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2024年12月

2024年12月31日 (火)

今年最後のぼやき

  見上げれば星また星の師走かな
なんてことのない平凡な俳句である。
しかしこれに「老いぼれた老人が足の運動というルーチンの途中でボヤいたもの」という前書をつければ、たちまちしみじみと、死にかけたじいさんの悲哀が伝わってくる名句になる(ような気がする)。

わたしの深夜の徘徊も、今夜は自転車で初詣にでも行ってみるつもりだから、今年は昨夜で終わりである。
この季節は世間の商業活動がひと休みになって、交通量もがたっと減るので、木々のこずえに星がきれい。
ついつい空を見上げてしまう。
ひときわ輝く木星は中天にある。
映画「山猫」のバート・ランカスター扮する年老いた公爵になったつもりで、星につぶやいてみる。

世界が分裂と対立ではなく、また仲良くなるってことは、永遠に、いや、わたしが生きているあいだには来ないんだろうか。
中国やロシアを思う存分かけめぐった若いころがなつかしい。
当時と比べれば、狭くなるはずの世界が、なんでますます遠いものになるのか。
未来は、子供たちは、美しい地球は、いったいどうなるのか。
わたしは奇跡的にめぐまれた場所で、奇跡的に幸運な時代を生きたことになるのか。
そりゃとっても申し訳ないことだなと思いつつ。
やれやれ。

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2024年12月30日 (月)

ソースは朝日

あと今年も2日。
ちっとはこころ穏やかに過ごさせてくれよといいたくなるけど、今日のネットニュースの見出し。
露プーチン大統領が四苦八苦 アゼルバイジャン大統領に2日連続で電話
なんだかプーチンがおたおたしているように見えるけど、彼は逃げも隠れもせず、きちんとアゼルバイジャンに謝罪している。
説明が足りないからと、あとからもういちど説明しているのだ。
これが誠意でなければなんだろう。
ウクライナ戦争ではもっともっと多くの兵士たちが死んでいるのだ。
プーチンはさっさとウクライナ戦争を終わらせたいのに、西側がいつになってもやめさせない、そういう事情も相手のアリエフ大統領は心得ているはず。
中央アジアには貧しい国が多く、ロシアに労働者を派遣しているくらいだし、派遣された労働者が西側に釣られて、ロシアでテロをした事件もあった。
戦争状態にある国で、被害が出るのはお互いさまと、周辺国家の政治家にはわかっているだろう。

よく読むと、このニュースのソースはテレ朝(朝日新聞)だ。
反骨の精神を忘れて卑劣な報道機関に成り下がったあの朝日新聞だよ。
もう読まなくても内容は察しがつくじゃないかね。

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2024年12月29日 (日)

やっと書き上げた

今年最後のNHK国際報道の話題(27日の深夜に放送されたもの)。
報道というより、今回は視聴者参加型の意見交換会だ。
一般視聴者以外の参加者としては、一橋大学院教授のIさんというきれいな女の人、もうひとり東京大学教授のUさんという、平和でノーテンキな顔をした、カルト宗教にすぐ騙されてしまいそうな男性(むかし島田なんとかいうこういうタイプの教授さんがいたっけ)。
キャスターは悪名高い油井秀樹サンと、美しい酒井美帆ちゃんに、美醜とは関係ない栗原望クンのトリオである。

今年はアメリカを始めとして、ロシア、インド、台湾、そのほか70以上の国で選挙がおこなわれた選挙イヤーだったんだそうだ。
それは文句のいえない事実だけど、NHKが解説すると、とたんに偏向の臭いがふんぷんとしてくる。
自由で公正な選挙といったって、それをいうほうが最初から西側のイデオロギーに染まっていたのでは意味がないじゃないか。
由井秀樹サンの誘導尋問や、栗原クンの原稿にそった質問など、こまかいところにいちゃもんをつけていたらキリがないので、大ざっぱに主要テーマだけにいちゃもんの的を絞ろう。

まずルーマニア、ジョージア、モルドバなどの選挙が取り上げられて、ごちゃごちゃいってたけど、すべて西側の価値観の押し付けで、現地の状況を無視していた。
これらの国はウクライナからも近いので、戦争の推移を日本人よりじかに感じているだろうし、かってはロシアと同盟国だったせいもあって、いまでもロシアに親近感を持つ国民も多いという。
西側との結束よりも、景気をいますぐよくしてほしいと考える国民が多いんじゃないかね。
そういう国民にとっては、エネルギー資源の豊富なロシアと組んだほうが得だと考えたこともあるだろう。
つまりロシアの介入というより、これらの国の国民の自主的判断だった可能性も十分に考えられるのだ。

ちなみに日本でユーチューバーをしている、ジョージア出身の「テリちゃんねる」のテリちゃんも非難の声を上げていたけど、これはどうも日本人の亭主になにか吹き込まれた感じがするな。
テリちゃんがいまどきの若いオンナの子らしくない意識の高い女性だったとしても、欧州寄りの政権ができれば、ジョージアもすぐに日本のような国になれるとカン違いしているんじゃないか。
日本がいまのように国際社会で特別な地位を占めているのは、民主主義や資本主義の先駆けになるような、300年も続いた徳川幕府の善政のおかげだということを知ってんだろうか。

台湾の選挙も出てきたけど、投票まえに候補者を誹謗する映像が出まわったのがケシカランという。
きれいなIさんは、ロシア、中国、イランなどがサイバースクワッティングという手法を使って、介入したと当然のように発言していた。
あんまり聞かない言葉だけど、サイバースクワッティングって、西側は使えない手法なのかい。
ここで問題になったのが、番組の主要テーマでもあるSNSの選挙への影響で、視聴者からも「民主主義とSNSは相性が悪いのですか
これからはSNSによって選ばれるSNS民主主義になるのですか
などという質問があった。

ノーテンキのUさんはぐちゃぐちゃと答えていたけど、どうもいま流行りの生成AIの回答みたいで、まともすぎて平凡で、いちゃもんをつけるのに苦労するものだった。
彼によるとSNSの問題点は、身近な他人と対話したいという気持ちを妨害し、遠方にいる気の合った人とばかり話すことになるということだそうだ。
気のあった仲間たちとの会話だけになるというのは、以前からSNSの弊害といわれてきたけど、そう仕向けているのはNHKのほうじゃないか。
ロシア擁護派の意見をまったく認めないってのはどういうことなのよ。
日本のマスコミが大政翼賛会同盟を組み、口をそろえて同意見に統一されてるってのはどうなのさ、えっ。
これじゃ最初から息のあった仲間としか話しようがないじゃないか。

ガツンといわせてもらうけど、SNSはあちら側ばかりが使うものじゃないんだよ。
SNSを利用して選挙の結果や、国民の声を操作できるなら、同じことが西側にだって出来るはずなんだ。
ロシアや中国がやったやったと主張して、インターネット先進国のアメリカ、西側がやらないと考えるのがおかしい。
こういう点ではSNSはまったく公平なものともいえる。
責任をSNSに押しつけるのはおかしいし、おそらくSNSは将来もっと強力な選挙ツールになるだろう。
そのときにダマされないように、わたしたちはもっともっと公平な考え方ができるよう、わたしみたいな異端の意見にも耳を傾けておく必要があるわけだ。

NHKにしても、NHKを無条件で信じている人たちにとっても、相手国の国民をなめすぎていないだろうか。
その国の住民がことごとく買収されるわけもなく、選挙結果の大半は国民自らの自主的判断だったとどうして思えないのか。
台湾ではすでに一般の国民の中にも、アメリカに利用されたくないという市民もいるし、日本の先島諸島にも、日本政府のいいなりになるのは危険という人もいる。
人々はバカじゃない。
なにかというと便利な御用解説者を引っ張り出して、一方の意見が正義であることを押しつける。
国民が公平で客観的な考えをするのを阻害してるのがNHKだ。
だいたいなんで日本がそんなに外国のことに一喜一憂すんのさ。
民主主義の未来について危機感を持っているから?

その民主主義の未来についての疑問も、この番組の主要テーマだった。
とにかく感じるのが、民主主義がゼッタイに正しいという考え。
ドイツやフランスでは極右が台頭してきた。
民主主義を見直す時期が来ているとしか思えないのに、NHKはあいかわらず、まずこれを守ることを前提に話を進行させようとしているようにみえる。
いったいこれから先、民主主義はどうなってしまうのだろうと、視聴者の意見でも民主主義に不信感を抱き始めた意見が多かった。
民主主義が正しく機能するために必要なことは
これは視聴者からの質問で、ノーテンキさんの意見は「政党というものを根本から変えなければいけない」というもの。
この点はわたしと同意見である。
わたしたちは既存の原則を死守するのではなく、それを変革する時期に来ているのだ。
来年はトランプさんの再登場の年だ。
彼もアメリカを大改革しようとしているのかも知れない。
それなのに、まだトランプさんの本心がわからないにもかかわらず、NHKは彼を攻撃するのに必死だ。
支離滅裂放送局とはこういうことである。

わたしはウクライナ戦争が始まってから、世界に蔓延している欺瞞の数々に気がつかされた。
アメリカという国、その国の大統領の正体、詐欺師大統領にお付き合いするG7の国々、そしてNHK(と日本のマスコミ)に引きずられる日本の国民。
何度でも繰り返すけど、来年以降の未来社会において、いちばん大事なのは、個人が自由な考えを持ち、自分の頭で考えることだ。
公共放送だからと信用してしまうのではなく、かならず自分の頭で考えることだ。
来るべき2025年に信じるべき例外があるとしたら・・・・
うん、わたしのブログだよ。
わたしの見立てはけっこう当たるんだ。

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謝罪と言い訳

いま遅い朝メシを食って、録画しておいたNHKニュースを観てみたけど、プーチンがアゼルバイジャン機の撃墜を謝罪したそうだ。
またわたしの予想が当たったね。
ロシアが犯人だろうとわたしが書いたのは27日のことで、プーチンが認めたのは今朝(29日)のニュースだ。
撃墜の理由もわたしが書いたとおり。
悲劇を繰り返したくないなら戦争をヤメロと、また繰り返すのも同じこと。

27日のNHK国際報道について書くのは、何度も録画を見直しながら文章をまとめているから、まだ時間がかかりそう。
なに、年末から正月にかけては、国際社会ニュースは入ってこないんだから、のんびりボケ防止のヒマつぶしにやってます。

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2024年12月28日 (土)

今日は

気のドクに、石破クンの言いようが変わってきたね。
当初は大統領就任式の前にトランプさんと会うと言っていたのが、あとでもいいと変わってきた。
おそらくトランプさんの反応がかんばしいものではないから、こりゃ無理だというので、あとでもいいやに変えたのだろう。
ふつうならこのあたりで、トランプさんは石破クンが好きじゃないんだろうなと考えるもんだけど、NHKはやっぱりアメリカは日本を重要視していると言い張るのだろうか。

いま今年最後のNHK国際報道を観て、いちゃもんを整理してるんだけど、昨夜はひさしぶりに食あたりして夜中にのたうちまわって、今日は大晦日だから終活しようと部屋の不用品の選別もしているところ。
ま、明日から新年まで国際ニュースはお休みだ。
いちゃもんはあとにしてかまわんだろう。
ウクライナ擁護派や、民主主義至上主義者には気に入らないだろうけど、わたしのいちゃもんは真理をついているし、いちゃもんのつけ所はたくさんあるし、おもしろいことで有名(?)だから楽しみにしていてくんなさい。

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2024年12月27日 (金)

とめないNHK

アゼルバイジャンの飛行機が落ちたって。
もちろん犯人はロシアに決まっている。
というのは早計だけど、NHKなんか事故直後から犯人はロシアだといいたくて、しかし証拠がないもんだからムズムズ。
今日になって英国の放送局が報じるようになったら、嬉しがってこればかり報道してら。

ま、冷静に考えてもロシアの防空システムのせいだった可能性はあるな。
しかし原因はとなると、テロ国家化したウクライナのせいともいえる。
こじつけじゃなしに、ロシアの領土だったらどこでもいい、相手の油断していそうなところを狙ってドローン攻撃をやれ。
そんなテロ組織がやるような作戦を取らざるを得ないのがウクライナだ。
ロシアとしてはどこが狙われるのかわからないのだから始末が悪い。
どうしたって過剰防衛をしないわけにはいかない。
そういう戦況が招いた悲劇という可能性は高いよ。

腹が立つのはまたNHK。
「戦争はつねに悲惨な結果をもたらすことを突きつけています」だって。
それがわかっていて、決して戦争をやめろとはいわないのが日本の公共放送なのだ。

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解決策

すこしまえにわたしにコメントをくれた Hiroshiさん推奨の E.Toddこと、エマニュエル・トッドの書籍を要約した文章がネットに出ていた。
なんでもこの「西洋の敗北」という本は文春から発行されるそうで、ネットというのは文春オンラインだから、本の宣伝という部分もあるだろうけど、まあ、要約でも一読に値する記事だった。
内容はわたしがこれまでいってきたことと、ほとんど合致する、というと自慢の話になってしまうからいわずに置いて、つまりこれを読むとロシアを擁護してきた人は納得するけど、ウクライナを擁護してきた人はニガ虫をかみつぶすだろうということである。
詳しいことはその本を買って読むか、でなければ要約でもいいから読んでみることだね。

ここでは要約を読んで気になったべつの話題について語ろうと思う。
トッドさんは日本の経済危機についても触れていて、これを防ぐには移民を増やすこと、出生率を向上させることなんていっている。
これはいまの日本が、人口の減少に悩んでいるということを前提にした発言だと思うけど、へそ曲がりのわたしの見立てはちと異なる。
移民を増やすことが解決策にならないことは、ヨーロッパの例を見れば明らかで、いいことだけではなく、数々の問題を生じさせていることは、たいていの人が知っている。

だいたい人口減少というけど、それは外国から人手を確保しなければいけないほど深刻なものだろうか。
あちこちから人手が足りないという声が聞こえてくるけど、ほんとうに人間が足りないのだろうか。
給料が安すぎて若者が寄りつかないせいじゃないのか。
だから社員の給料を上げれば問題は解決するんじゃないかね。
トラック運転手をしても、家のローンが払えて、女房と子供を養える給料がもらえるなら、日本の若者もどんな仕事でもするし、家に帰ればせっせと子作りに励むだろうから、移民も出生率も同時に解消するではないか。
諸悪の根源は企業が仕事にいい給料を払わないせいだ。

