、ころりとダマされる日本人をみると、このままほうっておいたら台湾有事で、さらなる悲劇にまで持っていかれると思ってんだよ、わたしゃ。

昨日の国際報道はまだ北朝鮮を取り上げていた。
ロシアが北の兵士までアテにするのは、それだけ兵士が集まりにくくなっているからだというけど、これは戦争なのだ。
その気になればウクライナのように国家総動員だってできるはず。
それをしないということは、まだまだロシアには余裕があるからだとはなぜ考えないのか。
北の兵士が参加したら大変だから、ウチにもっと支援してくれという、ゼレンスキーさんのおねだりに応えるための謀略じゃないのか。

昨夜のNHK国際報道に、ドイツのラインメタルという企業のCEOが出てきた。
ラインメタルというのは兵器の生産企業で、つまりアメリカの兵器産業と同じように戦争大歓迎の、死の商人と呼ばれる企業のことである。
レオパルト2の部品も作っているという。
軍事産業だけあって、戦況を見る目はかなり正確で、ヨーロッパは武器の生産ではロシアに遅れをとっているとはっきりいう。
西側の支援がなければウクライナはひとたまりもないなどともいう。
ま、死の商人でも必要があるからそこにいるわけで、企業にケチをつけようってわけじゃない。
ただNHKがウクライナを支援するために引っ張り出すのは、ちとお門違いという感じがする。
案の定、CEOさんの発言は、もっともっと兵器を生産してウクライナを支援すべきだ(それでこそ自分の会社が儲かる)というものだった。
しょせん武器商人に、死んでいく兵士の痛みはわからない。
追いつめられた恥知らずのNHKは、引っ張り出す相手を間違えたのだ。

今日26日は東欧の小国ジョージアの総選挙だ。
ジョージアの知識はないんだけど、ここはかってグルジアといって、この国出身の相撲取りがいたよな。
調べてみて驚いた。
黒海、臥牙丸、栃ノ心など、いちじ角界をさわがせた関取はみんなここの出身じゃないか。
いずれもおおらかなタイプの関取ばかりで、この国の人心の豊かさを証明しているように思える。

地図を見てもらえばわかるけど、ジョージアはモルドバと似たような小さな国で、日本と直接の利害関係があるとは思えない。
しかしなにがなんでもロシアを貶めたいNHKは、わざわざ国際報道で取り上げるのだ。
取り上げるだけなら国際報道として当然だけど、わるいことはみんなロシアだといわんばかりに、ジョージアの選挙にロシアが介入していると決めつける。

すぐ近所の戦争だし、マスコミも一方的ではないから、ジョージア国民のほうが日本人より、ウクライナ戦争についてよく知っているかも知れない。
どっちが正しいではなく、ただの利害関係から、ロシアと協調したほうが得だという国民もいるだろう。
それなのにロシア協調派が勝てば、それはロシアが裏で工作したからだというつもりらしい。
いいかげんにしてほしい。
どっちが勝っても日本になんの関係があるんだ。
ただロシアを貶めたいから騒いでいるだけじゃないか。

ああ、こんなことを書くと、またわたしのブログを非難がましく見る人がいるんだろうな。
そういう人はNHKといっしょに戦争までつっ走れ。

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2024年10月25日 (金)

今日のNHK

『画像があるということはそれは何かを反映している』
BRICS会議の場で、記者から質問されたプーチンは、少しもわるびれることなくどうどうと受け答えをしていた。
回答はまだ続いているようで、このあと彼がなにをいおうとしているのか知りたかったけど、映像は“反映している”というところでプッツンと切れている。
それだけでNHKは、プーチンも北朝鮮兵士の派遣を認めたと、大喜びで強調するのだ。

プーチンが落ち着きはらって質問に答えているのは、この程度のことはどこにでもあり、西側だってウクライナにたくさんの兵士を派遣しているではないかということが念頭にあるからだろう。
いったいいつから戦争に、同盟国の兵士が参加してはいけないという規則ができたのだ。
先日の報道には、北の兵士は暴風軍団という精鋭部隊という話があり、今日の夕方には、北の兵士は新兵ばかりで、実戦訓練をさせるために参加したという話が出ていた。
もうしっちゃかめっちゃかではないか。

ほかにも拾えばキリがない。
『北朝鮮軍にはロシア政府から高い期待』
意味はいろんなふうに解釈できるのに、NHKはすべて自分の主張にそわせる解釈しかしない。
北の兵士には50メートルのトイレットペーパーと、石鹸が300グラム支給されると、これはウクライナの大本営発表。
おそまつな装備のままやってきた兵士がいれば、このくらい当然だし、ついでに虫下しも必要だったかも。
クルスクに越境攻撃をしたウクライナ兵のほうは、その後補給もままならず、トイレの紙にも不自由してるんじゃないか。

プーチンは北朝鮮との条約にも言及したそうだ。
『この枠内で何をするかは我々の判断だ』
これもべつに問題にする発言ではない。
プーチンは北の正恩クンに、核兵器やその運搬手段の技術なんか教えるつもりはない。
誤解している人が多くて困るけど、かりに北が核兵器を持てば、とうぜん韓国も持つ、韓国が持てば日本も持つ。
すると極東アジアにハリネズミのように武装した国が乱立するわけで、これでは中国にとってはありがたくない。
中国が困ることを、中国から最大の経済支援をされているロシアがやるわけがない。
中国だけではなくロシアにとっても、核抑止力がそがれるわけで、そんな状態を看過できるわけがないのである。

数ヶ月まえに北でなにかの記念日があって、いつも数合わせに利用させてもらっいる手前、こちらもなにかプレゼントしないとまずくないですかと部下に聞かれたプーチンは、ロシア産のウマでもやっとけと応えた。
ウマなら無害だし、いざというときには非常食になると、そこまで言ったかどうか知らないけど、ミサイル技術でもと期待していた正恩クンはみごとに肩透かしをくらった。
プーチンはアメリカの大統領と違って理性をもった大統領だ。
彼に任せているかぎり、日本の公共放送がいくらデタラメを煽っても、世界は安全なのだよ。

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簡単なこと

前項に続いて、もうひとつ、わかりやすい話をしよう。
ウクライナに緊急支援をお願いしますといっていたユニセフが、今度はウクライナで水不足で子供たちが苦しんでいると言い出した。
緊急支援も水不足も、戦争をやめれば簡単に解決することなのに、なんでユニセフは戦争をやめなさいといわないのだろう。
ユニセフは子供たちをさまざまな惨禍から救うもので、戦争に白黒をつけるところじゃないっていうのか。
しかし戦争をほうっておいて、子供たちを救えるはずはないではないか。
日本がいつになっても戦争をやめないので、とうとう米国の焦土作戦が始まり、「火垂るの宿」のように焼け野原に浮浪児があふれていたとき、彼らはなにをしていたのだろう。
そうか、当時はまだユニセフなかったもんな。

戦争をやめろというのが過激すぎるなら、せめてゼレンスキーさんに、あんたはもう大統領の資格を失っているんだから、このへんで総選挙でもして、国民に信を問うてみたらどうですかぐらいのことをいってもいい。
わたしは子供たちのために言ってるんだよ。
いや、わたしの子供じゃない。
あんたの子供たちのために。

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昨日のNHK

なんとか中露をおとしめたい西側(とNHK)の報道は、ますます馬鹿げたものになってきた。
ちょっと冷静に考えればおかしいといえる実例を挙げてみよう。
いずれも昨日の国際報道に出てきたもの。

ウクライナに派遣された北朝鮮兵士に向けて、ウクライナがビデオ映像まで作って、脱走してくれば温かい食事も用意してあるぞと投降を呼びかけている。
いくら猫なで声で誘ったって、北の兵士はカルト宗教に洗脳されたおとなしい羊のようなものだ。
親分の許可が出ないかぎり、無断で戦線を離脱できるわけがない。
わたしがロシアで見た北朝鮮レストランの美人たちは、たとえロシア人の恋人ができたとしても、国の家族が人質に取られているから、駆け落ちもままならず、仕事をして稼ぎを祖国に上納するしかないのだ。
ウクライナに派遣された兵士たちがいたとしても同じようなものだろう。
冷静に判断をしないと、騙すのは日本の公共放送、騙されるのはあなたということになりかねないよ。

ベラルーシのルカシェンコ大統領も、プーチンは外国の兵士を前線に立たせるような人間じゃないといっていた。
にもかかわらずNHKは、ついにアメリカまでこの事実を認めたと大喜びだ。
考えてもみてほしい。
北の兵士が派遣されたとしても、それが悪いことか。
西側だってアメリカや英国、ドイツなどが、ウクライナに軍事顧問団や兵器の指導員を派遣していることや、どちらの側にも他国から傭兵が参加していることなどはとっくに知られている。
腹をすかせた北の兵士がどうやったらNHKがいうように、朝鮮半島と世界の平和をおびやかせるのか、だれか具体的に説明してくれ。
中国もロシアも狂犬の正恩クンに、核兵器の技術なんか教えるつもりはないぞ。

中国の反体制漫画家が中国に拉致されそうになったという報道もあった。
これもデタラメくさい。
こういう時には、まずその漫画家がどのくらい影響力があるかに注目しよう。
この王さんという漫画家の名前を、わたしはこの報道があるまでまったく知らなかった。
彼は体制批判をして中国にいずらくなり、日本に移住し、さらに現在はアメリカで生活しているらしいけど、作品で食べていけるほど有名ではないから、生活は苦しいらしい。
同じような風刺を売り物にした漫画家はほかにもいるし、刑罰を与えるほど影響力のある漫画家とはとても思えないのだよ。
当局が手間ひまかけて誘い出し、拉致して刑務所でメシを食わせるくらいなら、刺客を派遣して毒針1本でハイそれまでよのほうが簡単だけど。

しかもこの拉致未遂事件が明るみに出たのは、中国のスパイだったとされる人間が暴露したからだそうだ。
その元スパイはどうしているかというと、現在はオーストラリアに永住しているという。
なんだかおかしいと思わないか。
べらべらしゃべったスパイが、いまだに無事で外国で暮らしているって。
これは不遇な生活をしている漫画家を金で誘い込み、中国に因縁をつけようと、米国と日本(とNHK)が仕組んだデタラメじゃないのか。

アメリカの大統領選挙ではNHKの願望するハリスさん落選の可能性が高まり、BRICSの会議では結束の固さを誇示され、どうでもいいモルドバの選挙でもEU加盟派が苦戦と、NHKの期待は裏目に出るばかりだ。
西側を擁護するネタがなくなって、いちゃもんもどんどん幼稚でわかりやすいものになる。
しかもいちやもんをつけているのはもっぱら西側(とNHK)だけで、ロシアも中国もほとんど反応なし。
みっともないからヤメロ。
ここでも騙すのは日本の公共放送、騙されるのはアナタという図式がそのまま通用してるんだよ。

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2024年10月24日 (木)

