米露会談
トランプさんがプーチンと電話会談をしたと、ワシントンポスト(WP)が報じている。
ロシア側では否定しているけど、もちろん西と東の言い分が食い違えば、こっちのメディアは問答無用でロシアの言い分を無視するのだ。
しかしまあとわたしも考えるんだけど、WPといえばピューリッツァー賞を何度ももらっているアメリカの名門新聞だ。
そんな新聞がウソをつくとは思えないから、ここはトランプ、プーチンの会談はあったことにしよう。
WPによるとウクライナ戦争の早期解決を協議したのだそうだ。
これってイケナイことか?
たしかに現時点ではアメリカの大統領はバイデンさんだけど、トランプさんは現職大統領を差し置いて、同盟や条約を締結したとか、密約を交わしたわけではない。
WPの報道をみると、協議内容もきわめて常識的なもので、次期大統領に決まっているトランプさんが、いつかは会談をしなければならない相手と、さっそく打ち合わせをしたようなものだ。
米国にはウクライナ戦争の落とし所が見えてきたようである。
クリミア半島と東部4州を割譲するかわり、ウクライナの政権維持と将来NATOに加盟することを認めるというもので、これならEUやNATOもメンツが守れる。
交渉ごとだからいくらか駆け引きはあるだろうけど、たぶんプーチンも納得するんじゃないか。
反対するのはゼレンスキーさん(と日本のNHK)ぐらいのものだ。
プーチンにすればとりあえず戦争を終わらせるのが最優先で、ウクライナがNATOに加盟しようがしまいが関知しない。
もちろん加盟して欲しくないけど、そこまでいうと和平はまとまらないし、トランプさんの顔も立てなければならない。
そもそもNATOは防衛のための軍事同盟で、ロシアにウクライナ全土を完全征服するつもりがなければ、いくらウクライナがNATOに加盟しても意味はないのだ。
こういう点では臆病風に吹かれて、あわてて加盟したフィンランドやスウェーデンも同じことこと。
NATOってのは加盟国の数では世界最大の軍事同盟だそうだけど、数が増えればまとまることもまとまらなくなることは、トルコやハンガリーが証明しているし、それだけ束になってもアメリカがいなければ、BRICSやグローバルサウスに抵抗もできないではないか。
戦争がやんでウクライナ国民が戦争の実態を冷静に分析するようになれば、ゼレンスキーさんと西側の欺瞞もあきらかになるだろう。
さらにその先には、ロシアのエネルギーがなければ経済が苦しいことや、ウクライナ戦争で疲弊したEUが無力であることもわかってくるだろう。
ロシアとしてはスラブ人同士の殺し合いに決着をつけて、あとは中国やインドと協力して国内の繁栄に専念すればよい。
そのうちウクライナのほうから、BRICSに入れてくれと言い出すのではないか。
わたしの見方はこんなものだけど、ゆいいつのガンが、関係ないくせにそれはウクライナの敗北を認めることになるから、ダメだダメだを連発する日本の公共放送ぐらいのもんだろうねえ。
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