ところがこの解決策にはまだ先がある。
順調に回転している資本主義社会では、給料というのはあるていど自然に決まるものなのだ。
ない袖は触れないから、社員にいい給料を払うためにはそれなり稼がなければならない。
トヨタやホンダのような車メーカーなら、たくさんの車を売らなければ、給料だけを増やせるわけがないのである。
しかも資本主義では企業間の競争も激しいから、車メーカーは“いい車を安く”供給して競争に勝たねばならない。

企業同士の競争が激しいおかげで、一般国民はいい車を安く手に入れられるというメリットもあるんだけど、労働組合がそんなことをいうのを聞いたことがない。
そうやってギリギリで競争をしているせいで、社員にまわせる分は少なくなるし、国営企業でもないかぎり、給料の上限も自然に決まってしまうのだ。
アップルやグーグルがときどき独占禁止法にひっかかるのは、資本主義が順調に回転しているせいである(NHKがひっかかったことは見たことがないけど)。

なにか解決策はあるだろうか。
ない。
どちらかを取ろうとすれば、もう一方のメリットを捨てなければならない。
いい給料をもらいたければ、高価で手の届かない車を、ショーウィンドウのなかに眺めてよだれでも垂らすんだね。
これが資本主義社会に生きる者たちの運命だ。
アメリカは例外のひとつなんだけど、この国は例外の多すぎる国なので、あまり参考にはならない。
そんなアメリカの行末はトッドの書籍を参考にしてもらうことにして、わたしがいいたいのは、ただ有名人の意見だけをむやみに尊重するのは危険ですよということだけなのだ。

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2024年12月26日 (木)

ああ、今日も

ああ、今日もNHKと書こうとして、思い止まる、わけがない。
わたしだってNHKの悪口ばかりいいたいわけじゃないよ。
ちゃんと受信料も払って、テレビはNHKしか観ないし、女子アナも民放のアナはみんな野球選手に目がないふしだらばかりみたいだから、おしとやかでしつけのよさそうなNHKアナのファンなんだよね。
だけどNHK、マスコミ、SNSを眺めると、恥も外聞もなく、あいかわらずデタラメの洪水だ。
しかもわたしが文句をつけなければ、まるごと信じてしまうポピュリストばかりじゃないか。
わかるでしょ、わたしの憤怒の気持ち。

今日の「キャッチ!世界のトップニュース」でもいいかげんな報道に血まなこになっていた。
デタラメが多すぎてどこからいちゃもんをつけていいのか、こっちも迷ってしまうワ。
トランプさんが大統領になることが決まって、ゼレンスキーさんは和平条件を変えたそうだ。
ロシアの占領地区をあけ渡すかわりに、NATOに入れろというつもりらしい。
NHKもこの方針を支持するつもりらしいけと、しゃあしゃあとしていわないでくれる?
NATOは紛争中の国は加盟できない規則なんだよ。
EUは民主的な政治、法治の精神、人権の確保が根づいているような国でなければ加盟できない。
ウクライナがこの両方に加盟できない理由がわかってないわけじゃあるまい。
これでもNHKがデタラメじゃないっていうのか。
ウクライナを負けさせないためには、規則を曲げるのも、どんな詭弁もOKだというのか。
わたしがいわなければ誰がいうのか。

そろそろ年末で、国際ニュースもネタも少なくなる時期だから、ブログは来年まで休戦しようかと思ったけど、BSの国際報道は27日まで放送するらしいから、わたしもぎりぎりまで、いいや、NHKのデタラメがあるかぎりいうぞ。
わたしのブログを楽しみにしている人だって、昨日は・・・・昨日はたったの109人だ。
そんな馬鹿なことがあるかって、ココログのアクセスカウンターにも憤怒がいっぱいで、それがブログ継続のエネルギーになっとんのよ。

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花ふたつ

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ずっと以前に花屋で変わったかたちの花を見かけた。
珍しいってんで買ってきたら、翌朝の日のあたる時分にとじていた花がみんな開いて、なんだ、カタバミの一種じゃないかということがわかった。
これが冒頭の写真で、名前はオキザリス。

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鉢植えで買ってきたので、その後花壇に植え替えたら、ほどなくして枯れてしまったから、人間がまめに面倒をみなければいけない虚弱性の花かと思った。
そんな話を知り合いにしたら、その花はわたしの家に毎年咲くよといって、種の含まれた土をくれた。
半信半疑で去年花壇にばらまいたら、盛大に花をつけた。
けっこうタフで、面倒のかからない花らしい。
今年も知り合いから種を含んだ土をもらって撒いておいたら、前年と今年の分もあわせて、盛大に花開いた。
それが3番目の写真。

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花壇にノースポールを植えた。
ノースポールというのは白い菊みたいな花で、冬に咲き、しかも根づきやすく、なかなかしぶとくて手間がかからない。
ということを、もう3年ちかく花壇にかかわってきたわたしは、少しずつ学んできた。
で、いま3つのタイプのノースポールが花壇に植えてある。
ひとつは花屋で種を買ってきて、ベランダでようやく芽が出てきたのを花壇に植え替えたもの。
もうひとつは花屋であるていど育っていた苗を買ってきたもの。
残りのひとつは、去年の花からこぼれた種が、自然に発芽したものだ(写真は左から上記の3つを並べたもの)。
3つの成長をじっと見守るわたしも、いくらか花咲か爺さんの貫禄がついてきたかもしれない。
タノシイ。

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2024年12月25日 (水)

NHKの報道

ああ、今日も愉快なNHKの話題だよーん。
国際報道に、日本にやってくる中国人が増えているという報道があった。
日本に亡命する中国人かと思ったら、そこまで切羽詰まったものではないようで、商売上手な中国人らしく、商売をするのが目的で来日した人間も多いようだった。
日本で商売をするには経営・管理ビザというものが必要だ。
ビザを発行するのは日本政府なのだから、日本政府がそういう中国人を招致しているようなものじゃないか。
今日は岩屋外務大臣が中国で王毅外相と会談をして、日中の懸案事項を話し合うという。
関係改善をさっそく実践しているわけね。

中国人が日本にやってくるのは、言論統制や将来に対する不安が理由とNHKはいうけど、日本だって日がな1日政府にブウたれている人は、(少ないけど)一定数はいる。
いったいどのくらいの中国人が日本に来ているのだろう。
それを知りたいと思ったけど、すでに結婚して日本に住んでいる中国人もたくさんいるし、番組を観ているかぎりではわからなかった。
こんな報道でも、表面的なことではなく、裏をのぞけば、あるいは推察すれば、いろんなことがわかるものだ。

最初に取り上げられていた来日中国人は、日本でライブハウスを経営している中国人で、あちらではあらかじめライブの内容を、当局にな提出しなければならないのがうっとうしいとか。
不平不満をごちゃごちゃ並べていたけど、日本ならなんの制約もなしに、自由な活動ができると嬉しそう。
まあ、日本はアジアのニューヨークだからな。
混乱と退廃ぶりまでアメリカ並みだよ。
反体制派にとっては中国より日本のほうが住みやすいのは当たり前だ。

また日本で本屋を経営している中国人も出てきた。
中国では販売することのできない書籍を売っているという。
そしてときどき日本で活躍している中国の知識人を招いて、中国への抗議講座なんてものを開催しているらしい。
しかもその模様をネットで発信しているという。
じっさいにネットで観たといって、中国から参加した中国人もいた。
ということは日本〜中国間はそれほど問題なく往来ができるらしいし、ネットで観たということは、ネットも規制されてないことになる。
おもての部分だけをノーテンキに観ていないで、背後に注目すればいろんなことがわかるものだ。

NHKは中国が国民に嫌われていると印象づけたいようだけど、中国政府は太っ腹だ。
海外でならなにをしようと干渉しない方針のようで、香港の自由の女神の周庭ちゃんも、カナダでやるならなんでも勝手にやっとくれという態度。
天安門事件で学生運動のリーダーだったウアルカイシも、以前に同じことをされて、しまいには国に帰りたいと泣きついたことがある。
太っ腹というのは余裕があってこそできることで、出て行きたければ勝手に出て行け、損をするのはそっちのほうだという自信があるのだろう。
こんな少数派を強調して報道するNHKも、そのうちハシゴを外される。
わたしにすれば、こういうNHKの必死ぶりが何よりもおもしろい。

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2024年12月24日 (火)

ケーブル切断

またNHKで申し訳ないけど、BSの国際報道でバルト海の通信ケーブルが切断された、犯人はロシアか中国だろうって報じていた。
笑い話にしても笑えないね、バカバカしくて。
そんな報道をしているのは日本だけじゃないかい。
だいたいなんで海底ケーブルを切断する必要があるんだ。
NATOのインターネットを妨害するため?
犯人をうんぬんするまえに、どうしてそんなことをする必要があるのかということを考えよう。

インターネットの起源を考えてみる。
インターネットというのは戦争で通信ラインが破壊されたとき、べつの回路を使って通信ができるようにと考案されたものじゃなかったっけか。
通信ラインが網の目のようにはりめぐらされていれば、AからBへのラインが切断されたら、AからCへ迂回し、さらにDへ迂回し、DからEへ、EからFへ、Fから目的地のBに送って、まわり道になるけど、通信が途絶することは避けられる。
そういう軍事上の必要から考えられたのがインターネットだったんじゃなかったかな。
海底ケーブルが切断されたら、一時的に困る国もあるだろうけど、代替え用の通信方法があるなら、無理して切断工作をする意味はないわけだ。

しかも露中が疑われる理由が、ロシアの港を出た中国船がケーブル切断箇所で速度を落としたというだけ。
ロシアの港を出た船はほかにもいなかったのか、そのへんで速度を落とす理由はほかに考えられないのかという、ミステリー小説ならとうぜん説明すべきこともぜんぜんやってない。
ペスコフ報道官も、どうしてそんなにでっち上げばかりしたがるんだと笑っていた(NHKは不快感を表明したといっていたけど、どう見ても笑っているね)。
すぐあとに出て来たNATOの事務総長のまじめくさった顔とは好対照だし、NHKの海外特派員も根拠はありませんと正直にいう始末。
ちょっとでも因縁をつけられそうな事案はないかと必死のNHKを観ていると、わたしだって笑ってしまうよ。

インターネットは世界中のパソコンを網の目のように結んでいる(だからネットというんだ)。
わたしのパソコンも網の目の一部というわけだ。
どこかの国の軍事情報が、わたしのパソコンを経由していても文句はいわんよ。
あまりいうと、わたしが科学に無知であることがバレるからこれ以上いわないけど。

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2024年12月23日 (月)

イヴァンさんへの反論

ココログのイヴァン・ウィルさん、土曜日は彼のブログが更新される日で、いちばん新しい記事が気になる。
ちょっと内容が偏向しすぎているので、またわたしのこころの中に義憤の炎がめらめら、なにかひとこと言いたくなってしまった。
おそらく彼の文章をまじめに読む人は多くないと思えるから、ほうっておいてもいいんだけど、ボケ防止のつもりで反論してみよう。

ウィルさんは1984年ごろ、通産省通商政策局北アジア課という役職で中国にも赴任していたというから、いちおうお役人さんで、いまでも日本政府に義理だてしてるのかも知れない。
彼にいわせると中国は、彼が赴任していたころと比べて、「変わるどころか1980年代よりむしろ昔の時代に先祖返りしているじゃないか」のだそうだ。
そう見る人もめずらしい。
わたしが足しげく中国に通っていたのは90年代の初めごろからだけど、当時と現在を比べると、中国の変化はまさに劇的といえる。
そのころは上海のような都会でさえ、街を歩けばまだ人民服の年寄りに出くわすこともめずらしくなかったし、スラムのような集合住宅もあちこちに残っていて、たまにオマルに入れた前夜の排泄物を公衆トイレに捨てにいく人にも出会った。
女性の服装は全く垢抜けてなく、ちょっとモダーンな格好をした女性はむしろ浮き上がってしまう存在で、デパートの入口は自動ドアの代わりに透明のビニールが下がっているところさえあったのだ。
わたしは中世の国に迷い込んだような気がした(詳しいことはわたしの中国紀行を参照のこと)。

20241223

わたしが最後に上海に行ったのは2005年だけど、そのときでさえ街の変化は劇的だった。
最近ではSNSなどであちらの映像もたくさん伝わってくるから、いちども中国に行ったことのない人にさえ、若者たちの服装や考え方が、日本や西側先進国と変わってないことがわかるのではないか。
中国が変わってないという人がいたら、あんたの顔のまん中に並んでいるのは飾りものかといいたくなる。

いや、それは建物や道路などのインフラと、人々のライフスタイルなどの目に見える部分だけで、変化がないのは政治体制だというのだろうか(たぶんそうだろう)。
政治体制だとしても、いったいどういうふうに変わればウィルさんは変わったと認めるのか。
ようするに彼は民主主義だけが至上のものと考えていて、それ以外の体制はいっさい認めず、つまり日本のような民主主義国にならなければ変わったとは認めないつもりなのか。
この場合、いまのアメリカのていたらくを見れば、理想的な国としてアメリカを推す人はいないだろうから、日本、あるいはヨーロッパのいくつかの国が、ウィルさんの認める理想の民主主義国ということになるだろう。

日本を例にとって考えてみよう。
世界のすべての国が日本のような単純な民族構成じゃない。
中国は世界でも有数の多民族国家である。
こういう国が日本のような民主主義を取り入れたら、けんけんがくがく、いつになっても何も決まらないばかりか、政治が混乱して、金儲けには人一倍熱心な中国人のことだから、貧富の格差は増大し、かえって国民が苦しむことになりやしないか。
つまりいまのアメリカのようになるということだ(日本のようでもあるけどね)。
共産党(名称はなんでもいい)がきっちり統制しなければ、中国は西側に足をひっぱられて、ソ連と同じ崩壊の道をたどるだけだ。