ゆゆしき問題は

SNSにはあいかわらずデタラメが並んでいて、聞いていてむしろユーモアを感じてしまうくらいだ。
ブログのネタに不自由しないから、わたしにはありがたいことでもあるけどね。
最近観たものの中に、小泉悠、兵頭慎治、東野篤子というアンチ・ロシアの論客ばかりが雁首を並べているものがあった。
なんでここに鈴木宗男さんみたいな反対意見の持ち主はいないんだよと、これだけで、だいたいロクでもないことがわかるから便利ではある。

ここんとこのトレンドは、中国軍の台湾近海での軍事訓練と、ロシアに派遣された北朝鮮の兵士についてだ。
台湾の国防大臣が、台湾海峡を封鎖することはそのまま宣戦布告とみなすと叫んでいる。
中国は海峡を封鎖するなんてひとことも言ってないし、訓練も1日だけで終了した。
中国はもっと長い目で、平和的に台湾を統合しようとしているのだと、何度いったらわかるのか。
それなのに西側が勝手に騒いで、アメリカなんか太平洋の向こう側から飛行機を飛ばしてくる始末だ。

つぎにロシアに派遣された北朝鮮の兵士について。
派遣されたのは暴風軍団という北の精強軍団だそうだけど、そんな精強部隊を出して、ヘタして壊滅的損害を出したら、北の自分とこの守りはどうなるんだ。
韓国と臨戦態勢にある北がそんな精強部隊を出すわけがない。
と、この程度の疑問でも聞いてみる人間がいない。
兵隊がほんとうに派遣されたとしたら、北朝鮮レストランのウエイトレスと同じ、ただの外貨稼ぎに決まっているでしょ。

本来ならいまのトレンドは、ロシアで開催されたBRICSの首脳会議であるべきだけど、それを取り上げて、上記のようなアンチ・ロシアに論評させているSNSを見たことがない。
BRICSにはロシア、中国、インドのトップが顔を揃えたほか、20カ国以上の首脳が参加、さらに36カ国の団体が出席したそうで、その結束はいよいよ固い。
台湾や北朝鮮の話題より、西側にとってはゆゆしき事態のはずなんだよ。
相手の悪口をいって喜んだり、マンガみたいなわかりやすい話題ばかりを取り上げていたら、日本の国格はますます下がる一方でないか。

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ボケる

馬鹿だ、馬鹿だとおっしゃるな、この馬鹿が。
昨日はわたしはボケが高じて、まっ昼間に徘徊するはめになった。
わたしのところに高齢者免許更新の知らせが来ている。
高齢者であるから、わたしのような老いを知らない鮮烈老人でさえ、いろいろメンドくさい講習を受けなければならない。
行ったことのない近くの自動車教習所が講習会場になるらしい。
ひとつ自転車でその教習所を下見に行ってこようと、さいわい雨がやんだので出かけてみた。
地図をプリントしておいたので、目的地はすぐにわかった。
帰りは、もっと近道があるかも知れないから、別の道を通って帰ることにした。
これがそもそもの間違いの始まり。

わたしは方向感覚はいいほうなので、適当に自宅方向に進めば、どこかで知った道に出るだろうと思った。
しかしあいにく曇り空で、指針となるはずの太陽の位置がわからない。
なんとなく夢を見ているように頭がぼうっとしている。
住宅街の向こうにこんもりとした森が見える。
あれは近所の国立病院ではないかと、そっちへ行ってみたら、将軍塚という見たことのない高級住宅地に出てしまった。
もうこうなると芥川龍之介の「トロッコ」みたい。
夢遊病者のようにひたすらペダルをこぐ。
オシッコがしたくなるころ、所沢の駅前のでっかいショッピングモールが見えた。
やむを得ずそこでトイレを借りることにして、店内にはいってみると、いやもう、大変なにぎわいで、それなのにみんな宇宙人のように白々しい。
わたしひとりが最後の1匹の絶滅危惧種になったみたいで、雨が降ってきたらほんとうに途方に暮れるところだった。

さいわい雨の心配はなさそう。
ふたたびペダルをこいでいくと、どこかで見たような建物があった。
これって、このサイクリングの最初の目的地の自動車教習所じゃないか。
うわあ、ボケてる!
街を抜け、住宅のあいだを抜け、畑のなかを抜け、線路にぶつかり、ただもう当てもなくひたすらペダルをこぎ続ける。
途中の住宅街でイヌの散歩をしていた女の人に、わたしがよくサイクリングする川の方向を尋ねてみた。
「水無川」という川はこのへんにありませんかと訊くと、「空堀川」でしょうといわれる。
ああ、ボケてる、ボケてるよ!
空堀川のサイクリング道路に出れば、ここは以前に走ったことのある道だ。
ようやく家にたどりついて、いったいナンダ、今日の純文学的サイクリングはと思う。
ボケて徘徊するというのはこういうことなんだろうな。
免許証の返納を考えたほうがいいかも知れない。

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2024年10月23日 (水)

馬鹿、馬鹿、馬鹿

ホント、馬鹿だよな。
昨夜のNHKニュース9を観ていたら、アメリカの大統領選挙で、米国の元ウクライナ大使や、ウクライナ系アメリカ人に取材していた。
ウクライナ戦争についてウクライナ人に聞けば、結果はだいたい決まっているし、たまに戦争はやめて欲しいという意見があったとしても(ある可能性は高い)、そんな意見はカットしてしまえばいいだけだ。
NHKはなにがなんでもハリスさんに勝ってもらいたいらしく、死に物狂いででっち上げを続けるつもりらしい。

NHKにいわせると、アメリカのペンシルベニア州にはウクライナ系が12万人ほどいて、前回の選挙では8万票の差だったから、この票の動きは大きいのだそうだ。
しかしもちろんアメリカにはロシア系もいるし、ウクライナ系がロシア系より多いはずはない。
ウクライナ系が1パーセントなら、ロシア系は、かりに2パーセントとしても、ウクライナ人だけで米国の選挙を左右できるはずがないのである。

トランプさんが当選すればウクライナへの支援をやめて、停戦・和平交渉を急ぐだろうから、ウクライナにとっては大惨事だと米国の元ウクライナ大使はいう。
ウクライナ系の女性は、テレビを点ければ、ウクライナの多くの若者が亡くなっていることがわかるという。
ウクライナが敗北すれば、つぎはポーランドやルーマニアが侵略されるに決まっているから、ウクライナ支援をやめるべきではないともいう。
プーチンがウクライナ以外の国に触手を伸ばしたことはいちどもないと、わたしはうんざりするくらい書き続けてきたのに。
支援を続ければ、勝ち目のない戦争がますます長引くだけじゃないか。
そしてウクライナの若者の死体が積み重なるだけだ。
どうしてこんな簡単なことがわからないのだろう。

太平洋戦争で日本は、無条件を受け入れるしかないところまで追いつめられて戦争をやめた。
そして1から出直して、その後発展を続け、世界第2の先進国と呼ばれるところまで行った。
もっと早く降伏していれば有為の若者たちが死なずにすんだのだ。
同じことがウクライナにどうして出来ないのか。
わたしはウクライナを責めているのではなく、そうさせないNHKを責めているのだ。
日本がいくら騒いでも米国の選挙に影響を与えられるわけがないのに、日本の若者をダマすためだけにハリスさんを応援して、戦争を煽る卑劣な煽り屋だとしかいいようがない。
NHKは馬鹿だという意味がおわかり?

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2024年10月22日 (火)

天命を待つ

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今日は近くにあるコスモス園まで自転車でひとっ走り。
そろそろ種が収穫できるんじゃないかと。
去年ももらってきて、蒔いたらいくつかは苗になり、ひょろひょろと不健康に成長して、けっきょく花はひとつも咲かなかった。
今年はもっとたくさんもらってきて盛大に撒くつもり。

しかし行ってみたら、花がいままっ盛りという状態で、種を取るのはまだ2週間ぐらい先になりそう。
くやしいから(くやしくないけど)今日のコスモス園の写真を載せておく。

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苗で買うとお金を払わなくてはならない。
少しでも安くすませようと、今年はノースポールを種から育てることにした。
6コの鉢にぱらぱらと種を蒔き、じっと雌伏すること2週間で、ようやく5つの鉢に1ミリもないような双葉が顔を出した。
もう少し大きくなったら花壇に移し替えるのだ。
無事に育つかどうかは天命を待つのみ。

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一連托生

どうでもいい不思議なこと。
前項のモルドバの話題なんだけど、予想をくつがえして、EU加盟よりロシアと親しくするほうがいいという勢力が勝ちをおさめていた。
というのが昨日の夜の7時ごろまでの情報だったから、わたしも安心して、またNHKの予想がはずれたなと、いったんはブログにそう書いた。
ところが30分後に念のため確認したら、もう逆転だよ。
おかげで、慌てて記事を手直ししたことは書いたばかりだけど、こういうことがあると、逆転された側が、なにかインチキしやがったなと文句をいうのがフツーで、トランプさんなら民衆を扇動して議事堂に突入させてたところだ。

ところが選挙まえからロシアの介入があると騒いでいたNHKが、EU加盟派の勝ちだとなにもいわない。
だから偏向しているというんだけど、どうでもいいというのは、モルドバは小さな国で、EUに所属しようがロシアに従属しようが、それで何かが変わるわけじゃないからだ。
すぐに続けて、やはり小国のジョージアの選挙がある。
これもどうでもいいけど、EUに所属したいというのは、民主主義がいいか、平和で豊かな未来がいいかという観念派、ロシアがいいというのは、エネルギーが安く手に入る、経済がうまくまわるという実利派だ。
EUに所属なんかしたら、将来は落ち目の雁首に名を連ねるだけなんだけどね。

おーい、ココログさん。
ブログのアクセスが昼近くになってもやっと9ぼっちだよ。
親戚・知り合いに電話で確認したら、少なくても15人は読んだそうだ。
ぼんやりしてちゃ困るでないの。

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2024年10月21日 (月)

当たらない予想

あああ、またNHKの予想がはずれちゃったよ。
モルドバでEU加盟支持派がぎりぎりの薄氷を踏む勝利だったらしい。
ホントは圧倒的勝利のはずだったのにね。
こういう選挙ではかならず負けたほうが、あれはインチキだと言い出すのが最近の世界の風潮で、この国(と日本のNHK)は選挙のまえからロシアが介入していると騒いでいた。
そんなことはないということが、図らずも証明されちゃったわけだ。
ま、この選挙の結果を見たかぎり、モルドバ人だって馬鹿じゃない。
ウクライナ戦争はすぐ窓の外の戦争だ。
彼らのほうがウクライナ戦争の真実を、デタラメ報道ばかり観せられている日本人よりよく知っているんじゃないか。
戦況はロシアが有利だということも、ロシアはBRICSやグローバルサウスに支持されていることも、NATOが口先だけで全く頼りにならないことも。
証拠がないんだから何ともいえないけど、悪いことはぜんぶロシアだっていうのだけはなんとかならんかね。

