不景気の真実
以前からNHKはニュースの枕詞として、“ウクライナに軍事侵攻したロシア”という文言をかならずつける。
ロシア擁護派のわたしとしては、そうじゃないでしょといいたくなる。
最近新たに加わったニュースの枕詞が“経済不況に悩む中国”という文言で、これもウソでしょといいたくなる。
冒頭に載せた写真は中国のデパートで買い物をする若い娘だけど、顔が似ているせいもあって、こんな格好をされると日本人と区別ができない。
上海あたりでは若者の生活スタイルは、西側にぜんぜんひけを取らないようである。
西側が難癖をつけて経済制裁をかけているときだから、景気がいいときより悪くなっていることは事実だろうけど、昨日のニュースでは、不景気のせいで中国国民は節約財政に走っていると報じていた。
どんな国でも景気がよければ国民は散財をする。
景気が悪くなれば財布の紐を締める。
これは国民が浮ついたバブル生活から堅実な生活に変化してきたということで、むしろいいことじゃないか。
日本がかって歩んできた道を、中国も確実になぞっているということだ。
ニュースの中に太陽光パネルのことも出てきて、いまの中国は全世界の太陽光パネルの80%を生産しているという。
中国人というのは儲かるとみれば、後先考えずに飛びつく習性だ。
まごまごしていて出遅れても、それは遅れたほうが悪いと、経済競争は日本なんかよりはるかに激しい。
なかには遅れをとって淘汰される会社もあるだろうと、パネル製作会社の経営者のひとりは冷静な対応。
国に頼っても仕方がないというのもあの国の伝統だ。
もちろん国のほうも、つぶれるものはつぶれてかまわないというスタンスで、これぞ正統的資本主義の考え方。
いい悪いではなく、これのどこが不景気なのだということである。
新陳代謝が激しいのは、健康な生物の証拠なのだ。
中国は不景気かも知れないけど、そんなものはリーマンショックの米国や、バブル破裂のころの日本も経験しているじゃないか。
NHKがいちいちニュースの枕詞に、おかしな文言をつけて心配してやるほどの不景気とはとても思えない。
そのへんの薄っぺらな右翼サイトみたいに、日本はいまだに中国なんか足もとにも寄れない先進国であると威張りたいのか。
なにも知らない日本の若者たちに道を誤らせるつもりか。
他人の心配をするヒマがあったら、わたしが毎朝食べるトマトの値段を、以前の水準にもどしてほしいワ。
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