40年経過すれば、どの国も大きく変わるものです
ウィルさんはこういって韓国やフィリピン、台湾をひきあいに出す。
今の韓国は1980年代の韓国とは全く違うなあ
といって、尹大統領の弾劾事件を持ち出したのにはたまげた。
韓国ではあいかわらず、大統領は変わるたびに刑務所に放り込まれるし、右か左にゆれるだけで、その政治体制も国民生活もぜんぜん変わってないじゃないか。
変わってるとしたら、少子高齢化という、先進国ならどこでも体験する病気を、ひとあし先に体験していることぐらいだ。
フィリピンにしてもしかり、アメリカの束縛から脱却するかと思ったら、最近ではまたアメリカにも接近していて、国をひっかきまわされている。
これこそ先祖返りというものだろう。
台湾はどうか。
国民による直接選挙で総統が選ばれるようになったことは大きな変化だけど、それ以降は大陸寄りかそうでないかの違いぐらいで、国民の生活も台北101が出来た以外にほとんど変わりはない。
わたしは韓国、フィリピン、台湾のどれよりも、中国が大きく変わったと信じているんだよ。

中国は北朝鮮と同じです
とはひどすぎる。
毛沢東の時代にはたしかに飢え死する国民もいたけど、いまの中国に政府の無策で飢え死する人がいるだろうか。
人々の認識もあまり変化しない状況ならばそうした(一党独裁の)状態は継続可能なのですが
というけど、中国ぐらい人々の認識が、この20年か30年のあいだに変化した国はないだろうというのがわたしの考え。
わたしはNHKの番組で、ネット環境が整ったのを機に、作物の通販事業に乗り出した農民の映像を観たことがある。
目先のきく若者なら、農民の子でも前澤友作クンのような起業家にさえなれるのだ。
ウィルさんはどうして人々の認識が変化してないというのだろう。

今年は香港が1997年に中国に返還されることを決めた、中英共同声明が合意された1984年から40年目の年に当たります
ウィルさんのいう40年前といったら天安門事件よりまえで、鄧小平の改革開放政策がなんとか軌道に乗ったころである。
1997年の香港返還もちょうど西側の衰退と、中国の繁栄が始まるころに重なっていて、これは香港市民にとっては幸運だったんじゃないかね。
もしも中国が毛沢東時代のままなら、香港のデモ隊は戦車に轢き潰され、機関銃でなぎ倒され、自由の女神の周庭ちゃんなんぞ、たちまちリンチだレイプだ強制収容所だと、カナダに亡命する以前にぼろぼろにされていただろう。

イヴァンさんはどうしてもこちら側からしか世界を見ないようだけど、香港・マカオは植民地時代に西欧によって強引に借り上げられた土地だぞ。
それを約束の期限がきて返してもらったもので、武力を用いたわけでもなく、国際法違反をしたわけでもない。
あくまで公平な見方をすれば、もともと合法的な中国の土地で、英国やポルトガルが返還に条件をつけるほうがおかしいのだ。
返してもらったあとは、中国政府がどう扱おうと他国が文句をいうわけにはいかないのだよ。

習近平氏は、鄧小平が作った『中国共産党トップのスムーズな世代交代のシステム』を自ら破壊してしまいました」という文言もある。
もしもいま西側との緊張関係がなかったらどうだろう。
近平さんが国家主席にいすわっているのは、西側がケンカを吹っかけてくるこの時期に、トップの顔をころころ変えるのはまずいと考えた結果じゃないのかね。
近平さんは背が高く、整列したとき、たいていの西側首脳に見劣りがしない。
あんがいこれが彼がトップに据えられている原因かも知れないよ。
先輩の胡錦濤さんにも先輩としての礼儀を尽くしていたし、少なくてもわたしには、近平さんが血まみれの権力闘争の果てに、いまの権力に到達したとは思えないんだよね。
これも中国が文明化した(あるいは民主的になった)ことの証明じゃないか。

習近平氏が唱える『中華民族の偉大な復興という中国の夢』は、『一帯一路』プロジェクトに見られるように、漢の武帝、明の永楽帝、清の乾隆帝の頃のような『中華帝国の復活』であることは明らかであり」ともある。
まあ、なんて大時代的な。
中華帝国、中華思想だなんて、まるで日本の右翼の言い分のようだ。
念のためいっておくけど、復活というのは変化でもあるのだから、ウィルさんが前述した「中国には変化がない」という文言と矛盾している。
あとで別の機会に書くつもりだけど、ほんとうに地球規模で未来のことを考えるなら、一帯一路に参加してしまったほうがいいとさえ、わたしは思っているのだ。

ロシアと同じように、中国はかっての帝国を夢見ているなんて言い出すようじゃ、イヴァンさんも対立をあおり、世界を分断させようという、そのへんのチンピラ右翼と変わらない。
そう思われたくなかったら、もっと公平で客観的な見方をしてほしいものだ。
わたしはナチュラリストもどきだから、そっち方面の要望を言わせてもらうと、むかしわたしは中国の動物園で、クマが残酷な見世物にされているのを見たけど、最近の中国は地球温暖化や野生動物の保護のような、国際協力が必要な分野でも、ぶれることなくまじめに取り組んでいるではないか。

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2024年12月22日 (日)

ボケ日記

あいかわらずマスコミ、SNSはデタラメの大氾濫だ。
わたしはよく考える。
ロシアや中国を非難する人たちも、日本のすべてのマスコミ・SNSが総力をあげて露中を非難するのを見れば、どこかおかしいと考えて当然だ。
ぜんぜんそんなことは思わず、大国のロシアが小国のウクライナを支配しようとしていると、単純に考えているような意識の低い人たちはともかくとして、少しでも考え深い人なら、一億総右にならえという大政翼賛会みたいないまの時代に、疑問を持たないほうがおかしい。

たぶんこういうことなのだろう。
報道が偏向していることはわかるけど、日本は西側先進国の有力なメンバーで、これまでアメリカを中心とする世界秩序の恩恵を最大限に受けてきた国のひとつだ。
全体としておかしいと思っても、世界秩序を変えて、中国やロシアが主導する新しい秩序に乗り換えるのは、つまり日本のこれまでの努力をフイにするような動きには、反対しないわけにはいかないのだ。

こう考えられる人はまだ意識の高い人といえる。
こんな人から反論されたら、わたしもたじたじとなるかも知れない。
しかし時代はどんどん変わるのだ。
日本もいつまでも過去の栄光にしがみついてはいられない。
年収の壁なんて年金暮らしのわたしにはまるで縁がないし、そんなものに因縁をつけて、仕事をしているような顔をする政治家にまかせておけない時代なのだ。

過去の栄光にしがみついているうち、取り返しのつかないところまで行ってしまう可能性もある。
栄枯盛衰は世の習いだと考えて、早く新時代に対応しなければいけない。
そのためにも過去の常識にとらわれない本物の革新政治家が必要なんだけど、そういう人材がいないか、いても国民の顔をうかがわなければいけない、これが民主主義国日本の悲劇だな。

アマゾンに電子レンジを注文したら、いつになっても承認のメールが届かない。
おかしいと思ったら、注文した画面のいちばん最後の確認ボタンをクリックしてなかったらしい。
ま、これもよくあるボケ症状のひとつ。
やれやれ、もう少しで今年も冥土の旅の一里塚が立つ季節だよ。
今日は家電店で安いトースターを買ってきた。
いままではそのままジャムを塗ったくって食べていた食パンだけど、明日の朝食からはこんがり焼いたトーストが食べられる。
こういうのも食道楽に入るのかしら。

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2024年12月21日 (土)

高級中華

1321

先日は知り合いにおごってもらって、高級中国料理を味わってきた。
なんと「北京ダック」と「フカひれ」のコース料理だ。
写真は上左から時計まわりに「大海老の特製チリソース」「上海蟹味噌の小籠包」「牛肉と季節野菜の炒め物」「フカひれスープ」で、ダックは食うのに忙しくて写真を撮り忘れた。
高級ということは値段でわかったけど、味の方は貧乏人には理解でけん。
数日まえに自分で作ったアスパラガスの炒めもののほうが、よっぽど美味かったぞい。
  賎民の身のほどを知る中華店
       ダック料理のよさってナーニ
  ふかヒレは半透明であんかけの
       なかにただよう椎茸のごと
  わが身にはただただ恋し行きつけの
        町の中華のあんかけもやし
“あんかけもやし”ってのは、わたしの好物のあんかけモヤシソバのこと。
吉祥寺の駅前にある町中華のモヤシソバが旨い。

この店で奇妙な体験をした。
食事中、やけにとなりの騒音が気になる。
わたしは耳が遠いので(左は聴力ゼロ、右がまあまあ)、店の人との会話も同行した知り合いに通訳してもらうほど。
バランスがよくないので、意味を聴き取るのはむずかしいけど、このときはとなりのテーブルにすわった客の話し声がラジオで聴こえるがなり声のよう。
10年ものの紹興酒を飲むと、いちじ的に聴力が過敏になるなんてことがあるんだろうか。
ひょっとすると死期が迫っている証拠じゃないかね。
と、つまらないことを考えるのは、歳のせいかも。
めずらしい高級料理もあの世への土産と考えれば惜しくないから、これからもたまには食道楽をしておこう。
貧乏人はたんとくやしがれ。

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TBS NEWS DIG

わたしはテレビはNHKしか観ない。
しかしYouTubeなどを観ていると、ときどき民放が制作した報道チャンネルにぶつかるので、そっち方面から民放の報道を観ることがある。
今日はたまたま「ICC裁判長にインタビュー」という民放チャンネルの見出しが目についたので、これはわたしもブログに書いたばかりだから、どんなことをいってるのか気になった。
ICCについては、あいからずバカバカしいことを大まじめに論争しているだけだったので、どうでもいいけど、このなかにプーチンの年末記者会見のことが出てきた。
なんだなんだなんだなんだなんだ、このチャンネルは。

ケシカランからリンクを張り、そのチャンネルの出演者もすべて実名をさらす。
チャンネル名はTBS NEWS DIGというもので、JNNの別部門らしい。
出演者はキャスターが松原耕ニ、アシスタントが出水麻衣ちゃん、ほかに解説がJNNの堤伸輔、さらに識者なる人物として、北海道大学教授の服部倫卓、朝日新聞論説委員の駒木明義、タレントのパッ君(パトリック・ハーラン)という顔ぶれ。

よくわかったのは、最初からプーチンの発言の欠点や失言を捉えようと意気込むチャンネルだったこと。
公平に見ればプーチンの発言は、正直に現実を話しているだけなのに、とにかく徹底的に相手の欠点や失言だけを拾い出し、それを自分たちの都合のいいように解釈しようというものだった。
会見のなかでプーチンが、ウクライナの領土を「奪い取った」と発言したことがある。
戦争では勝っているほうが、相手の拠点を奪い取ったと発言することはよくあるけど、プーチンは言い方がまずいと考えて、すぐに「取り戻した」と訂正した。
この程度の発言をつかまえて、さあ、ロシアの本音が出たとチャンネル出演者はみんな大喜びだ。
喜ぶまえにどうして、これこそプーチンが原稿によらずに発言している証拠と考えないのだろう。

記者会見そのものがやらせかもしれませんねというと、朝日の論説委員が出てきて、質問する記者や内容が始めから決まっている場合もありますと、自分の経験を得々として説明していた。
そんなことなら日本の国会のほうが上手だ。
国会の論争なんて始めから質問する内容がぜんぶ申告してあるんだぞ。

絶対に相手のいうことをすなおに聞こうとしない、これは問題じゃないのか。
日本政府の考えを忖度したのか、マスコミの翼賛会同盟に加担したのか知らないけど、アンチロシアの出演者ばかりがしたり顔で説明し、ロシア擁護派はひとりも出てこない。
NHKが御用解説者を引っ張り出すのとどこが違うんだい。
内容のひとつひとつよりなにより、このチャンネル自体が、最初から相手の欠点だけを捉えようという魂胆見え見えのほうが問題だ。

三菱UFJ銀行で行員が、貸金庫から十数億円を盗み出したのに、その行員の顔写真がまったく公開されないという事件があった。
もっとつまらない事件でさらされた行員もいるので、これは三菱UFJ銀行という大企業の威力によるものか、大口スポンサーの御威光なのかとネットで話題になっている。
インターネットにはデタラメが氾濫しているけど、いいところがあるとすれば、国やマスコミが隠匿してしまう可能性のある事件でも、一般国民が自由におかしいと発言できることだ。
わたしがブログでいいたいことをいえるのも、ネット上の自由空間だからなのである。

結論をいうけど、TBS NEWS DIGというチャンネルはデタラメである。
デタラメというと訴訟沙汰になるかも知れないから、一方的なご都合主義のチャンネルと言い換えてもいい。

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ああ、ウクライナ

昨日のNHKニュースに、鼻下に白いヒゲのおじさんが出ていた。
わたしはその回顧録を読んだことがあるので忘れはしないけど、前のトランプ政権で大統領補佐官を務めたボルトンさんである。
北朝鮮への対応ではタカ派の面目躍如という頼もしい人だった。
もっともそのタカ派が過ぎて、平和主義者のトランプさんと相容れず、おまえはクビだ!という斬首メンバーの仲間入りをした。
そういう人だからトランプさんのことをよくいうわけがないだろうと、あまり期待もしないで観ていたけど、心配するほど過激なことをいっていたわけではなく、ウクライナ戦争についてはわたしと同意見だったことに感心した。
プーチンは占領している地域、つまりクリミア半島とそこに至る陸上の回廊に国境線が引かれれば、戦争はやめるだろうということである。

ニュースにはまた御用解説者の(そしてココログの久美ちゃんが大ファンである)小泉悠サンが出てきたけど、彼も最近ではボルトンさんと同じ意見だ。
しかしこのことを言ったのは、わたしのほうが小泉サンよりずっと早かったことはお忘れなく。

プーチンはモスクワの「今年の総括」という記者会見で、国民の質問に原稿なしで答えていた。
それも4時間半で76の質問だったそうだ。
日本の政治家と大違いだな。
やらせだろうと疑う人もいるかも知れないけど、まえに米国のジャーナリスト、タッカー・カールソンのインタビューも即興で受け答えしていたから、大半の返事はその場で自分の頭で考えていると思って間違いない。
ゼレンスキーさんだって原稿は読まないという人がいるかも。
しかし彼の場合は、いうことは決まっていて、「絶対にゆずらない」と、「もっと武器を」という二つだけだから、もと役者の彼にはシェークスピアを暗記するより簡単なはず。