この件ではワタシも右往左往しているよ。
夜の7時にEU加盟派が負けたことを確認してブログを更新し、更新した30分後に確認したら、もう加盟派が薄氷の勝利と形成が逆転していた(Bloombergによると)。
あわててそのまま文章の一部を書き直したんだけど、夜9時のNHKを見るまで安心できない。
ことによると再度の書き直しが必要になるかも知れない。

台湾海峡の中国軍訓練も1日で終わりだ。
台湾を平和的に取り込もうという中国は、これが台湾人に軍事的威嚇だと思われることをひじょうに恐れているんだよ。
それなのに日本はなんだ。
自由で開かれた南シナ海だかなんだか知らないけど、日米韓や、それに豪州まで加え、さらにぜんぜん関係ない欧州まで引っ張り込んで、中国の軍事侵攻は許さないだって。
ああ、そうか。
中国は不景気で大砲の弾がもったいないから、訓練をやめたっていいたいのか。
NHKを筆頭に日本の全マスコミが、中国は景気がわるいと口を揃えているけど、これも彼らの願望がこめられた当たらない予想じゃないのかね。

そしてNHKの予想を裏切りそうな最大のものがアメリカの大統領選挙だ。
日本の報道ではまだ拮抗しているそうだけど、FOXニュースのカマラ・インタビューにほおっかむりをしているうち、じつは大勢はトランプ有利に傾いているのかも知れない。
モルドバも台湾もアメリカも、まだ最終決定は出てないけど、公平で客観的な報道をしない日本で、目隠しをされたままの若者たちはいったいどうなるんだ。
NHKの報道が気にくわなければ、観なければいいという意見もある。
しかし民放のキライなわたしは観ないわけにいかないし、観ればその偏向に文句をつけないわけにいかない。
これはすべて、わたしの子供ではなく(わたしに子供はいない)、あなたの子供たちのためなんだよ。

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2024年10月20日 (日)

またデタラメ

『ロシアに派遣 北朝鮮兵士関連の文書入手』
これ今日のネットニュースの見出し、それも日本政府の走狗と化して、徹底的にウクライナ擁護の論陣を張るテレ朝ニュースの見出し。
最近はNHKもこのニュースでいっぱいだ。
おかしいと思わないのか。
最近の北朝鮮は韓国からケンカをふっかけられる立場で、いつ戦争になってもおかしくないと、正恩クンもビクビクしているところだ。
そんな国民に満足にメシも食わせられない貧乏国に、よその国に大砲の弾やミサイルを支援する余裕があるのか。
経済制裁を受けて外貨がほしい北なら、ロシアがいい給料を払うといえば、兵隊だけならまあまあ余裕があるし、メシ代の節約にもなるから、ちょっとロシアに行って稼いでこいとなるだろう。
ロシアにとってかならずしも歓迎できる相手じゃないけど、そんな兵士でもいないよりはマシということは、わたしのブログに書いてある。

出稼ぎに派遣された兵士にだって軍服や小銃くらい支給しなければならない。
そのさいの文書を入手しただけでしょ。
わたしのいうことになにか齟齬があるかね。

今朝のNHKでは、モルドバの国民投票にロシアが介入しているという報道。
ロシアは否定してるのに、ロシアのいうことはハナっから認めず、ロシアに逆らうモルドバ側の情報は疑うこともなしに信じてしまう。
大局に影響を与えそうもない小国の選挙は詳しく報じるくせに、SNSで大騒ぎになっているハリスさんのインタビューには、あいかわらずまるで触れない。
モルドバでは反ロシアが優勢だからってことで、わざわざ取り上げたんだろう。
メチャクチャだぞ、おい。

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コメントの返事

わたしのひとつ前のブログにHiroshiさんという人からコメントがついた。
この人はたまにコメントをつけてくれるんだけど、文章が短すぎて、褒められているのか、貶されているのか、あるいは親切に忠告をしてくれているのか、さっぱりわからない。
で、今回の文章は彼に対する返事のつもり。

あなたはわたしが英語ペラペラだと思ってらっしゃるんですか。
残念ながらわたしはいいトシのじいさんで、英語は中学生レベル、最近は翻訳ソフトにまあまあのものがあるので助かってますけど、英語の放送なんか観たってわかりっこありませんよ。
ちょくせつ世界の情報を入手するにはWorld Newsを見ればいいとのことですが、NHK-BSの国際放送を観るだけではダメなのですか。

わたしは確かに、テレビはほとんどNHKしか観ません。
しかし、だからこそNHKはデタラメばかりだと文句を言ってるんですけど。
わたしがNHKを責めるのはそれなり根拠があるからです。
根拠はすべてブログに書いてきました。
あなたの親戚にNHKの職員でもいるのなら申し訳ないけど、わたしの根拠が間違っているというなら、どうかコメント欄で指摘して下さい。
あなたがどういう意味でいってるのか、それをまず知りたい。

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2024年10月19日 (土)

中国の不景気

肝心の知りたいことを報じないNHKが、執拗に中国が不景気だといい続けている。
どのくらい不景気なのか、疑問を感じているわたしが昨日のニュースを観てみたら、中国ではGDPの伸び率が、実質でプラス4.6%だそうだ。
すぐまえの期間と比較すると2期連続で下まわったと嬉しそう。
カン違いしちゃいけないよ。
マイナスになったわけではなく、いちおうプラスなんだからね。
多いか少ないかは別にして、いちおう中国のGDPは上昇したわけだ。
しかも西側の制裁を受けてこの成績なんだから、立派なものと思うべきじゃないか。
正直いうと、わたしはGDPの上がり下がりだけで、景気を判断するのはおかしいんじゃないかと思っているけど、言い出したのはNHKのほうだよ。

なにがなんでも中国をけなしたいNHKは、品物が売れないから店で値下げ競争が激しいとか、北京市内の飲食店では今年上半期の利益が、去年の同時期と比べて89%も落ちているとか、国民はみんな節約志向なので、国慶節の大型連休の旅行者は10%増えたけど、ひとり当たりの支出が減っているとか、躍起になって不景気をでっち上げる。
それでも輸出は好調だそうで、おもしろくないから、EVの先行きが不安だなどとケチをつける。
アメリカは自由競争の原則を曲げて、中国のEVに100%の関税をかけるそうだ。
こういうことをされたら、報復として、されたほうも相手の国の輸出品に高額の関税をかけるのが普通だけど、中国はいまのところ抑制的で、課税の報復合戦になってしまうことを回避しているように見える。
どっちがおとなの対応だい。

この報道のすぐあとに、日本ではお米が48%上昇して、みんなが節約モードに走っているというニュースが流れていた。
え、人のこと心配してられないじゃん。
そんなことよりなんでカマラ・ハリスさんのことは報じないのさ。
SNSでは彼女の失墜が大騒ぎになっているのに、昨日のニュースをじっと凝視していたけど、カマラさん、ひとつも出てなかったぞい。

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ガザの勝利者

イスラエルのガラント国防相は、「シンワルは敗者として追い詰められ、逃亡しながら死んだ」といってるそうである。
死んだことは間違いないらしいけど、敗者としてというのは間違っている。
今回の戦争を客観的にながめれば、シンワル氏の率いるハマスは、イスラエルや米国を国際的に孤立させることに成功した。
連日のように報じられるガザの虐殺は、イスラエルの横暴と、欺瞞に満ちた米国の実体を暴露した。
勝ち目のない軍事強国に戦いを挑んだ抵抗組織としては、完璧な勝利と言っていいのではないか。

ハマスがテロ組織というのもおかしい。
前項で書いた通り、ハマスはやみくもに相手を攻撃したわけではない。
イスラエルが憎いから、ただイスラエルだけを相手に戦っているわけで、どこの戦争でもある抵抗運動と変わらない。
抵抗するのが悪いといっていたら、フランスのパルチザンや、日本の神風特攻隊もみんなテロ組織ということになってしまう。
これもアメリカがそうだといえばみんなそうなってしまう実例のひとつ。

これほど執拗にイスラエルを憎む原因はどこにあるのかと、シンワル氏の経歴を調べてみたけど、ウィキペディアには、反イスラエルに至った遠因のようなものは書かれていなかった。
ウィキの記述にはあとから西側に都合のいいように書き換えられたものが多いから、これもその口ではないかと思える。
ウクライナ戦争や中国に関する情報でも、ウィキには偏向した記述が多いから要注意だ。

死んだパレスチナの子供ひとりには2人の両親がいる。
死んだパレスチナの父親には2人以上の子供がいたかも知れない。
これでは憎しみはねずみ算式に増えていくだけだ。
一時的に抑え込んだだけで、イスラエルが将来さらに多くのハマスを産んだことは明白だろう。
イスラエルはたったひとりの敵を始末するために、戦車や航空機や、国中の軍隊を動員せざるを得なかった。
あげくの果てに反イスラエル思考を世界にばら撒くとは。
最後に廃墟のビルのなかに追いつめられ、敵のドローンを見つめるシンワル氏の胸中には、目的は達したという安堵感がきっとあったに違いない。

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2024年10月18日 (金)

これがNHK

ここ2、3日以内に大きなニュースがあったはずなんだけど、NHKはまったく触れないね。
FOXニュースにおけるカマラ・ハリスさんへのインタビューのこと。
昨日の国際報道にはひとつも出てこないし、今日の朝、昼のニュースにも影もかたちもない。
このインタビューに関心を持っている人は多いはずで、すでにSNSにはいくつか映像が上がっている。
結果があきらかにハリスさんに不利で、トランプさんの勝利をほぼ確定したものだったから、これはマズイと、いっさい報道しないつもりらしい。

人間心理を読み解けば、そもそもハリスさんが敵対的なFOXに出演するといった時点で、彼女の苦境は予想できた。
ほんとうに余裕があるなら、トランプさんみたいにもう討論会やインタビューには出ないと宣言してもよかったのだ。
悪い結果が予測できるのにFOXに出演したのは、討論がニガ手という世論をくつがえすつもりだったのだろうけど、逆効果になってしまったらしい。
都合が悪いとだれもが知りたいことを報じない、これが日本の公共放送だよ。

今日の昼のニュースには、ハマスの指導者シンワル氏の最後の瞬間という映像があった。
廃墟のなかでソファに座りこみ、右腕の手首は失われているようだけど、それでも左側の手で接近するドローンに板切れを投げつけている。
おどろくべき闘争への執念だ。
この憎しみはどこから来ているのか。
ハマスのことをテロ組織という人がいるけど、相手がだれでもいいというISのような組織とは違う。
ただひたすらイスラエルだけが憎いというのだ。
ナチスドイツに抵抗したフランスのパルチザンとどこか違うのか、だれか教えてほしい。

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2024年10月17日 (木)

NHKの報道

NHKは正直である。
よく注意していると、世界の動向が手に取るようにわかる。
最近ハリスさん(アメリカ大統領候補)のニュースが少ないなと思ってんだけど、こういうときは彼女の人気がガタ落ちで、褒めようにも褒めるところがない場合が多い。
上海協力機構はいよいよ盛況だけど、これは中露を褒めることになるから、できるだけ目立たない扱いにしたい。
それじゃなにを報道するかと思ったら、昨日はスルメイカとパンダだったねえ。
おいおい、もう日本もアメリカも、選挙まで3週間ないぞ、いいのか。

