中国経済
中国が不景気だという報道は、NHKにもSNSにもあいかわらず多い。
わたしはたまたまYouTubeの「テリちゃんねんるの人生」という映像を観た。
これはジョージア出身の娘が自分の国を紹介するものだったけど、ジョージアで日本の鎌倉に匹敵するような世界遺産の街に、訪問しているのは中国人観光客ばかりだったそうだ。
なんで日本人がいないのようと、旦那が日本人の彼女も不思議がっていた。
深く考えずに見過ごしてしまう人も多いだろうけど、わたしの世界に対するイメージは、こういう些細なことが積み重なってかたちになる場合が多い。
いったい中国のどこが不景気なのだ。
ただ漫然とSNSや日本の公共放送の報道だけを鵜呑みにしている人にはわからない。
まして景気というものは、他国との比較をしなければわからないことが多いのだ。
なにかというと、西側先進国と取り引きができなくなるぞと脅かす人もいるけど、中国と取り引きできなくて困るのは、西側先進国のほうだということに気がつかない。
いったいどうしてフォルクスワーゲンは、地元であるはずのドイツから移転を考えているのか。
文句をいいつつ、どうしてマクロンさんのあとからフランスの企業人がぞろぞろと中国を訪問するのか。
どっちつかずのイタリアのメローニさんは、うちは中国と悪い関係じゃないもんねと安堵しているのか。
中国が不景気だという人は、欧州はどうなのだ、日本は景気がいいのかということも考えなくてはいけない。
中国の不景気は西側の制裁のおかげじゃないかね。
皮肉なことに、中国が不景気になると、それはそのまま西側に跳ね返ってくる。
つまり西側は自分で自分の首をしめているわけだ。
NHKやSNSには、中国の不景気を嬉しそうに論じる映像も多いけど、出演している識者がみんなアンチ中国というのはどういうことなのか。
放送時間内に終わらせないとマズイのかも知れないけど、これじゃほかの意見、べつの見方なんか聞きようがないし、反論も出てきようがないじゃないか。
| 固定リンク | 0
コメント