プーチンは、ウクライナが対話に応じないので、いつになっても停戦合意ができないという。
ゼレンスキーさんはぜったいに領土の割譲には応じないという。
ワル乗りした日本も、関係ない欧州の戦争なのに、まるで自分の戦争のように、そうだ、そうだ、ウクライナの損になることは認めるわけにいかないという。
八方ふさがりだけど、そのあいだにも兵士たちの死体が積み重なるのだ。
そんなくらいなら日本のようにいったん降伏して、平和を回復したあとで、国内の繁栄に精を出し、やがてロシアをしのぐ大国になるほうがよっぽどいいではないか。
ロシアはクリミア半島を返さないだろうけど、それについては、日本が北方四島でやっているように、返せ返せと70年でも80年でも訴え続ければよい。

ウクライナはもともと肥沃で広大な農地を持つ豊かな国のはずなのだ。
オリガルヒというギャング集団に食いものにされてなければ、いまごろはウクライナだけでもっと豊かな国になっていてもおかしくない。
ゼレンスキーさんがつっ張るのは、戦争をやめたら自分の命が危うくなることと、危うくならないまでも大統領職を失うことになり、けっきょく国民の裁きを受けないわけにはいかないからだ。
西側にとっては、スラブ民族の力をそぐことだから、勝てないまでも、もっともっと戦争を続けてほしい。
ゼレンスキーさんもウクライナの運命も、知ったことじゃないのである。
いったいゼレンスキーさんが西側の走狗である事実に気がつくのはいつのことだろう。

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2024年12月20日 (金)

殺傷事件

ここんところ刃物による殺傷事件が多いねえ。
さすがに日本の警察は優秀で、たちまち犯人は捕まっていることが多いから、それはそれでいいけど、忘れっぽい人たち(そして日本のマスコミ、SNS)にひとこと言っておきたい。

つい先日まで中国の日本人学校襲撃事件をあげつらって、中国は危険な国だ、まごまごしてると刺されるぞとがなりたてていたのは、あれはいったい何だったのだ。
通り魔事件は日本のほうが多いくらいだし、日本にはそれ以外に闇バイトなんてものもあるし、頭がおかしくなる人の数も人口に占める割合からすれば日本のほうが多いんじゃないかね。
中国はおそろしい監視社会だという報道もあった。
そんなものは日本も同じじゃないか。
マクドナルドの女子中学生殺傷犯も、監視カメラの映像を追って検挙につながったらしい。
いまどき監視カメラのない国があったら、そうとう遅れた国だと思うべきだ。

またわたしの偏屈が始まったと思う人がいるかも知れないけど、わたしはことさら気に食わない国を貶めようというNHKの姿勢、そしていいかげんな報道を安直に信じてしまう日本国民がおかしいと思っているだけなんよ。

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2024年12月19日 (木)

デタラメの見本

古市憲寿氏 安倍昭恵さんのトランプ氏訪問時の“秘密”を暴露
これは今日のネットニュースの見出し。
古市憲寿さんといえばかなり有名な論客だから、そういう人がウソをいうわけがないと、誰でも思ってしまう。
詳しいことはリンク先をの記事読めばわかるけど、しかし疑おうと思えばちと疑問もある。

この記事の核心は“(昭恵さん)自身から声をかけたと明かし”という、ほんの短い文章にある。
つまり昭恵さんを招待したのはトランプさんではなく、昭恵さんのほうの希望だったといいたいらしい。
しかし昭恵さんはいまでは一介の個人だ。
いくら亭主がトランプさんの親友だったとしても、いまの時期に日本の首相をさしおいて、アメリカの大統領になる人と会おうとするだろうか。
昭恵さんがバカでなければ、それが日本の政治にひともんちゃく起こすことぐらいわかるはず。

よく見ると、この記事はふたつに分かれている。
文章の大半は「帰国しました」という昭恵さん本人の報告で、うしろのほうに古市憲寿さんが昭恵さんとやり取りしたという文章がつけ加えられている。
じっさいに古市憲寿さんが話したのは、「黒い服も現地で急きょ買った」という部分だけなんじゃないか。
やはり昭恵さんがトランプさんに招待されたというのが事実じゃないか。

こういうのもカルト宗教がよくやるゴマカシの手口だ。
デタラメの中に、ほんとうの部分をまぎれこませて、全体が真実であるように説明する。
みなさんも気をつけなせえ。

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洗濯機のその後

洗濯機の修理が来た。
いちべつしただけで、蓋が曲がってしまってます、交換しないといけませんという。
原因は紫外線だそうだ。
ええ、そういうことはよくあるんですよという。
ベランダの日の当たるところに置いてあるのがいけないのだそうだ。
狭い団地で、せまいスペースでもいいように小さめの洗濯機にしたものだけど、ベランダでなければどこに置けというんだ。

しかもこれは保証対象外ですから1万ナンボかかりますという。
ピンと来た。
まだ買ってから1年4カ月ぐらいの洗濯機で、不調は買ってまもなく起こり始めたのだ。
年期の入った人間のわたしは、ずけずけいってやった。
あのね、あんたたちのことをいうわけじゃないけど、最近は個人の家に押しかけて、なんとかかんとか理由をつけて金をゆするサギが流行っているね。
いったい紫外線で蓋が曲がる洗濯機ってあんのか。
メーカーに電話してやるからあんたたちの名刺をくれといってやった。
するとぶつぶつ電話をしていて、結局無償で交換してもらえることになった。
ふざけやがって。

でもこういうことがあるとボケ防止になっていい。
始めたばかりのボケ老人日記はお休みだ。
お情けでメーカーや販売店の名前は公開しないでおいてやる。

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昨日のNHK

昨日のNHKの報道の中にケシカラン報道が。
確信犯の別府正一郎サンが、鴨志田解説委員の話をはあはあと聞いていた。
プーチンを指名手配したICC(国際刑事裁判所)のことだけど、バカバカしいとわたしが何度もいってきたことじゃないか。
子供たちを戦場に放置したのでは危険だから、安全なロシア国内に避難させ、親が現れて返せといったら、すんなり返した。
これのどこが誘拐になるんだ。
公平な報道というなら、むしろ西側寄りに偏向したICCの姿勢について話さなければいけないだろう。
プーチンは逮捕されるのがコワくて南アフリカに行かなかったともいう。
南アフリカはICCに加盟していて、ロシアともBRICSの仲間だから、強引に行けば相手を板ばさみで困らせるだけだ。
相手に迷惑をかけたくないから行かなかったとどうして思えないのか。
デタラメ放送局め。

トランプさんはあきらかに以前のトランプさんではないようだ。
自国第一主義といっておきながら、中国の習近平さんへもかってほどひどいことはいわないし、TicTokへの制裁議案もひっくり返しそう。
トランプさんはどんな大統領になるのか、まだわからない。
いまNHKが報じているのは、すべてこうあってほしいというNHKの願望なのである。

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2024年12月18日 (水)

ボケを愛す

ボケがだんだんひどくなるな。
まだ夜中に徘徊してもちゃんと家に帰ってこられるから、悲惨を訴えるほどじゃないけど、一日中しょっちゅう忘れものや、簡単なポカをしている。

今日は起きてすぐに家電店に行って洗濯機の修理依頼。
前日にメーカーにチャットで相談したら、やっぱり故障ですね、購入した店で修理依頼書を書いてもらって下さいとのこと。
最近のわたしは耳が遠いところへもってきて、ろれつがまわらなくなり、後期高齢者そのもののもうろくじいさんだから、チャットで相談に乗ってくれるというのは便利である。

で、起きると同時に家電店に行ったんだけど、3年保証をつけたはずが、その保証書が見つからないので、洗濯機のマニュアルを持っていった。
マニュアルの最後のページが保証書になってるんだけど、べつに店の判も店員のサインもあるわけじゃないので、そんなものが保証書の代わりになるものやら。

もちろん店には記録が残っていて、わたしが購入したことも3年保証もすぐわかり、修理の件はとどこおりなく済んだ。
ついでにiPhoneの充電ケーブルを買い、これも無難に済んだ。
カードで支払いの手続きをしていたら、店員の女の子が寄ってきて、お客さん、これ忘れてましたよって、洗濯機のマニュアルを持ってきてくれた。
やっぱりなんか忘れるんだよな。

帰宅して、そのままスーパーに買い出しに行く。
1軒のスーパで、わたしはいつも食べる豆腐の銘柄が決まっているので、それを3コ仕入れ、もう1軒のスーパーに寄る.
ポイントカードは2軒目の店しか作ってないから、豆腐以外はほとんどこちらの店で買う。
さあ、今日もアスパラガスの炒めものを作るぞというわけで、野菜を数種類買い込み、レジに行ったらポイントカードを忘れていた。
しかしレシートさえあればあとでもポイントはつけられるのだ。

安心して帰宅して、まだなんか忘れているなと考えて、ようやく食事をしてないことに気がついた。
ふつうなら起きたあとはすぐ食事である。
食パンとトマト、コーヒーだけのいたって質素な食事だけど、前日の洗濯機の故障の件があまり簡単に済んで、感動した部分もあるらしく、食事もとらずに家電店へ行ってしまったのだ。

というわけで、昼まえにとるはずの食事が午後になり、するとそのあとの予定も順繰りに後ろへずれる。
アマゾンで新しい電子レンジの申し込み、これまでの電子レンジは粗大ゴミの申し込み、電子レンジが届く日、粗大ゴミを出す日もしっかりカレンダーに書き込んだけど、今日は通常と異なる予定が目白押しで、ほかにも忘れていることがありそうで不安。

このところのモノ忘れは尋常じゃない。
しかし悩んでも始まらない。
これからはボケ老人日記ということで、ボケの進行状態をブログにつづっていけば、日本の老人はますます増える傾向にあるのだから、わたしのブログもココログの人気ブログになるかも知れない(ココログから憎まれているから無理だよな)。
ボケを愛し、ボケとともに生きる。
ん、これで行こう。
谷崎潤一郎の「瘋癲老人日記」に匹敵する問題作になるかも。
転んでもタダでは起きない人間なのだよ、わたしって。

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ユーモア

対立を煽り、分断を加速させる、そんなやばい世相のなかで大切なのはユーモアを愛する精神だ。
ちょうどいいタイミングで、もうユーモアの見本みたいな話題が。
昨日のニュースにトランプさんの記者会見での発言があり、ぜんぜん日本と関係のない会見だったんだけど、その場にたまたまNHKの記者がいて、こっちから日本の首相と会う予定はありませんかと質問していた。
トランプさんはどう見ても積極的に返事したとは思えず、聞かれたから答えたという感じで、それも彼が望むなら会ってもいいと当たり障りのない返事をしただけなのに、それが日本の報道では、アメリカが日本を重要視している証拠ということになってしまう。
いくら昭恵さんや孫正義さんに先を越されたといっても、そこまで日本政府の提灯持ちをする必要があるのかい。
ホント、つぎのNHKニュースがタノシミ。

あとから追加のユーモア。
ついさっき「ベラルーシで日本人1人が拘束明らかに」というネットニュースの見出しが入ってきた。
またかい、これで3人目じゃないか。
道路で撮影していて捕まったというから、どうせYouTubeで一攫千金を夢見るユーチューバーだろう。
だいたい拘束するほどの懸案が日本とベラルーシのあいだにあるかい。
ひょっとすると、そのうち日本へ寿司を食べに行きたいベラルーシの係官が、日本とコネを作ろうと、どうでもいい相手をとっ捕まえた可能性もあるな。

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2024年12月17日 (火)

日々これ平穏

寒いのでここんところ深夜の彷徨が、ハーフサイズの2キロになっちゃったのが気になる。
昨夜はお月さんがとってもきれいだった。
  満月ものぞくや師走の散歩道
(この“のぞく”は相手がこちらを見るという意味)。

あまり世間に気になる動きがないね。
シリアではテロリストの親分が白シャツで穏健派をきどっちゃって派手なドンパチもないし、韓国の騒動も勝手にやっとくれってところで、日本の国会はあいかわらず井のなかのかわずのお祭りってこと。
トランプさんちで食事した昭恵さんがどんな会話をしたのか、気になるのはそのくらいだけど、個人の問題なので、でっち上げが得意のマスコミも扱わないみたいだし。
ここ数日のわたしは日々これ平凡という毎日だなあ。
世の中もそうであってほしいね。

今年はとうとう市役所からくる、高齢者の無料健康診断も無視してしまった。
痛いところもカユいところもないし、深夜の徘徊も毎晩続けていて、メシも美味い。
あるのは年期による順当な足腰の衰えや、老眼でまえから来る女の子の顔が見えにくいぐらいのもの。
それなのに病院に行けば必ず、あ、血圧が高いよ、クスリを飲みなさいといわれる。
てやんでえ、こちとら血圧が高いのが標準で、200を越えることなんざ、もう20年か30年前からのことだい。
クスリを飲んでもあまり効果がないですけどといってみたら、それじゃあもっと強力なやつを出そうだって、オイオイ。
そりゃお医者さんだって忙しいんだから、わたしみたいにいてもいなくてもいい患者に、いちいち精密検査なんかしてられないってことはわかりますよ。
しかしわたしはクスリ漬けになるのが大キライ。

というわけで、健康診断はパスすることにしたのだ。
重症の病を発したら、すみやかにあの世に行くことにしても惜しくない命だもんね。
  年の暮れ不治の病が待ち遠し
       死ぬに死ねない団塊男

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2024年12月16日 (月)

Hiroshiさん

最近よくわたしのブログにコメントをつけてくれるHiroshiさんから、今度はコメントではなく、長い反論のようなものがついた。
どれどれと拝見させてもらったけど、最初に「今朝のWorld Newsから」とあって、英語に堪能なお年寄りらしい。
ただ、他のサイトへのリンクや記事がごちゃごちゃと引用されていて、どこからどこまでがわたしへの反論なのかわかりにくい。
それで反論と思える部分だけを抜き出してスッキリさせてみた。
下の太字部分がそれだけど、間違っていたらまたHiroshiさんに訂正していただきたい。

先日、マスコミとは異なる視点をいつも展開されている。「酔いどれ李白さん」のblogに、その根拠となる情報源について質問した。
http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2024/12/post-afc94b.html

残念ながら、それらについての回答は得られなかったが、同氏の返事として彼の口癖の1つが「自分の頭で考える」ということみたいだ。
http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2024/12/post-e68246.html
http://libai.cocolog-nifty.com/oosawamura/2024/04/post-da72af.html