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2024年10月16日 (水)

日本のミライ

日本の選挙結果がウクライナ戦争に影響を与えるわけもないから、どうでもいいんだけど、あとになって書いてどうこういわれるのもシャクだから、わたしの希望だけ書いておくことにする。

昨夜のNHKニュースを観ていたら、石破クンもタチが悪い。
今回は自民党に逆風が吹きそうだというので、勝利のハードルを思いきり下げた。
前回の選挙で279人(公明党含むも)が当選して勝ったものを、今回は議員465名のうち、半数をひとりでも超えた233人でも勝利だという。
この調子では、もしも当選者の数が足りなければ、今回いろいろ問題を抱えて公認しなかった議員までかき集めて、それで勝った勝ったということになるだろう。
でもそれでいいかも知れないね。
ごまかしも効かないくらい落選者が多すぎて、石破クンが超短命政権で終わって、また総裁選挙ということにでもなると、早苗サンや進次郎くんがふたたび立候補ということになるかも。
まちがって進次郎くんが総裁になったりしたら、もっと経験を積んでからのほうがいいというわたしの目論見もパアだ。

ここはやっぱり石破クンに続投してもらって、古い石頭政治家の本領を発揮してもらう。
すると日本はますます迷走するに決まっているから、そうやって日本がしっちゃかめっちゃかになったころ、あらためて若い政治家、ほんとうの意味の改革のできる政治家に登場してもらいたい。
わたしの希望は以上のようなものだけど、ダメかねえ。

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北の事情

ゼレンスキーさんが、戦争に北朝鮮の兵隊も関わっていると話したそうだけど、それがなんか困ることか。
師団とか旅団を派遣したのならともかく、ろくにメシも食ってない兵士を送られたって、ロシアのほうでも迷惑なだけじゃないか。
送られた兵隊を何に使うんだ。
北の兵士たちって最近は本物のドンパチを経験してないから、せいぜい自爆用か、士官の弾よけか。
腹いっぱい食えるって、北の兵隊はよろこぶかも知れないけど。

いちいち戦況に影響ないようなことで騒がんといて。
わたしは忙しいのに、仕事がちっともはかどらんよ。

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2024年10月15日 (火)

中国経済

中国が不景気だという報道は、NHKにもSNSにもあいかわらず多い。
わたしはたまたまYouTubeの「テリちゃんねんるの人生」という映像を観た。
これはジョージア出身の娘が自分の国を紹介するものだったけど、ジョージアで日本の鎌倉に匹敵するような世界遺産の街に、訪問しているのは中国人観光客ばかりだったそうだ。
なんで日本人がいないのようと、旦那が日本人の彼女も不思議がっていた。
深く考えずに見過ごしてしまう人も多いだろうけど、わたしの世界に対するイメージは、こういう些細なことが積み重なってかたちになる場合が多い。
いったい中国のどこが不景気なのだ。

ただ漫然とSNSや日本の公共放送の報道だけを鵜呑みにしている人にはわからない。
まして景気というものは、他国との比較をしなければわからないことが多いのだ。
なにかというと、西側先進国と取り引きができなくなるぞと脅かす人もいるけど、中国と取り引きできなくて困るのは、西側先進国のほうだということに気がつかない。
いったいどうしてフォルクスワーゲンは、地元であるはずのドイツから移転を考えているのか。
文句をいいつつ、どうしてマクロンさんのあとからフランスの企業人がぞろぞろと中国を訪問するのか。
どっちつかずのイタリアのメローニさんは、うちは中国と悪い関係じゃないもんねと安堵しているのか。

中国が不景気だという人は、欧州はどうなのだ、日本は景気がいいのかということも考えなくてはいけない。
中国の不景気は西側の制裁のおかげじゃないかね。
皮肉なことに、中国が不景気になると、それはそのまま西側に跳ね返ってくる。
つまり西側は自分で自分の首をしめているわけだ。
NHKやSNSには、中国の不景気を嬉しそうに論じる映像も多いけど、出演している識者がみんなアンチ中国というのはどういうことなのか。
放送時間内に終わらせないとマズイのかも知れないけど、これじゃほかの意見、べつの見方なんか聞きようがないし、反論も出てきようがないじゃないか。

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2024年10月14日 (月)

ゼレンスキーさんの運命

昨夜はNHKが放映した、かってのロシアの衛星国をめぐる番組を録画してみたけど、これって以前にも放映されていて、あまりにバカバカしいからすぐに消してしまった番組だった。
なにしろソ連時代の悪行を並べ立て、カザフやバルト3国から不満を引っ張り出そうというのだ。
ソ連時代のロシアがいまの北朝鮮のお手本になるような残忍な国だったことはわたしも知っているけど、これじゃ太平洋戦争のとき、日本はアジアを侵略したからケシカランと責め立てるようなもので、時代錯誤も甚だしい。
こんな番組を再放送するようじゃ、いよいよNHKも断末魔か。

でもいるんだろうね。
NHKは日本の公共放送だ。
そんなところがデタラメをいうはずがないと信じている人たちが。
この期に及んで、まだウクライナにも勝機があると信じている人たちも。
わたしとしてはSNSなどで、これまで散々ロシアを貶めて金儲けをしてきた連中が、そのうちみんな失業するので、ああ、気持ちいいなあってトコ。

ゼレンスキーさんは勝利計画を持って、ドイツやフランスをちょくせつ訪ねてまわったそうだけど、どこにも相手にされなかったらしい。
こうなるとまだ現実に気がついてないゼレンスキーさんが哀れだよ。
ウクライナのオリガルヒたちはとっくにどこか安全な国に逃亡する手筈を整えているだろうし、あとに残るはまる裸のゼレンスキーさんだけ。
彼に戦争をそそのかしたV・ヌーランドおばさんは、敵前逃亡をして頼りにならないし、バイデンさんはもはやレームダック、あとを継ぐべきハリスさんも風雲急を告げるありさま。
しかしこれはすべてゼレンスキーさん自身がまいた種なのだ。
同じスラブ民族を裏切って、それまで親戚同然のロシアからNATOに乗り換えようとしたのは誰なのだ。

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中国のやり方

中国軍がきょうから再び台湾を取り囲む形で軍事演習 頼清徳政権への圧力強める』
これ、今日のネットニュースの見出し、それもいちばん目立つところの見出し。
これをもって日本とNHKと右翼サイトが、それ、中国は武力で台湾を併合しようとしていると大騒ぎすることは必定。

アホいってんじゃないよ。
力で相手を押さえつけようとすれば、あとが大変になることはパレスチナの件でも証明ずみだ。
武力で相手を併合できたとしても、以後ことあるごとにデモだ、反乱だ、襲撃だと、イスラエルがハマスを抱え込むようなものじゃないか。
そんなことをするより、自国をアメリカなみに豊かな国にして、台湾人に大陸といっしょになったほうが得だなと思わせたほうがナンボいいことか。
中国の老練な政治家たちはそのくらい心得ているさ。

今回の報道は、西側にあおられてつまらないことを考えるなという頼総統への警告と、台湾周辺にやたらに軍艦や航空機を持ち出す西側に対して、やるなら相手になる覚悟はできてるぞという決意のあらわれだろう。
日本のアマチュア政治家たちは、あいかわらずアメリカの顔色をうかがうばかりかい。
いいかげん日本独自の政治をしようって考えはないのか。
ベネズエラでさえ、イスラエルと断交だってのに。

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2024年10月13日 (日)

昨日のデタラメ

ロシアに派遣された北朝鮮の兵士(将校だったという説あり)がウクライナ軍の攻撃で死んだとかなんとか。
最初にこの報道を見たとき、また極悪国家の北とロシアを結びつけようという西側のデマかと思った。
しかしこれはおおいにあり得る話である。

ご存知のとおり、北は経済制裁をくらって、外貨がのどから手が出るくらい欲しい。
わたしはロシアに行ったとき、好奇心から北朝鮮レストランというところに行ってみたことがある。
そこで働くホステスたちの気のドクな境遇を聞いて、いたく同情したものだけど、北朝鮮では国民の命など、家族を人質にとられた紙クズみたいなものだ。
だからほかの国に生まれていればもっといい人生があったと思える北の美人は、残酷な搾取に抵抗することもできずに黙々と働くし、北の漁師はボロ船で冬の日本海に出て、日本の漁師の獲物を掠めるようなこともする。
ロシアがいい給料で兵士を募集しているとなったら、おまえ、ちょっと行って金を稼いでこいということにもなるだろう。
兵士にとっては迷惑だけど、それでもロシア軍に派遣されるほうが生き延びる可能性はずっと高いだろうから、派遣先がウクライナ軍でなかっただけマシだ。

北の将校たちが自国のミサイルの性能を確認するために派遣されていたなどと、もっともらしい理由をつけた報道もあった。
しかしミサイルは銃弾や砲弾に比べたら相当にでっかいぞ。
そんなものを効果的に使うためには、1発や2発送っても仕方がないから、かなりの数を送らなければならない。
北からロシアに大きなミサイルが、大量に搬送されているという証拠でもあるのか。
将校派遣というのはウクライナと韓国の報道らしいから、なんとしてもロシアと北をくっつけたい西側が口裏を合わせてもおかしくない。
ペスコフ報道官のいうとおり、みんなデタラメに決まっている。

ロシアにとってウクライナ戦争だけなら応援なんていらないけど、戦争はまだ長引くかも知れないし、ヘタすれば周辺国をまきこんだ、もっと大規模な戦争に発展するかも知れない。
戦場で兵士のローテーションをうまくまわし、前線の兵士に休息を与えるためにも、兵士の数は多ければ多いほどよい。
だからロシアはいい給料を払って、貧しい途上国などから兵士を集める。
ケシカランという人はいるかな。
ウクライナのほうにも、アメリカや英国から大勢の軍事顧問が派遣されていることは周知の事実だよ。
諸般の事情を鑑みると、ウクライナ戦争で死んだ北朝鮮の兵士というのが本当にいるなら、わたしは出稼ぎ兵士だと思うんだけどね。

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2024年10月12日 (土)

認知症

大山のぶ代さんが亡くなったね。
もちろん名前は知っているけど、わたしは「ドラえもん」はマンガでもアニメでも見たことがない。
ドラえもんが登場したのがいつかも知らないし、わたしの青春時代にはほかに見るべきマンガが多すぎた。
ということで、彼女について書くことはないんだけど、その晩年について考えさせられた。

彼女は2008年に脳梗塞で倒れ、回復したもののアルツハイマーを発症し、亡くなったときは90歳だったそうだ。
いきなり認知症になったわけではないとしても、晩年の10年くらいは病状はかなり進んでいたと思えるから、80歳のころはもう本格的な認知症だっただろう。
おいおい、わたしももうすぐその歳だぞ。
大山さんの場合は有名人で、声優として貯金もたくさんあっただろうから、介護をつけてもらって、不自由のない晩年だったみたいである。
わたしみたいな、最初からミソっかすみたいな人生の人間はどうなるのだ。

