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2024年11月24日 (日)

トランプの手の内

トランプさんとイーロン・マスクが並んでいる映像を観たけど、べらべらまくしたてているマスクのとなりで、トランプさんはぼけっと彼の話を聞いているだけ。
もしもマスクが腹に一物のある企業経営者で、立場を利用して自分の会社に利益誘導をするような人間なら、完全にトランプさんを籠絡したなと思ってしまう。
しかし現時点ではマスクがどんな人間なのか、なにを計画しているのか、ぜんぜんわからないのだ。
アメリカの経営者なんてみんな究極的には金儲けが目的さというなかれ。
イーロン・マスクは、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツと同じ、アメリカのIT企業から成り上がった人間で、金儲けよりも自分の夢に向かってつっ走るタイプの人間だと思う。
アメリカの政治は根本から叩き直さなければいけないと考えて、そのあたりがトランプさんと意見一致したのかも知れない。

トランプさんの人事がつぎつぎに発表されているけど、そっちのほうはどうにもろくなのがいなくて、NHKの格好の餌食になっている。
しかしトランプさんが荒っぽい方法で、腐敗しきったアメリカの政治を変えようとしているのだとしたらどうだろう。
アメリカの政治家の大半は、これまでのようにいかに業界とつるんで、いかに献金を受け取るかということしか興味がない。
トランプさんはそんなどうしようもない連中の中から、閣僚を選んで任命しなければならないのだから、ろくなやつがいないのも当然だ。
彼は自分が任命した閣僚を信用しておらず、やつらはただの飾り物、おれのいうことをハイハイと聞いていればいいんだと考えているのかも知れない。

伝統的なアメリカ政治にメスを入れようというのは、民主党、共和党の双方の政治家から危険視される政策でもある。
だからトランプさんの闘いはひじょうに困難なものになるだろう。
たった4年の任期のあいだにアメリカの政治を変えられるかどうかわからないけど、わたしが希望しているウクライナ戦争の終結は、トランプさんの選挙公約のなかでは目に見える成果を出しやすいほうだから、とりあえずこれだけ片付けてもらえば、わたしはそれ以上ぐちゃぐちゃいわない。
トランプさんが失敗すれば、アメリカの混乱は続き、腐敗政治も続き、また献金目当ての民主、共和の闘いが続き、アメリカの凋落は止まりっこないんだから。
いったん落ちるところまで落ちれば、第2、第3のトランプさんが現れる可能性もある。

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