それはまさにその通りで、できるだけそうしたいと常々考えていることだが、問題はその基礎となる信頼に足る情報をきちんと得られているかどうかだ。
今回は『おもての報道ばかりではなく、報道の背景やSNSの映像などを注視して』と書かれていたが、背景を知るにも信頼に足る情報が必要だし、SNSに至っては「あまり信頼できない」というのが率直なところ。
そもそも断片的映像で真実がわかるはずはないし、最近はフェイク動画にも注意しないといけない。

それで思い出したのは、誰も旧ソ連の崩壊を予想もできていなかった時点で、それをいち早く正確に予想した。E. Toddを例に挙げたい。
⚫️E.Toddの記事A
⚫️E.Toddの記事B

彼は旧ソ連の官製メディアの報道や欧米マスコミの情報ではなく、単に幼児死亡率と平均寿命の動向、死亡原因などを元にソ連崩壊を誰よりも早く、かつ的確に予言した。
⚫️フランスの乳児死亡率のグラフ
「ソ連その現在の危機」
⚫️ソ連の乳児死亡率のグラフ

誤解のないよう断っておけば、別に私は「酔いどれ李白さん」の意見に反対ではないし、むしろその視点を尊重し、参考にしたいと思っているくらいだ。
しかしそれには、その基礎となる情報の正確さ、信頼性、基準性を知りたいと感じている。
…過去半世紀、自然科学で飯を食ってきた者として、いつも心がけていたことは「数字ナンボ」、「データー至上主義」そして何より重要な心がけとして、「自分の仮説に拘らない」 という点だ。
しばしば人が、その人のイデオロギーや嗜好で自分の考えが影響を受けていることを痛感している者としては特に重要だと考えている。
幸いなことに、リタイヤしてかなり時間が経つが、半世紀の間に世に問うた論文の1つも今のところ否定も修正もされたことはない。
『仮説は修正される為にある』を信条にしていた者にとって、そのことは「幸い」だとすら思っている。

以上で、このあとは「韓国の混乱に学ぶ」という別の話題になってしまうから、わたしへの反論ではないみたいだ。
さて考えてみよう。
彼は「それらについての回答は得られなかった」と書いているけど、わたしはそれらへの回答のつもりで書いたのだから、“得られなかった”といわれると、残念に思うしかない。
“問題はその基礎となる信頼に足る情報をきちんと得られているかどうか”とか、“断片的映像で真実がわかるはずはない”いう文言もある。
たしかにマスコミやSNSを鵜呑みにするのは危険で、わたしもそのことはつねづねいってきた。
だからわたしは氾濫するデタラメの中から、どれが正しいものか吟味しているつもりである。
断片的報道だって、ひとつではなく多数の断片を継続的に見続けていれば、おおよその事実がわかるということは考えないのだろうか。

「枯渇するするといわれているミサイルで、ウクライナのインフラを盛大に攻撃していました」
「モルドバではウクライナ戦争のあおりで、ロシアからの天然ガス供給が止まるのではないかと不安視する報道もありました」
というような情報は、あのNHKが報じたものであり、SNSでも報じられていることを確認したうえで書いたものなので、これが信じられないというなら、参考にできる情報などひとつもないということになってしまう。
このように報道の真偽についてはきちんと検証し、そのうえで“自分の頭で”考えているつもりなので、Hiroshiさんの意見には納得できかねる。
むしろ彼のほうが、E.Toddなる人物の書籍を素直に信じてしまう人のようで、有名人やNHKの意見なら見境なく受け入れてしまう、“考えない人”ではないだろうか。

ところでE.Toddというと、ロシアを擁護するめずらしいブロガーのひとりである大地舜さんが、よく引用しているエマニュエル・トッドと同一人物ではないか。
だとすればいま欧米の衰退ということを分析しているらしいから、そのうち西側先進国が衰退することも確実らしい。
しかしこんなものは予想のうちに入らない。
アメリカが衰退することは、わたしみたいな素人や、アメリカの大学生でも予想していることだ。

Hiroshiさんはなんのつもりか、1974年(いまから50年前)ごろの乳児死亡率のグラフを引き合いに出しているけど、そもそも医療体制の完備したフランスと、遅れていたソ連を比較するのは、アメリカとアフリカを比べるようなものじゃないか。
E.Toddの本は読んでないから知らないけど、そんな古い時代の死亡率で、国家の衰退を論じようという姿勢には疑問を感じてしまう。
ゴルバチョフが登場し、ペレストロイカが始まってからの当時のソ連を知る人なら、E.Toddの書籍を参照にしなくても、そのうちロシアが行きづまるであろうことは容易に予想できたはず。

そうやってやたらに他人の意見・グラフを参照する人が、自分のことになると、発表した論文が「半世紀の間に世に問うた論文の1つも今のところ否定も修正もされたことはない」という。
肝心の論文を見たことがないからなんともいえないけど、もうすこし謙虚さがあれば、これも自分の考えが正しいからではなく、まわりから相手にされてないからかも知れないと思えないんだろうか。
いったいこの人の論文てなんだろう。
自然科学が専門だったらしいから、日本のモグラの住宅事情についての考察なんてものだとしたら、そもそも関心を持つ人がいないのも当然かも知れない。
わたしのブログだっていつ炎上するかとヒヤヒヤしているのに、否定も修正もされた例しがなく、Hiroshiさん以外にまともなコメントもつきやしないのである。

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英国の謀略

英国がTPPに参加だって。
TPPってのは環太平洋パートナーシップの略で、太平洋に面した国の集まりだぞ。
なんで大西洋側のイギリスが参加してくんのさ。
自国の経済圏を拡大したいなら、地球規模のBRICSに入れてもらったほうがはるかに効果的じゃないか。
ちゃんとわかってんだぞ。
中国が気にくわないもんだから、今度は台湾有事をでっちあげて、日本に中国叩きの先鋒をまかせちまえという深慮遠謀だろう。

こんなわたしみたいなシロートにもわかる謀略を、また無視してデタラメを並べないようマスコミ諸君には忠告しておく。
英国の2枚舌のおかげで、歴史上に禍根を残したことはひとつやふたつじゃないんだぜ。
朝日新聞や毎日新聞はいまこそ出番だ。
ウクライナで日本政府の走狗じゃないかと揶揄された名誉挽回のチャンスなんだから、せいぜい頑張ってくれたまえ。

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2024年12月15日 (日)

手料理

1320

男やもめじゃないけど、節約のために自炊をしている。
ずぼらなくせに料理はキライではない。
キライでないから上手かというと、自分が食うんだからうまいヘタは関係ないというスタイル。
わたしの知り合いには自分で料理なんかしたことがないという者もいるけど、もったいないと思う。
料理も一種の創作活動なのだ。

今日はなぜかアスパラガスが食べたくなった。
こういうふうに突然脈絡もなしに、変わったものを食べたくなることがある。
といってもベジタリアンもどきだから、肉はめったに食べたくならない。

で、スーパーに出かけてアスパラと小松菜とエリンギを買ってきた。
肉は使わないけど、ツナ缶で間に合わせる。
あとは残り物のキムチ、すりゴマ、料理用ワインなど、費用は無視していいようなものばかり。
見てくれは悪いけど、けっこう美味しくて、作ったものはペロリと平らげた。
これならプロにも負けないなと、これは自己満足。

あとで材料費を計算してみたら、アスパラ(198円)、小松菜(158円)がメインで、あとはほとんど無視していいようなものばかりだったけど、それでも600円ぐらいになりそう。
あまり節約効果はなさそうだけど、自分の手作りという付加価値があるもんね。

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前項の答え

また前項にHiroshiさんからコメントがついた。
長くなりそうなので、ブログ記事として彼の疑問に答えることにする。

ロシアの経済状態については、かなり以前から、いますぐ国が倒産するのではないかという報道があふれています。
そのほとんどがHiroshiさんのいうような問題、つまり戦争の長期化、経済制裁やエネルギー価格の下落などが原因だそうです。
しかし考えてみて下さい。
2日ぐらい前にもロシアは、枯渇するするといわれているミサイルで、ウクライナのインフラを盛大に攻撃していました。
モルドバではウクライナ戦争のあおりで、ロシアからの天然ガス供給が止まるのではないかと不安視する報道もありました。
中印の買い叩きもあるでしょうけど、この二つの大国以外にもロシアから天然ガスを輸入している国は(いまでも)多く、そうしたものがロシア経済を支えています。
ニュース映像を漠然と信じないで、背景に注目してみると、一般のロシア人はふだん通り会社に通い、交通機関もいつも通り走っており、 YouTubeなどを見ると、最近でもロシアから美人たちがぞろぞろと日本に観光にやって来ています。
報道のほうがおかしいとは思いませんか。
そのあいだにドイツではフォルクスワーゲンが経済悪化で斜陽になり、英国やフランスでも不景気が極右を勢いづかせています。
日本ではトマトの値段が、あ、これはわたし個人の問題ですが・・・・なんでロシアの不景気ばかりが強調されるのでしょう。

ロシアは経済が困窮して、シリアを見捨てたという報道もあふれています。
たしかに二つの戦争をかかえるのはしんどいということもあるかも知れないけど、もしもロシアが戦争に介入した場合、泥沼のようなシリア内戦がまた再開することになってしまいます。
これではバイデンさんがやっていたように、戦争を煽ることになってしまい、プーチンからすると言い訳のできない難しい立場に追い込まれてしまうでしょう。
だからロシアはシリアに関わらなかったのだと考えたことはありませんか。
アサド大統領はロシアに温存されており、テロリストの新政府がムチャな統治をして、そのころにはウクライナ戦争も終結していれば、また復帰もあり得るかも知れません。
イスラエルがいいチャンスだとばかり、前政権が残していった兵器を猛爆撃して破壊しているのも、テロリスト政府ではなく、アサド大統領の復帰を怖れているからかも知れませんね。

中国の場合も、上記のような見方をすれば、それほどひどい不景気だとは思えないのに、不景気だという報道ばかりです(日本では)。
真実を知りたければ、おもての報道ばかりではなく、報道の背景やSNSの映像などを注視して、自分の頭で考えることです。

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2024年12月14日 (土)

日本のナウ

ゲル君がG7(のテレビ会談)で発言していた。
これを観ると、彼が古いタイプの政治家、つまり役人の書いた原稿を読むだけしか能のない政治家であることがありあり。
トランプさんがまもなくアメリカの新しい大統領になり、ウクライナ戦争の風向きも変わる可能性があるんだから、日本もぼちぼち方向転換の準備でもしておけばいいものを、G7は結束して支援を続けるべきだと、過去のマニュアル通りの発言。

ロシアについては、兵士の派遣を含めた露と北朝鮮の軍事協力を懸念し、日本としてはロシアに軍事転用可能な物資の提供等を検討だって。
最大のスポンサーである中国とのかねあいもあって、ロシアが北の兵士を戦闘の矢面に立たせるわけがないと、何度いったらわかるのだ。
日本はウクライナの越冬支援や、復興支援だけに取り組んでおけばいい(それなら日本も儲かる)。
そのうちG7のどこかの国に先を越されて、ゲル君が有能なのか無能なのかあきらかになるだろう。

シリアに対しては、国際社会が安定した政権移行のプロセスを支えていくようにだって。
そのまえに新しい政権の行き方を見極める必要がある、ということは、あのアメリカでさえいっているド。
プロセスを支えるのはまだ早いやね。

中国に対しても、覇権主義的な動きをみせる中国を念頭にと、これまで枕詞みたいにくっつけてきたお決まりのセリフ。
韓国がもうすぐ反日政権に変わることはほぼ確実。
台湾だって戦争をするくらいなら、豊かになった大陸といっしょになったほうがマシだと、すでに国民の多くが考えているんだから、まごまごしていたら、アジアで孤立するのは日本だけだってことも気がつかないらしい。

ゲル君の発言は役人が書いた原稿で、問題があるとすれば日本の外務省ということになるけど、政治家の大切な仕事は役人を監視し、おかしいと思ったらその姿勢を正すことだ。
最終的に日本の方向を決めるのは政治家だ。
そうやって各自が自分の役割をきちんと果たしてこそ、三権分立の精神も守られる。
いまの日本では、政治家は役人の手のひらで踊る孫悟空みたいなもんだね。

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2024年12月13日 (金)

トランプさん

あらら、日本の首相を差し置いて、安倍もと首相の未亡人昭恵さんがトランプさんと食事するんだって。
ゲル君はおもしろくないだろうけど、相手が招待してくるんだから、彼としては、ヨロシクいっといて下さいぐらいしかいえないだろうね。
後述する大統領就任式に、トランプさんは各国の首脳を招待したというから、ゲル君が招待されてなかったらえらいことですよ。

トランプさんは以前のトランプさんに比べると、いくらか変わったように見える。
ぜんぜん変わってないという人がいるかな。
NHKは以前のままと判断して報道してるけど、変わってないものがあるとすれば、それは安倍クンへの追慕の気持ちだけだ。
トランプさんは人間の感情を持っためずらしい米国大統領に思える。
3度目の暗殺に遭わないよう、ご注意をというしかない。

そのトランプさんは大統領就任式に、恒例を破って中国の習近平さんを招待したとか。
さあ、どうする、どうする。
中国にすればトランプさんと親密であることを証明するいい機会だ。
しかしここが考えどころ。
まだ中国にも、トランプさんが変わったとして、どう変わったのか見当がつかない。
ヘタに親近感をふりまくと、アメリカには中国を敵対視する政治家も、日本と同じくらい多いんだから、かえってトランプさんの足を引っ張りかねない。
それで熟考のあげく、今回はパスってことになったんじゃないか。
もちろん中国にとって、米国と仲良くなり、ルールにのっとった関係になれれば、それが1番いいことは間違いないけれど。

これが今日の夕方までの国際情勢。
まだまだ見守りたいことが多すぎる。

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昨日の小泉サン

昨夜のNHK国際に御用解説者の小泉悠サンが出ていて、ロシア極東の原潜基地についてなんかいっていた。
わたしがココログ列伝に推挙した「NEWSな日記」の久美ちゃんも小泉サンのファンらしいけど、ことウクライナに関しては、わたしのほうが小泉サンより見立てが早いぞ。