そういえば最近のわたしは忘れ物が多い。
さっきもスーパーに買い物に行き、タマネギをひと袋手に取ったところで、金を忘れてきたことに気がついた。
自転車だったから、すぐに部屋に引き返して、出直してことなきを得たけど、こういうことが積み重なってボケるんだろうね。
悔しいことがあるとすれば、わたしの周辺には、わたしがボケたら赤飯を炊いて祝おうって輩が多いことか。

願わくば、ある日とつぜん心臓がぴたっと止まって、気がついたらあの世というわけにいかんだろうか。
貯金も未練が残るほどあるわけじゃなしいし、葬式も墓場も不要論者だから、いつ死んだって困るわけじゃないんだけど。
だいたいわたしのこの文章はイカれてないだろうか。
同じことを繰り返してないだろうか。
ボケたら自分じゃ判断できないと思うから、不安で仕方がない。

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2024年10月11日 (金)

中国の旅/上海

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2度目のシルクロードの旅も最終回。
蘭州のあとはもう日本へ帰国するだけで、わたしは列車に乗って上海にもどった。
洛陽、南京、無錫や蘇州と、クリークの多い田園風景が目立ってくると、ホッとした気分になったけど、旅をしているときはそれ以上の感慨はなかった。
しかし人生の終わりが近くなったころ、あらためて思い出しながらこうやってブログに綴っていると、懐かしさがこみ上げてくる。
同時に世間に対して申し訳ありませんといいたくもなる。
人間と生まれて、人間としての責務も果たさず、こんなお気楽な旅行ばかりしていて。
でもほかの人生を選択しても、わたしには責務を果たせるような瞬間があっただろうか。
旅をしているあいだは幸福だったから、個人的には満足しているものの、心中は決して穏やかじゃなかったんだよ。

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もうどうでもいいやという感じで列車は上海に着いた。
駅ではいちどに大勢の客がどっと下りたものだから、地下通路にはウンコのような臭気が充満していた。
そういえばトイレに紙が備わっていなかったぞと思う。
この客の中には、どさくさにまぎれて切符なしで出ようというものが相当数まじっているようで、改札の駅員が必死でそれをチェックしていた。
わたしが並んでいるあいだにもとっつかまる者が何人もいた。

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駅からただちに新亜大酒店へ。
タクシーは16元だった。
到着してあれっと思ったのは、新亜大酒店は1階を改築中で、ずいぶん雰囲気が違っていたから。
この日はシングルルームの629号室で288元。
部屋のテレビはNHKの衛星放送もやっていて、ニュースで雅子さまご懐妊なんて事件を報じていた。

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さっそくやったことはシャツを洗濯に出すことだったけど、服務員が今日は日曜日だから出すのは明日になりますという。
早いほうがいいので、街の洗濯屋を探して自分でちょくせつ持ち込んだら、この日のうちに仕上がった。
パンツや靴下は風呂場で洗濯をした。

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このあとふらりと南京路に出かけてみた。
南京路も外灘もあいかわらずのにぎわいで、話しかけてきたのがポン引き、日本人をカモろうという若い娘たち、顔馴染みのオカマなど。
お断りしておくけど、今回はもう写真を撮る気もなくなっていたし、ストリートビューが使えることがわかったので、ここではネットで集めた写真だけを並べることにした(冒頭と最後の2枚だけ例外)。
あいかわらず上海はまだまだ発展するぞという勢いである。

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南京路をひとまわりし、新亜大酒店までもどってきて、ホテルの近所で食事をした。
たいして食欲もないから、いろいろ思案したすえ、たまたま目についた“餛飩”という看板の店に入ってみた。
若いウェイトレスたちがだらしなくたむろしている店で、日本の立ち食いソバ屋みたいな軽便な店だった。
餛飩とワンタンは同じかと訊くとちがうという。
彼女の説明を無理やり理解すると、両方とも水餃子のようにスープに浮かべて食べるところは同じだけど、船型にひねったのが餃子で、小さくて箱型にひねったのが餛飩、さらに具を少なくしたのがワンタンらしい(あまり信用しないこと)。
具の材料については上記のいずれにもいろいろ種類があるらしい。
酸湯はないかというと、店のおばさんがテーブルの上の酢を指して、これを入れれば酸湯になるという。
自分で適当に酢を足して、なるほど、美味しい酸湯餛飩のできあがり。
ビールはないというから、それじゃお茶をくれといったら、それもないと、だらしない体勢のままの娘がいう。
わたしは思わずにやにやしてしまった。

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部屋にもどって、この旅行について整理してみる。
旅行費の総額は、出発まえに払った中国への往復飛行機代、西安からウルムチまで乗った国内便の飛行機、カードで払ったホテル代、贅沢はしなかった食事代、鉄道、バス、いちにち借り切ったタクシーなど、これに帰国してからかかる恐怖のフィルム現像代まで合計すると、35〜40万円くらいのようだった。
1カ月近くの海外旅行でこの金額が高いか安いか議論のあるところだけど、もちろん中国のことだから、格安ホテルや硬臥車を使ってケチに徹すれば、20万円ぐらいまで落とすことも可能だっただろう。
しかしわたしが徹したのはモーム流の旅だったのだ。

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翌日は中国での最後の晩餐ということで、ひさしぶりに日本食を食べに行った。
かってのフランス租界にある「伊藤屋」という店で、錦江飯店を出て四つ角をすこし歩いた先にある。
おもての看板に鉄火丼が50元と表示されていた。
もういてもたってもいられずに飛び込んで、ここででキリンビール、やっこ、おしんこ、鉄火丼を注文する。
ビールを飲んでいるうち店長が出てきて挨拶をした。
30〜40代のメガネをかけた中国人男性で、話をしているうちに、彼がかって東京の吉祥寺で和食の修行をしていたことを知った。
成蹊大学のすぐ前にある懐石料理の店で、店長のミシマさんに仕込まれましたと、なつかしそうに話す。
このころのわたしは三鷹に住んでいたので、成蹊大学のまえも何度か通ったことがあり、そういえば五日市街道のわきのビルに和食レストランがあったということを知っていた。
そうそう、その店ですという。
ホテルでくすぶっていては誰とも知り合いになれないのに、ちょっと外出するだけでいろんな人に出会うものだ。

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とはいうものの、わたしは人間ギライて、当然ながら人づきあいも好きではなく、旅のあいだに知り合った人たちで、いまでも連絡を取り合っている相手はほとんどいない。
考えてみるともったいないことであるけれど、原因はたぶんわたしの劣等感にあるのだろう。
そのうちしだいに自分の欠点に気がついて、必要以上の遠慮のうなものを感じ、相手と疎遠になってしまうことがよくあるのだ。
広い世間にはわたしと似たような性格の人もいるんじゃないか。
そんな人に出会ったら、本人を軽蔑するのではなく、同情してやってほしいものだ。

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さて、この旅の最後のエピソード。
空港に着いてユナイトのカウンターで登乗手続きをするとき、なんだかやけに手間どった。
係員が英語で何かいったけど、意味がわからないので曖昧なほほ笑みを浮かべてみせる。
日本人のわるいクセである。
そんないいかげんに手続きをして、それでもちゃんと座席券をもらえたし、荷物の搭載手続きもすんだ。
座席は26Bで、行ってみてびっくりした。
前のシートとの間隔が、足を思い切り突き出してようやく前席にとどくくらい広いのである。
エコノミーのはずなんだけど、ここでいいんですかと、わたしは思わずスチュワーデスに尋ねてしまったくらい。
美しいスチュワーデスはべらべらとまた意味のわからないことをしゃべったあと、にやりとほほ笑んでみせた。
エコノミーがいっぱいになってしまったので、席替えになったんですよ、得をしましたね、ということらしかった。
つまりオーバーブッキングということで、旅慣れしていればこういうことはたまにあるらしいけど、わたしには生まれて初めての経験だったのである。

安心してあたりを見ておどろいた。
ユナイトにこんな美人のスチュワーデスがいたのかと思いたくなるほど、美人ばかりじゃないか。
それも世界中のさまざまな民族の美女ばかり集めたような。
帰りのシートに比べれば、来るときのエコノミ・シートは荷物扱いされているようなものだった。

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飛行機が雨の中を離陸したのは10時23分(ここまで中国時間)。
どんよりと雲のたれこめた日なので、それこそあっという間に中国大陸は視界から消え、5分後にはもう飛行機は雲の上の青空の下にいた。
わたしのまわりは欧米人ばかりで、となりには若いアメリカ人の若者がいる。
アームレストの起こし方がわからないので彼に尋ねたところ、斜め前にいた欧米人のおばさんが、こうするのよと教えてくれ、にこっとウインクした。
タノシイ。

13時ごろ、外は快晴に近い天気である。
どこだかわからないけど、もう眼下に陸地がひろがっていて、まもなく富士山が姿をあらわした。
やれやれ、明日からまた平凡な日常が始まるのかと思う。

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2024年10月10日 (木)

データベース

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わたしの部屋にはDVDやブルーレイに焼いた映画のディスクが600枚も保存してあって、さながら映画の図書館だ。
じつは映画だけではなく、旅行や自然科学、音楽、最近ではバレエの映像なども増えたから、じっさいにはこの数倍のディスクがあることになる。
これだけあると管理が大変だ。
たとえば以前録画してディスクに焼いてあるものを、ついうっかりして、もういちど録画したりする。
録画しただけならまだいいけど、もういちどディスクに焼いたりしたら金銭的にも大きなロスだ。

そういうロスを防ぐために、わたしは表計算ソフトのエクセルを使って、ディスクのデータベースを作ってある。
過去に録画したことがあるかどうか、瞬時に確認できるので便利だ。
色分けもしてあって、紫色っぽいのはブルーレイ、グリーンと黄色はそれ以前に録画したDVDだ。
こんなことは、気の利いた人ならとっくに実行していると思うけど、ただしDBにデータを書き込む作業はまめにやらなければいけないから、やはりそうとうのマニアでないと出来ないことだろう。
観ている時間はなかなかないくせに、わたしってもはや病的なコレクター化しちゃっているもんね。

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下は録画したディスクのサムネイル。
世界でゆいいつのわたしのディスクってことで、これも手間がかかるぞ。
やはりわたしって退屈しないじいさんなんだよな。

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2024年10月 9日 (水)

豹変

ラミー英外相、中国を来週訪問へ 関係修復目指す』
これ、今日のネットニュースの見出しだけど、さっぱりわからんね。
ウクライナ戦争でもそうだけど、中露にケンカをふっかけている最右翼がアメリカと英国じゃないか。
たしか新疆ウイグル自治区で、中国はウイグル人を弾圧しているなんて言い出したのもイギリスが最初だよ。

そんな英国が中国と関係修復?
そうか、政権が変わったばかりだから、新しいスターマー政権は中国とまた仲良くしようというのか。
まあ、仲が悪いよりはいいほうがエエ。
日本も首相が変わって新政権ができたばかりだし、手遅れにならないうちに、ロシアと関係修復を図っておくんだな。
石破クンが選挙でボロクソに負けて、短命政権で終わらないうちにだ。

