ココログ列伝08
わたしは固苦しい文章がキライである。
まじめな文章もキライである。
だからどうしても筒井康隆調に、といってもわかんねえだろうな。
いまどきの若いモンでこの作家の本を読んだ人がどれだけいるだろう。
わたしは若いころこの作家の短編を読んで笑い転げ、文章を書くならこうでなくちゃいけないと思うようになった。
必要なのは皮肉とユーモアなのだ。
だいたいわたしがまじめな文章を書いても読んでくれる人なんかいるわけがない。
ココログには立派で、まじめな文章を書く人がたくさんいる。
しかし文章離れのいわれるこの忙しい時代に、そんな固苦しいものを読んでくれる人がどれだけいるだろう。
だれも読んでくれなけりゃ、そんなもの自己満足のセンズリみたいなものだ。
わたしが目指すのはあくまで読んで面白い文章である。
ココログにおもしろい文章を見つけたので、ひさしぶりにココログ列伝に推挙しておく。
「久美のNEWSな日記」というもので、まあ、ふざけているというか、天然自然のままというか、だらだらと綴っているその記事が、新感覚派の文章みたいでおもしろい。
ウクライナ戦争ではウクライナ擁護派みたいだけど、じっさいにはウクライナについて何も知らないみたいで、この点はいまどきの娘の典型だ。
ほかにも現在の世相についていろいろ意見を書いているけど、その軽さがなんとも微笑ましい。
わたしはこういうのも好きだねえ。
本人は小説家志望だというから、将来は芥川賞をもらうかも知れない。
えっと首をかしげる人がいるかも知れないけど、そのころには読者のレベルも彼女と同列にまで落ちてるさ。
わたしが生きているあいだは無理だろうけど、未完の大器かも知んないぞ。
そういうわけで、なにかの最中にこのブログにつきあたると、必ず目を通すことにしてるのだ。
ヒマなときに肩のこらないささやかな時間つぶしを与えてくれる貴重なブログだ。
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