昨夜の原潜基地っていうのは、かなり以前にもやはり小泉サンが何か喋っていたから、新鮮なニュースってわけじゃない。
小泉サン(と東大先端科学技術研究センター)は衛星写真をずっとにらんでいて、ロシアの動きを監視しているんだそうだ。
しかし港の桟橋が増設されたから、ロシアの核兵器による脅威が増しているってのはどんなものかね。
ニワトリが先か卵が先かのたとえ通り、ロシアがこの方面の強化に乗り出したのは、いつまでも西側がウクライナの支援を続けて、チキンレースに持ち込もうとするから、ロシアのほうでも新しい世界大戦が迫ってんじゃないかと、警戒の意味もあるだろう。
NHKは一方的な被害者づらしてるけど、つまり西側の挑発に対応するためという見方もできるるじゃないか。

そんなにウクライナのことが心配なら、ゼレンスキーさんにクリミア半島と東部4州の割譲をなぜ勧めない。
プーチンの究極の目的は、要衝のクリミア半島を西側に渡さないことだから、ここさえ割譲すれば戦争はぴたりと止む。
どうせウクライナには、あってもなくてもたいして役に立たない土地だ。
そうやって戦争を終結したうえでNATOでもEUでも入れてやれば?
できる?
できないだろ。
できるわけがない。
力による領土変更は許せないなんていってるけど、西側の目的はクリミア半島を手土産にさせて、ロシアを黒海の奥に封じ込めてしまうことだ。
手土産を持ってこないのに、汚職まみれのウクライナをNATOに入れてやるわけがない。
同情するようなことをいってるけど、西側の目的はそういうことなんだよ。
なにがなんでもクリミア半島を持ってこい、そのためにスラブ民族が何人死のうと知ったことじゃない、むしろ好都合だわサ。
これは悪魔の枢軸だな。

小泉サン、極東の原潜基地だけ監視していて戦争の全体がわかるのかね。
一部ではなく、つねに全体も把握してなければ、真実のところはわからない。
あんたに家族や子供はいないのか。
NHKの言い分を鵜呑みにして、わたしたちはますます崖のへりに追いつめられているんだよ。

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2024年12月12日 (木)

イーロン・マスク

トランプ憎けりゃイーロン・マスクも憎い。
ネットニュースに彼の儲けが『人類史上初の個人資産68兆円』なんて見出しが出ていた。
文句をいっても仕方がない。
彼は不正なことをしてこんな大金を儲けたわけじゃない。
彼を儲けさせた責任はひとえに、主体性がなく、世間の評判にまどわされやすい民衆のほうにある。
たとえばマスクが買収したツィッター(現X)だ。
相手に儲けさせたくないなら、そんなものは利用しなければいいのに、他人に置いてけぼりにされたくないというので、みんなが飛びつく。
利用者個人が金を払わなくても、それが大勢いればスポンサーが放っておかない。
これでは儲けるつもりがなくても、金はどしどし向こうから舞い込んでくる。

アメリカの兵器産業や、保険業界、製薬業界のように、政治家を買収して自分の企業に利益誘導をしているわけでもない(そんな必要がないのだ)。
儲けた金は、どしどし使わないと使いきれないから、政治に注ぎ込んだりする。
政治に投資するだけなら、アメリカの金持ちなら誰でもやっていることで、ビル・ゲイツだって民主党に拝み倒されてハリスさんの応援をしていた。
AをねじまげてBにするようなことをしないかぎり、これもまったく合法的なのである。
もう一度いうけど、わたしみたく(手前みそ)、大勢に準じないという反骨の精神を各自が持たないかぎり、彼を責めるのは間違いなのだ。

マスクも現代のIT起業家のひとりで、自分のやりたいことができれば儲けは度外視というタイプに見え、あまり利益に固執しているようには思えない。
EVや宇宙ロケットにつぎこむのも、従来の金儲け企業の行き方とは異なる。
そんな姿勢が人々を引きつけ、さらに大勢の民衆が喝采をする。
現代は名前を売ったほうが勝ちで、だからこそYouTubeには、反社会的なことをしてまで名を売ろうという不逞の輩が増えるんじゃないか。
そんなものをもてはやすほうが悪いのだ。
ウクライナ戦争を終わらせてくれそうだから、とりあえずわたしは彼を支持してんだけどね。

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2024年12月11日 (水)

プーチン

あいかわらずロシアがシリアを見捨てたという報道ばかりだな。
ロシアがシリアを支援したら、すぐには問題は解決しない、ここでもウクライナと同じような悲惨な戦争になる。
だからプーチンは自分がバイデンさんと同じ役割を果たすことを忌避したのだという報道はひとつもない。
とにかくシリアはロシアの手から離れた。
あとはシリア人自身の問題だ。
シリアもイスラム国家なので、新政権がやすやすと米国のいいなりになるわけもない。
ゴタゴタが収まれば、この国もイスラエル包囲網に加わることもほぼ確実。

いま日本の国会中継を観ているけど、短期政権といわれたゲル君の堂々とした(?)発言ぶり。
つまり日本の首相、政治家ってのは、役人の書いた原稿が読めればだれにでも勤まるってことね。
プーチンを見ろ。
原稿なしに記者たち、それもロシアを敵対視する西側の記者たちを相手に、1時間でも2時間でも受け答えができるぞ。
これが本当の信念を持った政治家というものだ。
ウソだ、デタラメだという人がいたら、はい、コメント欄からどーぞ。

昨日の「ありんくりん」さんはひどかった。
文句をつけようと思ったけど、わたしのコメントは書き込み禁止になっている。
このブログで反論してもいいけど、もう彼の正体も世間に知られてきたことだろうし、いちいちそんなものを書くのもメンドくさい。
ただ、わたしはいつも彼のブログを読んでいるということだけ、だれか彼に伝えてくれ。

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2024年12月10日 (火)

今夜のプロパガンダ

日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル賞をもらう日。
広い世間はさまざまな意見で満ちている。
これが民主主義のいい点でもあるし、いつになっても何も決められない元凶でもあるんだけど、核兵器の悲惨さを語り継ぐ人たちも世の中には必要だろうから、わたしはその存在についてはどうこういわない。
しかしものの言い方に気をつけないと、発言がNHKに都合よく切り取られて、プロパガンダに利用されてしまうことがある。

たとえば昨日のニュース。
被団協の田中さんという品のいいおじいさんが出てきて、いろいろ発言していたなかに、プーチン大統領が核兵器で世界を恫喝していると受け取れるようなことがあった。
たちまちNHKはこの発言に飛びつき、いつになってもこればかりを持ち出すのだ。
プーチンのファンであるわたしは、ここにもロシアを誤解している人がいると、耐えられない気持ちだった。

世界が核戦争を免れているのはプーチンのおかげである。
もしもゼレンスキーさんに核兵器を与えてみろ。
追いつめられてあとがない彼は、兵器を供与されればすぐに戦場につぎ込むし、規則で加盟できないNATOに規則をねじまげてでも加盟させろとわめく。
プーチンはいつまでも続く戦争をやめたいから、核兵器の使用をちらつかせているだけで、そもそも西側の支援がなければ勝てるはずのない戦争を無理やり長引かせているのは誰だ。
恫喝されたくないなら、さっさと戦争をやめろ。

今夜はたまたま「クローズアップ現代」をのぞいたら、まだしつこく北朝鮮の兵士派遣についてゴタゴタいっていた。
「暴風軍団」という精強部隊が1万人も派遣されているというんだけど、そんな精強を韓国と臨戦状態にある北が派遣するわけがないでしょ。
この番組のなかにも戦争経験のない新兵という情報が出てきたし、なにが本当なのか支離滅裂じゃないか。
もと北朝鮮軍兵士という若者まで出てきてなんかしゃべっていたけど、プロパガンダはもっぱら西側だけがやっていることだから、これもどこかそのへんで雇った役者じゃないのか。
というのは、以前NHKがプロパガンダ映像の作り方を、戦場には被害者を演じる役者までいるという制作秘話を、詳しく報じていたからだ。

ここでもウクライナからの情報ばかりを編集して。
おまけに御用解説者の兵頭慎二サンも出てきたりして。
彼の解説によると、北は10万人でも派遣できるといったそうだ。
それが実現しないのは、そんな言葉もわからない兵士じゃ道路工事ぐらいしか使い道がないし、給料を払い、ただメシを食わせるロシアも大変だからだ。
目の前の戦況だけではなく、ロシアと最大のスポンサーの中国との関係も考えなければいけないじゃないか。
応援だけならともかく、ロシアと北朝鮮が親密になりすぎることは、中国にもけっして歓迎できることじゃないんだぞ。

わたしがデタラメなプロパガンダと断言するのは、これがNHKの番組だからだ。
いつもデタラメばかりいってるから、こういうとき信用されないんだよ。
バカバカしいと思っても、こんなデタラメでも信じてしまう日本人が多いから、わたしは今夜も吠えないわけにいかない、ああ。

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昨日のシリア

『各国、シリア政権崩壊を歓迎』
昨日のネットニュースの見出し。
この各国というのがEUや英国、フランスなど、アメリカの肩を持つ西側先進国ばかりという点に着目。
再建支援の用意を表明したそうだけど、金はあんのか、金は。
ウクライナに支援したおかげで、アップアップしてないか。
そんなだから、これ以上外国に支援したくないという極右が台頭しちゃうんだよ。

他人が喜ぶと水をぶっかけたくなるイケナイ性格のわたし。
シリアの民衆はアサド政権崩壊を大歓迎しているそうだ。
しかし同じ光景は過去にあちこちで見たことがある。
ルーマニアのチャウシェスクや、イラクのフセインや、リビアのカダフィが倒れたときも、民衆は広場に出て支配者の偶像を倒し、通りに出てカラシニコフをぶっ放した。
で、あとがすんなり民主主義国になれたかというと、イラクみたいにさらにゴタゴタした国もある。
そもそも複雑な部族社会でなかなか国がまとまらないから、独裁者が力で押さえつけていたんだろ。
そんな国からいきなり重しがはずれたら、喜ぶのはテロリストやギャングだけ。
国民はかえって生活が不安定になるのと違うか。

プーチンはかってのアフガニスタンの再来を狙ってんのかも知れない。
アフガンでも最初はロシアがここを制圧しようとした。
11年も戦ってどうにもならず、アメリカにあとをまかせて撤退した。
アメリカもけっきょく20年戦ってどうにもならず、不名誉な撤退をすることになった。
砂漠という過酷な環境で育った部族社会は、文明社会で甘ったれて育った先進国の墓場なのだ。

SNSやマスコミ報道を見ても、アサド政権の崩壊は、ロシアの中東での足場を失わせたとか、ウクライナ戦争にかまけてロシアの弱点が露呈したなどと大喜び。
ここでもロシアをあげつらうばかりで、アメリカや西側の事情をいう報道はほとんどないね。
アメリカだって以前のアメリカじゃない。
トランプさんはよその国には干渉しない主義だ。
シリアもいちおうアンチ・アメリカのイスラム教の国だし、はたしてロシアがいなくなったあと、すんなりそこをアメリカが引き継げるかどうか不透明。
ま、当分は勝者たちによる分け前の争奪戦になることが必至。
いまはお祭り騒ぎのシリア国民は、アサド時代よりさらに抑圧的な政権に悩まされるのではないか。
と、これが常識的な見方で、NHKも同じようなことを言ってるけど、ただしつねにロシアより後まわし。

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2024年12月 9日 (月)

事実は

あっけにとられるアサド大統領の逃亡。
それ見たことか、ロシアはウクライナで手いっぱいで、とてもシリアの支援までやっちゃいられないのだと、得意になって吹聴する人がいそうだけど(トランプさんもそうらしい)、しかしわたしはここでもプーチンの冷徹な計算があると思う。
たとえば、こんな考えはできないだろうか。

もしもロシアが徹底的にアサド大統領の支援をすると約束したらどうなる?
ふたたびシリア内戦の勃発だ。
ロシアとアメリカが双方の勢力を支援したために、長い内戦が続いていたシリアで、また何年にもわたって、シリアの兵士の死体が積み重なることになるのだ。

どこかで見たような景色だと思わないかい。
そう、立場が変わっただけで、ウクライナの場合とまったく同じだ。
ウクライナ戦争を正当化したいプーチンにとって、自分がバイデンさんになるのだけは避けたい。
そこでロシアはシリアを支援しないとアサド大統領にいい含める。
ロシアの支援がなければ勝てそうもないから、アサド大統領はさっさとあきらめて亡命を決意する。
あきれるほど簡単にシリア政府軍が崩壊したのは、これが原因だ・・・・とは思えないか。

話にはまだ続きがある。
簡単にシリアを掌握した反政府勢力のことだけど、いったい反攻の主体はどこのグループだったのだろう。
反政府勢力といっても実体は、イスラム武装勢力のHTSや、シリア自由軍(SFA)、アルカイダ、クルド人勢力、ISなどさまざまなグループの寄せ集めで、主役が誰なのかもよくわからない。
あまりに勝利が早すぎて、とくに戦果を上げたとか犠牲が多かったグループもおらず、これでは自分たちの戦果を誇ることもできない。
挙げ句の果てに取り分をめぐってたちまち内部分裂だ。
国民もすぐにアサド時代のほうがマシだったと思うようになる。
アサド政権は独裁だったというけど、少なくとも国民にヒジャブの強制や、女子の就学禁止、インターネットの利用制限などはしてなかった。
そのころになってウクライナ戦争が終わっていれば、アサド大統領は大手をふって凱旋してくることも可能だ。
最後のほうはいささかSF的かも知れないけど、どう、こんなところでちゃんと辻褄が合わないかい。

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2024年12月 8日 (日)

ええええ!