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複雑な戦況

今日のネットニュースを観ていたら、欧州ではクリミア半島と東部4州をロシアに割譲し、その代わりウクライナをNATOに加盟させるという意見が大きくなってきたらしい。
それについてココログの大地舜さんのブログにもうすこし突っ込んだことが書いてあって、欧州はウクライナをかってのドイツのように東西に分割させるつもりだという。
これならNATOを東方に拡大することになるから、欧州のメンツも立つわけだ。
当然というか、これにはロシアにひとかけらの土地も渡さないとごね続けてきたゼレンスキーさんが猛反対。
西側の魂胆を見抜いているプーチンも反対している。

アノ英国の報道によると、ロシア軍の1日あたりの死傷者が、開戦以来最多の1271人に達したそうだ。
ロシア軍の進撃がゆっくりしているから、自分たちに都合よく解釈しているんだろうけど、ロシア軍は兵士の命を尊重しているから、ゆっくり確実に進撃しているのだということは考えられないらしい。
ゼレンスキーさんは今月の12日に開かれる欧州のウクライナ支援会議で、あらためて支援の重要さを訴えるつもりらしいけど、バイデンさんは早々と欠席表明だと、これも大地舜さんのブログに書いてある。
英国のこれまでの報道がすべて真実なら、とっくにウクライナの勝利は確実だったわさ。

NHKは執拗に、現在のアフガニスタンがテロの温床になっているというキャンペーンを張っているけど、アフガンが貧困に悩んでいることは事実だ。
しかしテロリストの台頭を許さないと制裁を加え、オレたちのいう通りにすれば制裁を解除してやるというのが米国のやり方で、中国は制裁ではなく支援を与えて、まずアフガンを豊かにし、結果的にテロリストの発生を抑えようというやり方。
日本もかっては中国と同じ方式をとっていたけど、アフガンがまじめに発展されては困るので、つねにそのもくろみはアメリカによってぶっ壊される。
日本人医師の中村哲さんの暗殺もアメリカの謀略だった可能性さえあるだろう。
アメリカにとっては自国に協力するかどうか、奴隷階級にあまんじるかだけが尺度なのだ。
こんなものをまじめに報道すんなよ、NHK(とヤフー)は。

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2024年10月 8日 (火)

国会中継

国会中継を観ていたら、石破クンがエネルギー問題や異常気象への対応について答弁していた。
そんな専門的なことに応えられるほど、日本の国会議員て頭がいいのかと驚いたけど、そういえば彼は机の上の原稿から目をはなさなかったから、やっばり役人が書いた原稿の棒読みなんだろうなと思う。
そうなると心配なのは、また間違えて1年まえの原稿を読んでいないかということ。
もっとも野党のみなさんも、質問が棒読みなのはいっしょだし、みんな感心して聞いていたから、図式はまったく過去にあった国会中継と同じ。

こんなことを考えたのは、野党の中に、中国は新疆ウイグル自治区で、ウイグル人を強制労働で搾取していると発言している議員がいたこと。
そんなことはないということは、わたしのブログを読むだけでわかるのにね。

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不景気?

中国では国慶節(ゴールデンウィークのようなもの)の最終日で、民族大移動が起こり、観光地はどこでも大混雑という報道があった。
万里の長城には観光客が延々とした縦隊になって、わたしみないな人間ギライにはとても耐えられそうもないし、有名な黄山では観光客がトイレの床にまで寝ていると、これも写真つき。
わはは、しょうがねえな、だから中国人はと笑うのは簡単だけど、こういうニュースは中国のべつの面も教えてくれる。

いったい中国のどこが不景気なんだよってことである。
日本の観光業界は、あれが全部ウチに来てくれたらなあと垂涎の的にちがいない。
しかし中国は東シナ海を武力で制圧しようとしているからケシカランと、根も葉もないうわさを根拠に断固制裁をつらぬくのが日本だ。
日本政府はつねにアメリカのほうを向いていて、国民や国内企業の希望はがんとして無視する政府なのだ。
いいえ、国益のためには制裁を解除しなければなりませんと、新しい首相が決断をしてくれれば、わたしも石破クンを見直すんだけど、彼も古いタイプの保守政治家のようで、外に向かってそう宣言する勇気はないみたいだね。

じつはうちの近くの東村山市に新しいユニクロが開店したので、昨日出かけてわたしもバギーパンツというものを買ってきた。
ま、そんなことはどうでもいい。
ユニクロといえば中国の上海にも大きな店舗をかかえている。
せっかくそうやって開拓した店も、そのうちロシアに続いて撤退させられるかも知れないと、創業者の柳井さんもさぞかし不安だろう。
日本の景気がいいのか悪いのか、意見はさまざまあるだろうけど、中国が不景気なら日本も同じってレベルじゃないかね。
日本人がブウたれつつも、なんとか国体を維持しているように、中国が明日にも傾くなんて報道はぜんぶウソっぱちである(とわたしは思イマス)。

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2024年10月 7日 (月)

最近の世相

お米はどうなったいと、スーパーに行くたびに米の棚をのぞくわたし。
さすがにカラっぽということはなくなったようだけど、ない、ない、わたしがいつも買っていたスーパーでの販売価格2000円以下の品が。
わたしはワインでもボージョレヌーボーに飛びつくほど軽薄な人間ではないし、安い米でも炊いた直後に食べれば十分美味しいこと、高い米でも3日も経過して、レンジでチンした米は美味くないことを知っているのだ。
それなのにいまスーパーに並んでいるのは、軒並み3000円以上の品ばかりではないか。
いいや、年金もらって優雅に過ごしてるじいさんが文句はいいませんよ。
しかしこれでは幼い子供を抱えたバツイチの奥さんなんかどうすればいいのだ。
なにも新米をこの値段で売れとはいわない。
古古米でもいいから、2000円以下の米を放出せんかい、この。

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2024年10月 6日 (日)

内戦の予感

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アメリカ大統領選挙で一方の支援者の団体のなかに、腰に拳銃(ホンモノ)をぶら下げたり、自動小銃をかかえた者がたくさん混じっていた。
これで支持者が拮抗しているというんだから、どっちが勝っても、どっちも敗北を認めず、本物の内戦になるんじゃないか。
南北戦争の再来だけど、力だけがものいう社会を作ったあちらが悪いのだ。
わりあいまともだと思われていた日本でさえ、早苗サンが総裁選で負けたら、右翼なんかもう発狂ぎみだし、世界のいまはどこもかしこも混沌突入だ。

クルスクに越境攻撃をしたウクライナ軍はどうなった。
NHKの見立てでは、ウクライナ軍は粘っている。
わたしの見立てでは、袋のネズミで身動きがとれないでいる。
両方の見立てを聞いて、あとは自分の頭で考えることが客観的な判断につながるんだよ。
それにしても彼らは補給路を確保してるんだろうか、水や兵糧はちゃんと運ばれているんだろうか。
まさか米国の選挙が終わるまで、飲まず食わずでカンバレってことないよね。
いまこそ軍事評論家の兵頭慎治サンあたりに訊いてみたい。

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2024年10月 5日 (土)

中国の旅/また蘭州

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蘭州と聞くとなつかしい気持ちがする。
しかしよく考えると、わたしが蘭州に行ったのは今回の旅(2000年)以前には、1997年の初めてのシルクロードのときだけだった。
なんでなつかしいのかとつらつら考えたら、わたしはその後、新疆からチベット方面に興味の対象を移し、中国最大の湖とされる青海湖へ2度も行ってるからのようだ。
青海湖へ行くには蘭州が起点になるのである。
そして青海湖に行ったさい、わたしはひとりの中国人女性と知り合って、彼女を訪ねるために、やはり何度かこの街に行ったことがあるかららしい。
蘭州そのものは甘粛省の省都というだけで、よっぽど中国の歴史にでも興味がないと、街のまん中を黄河が流れており、それを挟んで誰でも登れるていどの山が向かい合っているというだけで、それほど魅力的なところとは思えない。

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武威から乗ってきた路線バスを下りたあと、タクシーで前回の旅で泊まったことのある金城賓館へ行ってみた。
今回の部屋は624号室で280元、信用カード(クレジットカード)がOKだった。
部屋は正面の本館で、前回泊まった別棟ではなかったせいか、窓からろくな景色が見えなかった。

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時刻はもう21時ごろだったけど、荷物を置いてふらふらと街へさまよい出る。
途中で自転車がこわれて困惑している娘に出会った。
どうしたのと訊くと、どうやらフェンダーをささえるステーがはずれただけのようだから、えいやっと直してやって、再見(さようなら)。
こんなもの、日本なら若い娘が困惑していれば、すぐに誰かが直してくれるだろうに。
酸湯水餃子とぬるいビールで晩飯をとったあと、モモを買ってもどる。
このモモは水蜜桃でおいしかったけど、厳重に紙でくるんであったから輸入品かも知れない。

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こんな調子でまた蘭州をさまようことになったものの、2度目だから新鮮味はないし、新鮮味がないと写真を撮ろうという気にもなれない。
蘭州は甘粛省の省都なので、博物館もあるんだけど、前回の旅でほこりだらけの倉庫みたいだったことを思い出し、行く気もおきなかった。
それでとくに記憶に残った体験だけを書いておくことにする。
幸いというか、この旅の途中で中国でもストリートビューが使えることがわかり、蘭州のような大きな街ではそのビューポイントも多いから、ここではストリートビューで見つけた街の写真をずらりと並べた。
8枚目の蘭州飯店と、最後の2枚をのぞいては、すべて最近の蘭州のようすである。

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翌日は散歩をかねて、まず両替のために中国銀行に出かける。
両替をすませたあと、帰りに大きな交差点のかどにある「蘭州飯店」というホテルに寄って、宿泊代がいくらするか尋ねてみた。
こちらのホテルのほうが古色蒼然としているからいくらか安いらしく、シングルが200元くらいだという。
大騒ぎするほど安くはないけど、まあ、ドミトリー以外で200元を切るホテルはあまりないし、あってもクチャの庫車賓館のように相当の覚悟がないと泊まれないところが多い。
フロントでまわりを見ると、蘭州は大都会でもあるので、欧米人も泊まっているようだった。

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蘭州飯店では列車の切符も扱っていたから、ためしに手数料はイクラと訊くと30元だという。
高いか安いかよくわからないけど、あさっての便なら確実に取れるというし、時間も14時台だというから申し分ない。
駅まで行くよりお手軽でいいので、ここで申し込んでしまった。
となると予定より1日長く蘭州に宿泊することになるけど、骨休めのつもりと割り切って、ついでに明日は引っ越してきますと、宿泊の予約までしてしまった。

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帰りがけに見ると、交差点の角、ちょうど蘭州飯店と道路をはさむ位置に飛天大酒店という高層のホテルが建っている。
こちらは近代的なホテルなので、さぞかし高いんだろうなと恐れをなし、このときは泊まってみなかったけど、次回の旅では泊まってみたから、飛天大酒店での体験はそのときに。

