昨日のNHK
昨日のNHK国際報道は、視聴者の声を募集しながら、アメリカの大統領選挙についてあれやこれやと。
「皆さんの声と考える」だって。
“皆さん”というのが公共放送のいうことは間違いがないと信じるオメデタイ人ばかりなのに。
ゲストが東洋大学教授で米保守系シンクタンク上級研究員のYさんと、同志社大学の准教授のMさんというふたりの女性識者。
いずれも過去にNHKに出演して、NHKのおもわく通りの発言をしていた人だから、あまり真剣に聞こうという気になれない。
NHKの欺瞞を端的に物語るのが、ハリス、トランプ対談の報道だ。
最初の対談、これはトランプさんが移民はペットを食べていると発言して、ハリスさんが嬉しがったものだけど、これはちゃんと報じるくせに、FOXテレビとの対談、ハリスさんが決定的に落ち目になった事件についてはまったく報じない。
こういうことを冷静に観察していれば、大統領選挙の結果もあるていど予測できたはずなのに、NHKの海外特派員というのは、米国の主要メディアを翻訳してれば間に合う商売なのか。
主要メディアというのはトランプさんを目の敵にしているものばかりだぞ。
ふたりの女性識者も同じ穴のムジナで、ハリスさんが敗北するのは当然という発言はひとつもなかった。
彼女たちはどうしてロシアがウクライナに侵攻した、国際秩序を力で変更したと考えるのか。
キューバ危機を見ればわかる通り、国家にはゆずれない一線が・・・・と書こうとして、そうか、このふたりはその当時、まだ生まれてなかったもんなと気がついた。
それでもNHKに出演して、大衆の面前で喋るなら、もうちっと歴史を勉強してほしいやね。
ロシアが悪だという前提の人とまじめに話をする気にはなれないし、いちばんの問題は、出演者全員が同じ方向を向いている人ばかりだということだ。
反対意見を持つ人を参加させない報道番組が公平なものとは思えない。
いまの時点でトランプさんについてとやかくいっても仕方がない。
トランプさんが大統領だったころは、ウクライナ戦争もなかったし、パレスチナの虐殺もなかった。
意外に思う人がいるかも知れないけど、トランプさんは基本的に平和主義者、少なくともバイデンさんのように無責任に戦争を煽る大統領じゃないから、これからどうするかはいまは未知数だといっていい。
彼は北朝鮮とまじめに対話しようとした。
それもぐずぐずしないで直ちに実行に移す。
相手がわからず家だったから、やめた、やめたといって帰ってきてしまったけど、けっして実力行使にまで踏み込まなかった。
イスラエルに対しても戦争を続行させるかどうかはわからない。
にもかかわらず、ふたりの女性は、過去がそうだったから、トランプさんはこうするだろうと断言するのだ。
平和主義者のトランプさんだけど、大統領になったあとは苦労するだろう。
経済問題は、制裁さえすればどうにかなるというほど簡単なものではないし、他国の輸入品に高額の関税をかければ、まわりまわって自国民を苦しめるだけだ。
いますぐ実行できて、しかも簡単な問題はウクライナぐらいのもんだよ。
そもそもウクライナが、米国民の税金をつぎこんで死守せねばならないほど価値がある国だろうか。
民主主義を守る?
ウクライナ自身がオリガルヒに支配された民主主義国家とはいえない国なのに、なぜそういうのか。
わたしはトランプさんの将来については、もっと先まで様子を見ようと思う。
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