ええええ!
呑気にホテイアオイの句なんかひねっていたら、もうシリアでは反政府勢力がダマスカスに侵攻して、大統領は国外逃亡だって。
いくらなんでも信じられないってトコだな。
中東状況に無知ならともかく、こちとら中東情勢にも少しは詳しい。
おそらく詳しい人ほど、今回の報道は信じられないという思いだろう。

アサド大統領は2000年に大統領に就任したあと、さまざまな反政府勢力と戦ってきて、2016年ごろにはシリア国内の1/3を失うという最大のピンチを迎えた。
それでもなんとかそのピンチをしのいで、反政府勢力を押し戻し、最近ではとくに問題もなく政権を維持しているものとばかり思っていた。
それがアッという間に崩壊?
シリア第2の都市アレッポが敵の手に落ちたという報道は、まだ数日まえのことじゃないか。
もちろんシリアを支援するロシアがウクライナで手いっぱい、イランやヒズボラもイスラエルにかかりきりという事情があるにせよ、いくらなんでも早すぎる。
わたし(と中東情勢に詳しい識者)が、ええええ!と驚く所以だ。

中東のテレビ局アルジャジーラも報じているというから、シリア政府軍が敗退したのは間違いではなさそうだけど、まだよく事情がわからない。
反政府勢力というのは雑多なグループの寄り合い世帯だから、アサド大統領のいなくなった真空状態のシリアがアフガンなみに混乱するおそれがある。
するてえと、分けまえをめぐってISみたいな勢力が出しゃばり、反政府勢力を支援してきたアメリカや日本が非難するという状況になって・・・・
ああ、もう何がなんだかわからない。
夜のNHKニュースを観よう。

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ホテイアオイ

1319a

韓国の大統領は首の皮1枚でつながったようだけど、彼がレームダックなのは変わらない。
いずれにしてもわたしにあまり興味のない国のゴタゴタなので、義憤を感じる必要もないし、この件は水入り様子見ということになる。

シリアでは反政府勢力が攻勢だってことだけど、これもウクライナ戦争でウクライナが攻勢だというデタラメは、耳にタコができるくらい聞いたからあまり信用はできない。
いままで頭を抑えられていた反政府勢力がいきなり攻勢に出られるわけはないから、アメリカが本気になって応援したってことだろう。
こちらでも西側対アサド大統領支援派の戦いということになると、簡単には収まらないかも知れない。
しかしトランプさんの登場まであと少し。
いったいアメリカの支援がいつまで続くかという点が、戦争の趨勢を決めるカギだな。

1319b

このあとは政治から離れて、じつに私的な話題になるので、べつに読んでもらわなくてもかまわない。
わたしは足腰を鍛えるために、いつも深夜に、黒目川という川に沿って往復4キロほどを徘徊してるんだけど、途中で川のよどみに、なんとなくアレかなと思える植物が繁茂しているのに気がついた。
夜中だし、老眼のわたしにははっきりとアレの正体がわからない。
イラついたわたしは、今日は昼間、自転車でひとっ走りそこまで行ってみた。
正体は思ったとおり、ホテイアオイだった。

ホテイアオイが都内にあってもおかしくないけど、散歩道のほかの場所で見たことは、これまでいちどもないような気がする。
つまらんことだけと、つまらんことにこだわるのが好奇心というものだ。
おかげで胸のつっかえが下りた。
で、また俳句でもひねろうと思ったけど、ホテイアオイは夏の季語だそうだ。
冬にひねってもいいんだろうかと疑問を感じつつ、現実に12月に見たんだから、かまわんだろうと思う。
相手も面目ないと思っているかも知れないね。
  肩身なし冬のよどみの布袋草

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2024年12月 7日 (土)

感じない義憤

尹大統領の進退がきわまったか。
味方であるはずの与党(国民の力)の代表も大統領の弾劾に賛成するような態度。
国民の支持も下がりっぱなしで、野党(共に民主党)はここぞとばかりに尹さんを責める。
西側同盟の一角が崩れる可能性があるのに、さすがにNHKもおとなりの国のあまりにはっきりした大統領の汚点で、デタラメはいえない模様。
これでは大統領の弾劾=罷免もおおいにあり得る。
そうなればタダの一般国民だから、あとは内乱罪かなんかを適用されて、裁判で裁かれることになる。
あちらの裁判所は法治国家とは名ばかりで、日本のNHK以上に政府の腹を忖度するところだから、弁解も猶予もいっさい認められず、あれもこれもといろんな罪を合算されて、ヘタすると入牢50年、100年という、本人の人生より長い判決が出る可能性もある。

大統領の弾劾に傾いているに与党にとっては、ただ引導を渡しただけでは、自分たちの人気はガタ落ちで、つぎの選挙で敗北が確実、全員が野党に転落だと苦慮しているところだろう。
なんとかそのへんをうまくしのぐ方法はないか。
ある。
うまい方法がある。
これまでの韓国大統領の前例を見て思いついたんだけと、尹大統領がミミズク岩から飛び降りることだ。
韓国ではほかにもソウル市長が首を吊った例もあるよな。

これなら同情票が集まって与党に迷惑はかからないし、本人も刑務所のメシを食わずにすむ。
だからオネガイ、死んでくれと、与党の代表は尹大統領に迫っているのではないか。
むちゃくちゃ残酷なことをいうやつだな、おまえはという人がいるかも知れないけど、日本の公共放送の戦争を長引かせようという欺瞞のおかげで、もっともっと大勢の人々が死んでいるんだ。
1人や2人くらい・・・・ととと、この先禁句。
まあ、あまり義憤に燃える必要もない事件なので、わたしは平静に眺めているけど。

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2024年12月 6日 (金)

韓国の脱落

韓国の尹大統領が悲惨な状況になっている。
なぜあんなことをしたのかわからないけど、クネちゃんや、ソ連で権力を失ったときのゴルバチョフ大統領に似ている。
この先の彼の運命もおおよそ想像がつくけど、それよりわたしが思うのは、これで西側の結束が乱れるのではないかということ。
極東アジアでは日本と並ぶ貴重なウクライナ支援国だったのに、それがなくなるかも知れないということだ。

わたしはそんなに残酷な人間じゃないから、ざまあみろとはいいませんよ。
しかしロシア擁護派としては、韓国が脱落することは国際情勢はロシアに有利に働くということだから、歓迎せざるを得ない。
わたしが歓迎するということは、ウクライナ擁護派には嬉しくないということだ。
にもかかわらず、他人ごとのような顔をして、尹大統領をあざける人がいる、それもウクライナを擁護していた人の中に。

おそらくこういう人は国際情勢の全体を俯瞰できず、そのとき目のまえにある事件だけを取り上げて、自分の知識をひけらかしたかったのだろう。
ココログにはこういう軽はずみな人が何人かいて、尹大統領をあざけったあとで、またウクライナを擁護するようなことを書いていた。
なんで尹大統領に同情しないんだよ。
彼はウクライナを支援する西側の貴重な同盟国じゃないか。
わたしはウクライナがどんな国なのか、プーチンがどんな大統領か知っているから、ものを書くさいにも、基本的にロシアを支持するというスタンスから逸脱しないつもりだぞ。

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お願いだ

昨日のNHK国際報道を観たら、ブリンケンさんがまたしても、ウクライナの兵士動員年齢を18歳まで下げろと言っていた。
スラブ民族の数を減らせればなんだっていいということで、学徒動員をしろといっているのと同じことだ。
賛成する日本人はいるのか。
さすがにゼレンスキーさんもウンとはいえないみたいだけど、これは悪魔のささやきなんだよ。

お願いだから聞いてくれないか。
もはやウクライナ戦争は太平洋戦争末期の日本と同じだ。
戦争をやめることがこれ以上の悲劇を回避するゆいいつの方法だ。
降伏したからって、同じスラブ民族のロシアがウクライナ国民に危害を加えるわけがない。
にもかかわらず、NHKはあいかわらずウクライナに同情して(同情するような顔をして)、女性だって祖国のためにトラック運転手をするなどと、戦争を引き延ばす算段。

いいかげんにしないか、いいかげんに。
これは日本政府とNHKと、デタラメな報道に踊らされる日本国民への訴えだ。

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2024年12月 5日 (木)

不景気の真実

20241204

以前からNHKはニュースの枕詞として、“ウクライナに軍事侵攻したロシア”という文言をかならずつける。
ロシア擁護派のわたしとしては、そうじゃないでしょといいたくなる。
最近新たに加わったニュースの枕詞が“経済不況に悩む中国”という文言で、これもウソでしょといいたくなる。
冒頭に載せた写真は中国のデパートで買い物をする若い娘だけど、顔が似ているせいもあって、こんな格好をされると日本人と区別ができない。
上海あたりでは若者の生活スタイルは、西側にぜんぜんひけを取らないようである。

西側が難癖をつけて経済制裁をかけているときだから、景気がいいときより悪くなっていることは事実だろうけど、昨日のニュースでは、不景気のせいで中国国民は節約財政に走っていると報じていた。
どんな国でも景気がよければ国民は散財をする。
景気が悪くなれば財布の紐を締める。
これは国民が浮ついたバブル生活から堅実な生活に変化してきたということで、むしろいいことじゃないか。
日本がかって歩んできた道を、中国も確実になぞっているということだ。

ニュースの中に太陽光パネルのことも出てきて、いまの中国は全世界の太陽光パネルの80%を生産しているという。
中国人というのは儲かるとみれば、後先考えずに飛びつく習性だ。
まごまごしていて出遅れても、それは遅れたほうが悪いと、経済競争は日本なんかよりはるかに激しい。
なかには遅れをとって淘汰される会社もあるだろうと、パネル製作会社の経営者のひとりは冷静な対応。
国に頼っても仕方がないというのもあの国の伝統だ。
もちろん国のほうも、つぶれるものはつぶれてかまわないというスタンスで、これぞ正統的資本主義の考え方。
いい悪いではなく、これのどこが不景気なのだということである。
新陳代謝が激しいのは、健康な生物の証拠なのだ。

中国は不景気かも知れないけど、そんなものはリーマンショックの米国や、バブル破裂のころの日本も経験しているじゃないか。
NHKがいちいちニュースの枕詞に、おかしな文言をつけて心配してやるほどの不景気とはとても思えない。
そのへんの薄っぺらな右翼サイトみたいに、日本はいまだに中国なんか足もとにも寄れない先進国であると威張りたいのか。
なにも知らない日本の若者たちに道を誤らせるつもりか。
他人の心配をするヒマがあったら、わたしが毎朝食べるトマトの値段を、以前の水準にもどしてほしいワ。

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ミステイク

香港の国際空港で市民参加のマラソン大会が開かれたそうだ。
なんでも1万人以上の参加申し込みがあって、俳優や政治家もいっしょに走ったそうだ。
あ、これNHKの国際報道のニュース。
見たところボストン・マラソンや東京マラソンと変わらず、離着陸する飛行機を間近に見ながらのマラソンなんて、珍しい体験だと参加した大勢の市民は大喜び。
香港はれっきとした中国の一部だけど、人民はなかなか幸せそうじゃん。

こんなものを報道しちゃいけんよ。
いつも民主化運動で揉めてばかりというのがデタラメで、デモ隊と機動隊がにらみあう大騒ぎも、じつは市民参加型のお祭りだってことが一目瞭然じゃないか。
こういう些細な出来事の積み重ねで、香港の今日もわかってしまうものだよ。
本日のNHKの欺瞞、いやポカだ、ミステイクだ。

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2024年12月 4日 (水)

混乱する世界

今日の昼のニュースの見出し(NHKの)。
『シリアで戦闘を継続しろというロシア、空爆をやめろというアメリカ』
だって。
これだけだと、戦争をあおっているのはロシアで、アメリカは平和を目指しているように読めるから、じつに巧妙な見出しを考えたもんだ。
詳しく解説しよう。

今回のシリアのクーデターでは、最初に手を出したのは反政府勢力である。
ロシアのほうが理由もなしにいきなり空爆を始めるわけがない、ということは誰にでもわかる。
逆にアメリカは、ウクライナで追い込まれ、なんとか地球上のほかの場所で揉め事を起こして、ロシアの足を引っぱりたい、ケチをつけたいという事情がある。
紛争を起こしたくないプーチンは、これまでアサド大統領を支持し、反政府勢力を駆逐し、シリアが安定して成長できるよう気をつかってきた。
アメリカは中東に、イスラエル以外のまともな国(政治がきちんと機能している国)ができるのを放置することはできないのだ。
そのへんがわからん人はいるかね。

アフガニスタンでも、あまりまともな国になっては困るというので、その国をよくしようと働いていた日本人医師の中村哲さんを殺したのは、アメリカの可能性だってある。
アフガンは部族社会で、日本でも田舎に行くと、となり近所のうわさが筒抜けであるように、そういう社会では情報の伝達は早い。
アフガンで中村さんの仕事を知らない者はいなかっただろう。
アフガン人がアフガンのために働いている平和な日本人を、殺したり誘拐する必要があっただろうか。
自分たち以外はすべて敵だというむちゃくちゃなISならあるかも知れないけど、そういう可能性を隠れ蓑にしてアメリカがやった可能性もあるんじゃないかね。

シリアには過激派テロを防ぐという名目で、米軍も駐留している。
この兵士たちを使って反政府勢力に武器や資金を提供し、クーデターをあおるのは簡単なことだ。
ウクライナではゼレンスキーさんがこの手に引っかかって、戦争はいまでも続いている。
つまり戦争を仕掛けたのはアメリカだ。
自分で戦争を仕掛けておいて、ロシアが反政府勢力を空爆するのはケシカランといってるのだ。
NHKも巧妙な見出しを考えて、戦闘を継続しろというのはロシア、悪いのはぜんぶロシア、平和を目指しているのはアメリカだといってるのだ。
これが詭弁でなくてなんだろう。
いいかげんわかろうよ。

韓国がまたとんでもないことになってきた。
なにしろ韓国の左右対立は日本の聖徳太子のころからの伝統だそうだから、根づいた反日思想も、大統領が変わったくらいでぬぐいされるものではなかったのだ。
じつはわたしは心配していたんだよね。
ウクライナ戦争でクルスクに北朝鮮の兵士が派遣されたというあたりから、目立って韓国がソースのプロパガンダが増えてきた。
最初はあまり積極的でなかった韓国も、とうとう西側にとりこまれちゃったかと。
西側といえば、韓国にとって憎んでも憎みきれない日本もその主要メンバーだ。
いいのかい、そんな日本と肩を組んじゃって。

この国の未来を見通すのは難しい。
尹大統領がクネちゃんの2の舞になって、刑務所のなかで、白髪の痩せ細った老人になる日も近いかも知れない。
しかし韓国にふたたび反日政権ができたとして、また北朝鮮にすり寄るにしては、今日も北が韓国とを結ぶ送電鉄塔を爆破したばかりで、すぐに仲直りはできそうもない。
いっそのこと、北を飛び越えて中国と仲良くなり、韓国もBRICSに加盟ということになるかも。
とにかく日本さえいなけりゃ、同盟はどこが相手でもいいわけだから。