街を歩いてみて気がついたけど、この街の交差点では横断歩道よりずっと先に車の停止線がある。
車の対向信号が赤になったからといっていきなり横断すると、車は横断歩道を過ぎたところまで前進してくるから危険である。
もっともあちこち歩いているうち、こんな危険な信号ばかりでないこともわかった。
ちゃんと歩行者用信号のある交差点もあるんだけど、右折車だけは赤でも平気で曲がってくるから注意。

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金城賓館へもどるとき、おばさんの靴みがきに遭遇した。
全部で3元だぜと念を押して、長旅でホコリだらけの靴を磨いてもらう。
最初に念を押してしまったので、あとから3元は片方だけだという常套句は使えなかったようだけど、それでも3元なら彼女にとって文句のない料金じゃあるまいか。
この靴磨きのおばさんとは、あとでまた会う機会があり、ただで靴のホコリをしゅっしゅっと払ってくれたから、ポケットにあった日本の十円玉を上げてしまった。
物価の安い国だから、これでも子供のおやつ代ぐらいにはなったのではないか。

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部屋にもどってごろごろしていると、わたしが部屋にいることをどこで探知しているのか、マッサージ嬢から電話がかかってきた。
ちょうど疲れが腰に来ているときだから、呼んでみた。
やってきたマッサージ嬢はあっけらかんとした若い娘で、みじめったらしさはこれっぽっちもない。
こういう手合いだとこっちも気が楽である。
いやあ、あっちこっちまわって腰が痛くてねと訴え、うつぶせになって腰をぎゅうぎゅう踏んづけてもらった。
気持ちヨカッタ・・・・

夜になっても、到着した日に出した洗濯物がもどってこない。
服務室に問い合わせると、ワカリマセンという返事。
なんだそれはと追求したら、今夜はもう洗濯屋が帰ってしまいましたのでとのこと。
中国のホテルではこういうことも起きるのである。
個人の責任感が欠如しているから、申しつぎなんかしたら衣服が途中で消えてしまうので、最初に引き受けた人間が最期まで面倒をみることになっているのかも。

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翌日は起床したのが朝の8時半ごろで、さっさと蘭州飯店に引っ越せばいいものを、洗濯ものが返ってこないうちはそうもできない。
服務員をつかまえて、アノネ、洗濯ものがこれこれしかじかでネと説明をすると、彼女は親切に探しに行ってくれたけど、そのうちもどってきて、あなたの部屋番号はと訊く。
部屋番号はこれと、ドアの前に立っているわたしはドア番号を指さす。
彼女はそれはそうねとつぶやいてまたどこかへ。
彼女がわかりきっているはずの部屋番号を尋ねたのは、洗濯物を入れた袋にべつの別の部屋の番号が書かれていたためだった。
ホネが折れる。

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この日もあいかわらず街をふらつく。
まえに蘭州に来たときは、文字どおり血走った目で、世間にひけめを感じて歩いていたっけねえと思う。
東方紅広場や白塔山、蘭山などの、観光客が行くような場所に行ってみた。
前回の旅からわずか3年だから、変わったものはほとんどない。
知り合いが送ってくれた最近の白塔山にはジップラインという、人間がロープにぶら下がって山を直滑降する遊戯施設ができていたけど、わたしが行ったころにはそんなものはなかった。

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だらだらとしたリフトに乗って蘭山にも行ってみた。
山頂では観光客目当てのおばさんたちが、馬に乗れ、ラクダに乗れとしつこくつきまとう。
わたしは以前よく見かけた大きなジネズミについて聞いてみた。
あれはなんという名前なんだいと2人に尋ねてみると、ひとりは「松鼠」、もうひとりは「老鼠」と答えた。
2人とも野生動物なんぞに興味はないらしい。
山頂に観光馬場があり、ジネズミはそのそばのゴミ捨て場にたくさんいた。
顔はリスそのもので、ただ尻尾が短いことがリスやネズミと違っているけど、ゴミ捨て場が好きでは、性質はやはりネズミである。
名所旧跡よりこういうもののほうに興味があるわたしの性癖は治らない。

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夜になって街の食堂街をぶらぶらしていたら、あるレストランのウインドウ越しに茶髪の娘が働いているのが見えた。
ほう、中国でも欧米人の娘が働いている店があるのかと感心して、その店に入ってみた。
なにしろ24年もまえの話なので、中国で茶髪なんか見たことがなかったのだ。
正面から見た彼女はふつうの中国人の娘だったけど、中国は他民族国家なので、髪が茶色なのは生まれつきなのかも知れない。

テーブルに座って注文した料理を待っていると、ウエイトレスの娘が日本人ですかと訊く。
ええと答えるとウエイトレスがみんな、動物園のパンダを見るように、わたしのまわりに集まってきた。
店の女主人まで、日本語の会話集を持ち出して話しかけてきた。
映画スターになったような気分だけど、店員がみんな揃うと、その数の多さにおどろく。
上海のレストランでも店の規模からするとやたらに店員が多いのにおどろいたことがあるけど、こういうのもワークシェアリングというのか、まだまだ中国では機械で合理化するより人件費のほうが安かったころである。

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ここで店長、女主人、店員らの写真を撮り、あとで送ってやるべく住所を訊いておく。
ビールとおつまみ2つだけの簡単な食事を終えて清算をしてもらうと、料金はいらないという。
そりゃダメだよといってみたものの、受け取りそうもないので、感謝して店を出た。
彼らのおかげでわたしは蘭州に温かな思い出をつくることができた。
「京来順」というこの店は、2年後に再訪したときはもうなくなっていた。
蘭州も激しく変貌していたころである。

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難癖

NHK国際報道を観ていたら、ウクライナの美術品をロシアが略奪しているという報道があった。
わたしもロシアの芸術が好きで、そのためわざわざ3度もロシアまで行った、ハンパじゃない男である。
この場合略奪という表現が正しいかどうかわからない。
まえにウクライナの子供たちを戦場から避難させたら、そのまま誘拐になってしまったことがあった。
あれといっしょで、絵画などの美術品を戦火から守るべく、一時預かりをしただけなんじゃないかね。

番組のなかでも言っていたけど、かってはウクライナとロシアは親戚のような関係で、ウクライナの画家にはロシアのサンクトペテルブルクに学んだ者も多かった。
これはバレエなどでも同じで、ウクライナ・バレエはロシアの影響なしには考えられない。
だからついウクライナにある絵画はロシアのものであると考えたんじゃないかとのこと。
わたしにしてみれば理由はなんでも、絵画が無事に保存されれば文句はない。
プーチンは非常識な大統領じゃないから、戦争が終わったあと、ちゃんと正式の返還運動をして、間違いなくウクライナのものと証明されれば、返してくれるだろう。

報道の中に、中国が韓国料理とされるキムチや石焼きビビンパを、自分の国の伝統料理だと宣言して、韓国から文句をいわれているというものがあった。
韓国という国はまだ歴史のあさい国で、多民族国家の中国にはそれよりはるか昔から朝鮮族も住んでいたということを知らないのか。
上のウクライナの美術品と同じ、ムリな難癖のひとつだな。

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2024年10月 4日 (金)

昨日のNHK

ここんところNHKの国際報道が、米国から由井秀樹サンの現地報告をシリーズでやっている。
それによるとUSスティールの社員(一般工員)はほとんどがトランプさん支持だそうだ。
慌てたNHKは、USスティールの組合幹部のおばさんを引っ張り出して、組合としてはトランプ支持ではないといわせていた。
しかし彼女はただのトランプ嫌いのひとりだろう。
こういうときは無作為に取り出した、複数の組合員の意見のほうが参考になるものである。
つまりUSスティールの地元では、トランプさんの勝利が間違いないということだ。

ハリスさんがチェイニーさんというおばさんと共に、壇上に立ったという。
チェイニーって名前は聞いたことがあるけど、わたしが知っているのはブッシュかトランプ政権で、副大統領を勤めた男性の政治家であって、女のチェイニーなんて聞いたことがない。
調べてみたら、男のチェイニーの娘で、ネオコンに応援される性悪オンナのひとりだそうだ。
余計なことをすっ飛ばして、ざっくばらんにいうと、アメリカの政治家が金を儲けるには、世界に絶え間のない紛争を起こさせ、自国の兵器産業をうるおし、そこから献金をがっぽがっぽと頂けばいいのだということを、いち早く体得した政治家らしい。
彼女はもともと共和党の政治家だったけど、今回ばかり民主党の支持にまわるそうだ。
なるほど、戦争大好き共和党が、トランプさんになったら和平重点主義に舵を切ったので、怒りのあまり方向転換というわけか。
そういえば以前にも敵前逃亡をしたビクトリア・ヌーランドという、戦争大好きおばさんもいたっけね。

こんな女に応援してもらうようじゃ、ハリスさんもそうとう焦っているんだろうけど、アメリカの選挙を日本人が心配しても仕方がない。
それよりトランプさんはどうして、こんなに簡単に金儲けができることに関心を持たないのだろう。
大統領になったら、世界中に紛争を起こさせれば、濡れ手にアワで儲かるのに。
これは彼がすでに金持ちで、これ以上儲けても仕方がないと思っているからかも知れない。
トランプさんは若くはないけど、イーロン・マスクと同じように、これ以上儲けても仕方がない、生きているうちやりたいことをしてみようという、変人同盟アメリカ支部の局長なのかも知れないな。

NHK国際報道では、パレスチナで活動するヒューマンウォッチについても報じていた。
これは残忍きわまりないイスラエルの犯罪行為を調査して、世界に告発するものだそうだ。
それはいいことだけど、NHKが報じると、こうやってたまには反イスラエルの報道をして、ウチは公平なんですの隠れ蓑にしているんじゃないかと思ってしまう。
戦争はやめて平和をと言ったその舌の根が乾かないうちに、もっとウクライナに支援をなどと、言ってることとやってことがまるで正反対のことがあるからだ。

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曼珠沙華

雨模様なので深夜の徘徊は休み。
SNSにはあいかわらずどれが真実かわからない情報が氾濫しているので、いいかげん頭を休ませたい。
そういうときはなにをするか。

ひとつ死んだ知り合いのことを考えてみることにした。
政治家や映画スターなどのような、世間に知られた有名人ではなく、ほんとうにわたしの周囲にいた知り合いのことである。
こうやって対象を絞っても、なつかしい顔に不自由はしない。
若いころはまわりも若い知り合いが多いから、死んだ知り合いも多くはなかったけど、このトシになると、とくに男では生きている人間のほうが貴重ということになる。
あいつも、あいつもと、指をおって数えてみると、音信不通になっているあいだに、とっくに死んでいた者もいて、ひとりひとりの顔を思い出すたび、死に遅れた特攻隊兵士のような気分になる。

わたしはどうも他人に嫌われる性格らしく、生前にこころを許した知り合いは多くない。
中にはわたしを徹底的に軽蔑したまま、先に行った者もいるだろう。
許しを請いたくてももう連中はみんな墓石の下なのだ。
おりしも今年は花壇におそい彼岸花が満開だ。
  もの思う夜にそぼぬる曼珠沙華
ヘタな俳句をひねっていると、いくらかはこころが紛れる。

