ガザの勝利者
イスラエルのガラント国防相は、「シンワルは敗者として追い詰められ、逃亡しながら死んだ」といってるそうである。
死んだことは間違いないらしいけど、敗者としてというのは間違っている。
今回の戦争を客観的にながめれば、シンワル氏の率いるハマスは、イスラエルや米国を国際的に孤立させることに成功した。
連日のように報じられるガザの虐殺は、イスラエルの横暴と、欺瞞に満ちた米国の実体を暴露した。
勝ち目のない軍事強国に戦いを挑んだ抵抗組織としては、完璧な勝利と言っていいのではないか。
ハマスがテロ組織というのもおかしい。
前項で書いた通り、ハマスはやみくもに相手を攻撃したわけではない。
イスラエルが憎いから、ただイスラエルだけを相手に戦っているわけで、どこの戦争でもある抵抗運動と変わらない。
抵抗するのが悪いといっていたら、フランスのパルチザンや、日本の神風特攻隊もみんなテロ組織ということになってしまう。
これもアメリカがそうだといえばみんなそうなってしまう実例のひとつ。
これほど執拗にイスラエルを憎む原因はどこにあるのかと、シンワル氏の経歴を調べてみたけど、ウィキペディアには、反イスラエルに至った遠因のようなものは書かれていなかった。
ウィキの記述にはあとから西側に都合のいいように書き換えられたものが多いから、これもその口ではないかと思える。
ウクライナ戦争や中国に関する情報でも、ウィキには偏向した記述が多いから要注意だ。
死んだパレスチナの子供ひとりには2人の両親がいる。
死んだパレスチナの父親には2人以上の子供がいたかも知れない。
これでは憎しみはねずみ算式に増えていくだけだ。
一時的に抑え込んだだけで、イスラエルが将来さらに多くのハマスを産んだことは明白だろう。
イスラエルはたったひとりの敵を始末するために、戦車や航空機や、国中の軍隊を動員せざるを得なかった。
あげくの果てに反イスラエル思考を世界にばら撒くとは。
最後に廃墟のビルのなかに追いつめられ、敵のドローンを見つめるシンワル氏の胸中には、目的は達したという安堵感がきっとあったに違いない。
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