« またありんくりんサン | トップページ | 思い出話 »

2024年11月20日 (水)

NHK

中国の殺傷事件について書いたばかりだけど、そのすぐあとにまたダメ押しみたいなかたちで暴走事件が起きたようだ。
こうなるとNHKのいう、中国には閉塞感があるというのも、あながちデタラメではないかも知れない。
そこで閉塞感があるとしたら、原因はなんだろうとわたしなりに考えてみた。
もちろん相手の立場を忘れないわたしのことだから、最初から中国をけなしたいと思う人は読んでもらわなくて結構だ。

わたしは団塊の世代の日本人だ。
いまの若いモンにはわからないだろうけど、わたしの子供のころには、まだ郷里の田舎には江戸時代から連綿とつながる、自然と一体になった農村風景が残っていた。
青空を写す湖のような水田や、秋になれば黄金色に色づく稲田は、日本の原風景といっていいものだ。
そういう風景を知ってるわたしでも、最近の時代の変化にはついていけない。
子供たちに美しい景色を残してやりたいと思っても、人間的なアナログ社会から非人間的なデジタル社会への変化はとどまるところを知らない。

そういう変化が、わたしという、とくに長生きでもないフツーの人間の一生のあいだに起こった。
中国はその半分の時間で同じところに到達しようとしている。
時代の変化についていけない人間も、人口14億にふさわしいくらい多いんじゃないか。
もともと人間というのは、ほうっておけばとことんまで格差を拡大させようとする貪欲な生きものだ。
金さえあればなんでもできる。
格差の少ない日本でさえ、ときおり前沢友作さんのように、むかしならにわか分限者といわれた一代成金で、宇宙旅行までするような金持ちが現れる。
自分もあんな金持ちになりたい、しかしそりゃ無理だ、そうかといって汗水流して働くのも馬鹿らしいと、四畳半に閉じこもって煩悶する若者がいたとしたら、これも閉塞感といえるのではないか。

中国にそうした若者が増えていてもおかしくない。
だからNHKのいうことも部分的には合っているかも知れない。
いまの日本には闇バイトなんてものがある。
他人を殺傷して捕まらないはずはないし、人生を棒にふる可能性があるのに、似たような事件はあとを絶たない。
若者がそういうものに手を出すのはなぜなのか。
世のなか金がすべてだという風潮が、彼らをヤケッパチ気分にさせてないだろうか。

中国政府はどうやら日本を見習ったようで、格差の拡大を阻止しようとしているようだけど、それでも社会から疎外されていると考える若者をゼロにはできまい。
中国政府が刃傷沙汰を隠そうとするのも、SNSなどで拡散されて、影響される人間が出ることを恐れているからじゃないか。
さらにいまの時勢なら、西側がこういう事件を取り上げて、裏から煽ることも考えられる(NHKがやっているように)。
やっぱりいちばん問題は、世の中の閉塞感を中国だけのもののようにいって、特定の国を貶めようというNHKの姿勢だよ。

| |

« またありんくりんサン | トップページ | 思い出話 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« またありんくりんサン | トップページ | 思い出話 »