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2024年10月 3日 (木)

万能ジュークボックス

前項の貧乏人報告の続き。
ココログのブログを閲覧していたら、ロバート・ロックウッドの“C.C.RIDER”という曲に触れたブログがあった。
わたしはこのブルースがステキな曲であることは知っていて、いろんな歌手が歌っているもののうちの何曲かは聴いてみたことがあるけれど、この歌手のことはまったく知らなかった。
このブロガーはわざわざお金を出してmp3で購入したらしいけど、わたしの場合はまずYouTubeをのぞく。
いまや世界の歌曲でYouTubeに載ってない曲なんてひとつもないのである。
貧乏人のジュークボックスなのだ、YouTubeは。
これがあるかぎりアジのフライでも耐えられるよ、残りの人生くらい。

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貧者の暦

「ウクライナ軍、東部激戦地ブフレダルから撤退 『人員守るため』」
これは今日のネットニュースの見出し。
ぼこぼこにされて撤退するとはいえないから、何かと理屈をつける。
太平洋戦争末期の日本軍と同じ大本営発表だ。
ひとついえるのは、戦争は始めてしまえば止めるタイミングを見出しにくいということである。
だからわたしは戦争にならないように、戦争をあおるようなブログを見つけるたびにいちゃもんをつけているんだけど、SNSにはあいかわらず煽リストばかりだね。

トンカツがニワトリのカラアゲになり、さらにアジのフライになる。
わたしのスーパーの買い物。
こう諸事値上がりじゃ揚げ物のレベルが下がるのは仕方がない。
しかし世間にはわたしよりもっと貧しい母子家庭などもあるだろう。
わたしは貧乏がどんなものか知っているし、アジのフライも好きだから、こんなくらいじゃへこたれんよ。
トシのせいで食事量もガタ減りだし、ガザの子供たちを思えば、これでもご馳走だ。
野坂昭如さんが描いた戦後の闇市の時代が、ふたたびやって来ないように祈るばかり。
日本の新しい首相も素顔がじわりと見えてきたけど、やっぱりバラまきがもっぱらみたいだ。

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2024年10月 2日 (水)

またイヴァンさん

わたしは経済に詳しいわけじゃない。
株なんかやったこともないし、いまの日本の景気が欧州なんぞよりマシなほうではないかということも、漠然と感じるだけで、専門的なことをいわれてもわからない。
それでも文章を読んで、相手がなにをいいたいか理解するようなことは、まあまあ得意なほうじゃないかと思っている。
ココログのブログの中には、ミリタリーおたくというべき人がいて、やたらに軍事のことに詳しいのに、ウクライナ戦争でウクライナがロシアと互角で戦っていると主張する人もいる。
“群盲象を評す”にならないかと心配だ。
細部にこだわるなら、そこから正しい全体像を導き出してほしいものだ。

こんなことを書いたのは、またココログの「イヴァン・ウィル」さんが言ってることに、疑問を感じるところがあるからだ。
新しい彼のブログを読むと、中国という国も完全にグローバル化された、つまりふつうの資本主義国家になったと思わざるを得ない。
中国が不景気を克服するためにしている対策・・・・金利を上げたり、企業や国民に補助金を出したり、貧しい人々に支援金を出す政策は、すべてアメリカや日本が不景気対策のためにしてきたものばかりではないか。
毛沢東時代のように、鍋や釜まで供出させて鉄を作れとか、稲の害をなすスズメを一掃しろなどという、経済法則や自然の摂理を無視した政策を取っているわけではないのだ。

イヴァンさんの文章を読んで気になったことがある。
“◯◯として一定程度の効果は発揮すると思われる”
“◯◯を示している部分もある”
こういう言い方は、相手のいうことを認めたくないのに認めざるを得ない場合によく使われるものだけど、ずけずけいわせてもらえば、たんなる負け惜しみになってしまうことがあるからご注意。

まだある(こちらが本文だ)。
『在庫マンション処理の問題はあくまで地方政府にやらせ、中央政府は責任を負わない、という形にしたいのだろうと思います
そうだろうか。
中国人というのは儲かるとみんないっせいに飛びつく傾向があるとは、以前のわたしのブログで書いたことがあるけど、地方の共産党幹部のなかには、土地の売買やマンション建設が打ち出の小槌のように思えたこともあるだろう。
そういう連中はバブルがはじけるとひとたまりもなかった。
しかし中央政府は資本主義の論理にしたがって、責任はすべてマネーゲームに狂った地方政府や企業や、投機にのめり込んだ個人に取らせた。
ただし銀行まで倒産が続出するようでは、国家の存続に関わってくるから、そのへんは微妙なサジ加減が必要だ。
イヴァンさんは中国政府の無責任のようにいうけど、これもまたアメリカや日本のような先進国が、何度も繰り返してきた不景気対策ではないか。

『この一連の景気刺激策が日本時間9月19日に決まったアメリカFRB(連邦準備制度理事会)による0.5%の利下げを受けて行われたものであることは明らかです』
これもアメリカの利下げに応じて、日本もとっている対応策で、中国だけが特別な対策をとっているわけじゃない。
こんなふうに中国の場合だけを取り上げていると、ウクライナ戦争で、西側がウクライナの被害には触れず、ロシアの被害だけを強調するのと同じことになってしまう。

中国が経済的に苦境にあるとはよくいわれるけど、先日のNHKの国際放送では、中国で女性の地位が向上しているという報道があり、女性のひとり旅が増え、観光地ではその対応に追われているとか、女性だけで営業している美容院が盛況という報道があって、どこが不景気なのかと疑問を感じるくらいだった。
NHKは、本心では貶したいのだろうけど、これでは日本の実情と変わらないし、少なくても外野が騒ぐような不景気とはとても思えない。

細かいことばかりに、いちいち反論していても仕方がないので、結論に行こう。
『国際経済は様々な部分で繋がっていますので、どの国もその国のことだけを考えて政策を打っても効果が出ないのです。習近平氏は「中国式現代化」を盛んに唱えていますが、もし習近平氏が世界経済と分離した形で中国の現代化を独自に進めようと考えているのだとしたら、そのこと自体そもそも無理があると私は考えています』
中国が単独で現代化を進めるるのは無理だそうだけど、それでは中国に制裁をかけ、単独化に追いやっているのは誰なのか。
わたしは中国が世界経済と分離したかたちでやっていこうとしている根拠などひとつも知らない。
むしろ安価な日常品生産国として、世界でそれなりの役割を果たしてきたのではないか。
中国の不景気をいうならアメリカや欧州はどうなのだ、日本は景気がいいのか。
そういうことを無視して、中国のことばかりをけなすのでは、そのへんの薄っぺらな右翼サイトと変わらない。

制裁を受けるようなことをするから悪い。
ロシアに支援するからだ、中国の自業自得だというのかも知れないけど、それについてはわたしのブログを読んでもらえば、ロシアにはロシアの立場があり、中国にはロシアを支援しなければならない理由があることもわかるだろう。
すぐに制裁をふりまわすアメリカのことも考えないと、全体像は理解できないはずである。

わたしはイヴァンさんに恨みがあるわけでもないし、いま日本全国に吹き荒れている、中露を貶そうという薄っぺらな右翼サイトに比べれば、反論する価値があると思うからこういうことを書いているのだ。
願わくば、公平客観的という原則に立ち返って、細部ではなく、全体像を把握してもらいたいものである。

じつはこの記事をブログに載せようかどうかずっと迷っていたのだよ。
他人がなにを書こうとおおきな世話だし、よそのブログにいちゃもんをつけてばかりじゃ、わたしの人格まで疑われてしまいそうで。
しかしイヴァンさんのブログが偏ったもので、世界の分断を助長させ、日本を戦争に導くのに加担するものなら、未来をしょって立つ若者たちのためにも見て見ないふりはできない。
さて、どうだろう、彼はわたしのブログを読むだろうか。

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本日のデタラメ(NHKの)

今朝のNHKニュースを観ていたら、イランがイスラエルをミサイル攻撃したそうだ。
そりゃやりたいことをすべてやってるイスラエルを見れば、国内をなだめるためにイランもたまには攻撃したくなるだろう。
待ちかまえていたイスラエルは、ミサイルのほとんどを撃墜し、被害は破片で市民がケガをした程度だそうだ。
そのくせこれを口実に徹底的にイランに反撃するつもりらしい。
また軍人市民を問わず、死者が積み上がるのか。
ネタニヤフさんは完全に狂ったとしか思えないな。

捕虜になったウクライナ兵が、ロシアで拷問を受けているという報道もあった。
おかしいじゃないかと、素人のわたしでさえ思って、このことをブログに書いたこともある。
あまりわかりやすいNHKのプロパガンダに、つい笑ってしまう。

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2024年10月 1日 (火)

最近の戦況

ヒズボラの指導者が殺されたって。
アメリカが供与したバンカー爆弾を使ったらしい。
もうやりたいことはすべてやるというイスラエルには、恐怖さえ感じてしまうよ。
これだけやりたいことをやられていたのでは、いくら中国でも反イスラエル勢力やイランに、自制しろとはいえない。
しかし転んでもただで起きるなとはいえる。
反撃するならアメリカの大統領選挙の直前にやれ。
イスラエルが反撃されればバイデンさんは当然イスラエル支援に乗り出すだろうし、バイデンさんの後継者をもって任ずるハリスさんもとうぜん追従する。
これで完全に米国のイスラム票は民主党から離れる。

トランプさんが大統領になったら、それを口実にただちに反撃を停止し、また米国のジリ貧を待つ。
くやしいだろうけど、イスラエルを孤立させる戦略のほうが重要だ。
と、このくらいの戦略もないのが、アメリカにくっついていれば間違いないという日本の政治家だ。
台湾人も戦争の成り行きをじっと眺めているのだ。
アメリカが世界から孤立してでもイスラエルの味方をしようとすれば、彼らも考えることがあるだろう。
台湾有事なんてものがなくなれば、日本人にとっては幸せでもあるけどね。

ところでクルスクで越境攻撃をしたウクライナ兵はどうなっただろう。
動きがないということは、ロシア軍相手に持ちこたえているという見方をする人がいるけど、わたしの想像では包囲されてにっちもさっちも行かなくなっているんだろうね。
どうしてロシア軍は一気に殲滅しないのか。
プーチンは戦後のことを見据えているんだよ。
ここで一気に侵入軍を殲滅して、ロシアは残虐だという印象をウクライナ国民に与えたくない。
いちばんいいのは、NATOに属するより、むかしから親戚付き合いのロシアのほうがいいやと考えてもらうことだ。
だから越境したウクライナ兵は、がっちり包囲して兵糧戦に持ち込み、日干しになるまえに彼らが自主的に降伏するのを待とう。
プーチンはこう考えているんだと思うけど、日本人は自分が信じたくないことはハナっから信じないという人が多いからねえ。
わたしの予想では、近いうちに侵入軍は降伏すると思う。

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