こういうときの神頼みがアメリカの御威光だけど、アメリカは現在のとおりのていたらく。
日本はアジアでますます孤立するだけ。
ヤケになって台湾有事に持っていこうにも、台湾の一般市民のなかにも、アメリカに利用されたくないと発言する人がいる始末。
これはすこし前のNHKニュースで市民にインタビューしている映像を観たんだけど、わたしはそういうものを見逃さないのだ(とこのブログ書いたことがある)。
未来を見通すのが難しいのは日本もいっしょかも。

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やっぱり

「ウクライナ支援強化を協議 加盟交渉進展は望み薄 NATO外相会合」
これは今日のネットニュースの見出し。
わたしのいった通りじゃん。
NATO加盟が望み薄ということは、NATOにウクライナを守ろうという気は始めからないんだよ。
彼らの目的はロシアを黒海の奥に封じ込めるだけで、そのためにウクライナが手土産に持ってくるクリミア半島が欲しかっただけ。
戦争が不利になって、トランプさんが登場し、どうもクリミア半島はロシアに割譲されそうだということになると、腐敗したウクライナを支援しようという気持ちは一気にしぼむ。
ゼレンスキーさんはいまだに虚しい夢にとりつかれているようだけど、日本だけは最後まで、ひとりになってもウクライナ支援を続けるつもりか。
そんな金があったら、わたしとしては毎朝1コずつ食べるトマトの値段を下げてほしい。

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2024年12月 3日 (火)

シリア追伸

シリア情勢について追加しておこう。
NHKは内戦が再発したと大騒ぎ(大よろこび?)をしているけど、すこし騒ぎすぎだよな。
これはシリア領内のアレッポという地方都市で起きた局地戦で、反政府勢力も西側の支援がなければ、大規模な攻勢などかけられるわけがないものだ。
過去のシリアで内戦が長く続いたのは、アメリカがまだ元気で、いくらでも支援を続けられたからだ。
しかしアサド政権を支持するロシアは、シリアとややこしい敵対関係のトルコとも、これ以上の混乱は起こさせないということで手打ちをしているし、西側ではまもなく平和主義者のトランプさんが登場する。
これもまたバイデンさんが、悔しまぎれに残していった最後っ屁みたいなものだろう。
たぶんウクライナ戦線のクルスクと同じように、些細な戦闘で終わるんじゃないかね。

わたしはアサド大統領が独裁者であることはよく知っている。
だからけっして彼を支持しているわけではないんだけど、少数部族が割拠している中東では、あるていど強権でなければ国をまとめられないという事情もある。
じっさいアメリカがイラクの独裁者フセインを排除したら、かえって国が乱れた前例もあった。
むずかしい問題だけと、はっきりしているのは、アメリカが介入すると確実に血を見る争乱になるということだ。
今回のシリアの内戦も、アメリカが裏で手をまわしたことは、ほとんど間違いないと思う。

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我田引水

ココログのありんくりんサンが、「石川雅一のシュタインバッハ大学」というSNSを参照して、なにか書いていた。
この石川雅一サンという人の発言は、いつもNHKがやっているような単純なデタラメばかりなので、気になって調べてみたことがある。
いったいシュタインバッハ大学というのは実在するのだろうか、そしてこの人との関係はどういうことなのだろう。

この地名はドイツに本当にあるらしいから、大学があっても不思議じゃない。
しかしわたしがざっと調べたかぎりでは、石川サンとこの大学を結びつけるものがひとつも見つからなかった。
もし勝手に大学の名前を使っているなら、大学から告訴されてもおかしくないくらい、インチキもスケールが大きい。
大学が存在しなければ、そもそも告訴もヘチマもないわけだけど、詐欺はでっかくやるほどカモが引っかかりやすいという格言もある。
だれかそのへんの事情を知っている人がいたら教えてほしい。

本人については、ちょっと古い写真が見つかったけど、NHKにも勤務したことのあるジャーナリストで、日本国内ではきもの史研究家なんていう異色の経歴も持つ人らしい。
このもとNHK記者という肩書きがすでに胡散くさいね。

彼のいうことがデタラメというのは、ほとんど1日おきぐらいに映像を発信していて、それがNHKが報じているデタラメと似たようなものだからだ。
たとえば最近では、シリアで反政府クーデターが起きたことを取り上げているんだけど、アサド大統領の宮殿を反政府軍が占拠したといって、その映像を上げていた。
しかしアサド大統領の宮殿があるのは首都のダマスカスである。
アレッポに別荘ぐらいはあるかも知れないけど、ここはシリア内戦でもっとも激しい戦闘が行われたところだ。
2016年にロシアの支援で内戦はいちおう終結したものの、いまでも反政府勢力の残党がうろうろしていておかしくないから、第3者がそれをそそのかすことも容易だと思われる。
おそらくクルスクに侵入したウクライナ軍のように、ここが手薄だ、ここなら占拠しやすいなどと手引きした者がいるのだろう。

アサド大統領は就任以来、さまざまな反政府勢力と闘ってきて、いちじは国内の半分以上を敵に奪われたこともある。
それでも反政府側にISのような残虐な勢力が加わったため、アメリカが手を引かざるを得ず、ようやく劣勢を挽回したところだった。
アレッポのような地方都市が占領されても、ダマスカスに危険が迫らないかぎり、アサド大統領が逃げ出すわけがないのである。

「石川雅一のシュタインバッハ大学」が、眉にツバをつけてみなければいけないことは確かのように思える。
こんなSNSを、自分の主張に都合がいいからと、参照するほうもどうかしている。
わたしは特定の相手にいちゃもんをつけているのではなく、こんなデタラメの通用する世間に対して苦情をいっているんだよ。
あー、疲れる。

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2024年12月 2日 (月)

今日の報道

いまの日本人のレベルに合わせたのか、わかりやすい報道が多いねえ。
アメリカじゃ詐欺師バイデンさんの面目躍如。
息子の犯罪に恩赦を与えるって。
身内の裁判に、その裁判をどうにでもできる身内が口をはさむのは、ルール違反だってことぐらい誰にでもわかるよね。
韓国がよくやっているように、過去にさかのぼって他人の罪を問いなおすということは、“法令の遡及適用”ということで厳に戒むるとされている。
あれと同じくらいの違反行為だ。
退任まぎわのバイデンさんの最後のすかしっ屁だ。
すぐ次期大統領がひっくり返すかも知れないけど。

日本じゃ国会中継。
観ていたけど、ナニ、あれ。
ゲル君は原稿の棒読みで、あれなら文章が読めれば、わたしだって、あんただって、そのへんの兄ちゃんにだって日本国の総理が務まるワ。
こんな首相に改革なんてできるわけがないと、これなら高市早苗サンのほうがまだマシかも知れない。
ただし彼女だと暴走して、本気で中露と戦争を始めるかも知れないから、ここはやはり河野太郎くんのような、正統派の変人にご足労願うしかないと思うんだけど、日本は徹底的に変人を嫌う国だからなあ。

日本人にはわかりにくい報道もある。
中東情勢では、今度はシリアがキナ臭い。
わたしはポール・セローとバーチャルで地中海を旅したとき、シリアにも触れたはずだけど、あの国はしょっちゅうゴタゴタが起きているので、いまはどっち側だっけかと調べてみた。
その結果、パレスチナのドンパチでちょっと目立たないものの、大統領のアサドさんは、2016年に反政府勢力を鎮圧してひと息ついていたところらしい。
鎮圧にはロシアの支援があったというから、それでわかった。
キナ臭いのはアメリカが反政府勢力を支援したからだ。

ココログの人気ブログでおなじみのあのヒトは、さっそくアサド大統領は亡命を余儀なくされるなんて書いていたけど、彼は国際状況についてまるで無知のようだ。
アサド大統領は2000年に就任して間もないころから内戦に明け暮れた。
ロシアの支援があったにせよ、ようやく反政府勢力を鎮圧して、曲がりなりにも本来の大統領任務に精を出していたところなのだ。
ここ数日のクーデターぐらいで、チャウシェスクやカダフィのように、いきなり政権が崩壊するわけがない。

おそらく安定させるよりひっかきまわすほうが簡単だというんで、またアメリカが手をのばしたんだろう。
ひっかきまわしたい国の一方の勢力に武器と資金を渡して、国を転覆させるというのは、アメリカが世界各地でやってきた常套手段だ。
バイデンさんは最後の最後まで、トランプさんにやっかいな荷物を押しつけていくつもりなんだよ。
しかし中東ではアメリカは完全に信用を失った。
こんな風潮を平和主義者のトランプさんがやめさせることができるかどうか、彼の就任まであと50日もない。

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とつぜんに平家物語

20241202

図書館に行ったら吉川英治の「新・平家物語」が、タダでもらえるリサイクル本になっていた。
わたしは吉川英治のファンではないけど、古典の「平家物語」は文庫本のページが擦り切れるくらい愛読したことがある。
それで比較してみるつもりで6巻あるうちの5、6巻をもらってきた。
5、6巻は平家物語の最終段で、屋島、壇ノ浦の合戦と、生き残った人々のその後が描かれるはず(とわたしは思った)。
残念ながらこの作家が大衆作家であることを確認しただけだった。

この本には平家物語のうちのもっとも美しい段が抜けている。
壇ノ浦における那須与一の挿話では、古典にはない玉虫という女官まで登場させて、話もずっと長くなっているのに、「大原御幸」のような大衆受けしそうもない話はぜんぜん出てこないのである。
「大原御幸」は壇ノ浦で平氏が滅亡したあと、生き延びて京都の山寺に隠遁した建礼門院(きわめて美人のおんなの人)を、かげの権力者である後白河法皇が訪ねる話で、平家物語の総括であると同時に、山寺である寂光院のありさまが散文詩のような美しい文章でつづられている。
華やかな一門の滅亡の終局を語るにふさわしく、なんともいえない詩的な余韻を残す重要なエピソードなのだ。
わたしはここが吉川文学ではどんなふうに描かれているかと興味を持ったんだけど、残念ながら肩すかし。

もうひとつわたしが興味を持ったのは「海道下り」の段。
一ノ谷で囚われになった平重衡は、平家が滅んだあと生きたまま奈良の興福寺に送られる。
彼はそれ以前にここで神社仏閣から大仏様まで焼き払い、大勢の僧侶や大衆を殺したことがあったから(この「南都炎上」の段では、あふれ出てくる仏教用語や、古風な文語体文に圧倒される)、その罪を奈良の大衆みずからが復讐できるようにとの配慮だった。
中国や韓国なら、それこそ皮をはげ、目ん玉をくり抜け、ノコギリで首を切れと、残酷な処刑をされてもおかしくないところだ。
しかしここで日本人が見せたやさしさは、後世のわたしたちが子々孫々に言い伝えてもおかしくないものだった。
いきりたつ大衆のまえに高僧が出てきて、乱暴なことをいうんじゃない、首をはねるだけで十分じゃないかと言い聞かせたのである。

日本人は残酷な民族だという外国人がいたら、ぜひこの話を聞かせてやってほしい。
冒頭に転写した絵は杉本健吉画伯の新平家の挿絵で、重衡が鎌倉から奈良に送られる途中で入浴をする場面。
この街道下りという段も、古典では七五調の美しい文章なので、吉川文学ではどんなふうに描かれているか興味があったけど、やはりフツーの文章でしかなかった。

それでもわたしも大衆のひとりだから、古典と吉川文学は別物だと割り切れば、おもしろいことはおもしろかった。
本をもらってきたあとで、1巻も読みたくなり、あわてて図書館に行ってみたら、わたし以外にもこれを読みたいという年寄りがいたとみえて、もう1巻から4巻も無くなっていた。
それで読み終わったあと、5、6巻はまたリサイクル本の箱に返した。
図書館にしてみれば不要だからリサイクルに出したのであって、返してもらっても迷惑かも知れないけど、読みたいひとがいるなら、そのままわたしが処分するわけにはいかないのである。

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2024年12月 1日 (日)

悪魔

また本日のココログNHK劇場だよ。
国際報道のアナが、なにがなんでも戦争はやめるべきだとはっきりいわないことに、わたしはずっと疑問を感じている。
もちろん彼らがお役所勤めのサラリーマン・アナであることは、百どころか千も承知だけど、彼らの発言で戦争が長引いて、死ななくてもいいはずの露ウ両兵士たち、そしてガザの市民たちが死んでいることはれっきとした事実だ。
これすべてNHKアナだけではなく、自分たちは安全な場所にいて、戦争をあおって喜んでいる日本人のせいでもある。

ウクライナがナチスドイツのような野蛮な国に侵略されていて、ほうっておいたら欧州、ひいては全世界がヒトラーのような残虐な独裁者に侵されようとしているなら、わたしもこんなことはいわない。
しかしもうイヤになるくらいいってきたけど、プーチンはヒトラーじゃない。
ロシアはウクライナ以外の国に侵攻したことはないし、欧州に興味を持ったこともない。
証拠?
プーチンは政権をとってからもう24年になるし、いま72歳だ。
ヒトラーがポーランドを皮切りに、全欧州の征服に乗り出したのは50歳のときだから、プーチンがヒトラーと同じことをするには歳を食いすぎているし、これからやるにも遅すぎる。
たとえウクライナを占領したとしても、ロシアはけっしてジェノサイドなんかするはずがない。
彼らは同じスラブ民族だし、そしてウクライナ戦争が始まる前まで、どこよりも親しい関係だったのだ。

そんなことよりおとといの国際報道で由井秀樹サンが言っていたことには戦慄した。
兵士の数が足りないウクライナが、兵士への動員年齢を27歳から25歳に引き下げたら、バイデン政権はそれじゃ足りない、18歳まで引き下げろと言ったらしい。
戦争に勝てないのなら、せめてスラブ民族の人口を少しでも減らしておこうというのだろう。
人間の、多民族の、幸せなんか一顧だにしない、これはもはや悪魔の所業だ。
プーチンはそのことをよく心得ているから、ウクライナへの攻撃に手心を加え、時間をかけて相手を制圧しようとしているに違いない。

いったいウクライナが領土の一部を、若い多くの兵士の命と引き換えにしてまで守らなければいけないものだろうか。
最近の発言ではゼレンスキーさんも弱気になって、ようやく光明が見えてきたようだ。
とりあえず殺し合いはやめて、日本がロシアにしているように、これから70年も80年も、返せ返せと交渉するのではダメなのかい。

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